「「ありえない・・・」」
と目の前にいる二人のガキはつぶやいた。
「あん?何がありえねぇんだ?」
「だって、デデデがこういうことするはずないもの!」
ん?このガキ共、俺のこと知ってんのか?
「俺のこと知ってんの?」
「何言ってるの!いつも会ってるじゃない!」
「残念ながら俺とお前らはここで初めて会ったはずだぜ?」
「「え?」」
「え?」
なんか話がかみ合わねぇな。なんでだ?
「ところで」
と言いながら俺はカービィを見る。
「なんでカービィ一言も話さねぇんだ?」
「まだ子供だからよ。あなたも知ってるでしょ?いつも憎たらしそうに追い掛け回しているくせに」
「ついにぼけたか」
「まだそんな年じゃねぇよ。それに残念ながら俺の知ってるカービィはこんなにちっさくないんでね。・・・まあ、鬱陶しいと思ったことならあるけど」
そう言いながら俺はカービィをつまみ上げる。
「・・・いやー、ちっこいなー。しかも軽いわ」
「離せよ!カービィをどうする気だ!」
ガキの一人が俺にかみついてくる。
「何もしねぇよ。取って食う趣味もねぇし」
そう言いながら俺はカービィを降ろす。
「なんか話通じねぇし、カービィはしゃべれねぇようだし、いったい何だこれ」
すると俺の影がうごめいた。
『おい、デデデ』
「なんだよ、ダークマター」
『おそらくパラレルワールドの可能性がある』
「パラレルワールド?ああ、つまり別次元の世界ってことだろ?」
『そうだ。もしかしたら私たちはそこに迷い込んだのかもしれん』
「にわかには信じられん話だけど、実際こいつらとは初対面なのにこっちのこと知ってるってことはこの世界の俺がいるってことだよな」
『そういうことになるな』
俺は頭をポリポリとかいた。
「めんどくせーなぁー」
『そんなことを言うな。めったにない経験だぞ』
「こんな経験はしたくねぇな」
「誰と話してるの?」
とガキの一人が訊いてきた。
「ん?ダークマター」
「誰?」
「だからダークマター」
「ダークマターって宇宙にある暗黒物質のことだろ?」
「俺に憑依している奴の名前もダークマターなんでね」
「そうなんだ。・・・え?」
信じられないような目で俺を見る3人。なんだよ、そんなにこいつを憑依させることが悪いことかよ。もう反省してるみたいだし別にいいだろうに。
『おい、デデデ』
「なんだ?」
『誰か来るぞ』
「正直言ってこれ以上来てほしくねぇんだけど」
『そんなことを言うな。・・・ん?あれはお前じゃないか?』
「え?嘘だろ。この世界の俺かよ」
俺が見たその場所にはなんか馬鹿面ひっさげたやつらがいた。
続く