一方そのころ
「う~む!納得いかんゾーイ!」
デデデ陛下は自分の部屋で子供のようにわめいていた。
「なんゾイ!偽物がワシよりも強いとはどういうことゾイ!」
「そうでゲス!納得いかないでゲス!いくら陛下が雑魚だったとしても納得いかないでゲス!」
「今何と言ったゾイ?!」
そう言いながらデデデ陛下はズイッと顔を近づける。
「い、いえ・・・。陛下はとても強い方でゲスね~~」
「それでいいゾイ!ワーハッハッハッハッハ!」
そう言いながら陛下はサ〇ザーのように高笑いした。
「で、どうするんでゲス?あのままほっとくのは癪に障るでゲスよ?」
「それもそうゾイ。こうなったら強い魔獣を買うゾイ!魔獣が一番ゾイ!おい!」
アニメ版デデデはモニターに向かって大きな声で呼びかけた。
『いったい何の御用でしょうか?デデデ陛下』
するとモニターから女性が応答してきた。
その女の名はスージー。
ホーリーナイトメア社に企業スパイとして潜り込んでおり、ホーリーナイトメア社が壊滅した後にハルトマンワークスカンパニーの技術発展に大いに貢献した実力者でもある。(※)
「わしの偽物が現れたんだゾイ!しかもそれがワシより強いんだゾイ!そいつを倒せるくらいの魔獣を用意するゾイ!」
『本物よりはるかに強い偽物ですか。それは大変困りましたね。・・・わかりました。では、今回はそんなデデデ陛下の願いをかなえるために』
そう言いながら彼女は電卓をカタカタとはじくと陛下に見せながら言った。
『一万デデンでどうでしょう?』
そう。ここで皆様は気づいたであろうか?
ホーリーナイトメア社とは違ってハルトマンワークスカンパニーは売る魔獣の値段が格段に安い。
しかも、それでもってナイトメア社製の魔獣よりも強い。
これがデデデ陛下が真っ先に気に入った要因の一つである。
「おお、いいゾイ!いいゾイ!では、さっそく用意するゾイ!」
『わかりました。では、ご覧ください!我々の新しい商品を!』
すると転送装置からバチバチと電気が流れ始めた。
そして激しく光った。
その光が終息したそこにいたのは・・・。
「クラッコ、でゲスか・・・?」
「それにしては色が黒いゾイ」
『フッフッフ・・・。では、ご紹介しましょう!』
そう言ってスージーはニコニコしながら紹介し始めた。
『コードナンバー、No.C-R5・R【クラッコ・リベンジ】です!この魔獣は以前ホーリーナイトメア社によって開発された魔獣、【クラッコ】を我々の独自技術で強化、さらには改良した姿です!威力は改造前の数倍以上!しかも!目には標的を登録、そして追跡する機能がついており、一度狙った標的は駆除するまで追いかけます!
フフフ・・・、どうです?お気に召していただけましたか?』
「おお、すごいゾイ!気に入ったゾイ!では、さっそくワシの偽物を倒しに行くゾイ!エスカルゴン!写真は用意しているかゾイ?!」
「ええ、こちらに!」
陛下はクラッコ・リベンジにデデデ大王の写真を見せる。
「この悪人面のワシの偽物をハッ倒しに行けゾイ!」
目に光がともっていない魔獣はじっとその写真を見つめる。
【コノ写真ニ写ッテイル人物ノ顔ト容姿ヲ、登録シマス。3…、2…、1…、・・・OK。登録完了。コレヨリ標的ノ駆除ヲ開始シマス】
クラッコ・リベンジはそのまま窓をぶっ壊して空へ飛び立った。
続く
※ゲームに出てきたスージーとは名前と容姿は同じですが設定は違いますのでご了承ください。