「ん?何か雲行きが怪しくないか?」
ブンが言う。
「え?ホントだ。急に雲が出てきた。」
フームもそれに続く。
「今日の天気は一日中通して快晴だと聞いたが・・・」
メタナイトは少しぼやく。
「・・・」
この時、デデデ大王は空を見ながら少ししかめっ面をしていた。
何か嫌な予感がする。
何か強大なものが来るような予感がする。
何かはわからない。
だがそれは確実に自分たちに近づいてきている。
彼は無意識のうちにハンマーを握りなおしていた。
ダークマターも少しガウンの暗闇から出てくる。
『何か来るな・・・』
「ダークマター、お前もそう思うか」
『しかも、これは普通ではないぞ』
「ああ、そうだな・・・」
すると急に雲が渦を巻き始めた。
そしてその中心から何かが出てきた。
ヤツは空からやってくる。
紫の魔獣は空からやってくる。
その一つ目はぎょろりと動いた。
「クラッコ・・・?」
「ハァ?!そいつは以前カービィが倒したはずだろ?!」
「あれ?あいつ雲と空がある限り復活するって聞いたことあるぞ?」※
「そっちの世界でのあいつは不死身なの?!」
「え?こっちじゃ違うのか?」
「あいつも魔獣なんだ」
「え?嘘やん」
「本当のことだ。ここで嘘ついてどうする」
「確かにそうだな。で、あいつ俺んとこと性質が同じならクラッコ・リベンジかな?」
「リベンジ・・・?どういうことだ」
「カービィに対するリベンジだよ。で、強化されてんの」
「どれくらい?」
「あー・・・、知らね」
「「「おい!」」」
「ぷい!」
「なんでお前ら怒ってんだよ。って、お前らよけろぉ!」
デデデ大王が叫んだ瞬間、全員がその場から飛び散った。
次の瞬間、皆がいた場所は黒く焦げていた。
「おい。これやばいぞ狙ってきてるぞ」
「散れ!お前ら!散れ!あとフームとブンだったか?カービィに追従しろ!」
「え?!そっちのほうは大丈夫なのかよ!」
「俺が死んだら誰が俺の世界のプププランドを治めんだよ!頭使え!」
「なるほど!」
「成程じゃねぇわ!」
「ぽよ~い!!」
「心配すんなカービィ!俺は死ぬわけにはいかないんでな!メタナイト!てめぇみたいな年寄りに無理させて悪いがついて来い!」
「ああ!何か秘策があるのか?!」
「いや、ねぇよそんなもん。」
「え?」
「知ってるか?男の行動の8割は決断だ!それ以外は後から決めりゃあいいんだ!とりあえずカービィから離すぞ!」
「承知した!」
そういってデデデ大王とメタナイト、カービィとフームとブンは森の中に隠れるようにして飛び込む。
そしてその状況を作り出した元凶である魔獣、クラッコ・リベンジは・・・。
【ターゲット、確認。コレヨリオ客様ノ願イノ為ニ、アノ生命体ト共ニ駆除ヲ開始スル。】
淡々と光のともっていない目でデデデ大王を追いかけ始めた。
続く
※3DS専用ソフト「星のカービィトリプルデラックス」のモードの一つである「デデデでGO!」の時にクラッコのスペシャルページを開くと「この世に空と雲がある限り 決して消滅しない」と記述されている。