やっぱりヤンデレ系の作品は書くより読む方がいいってハッキリわかります。
ていうか描写書くのすんごい苦手。
もうマヂ無理Gジェネしよ
ホワイト・ディンゴ仕様のジムスナイパー2がかっこいい。ジム・ストライカーもほんとカッコいい。やっぱり連邦軍は最高や!
ジオン?ちょっとカッコいいおっさん多すぎやしませんかね……?
だが作者の中で一番印象に残ってるジオン兵はオリヴァー・マイ
月日は流れ、鳶が学園の二年生となった年のとある日、鳶は父親の仕事の都合で川神学園へ転入することになった。
「それでは転校生の紹介と行こうかの。先ずは2-Sに転入する事になった者じゃ。ほれ壇上にあがらんか」
「はい」
「(へぇ、あれがあの松永燕のね。あの姉とはえらい違うな)」
あずみが鳶を見据えながらそう思う中、鳶が学園長の声と同時に壇上へと登る。壇上を登り、その顔が周りに見える所まで行くと一部の女子生徒から大きな歓声をあげる。
「ねぇ良くない!?ウチのイケメンたちとも負けず劣らずのイケメンだよ!いいよねいいよね!」
「もう最高!この学園入ってよかったー!!」
「キャー!ねぇ!結構イケメンじゃない!?」
「ダウナー系って感じ?アタイはあんまりタイプじゃ無い系〜。でもぉ、つまみ食いしてもいい系〜」
「ええいうるさい!静まれお前達!」
女子生徒達の歓声に教師たちが大人しくさせようと声を荒げるが歓声は中々収まらず、それどころか教師の声も混ざりより大きな音へとなる。
この歓声はいつ収まるのだろう、誰かがそう思った時その歓声は生徒の予想してない者が収めることになる。
「松永鳶です。よろしくお願いします。」
静かで抑揚の無い声、その声には歓声に対しての感情は一切無い。マイクで大きくなったその声は校庭に響き、その声を聞いた者たちは一斉に静まり返ってしまう。先程まで騒がしかった校庭を一言で静かにさせた鳶は静まる校庭に目もくれず壇上から降りていってしまう。余りにも呆気なく、その割には強い印象を残した鳶に生徒達はザワザワと先程の鳶の様子について話し始める。
生徒達が小さな声で話し合っている中で、2-Fの生徒である風間翔一が壇上から降りていく鳶を見据え面白そうに笑う。
「こりゃあ、随分変わったやつが入ったもんだ」
「ハハ…変わった奴程度ですますなんて流石だねぇキャップ」
「そりゃま、川神学園にはアレより変わった奴が沢山いるんだあの程度で驚いてたら身がもたねぇだろ?」
これ程までに生徒達を騒つかせている鳶を見て"変わった奴"程度ですますキャップにモロが苦笑していると近くにいるガクトがキャップの意見に同調する。
「キャップの言う通りだぜモロ。どーせS組に入るような奴だ、他のS組の奴らと同じように俺らの事見下してるだけだって。なぁ、大和」
「(そう言えば大友さんから聞いたことがあるな。天才松永燕の弟で天神館の誘いを蹴った奴がいるって。天神館の学園長に対して激昂して追い返したらしいが気難しいって感じのタイプなのかね)」
ガクトが同意を求めて大和のいる方向へと向くが、大和は大友が言っていた事を思い出しながら鳶を見据えていたためガクトの声が耳に入っていないため返事を返さない。そんな大和を返事を返してもらえない寂しさから大和の背中を軽く叩く。
「おい大和、聞いてんのか?」
「……ん?ああ、悪い聞いてなかった」
ガクトに背中を叩かれ、大和はようやくガクトに呼ばれていた事に気付きガクトに大して話を聞いていなかった事を素直に詫びる。
「おいおいしっかりしろよ軍師さん。今後争う事になるかもしれないやつなんだからよ。軍師さんが敵をしっかり見てくれないと困るぜ」
嫌味交じりに言うガクトにガクト達が何の話をしていたのかわからず、大和はなんて返したらいいかわからず苦笑しているとモロが苦笑する大和にフォローを入れる。
「大丈夫だよ大和、どうせガクトは転入生がキャーキャー言われてたのが気に食わないだけなんだから」
モロが言った一言にガクトは流石に全部とは言わないが何割かはそう思っていたらしく図星をつかれたように汗をダラダラたらしながら目を左右にウロウロさせて、口早に反論する。
「そ、そそそそんな訳ねぇだろォ!おおお俺様は単純にああいうスカした奴がキラいなんだよ!」
「本音は?」
「俺だって女の子に悲鳴じゃなくて良い意味でキャーキャー言われたいです、ってバカ!」
モロとガクトが織りなす学生らしいゆるいノリの会話。そんな会話に辺りにいる生徒たちはある者はクスリと笑い、ある者は呆れ果て、ある者はガクトの意見に全力で頷く。そんな中でキャップは先程までガクトが言っていた言葉を思い出しながら壇上の近くにいる鳶へと目を向ける。
「(うーん、俺にはガクトの言う感じには見えないんだけどねぇ。ま、社交性は低そうだし関わる事は少ないだろうから言う必要はないか。あ、今日のバイト何時からだっけか忘れちったぁー!どうしよっかなぁー)」
◆
2-Fがゆるいノリを繰り広げている一方で鳶が入る事になっている2-Sではある者は新たなライバルに対抗意識を燃やし、ある者は鳶がS組に入るに足るのか見定める。S組は実力主義のクラス、追って追われる競争社会。そんなクラスの中で小雪は鳶を憐れみを含んだ視線を向けていた。
「どうしましたユキ?」
小雪が鳶に憐れみの目を向けていたのに冬馬が気付き、小雪に声をかけると小雪は鳶の内に潜む感情を感じ取ったのか悲しげに目を瞑り、鳶を見て感じた事を素直に口にする。
「あの目、なんだかとてもツラそう……」
「ツラい、ですか?」
小雪の言った事に冬馬か小首を傾げると小雪をコクリと頷く。
「うん、叶わない願いってわかってるのに願わずにはいられなくて、それが叶わなかったら今すぐにでも壊れちゃいそうな、そんな目をしてる」
小雪の言った言葉は思った事を素直に口にした所為なのか、少しわかりづらい。だが小雪の言葉は小雪が抱いた感情も乗せ冬馬の耳に印象強く残り冬馬の目にも鳶の姿は小雪の言う通りに見えた。
「……ユキの言ってる事何となくだけど、わかるかもな」
冬馬もまた壇上近くに佇む鳶の姿が小雪の言うような姿に見えた時先程から何も言わなかった準が口を開く。
「あの目と同じとは言わねーけどさ、少し前の若もたまにそんな目をしてた時があったからな」
「………」
準が呟いた一言に冬馬は表情を変える事はない。だが冬馬とは長い付き合いの準は冬馬の感情が変化したのを感じ取り、地雷を踏んでしまったのを理解して慌てた様子で話を逸らす。
「っと過去の話なんてしてもしょうがねぇな。今の若はそんな目はしてないし。それでユキ、あの転入生の目を見てお前はどうしたいって思ったんだ?」
「……助けたいって思った」
話題をそらす為に準が苦し紛れに聞いた事に小雪は二人の前で素直に"助けたい"と呟いた。
「ボクは一度壊れちゃったけど、冬馬と準が助けてくれたから今ここにいる事ができてる。今度はボクが誰かを助けてあげたい、あの人は僕みたいに壊れて欲しくない。準たちといる時間が減るかもしれないけど助けたいんだ。……あんな目をしてる人を無視なんてボクにはできないから」
「…………」
「ユキ……」
小雪の思いを聞き、準と冬馬は顔には出ていないが内心驚いていた。小雪が自分達以外にこれ程までに感情を動かされ、この様な事を言うとは思わなかった。あの松永鳶という青年の姿に小雪何を見て、何を思ったのだろうか。それは小雪にしかわからない。
だが他人をこの様に思う小雪の姿を見て二人は嬉しく思ったのは確かだ。準は胸に手を当てる小雪の頭をポンポンと優しく叩き微笑みを浮かべ
「なら助けなきゃな。ユキだけじゃなく俺たちで、な。そうだよな若?」
「え?」
自分が抱いた勝手な思いに二人がついてきてくれるとは思っていなかった小雪は驚いてしまう。驚く小雪に準はウィンクして冬馬に声をかけると冬馬は微笑みながら頷く。
「ええ、そうですね準。これでも医者を目指す身、目の前に困ってる人がいるのなら助けなければいけませんから。フフフ、心の方は専門外ですがなんとかしてみせますよ」
「そういう訳だ。俺も協力するぜユキ」
「準、トーマ……ありがとう!」
予想してなかった準と冬馬の申し出に小雪は笑顔で礼を言うのであった。
◆
2-Fの男子達が笑い、小雪たちが助けると決めた後も全校集会は多少のざわつきこそ起こったもののつつがなく進行していき次の転入生の紹介へと移っていく。
「松永鳶は2-Sに入る事になっておる。それでは次じゃ」
学園長川神鉄心の声を聞き自分の順番がやって来た燕は軽くノビをしてから壇上の所まで行くついでに歩きながら鳶の頭を撫でる。
「ん、私の番だね。それじゃ行ってくるよ鳶」
「……うん」
全校集会という場所で頭を撫でられた所為なのか鳶は顔を俯かせ燕の手を振り払う。
「んもー、照れ屋さんだなぁ鳶は」
撫でる手を振り払われ燕は何時もの調子でケラケラと笑い、鳶に手を振り払われた事を全く気にしていない様子で壇上へと向かって行く。
「(フフ、鳶は相変わらず私とおとん以外に素っ気ないね。全く、どうしてこうなったのやら。お姉ちゃんにはわかんないなぁ。クスクスクス)」
壇上へと登る短い階段を登る中、燕が思い浮かべたのは先程の鳶の自己紹介。あの場面を思い出した燕は外見上はわからないが内心では嬉しくて嬉しくて仕方なかった。
あの時の鳶の表情、あれはもう誰にも期待していない諦めの表情だった。素晴らしい、実に素晴らしい。後少しだ。後少しで鳶が壊れてくれる。そしたら鳶の全てを手に入れられる。
ここにいる誰もが知らないだろう。鳶の笑顔をみるととても幸せな気分になれる。鳶の泣き顔を見るととても母性を擽られる。鳶の怯える表情を見ると下腹部がとても熱くなる。ああ、周りの連中は何て損をしているんだろう。
だがコイツらは知らなくていい。鳶は私だけのモノだ。あの子の全ては私のモノだ。この数年で私の名は東にも知れ渡っているだろう。もう鳶を東に行かせなくても済むようにあれこれ動く必要が無くなった。これで少し楽ができる。鳶と一緒にいれる時間が増える。それはとても素敵な事だ。きっと鳶の扱いはここ川神学園でも今までと変わらないだろう。鳶の努力なんて誰も気にしないし見ようとしない。あの子がいくら頑張って結果をだしても今までと同じように"私の弟だから"で片付けられてしまうだろう。そう仕向けているのだから当然なのだけれど。
ああ、早く鳶の全てを手に入れたい。早く早く早く。
壇上に立つ。見えるのはどうでもいい連中達。聞こえるのは歓声。別にコイツらにいくら褒められても嬉しくない。面倒くさい、早く済ませてしまおう。鳶の尊敬する姉らしく、周りがイメージする燕らしく、ね。
「松永燕です。いやー、先程は弟が失礼しちゃったかな?鳶はちょっと変わった所があるので許して下さい。鳶は結構そっけないけどいい所はちゃんとあるのでそこを見てくれたら姉として嬉しく思います。あ、これじゃ弟の話になってるかな?えーと、私の趣味は散歩でいろんな所をブラブラしてるので、見かけたら声かけて下さいね。それではこれから姉弟共々よろしくね!あ、松永納豆購入ご希望の方も是非是非私に声を掛けて下さい!なんと今なら5パック購入するとーーーー」
先程の鳶の短い淡々とした自己紹介とはうって違い燕はハキハキと喋り、女子生徒はともかく男子生徒達は笑顔を振りまく美少女に興味津々といった様子だ。
こうして松永姉弟二人の転入の話は終了し、全校集会も終わりを迎える。男子生徒達が松永燕の魅力を目の当たりにし興奮も冷めやまぬ中、ドイツから来た二人、クリスとマルギッテは2-Sの担任宇佐美に連れられている鳶へと意識を向けていた。
「(松永鳶?あれが?小さな頃同年代で唯一お嬢様に勝ったあの時の少年があの男だと……?ありえない、松永鳶という少年はよく笑う少年だった。あの少年があのように感情が無くなった男になる訳がない)」
マルギッテ鳶を見つめながら過去にクリスに打ち勝った松永鳶という少年の姿を思い浮かべる。あの子供らしい笑顔と宇佐美に連れられている無表情な顔をマルギッテは頭の中で重ねる。多少は似ているだがきっと違う筈だ。そうでなければ、何があってあのように変わってしまったのだ。何があってあのような目になってしまったと言うのだ。
「……きっと人違いでしょう」
マルギッテは誰に言うでもなく、自分にそう言い聞かせるように呟くのであった。
そしてマルギッテが鳶を過去に見た鳶と別人だと思っている中、クリスは宇佐美と共にいる鳶が幼い頃自分に勝ってみせた少年松永鳶である事を確信していた。
「(間違い無い。あの男は自分がかつて出会った松永鳶だ。姿こそ変わり果てたが自分にはわかる!あの男は自分がフェンシングで同年代で唯一負けた少年、松永鳶だ……!)」
クリスの頭の中にはかつて自分に打ち勝ち、試合後無理矢理握手した自分に最初こそ驚いていたが最後には笑顔で自分の事を称えてくれた少年の姿が思い浮かぶ。次は負けない為に沢山鍛錬を積み望んだ次の年、少年は現れなかった。あの時自分がどれだけ悲しかったか、再戦すら叶わずどれだけ悔しかったか。もう出会う事は無いと思っていたがこのような形で出会う事になるとは思わなかった。
クリスの意識が鳶に完全に向いていると鳶をじっと見据えているクリスを変に思ったのだろう一子が話しかける。
「どうしたのクリ、転校生の方をジッと見つめて」
一子に話しかけられたクリスが周りを見ると生徒のほとんどがもう校庭からそれぞれの教室へと向かっておりクリスだけが唯一校庭で立ち尽くしていた。その事を理解するとクリスは鳶に視線を向けるのをやめて教室に向けて歩を進める。
「何でもない。戻るとしよう。……ああそうだ犬、キャップたちに伝えておいてくれ、悪いが今日は昼は一緒できないと」
クリスは一子にそれだけ言うと一子の静止の声も聞かずに足早に教室へと向かって行く。
「(……松永鳶、何故フェンシングを辞めた!必ず理由を聞かせてもらうぞ!)」
この作品は小雪が原作よりやさしくて天使な世界線です。
ご了承下さい。
こうしないと作者が困るので。