最近、リゼロ以外のアニメ観る時間が取れてないlockです。
13話「遭遇ーEncounterー」を投稿します。
「なあ叶」
「・・・?なんだ、龍城?」
「あの話の流れでさ、普通ペナルティあるって思わないじゃん?」
「だな」
「しかも、5枚だぞ?市指定のデカいゴミ袋が5枚・・・」
「・・・つまり何が言いたい?」
ライトは上に向かって、思いっきり腕を振り上げた。
「やってられるかコンチクショー!!」
紙切れ1枚が入ったゴミ袋1枚、そして何も入っていないゴミ袋4枚が、ショッピング街の宙を舞った。
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神威学園南東、商業エリア・ショッピング街。
複数の衣料店やファストフード店が軒を連ね、平日の昼前だというのにかなりの人が集まっている。
そんな中で、大声を上げつつゴミ袋を放り投げたライト、そしてそのすぐ傍で
この4人は、大いに注目の的となっていた。
ユウトは、苦笑しつつ指摘する。
「『やってられるか』とか『コンチクショー』って、もう死語だろ?なんでそんなの知ってるんだよ」
「そういうお前もな。だってよー、いくら何でも理不尽すぎだろこんなの・・・清掃ロボットがゴミを取り尽くしてるってのに、『全部満タンにするまで帰さんぞ』とか・・・1日で終わるかっての!」
ぼやくライトにコツン!と、小さな鉄拳が制裁を加える。
「ライト、投げたゴミ袋は拾うべき」
アズサがライトの頭を、後ろから軽く小突いたのだ。
ライトはちょっと頬をひくつかせると、アズサから顔を背けるように屈み、ゴミ袋を拾い出す。
「へいへい・・・拾えばいいんでしょ拾えば・・・」
その顔は、心なしか赤みが差しているように見えた。
(・・・ん?)
ユウトはひょいとアズサを見やる。
小柄な体躯に、鍛えられているのであろう、細くも力強い腕。
文字通りに美しい
(ははあん?)
何事かを
するとユウトの後ろから、音も無く忍び寄る影が。
「お主も気付きましたかな?」
「うわ!?」
ユウトは大声を上げ、前へつんのめる。
辛うじて踏みとどまって振り返ると、そこにはもう一人のクラスメイトがいた。
「
「それはどうも」
胸に手を当て、大袈裟にお辞儀をする男子生徒。
ヒロミツはユウトの肩に腕を掛け、小声でそっと囁いた。
「あの二人、幼稚園からの幼なじみらしいんだ。10年以上一緒にいて、それでもあんな調子・・・ちょいとそそられるモノがありませぬかな?」
目をキラリと光らせ、ゲスな笑みを浮かべるヒロミツ。
そこそこに整った顔が台無しである。
ユウトはヒロミツを押し退けつつ呆れ顔でため息を
「大層イジリ甲斐がありそうだな!」
・・・こちらも目を輝かせ、迷い無くそう言い切った。
「「ふふ、フフフ、フフフフフフフフフフ・・・」」
ゲスな男子の同盟が組まれた、記念すべき瞬間である。
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「っていうかさ・・・」
糸屑を拾いつつ、ユウトは尋ねる。
「お前ら、何で俺と普通に話してるんだ?俺、昨日かなりの暴言吐いてたと思うんだけど」
すると若干気まずそうな顔をしつつ、ライトが答えた。
「いや、目が覚めてからあの時言ってた事考えてさ・・・実際ヘタレだったなー、って実感したんだよ。そしたら、腹立たしさより恥ずかしさの方が勝ってさ・・・」
キラン。と、ゲスな瞳の輝く音がした。
「ほうほうつまりはライトどの、密かに想える女性でも?」
ピクッ
「っは!?ば、バッカ言え!誰があんな奴なんか・・・」
ホッ・・・
「おーやおや、別に誰とも言ってないぞ、龍城?あんな奴って、どんな奴なんだ?」
「は? あ、しまっ!じゃなくて、えっと・・・」
ピクッ!?
「ライトよ、やはりおるんじゃな?」
ピクピク・・・
「龍城ィ、やっぱりいるんだろ?」
ピク・・・グ、グググッ・・・
「い、いるって、何が・・・?」
「「好きな人に決まってるだろ(ますぞ)!」」
ブチィッ!
「ラー・・・イー・・・トオォー・・・!」
「ヒッ!?」
ライトは、ユウトたちのさらに後ろの方を、恐怖の眼差しで見た。
ゲス男二人も冷や汗を流しつつ、ゆっくり後ろを振り返る。
そこには、
違う、背後に炎が見えそうなほどに恐ろしい表情をした、アズサがいたのだ。
実際、漏れ出してきた
ユウトたちがそそくさと横に逃げたところで、アズサは口を開く。
「ねえライト・・・まさかあの約束は、忘れたわけ、ないよね?」
「は、ひゃい!もちろんであります!」
あまりの恐怖で、過剰な敬語になっているライト。
ユウトたちの比ではないほど、冷や汗がダラダラだった。
「覚えてるなら・・・その約束、言えるよね・・・?言うべき・・・だよ」
「はいっ!『どちらかに好きな人ができたら、詳しく教えること』でありますっ!」
ウワァオ・・・
(なあ、あいつらそんな約束なんかしてたんだな)
(いつ、どちらから約束を持ち掛けたのか、気になるところですな・・・)
こそこそと話をするユウト、ヒロミツ。
そんな二人を意にも留めず、アズサは更に追及する。
「それで・・・できたの?好きな人・・・」
ライトは、思いっきり首を横に振った。
「い、いいえ全く!あいつらが勝手に言ってるだけで!」
「・・・本当?」
「ほ、本当だ」
「本当に、本当?」
「本当に本当」
「本当の本当の本当に、本当?」
「本当の本当の本当の本当の本当に本当だ!頼む信じてくれ!」
手を合わせ、拝むようにするライト。
そこでようやく、アズサの
「それなら・・・いい」
大きく安堵の息を吐きだすライト。
不意に、その視線が横へ向いた。
「あれ?あの人・・・」
つられて、ユウトとヒロミツ、アズサもそちらを見る。
そこには、ズリ、ズリと重たそうな袋を引き摺る、背の高い男性がいた。
作業服なのか、つなぎを着ている。
「ラッキー!あの人、ゴミ持ってるっぽいから貰ってくるわ!」
これ以上面倒くさい話題が出てくる前にと、止める間もなく走り出すライト。
「ライト、ちょっと待つべき!」
仕方なく、ユウト達もそれに続く。
「あの、すいません!」
「・・・はい?」
「その袋、もしかしてゴミ入ってますか?」
「ゴミ・・・うん、そうだね。ゴミが入ってるよ」
妙にローテンションに話す、つなぎの男性。
「そ、それ、くれませんか!?」
「龍城・・・お前今、最高にみっともないぞ」
「うるさい!あの担任、マジで俺たちを帰さない可能性あるだろ!」
「それを理由にあっさりみっともない選択をする、と。でも、そんなライトにシビれたり・・・?」
「なんで、こっち見る。そんなところには、シビれるわけない」
キラーン。
「おやおや、シビれる事は否定しないのですな?」
「・・・っ!ち、ちが・・・!」
赤面し、慌てふためくアズサ。
そこへ助け船を出すようなタイミングで、男性が言った。
「・・・いいよ、持って行って」
「よっしゃ!ありがとうございます!」
ドサリと置かれたゴミ袋。ライトが袋の口を緩め、異臭に顔をしかめつつ覗き込む。
だがその中身を見たライトは、
「ワッ!?」
と大声を上げ、跳び
「お、おい、どうした?」
声を掛けるユウト。
「し・・・し・・・」
「し?」
「死体が・・・入ってる」
バランスを崩したごみ袋が、横へ倒れる。
腐臭とともにボロリ、とこぼれ落ちた
家の用事で台湾に行くので、8/15まで投稿はありません。