久々にポケモンのレーティングバトル(ダブル)やってみたら、1400台から上がれないlockです。
15話「戦闘ーCombatー」を投稿します。
ギギ、ギィ・・・
骸骨は、全身を覆っていたマインドを、両腕にのみ集中させる。
そして軋むような音を各所関節で響かせながら、ゆっくりとこちらに向かって歩き始めた。
その様は、まるで鎧武者が鎧を脱ぎ捨て、両手に大剣を握ったかのようで。
「来るよ!」
ネコが叫んだその時、骸骨は猛然と突進してきた。
同時に振り払われた手を、ユウトが十字架で受ける。
ガガッ!
硬質な音が響き、ユウトの上体がグラリと崩れる。
だがその体を、ネコが支えた。
「大丈夫、ユウト!?」
ユウトはすぐに立て直し、骸骨の追撃を弾いていなし、叫んだ。
「ネコ!他の奴らを連れて、周りの人達と一緒に避難しろ!」
その言葉に、ネコはまた反駁する。
「だから、私だって・・・」
「四の五の言うな!さっさとしろ!」
十字架を振り下ろし、横に
力の
「ハアッ!」
まるで、今までのは軽いウォーミングアップだったと言わんばかりに、今度は骸骨が攻勢に転じる。
ヒュッ!ビュッ!
空気を切り裂く指の骨は細く、まさに手刀と呼ぶべき鋭さだった。
それがユウトの十字架より速く、正確に敵を追い込んでいく。
躱すのがやっと。
それは、素人が見るとしてもはっきりしていた。
「守りきれる自信が無えんだ!!」
なんとか鍔迫り合いに持ち込みながら、叫んだユウト。その必死な形相に、ネコはたじろいだ。
「俺は、兄貴みたいに強くない!能力で守る事も出来ない!」
「・・・?」
その言葉に、疑問符を浮かべるユキ。
ユウトは続ける。
「守れる自信が無いから・・・ッ!」
ギン!と十字架が白骨を弾く。
「だから逃げろ!頼む、逃げてくれッ!!」
銀の十字架と鋭く尖った手刀が、同時に互いの脳天に迫る。
攻撃力も防御力も、骸骨の方が数段上手。
同時に攻撃が命中したとしても、倒れるのが自分だけであろうことを、ユウトは理解していた。
(畜生・・・!)
だが、攻撃を止めてももう間に合わない。
ならばせめてと、彼は右腕に全力を込めた。
そして、攻撃が交錯し―――
ジジ、バリッ!!
―――骸骨の動きが、一瞬だけ止まった。
たかが一瞬、されど一瞬。
攻撃の行方を左右するには、十分過ぎる時間だった。
バキッ!!
頭蓋骨の左側頭に、十字架がクリーンヒット。骨格全体が右後方へと
バランスを崩した骸骨は、そのまま後ろへ倒れた。
ガシャン・・・
と、骸骨らしい、重量感の無い音が響く。
カタカタとまた起き上がろうとする、その右脚には・・・まるで蛇のような、紫の電流が絡みついていた。
「
ユウトは、後ろを振り向く。
そこには、突きだした右手にパチパチと火花を散らせ、ニヤッと笑うライトがいた。
さらに。
「逃げろとか・・・そんなつれないこと、言わないべき」
ギャリギャリギャリッッ!!
金属のこすれ合う音を大音量で響かせながら、二本の鎖が骸骨に巻き付いていく。
生きているかのようにうねりながら腕、脚、胴と次々に拘束していき、やがて、動きを完全に止めてしまった。
その鎖が伸びているのは、ライトの隣に立つ少女・・・
「ライトが鈍らせて、私が止める・・・これ、私たちの必勝パターン」
イエーイ、と似合わないピースサインをする彼女の能力は、《
対象を縛って動きを止める等を得意とする、『楽観』の能力である。
「でも、ちょっとキツい、かも・・・あのホネ、力強すぎ・・・」
ギリギリと軋む鎖。
拘束から逃れようとする骸骨のマインドは、まだまだ衰えてはいないようだった。
「お前ら・・・逃げろってのに・・・」
「何をおっしゃいますか、ユウト殿」
ユウトの死角に、いつの間にやら復活していたヒロミツが立っていた。
「クラスメイト一人を危ない目に遭わせて逃げられるほど、我らの根性は腐っておりませぬのでな。ご安心召されよ、自分の身くらい自分で守れる」
「でも・・・!」
「辺りにいた人達は全員避難させたよ、叶君」
小走りに駆け寄って来るのは、いつの間にか避難誘導を完了させていたユキ。
「さっき『兄貴』って言ってた事についてとか、もう沢山聞きたいことがあるんだから!後でちゃんと答えてよね?」
ユウトは、ユキの隣に立つネコを見やった。
ネコは何も言わずに、ただ微笑む。
それにつられるように、ユウトの顔にもまた、笑顔が浮かんだ。
「よし、お前ら!あの物ぐさ教師が来るまで粘るぞ!」
『『『『『おう!!』』』』』
SAOのリアルな戦闘描写に憧れる・・・