シャフティング・マインド(凍結)   作:lock

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こんばんは。
ポケモンの映画を見てきて、改めてポケモンの良さに気付けたlockです。
9話「慈悲ーMercyー」を投稿します。

※注意!!
 今回の後半は、かなりのグロ表現を含むものとなっております。
 苦手な方は、手頃な場所でのブラウザバックをおすすめいたします。


慈悲ーMercyー

ユウトは、街灯で照らされた、夜の道を歩いていた。

モニタールームがあった地下から出てきてみると、日はとっくに沈んでおり、車も数台が走るのみであった。

ユウトに眠気は無かった。

ただ、つい数十分前に見た光景と映像が、いまだに彼の中ではあやふやな現実としてしか存在できていなかったのだ。

 

―――苦しいのか?

 

ユウトの中で、声が響く。

 

―――それとも、怖いのか?

 

―――頼れよ。そのためにここにいる。

 

―――泣きついてきていいんだぞ?全部受け止めてやる。

 

声は断続的に響き、ユウトの心を奪おうとする。

 

「うるさい・・・誰が、お前なんか・・・」

 

ユウトはブツブツと呟き、頭を勢いよく振って、気を保とうとする。

だがやはり疲労はしっかりと蓄積されていたようで、2、3歩フラフラとよろめいた。

 

―――無理すんな、休め

 

生憎(あいにく)、こんな状態からゆっくり休める程、図太い神経してねえんだよ。耳障りだ、黙ってろ」

 

吐き捨てるようにそう言われた声は、次第に彼から遠くなっていった。

 

「ったく・・・どいつもこいつも・・・!」

 

ユウトは、足下に落ちている空き缶を蹴り上げた。

先ほどチナツは、『ユキを殺す』と言いながら、その本人の額を優しく撫でていた。

その矛盾を理解できないことや、

 

『今日は疲れているだろうから、また明日だ』

 

と話を先延ばしにしたチナツの無責任さ。

そして自分のみが事の顛末を理解していないという焦燥(しょうそう)が、彼を苛立(いらだ)たせていた。

 

「くそ・・・」

 

ユウトは唸り、だが尚歩き続ける。

彼は久しく、早く夜が明けてほしいと願った。

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========グロ苦手な人は、この辺でUターン推奨です=========

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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とあるビル、地下5階の、照明が壊れた部屋。

 

一人の小男が、目の前の、椅子に座る女性に(ひざまず)いていた。

小男は、どこか潤んだ瞳をキョロ、ギョロリと動かし、震えながら言葉を発していた。

 

「わ、(わたくし)が得た情報によりますと・、あ、あのおか・・お方、が・・・はまだ地下の・・」

 

そこで暗がりに座る女性は、ひょいと右手を振った。

その瞬間。

 

バチュッ♪

 

水音の混じった破裂音と共に、男の絶叫が響き渡った。

 

「ああああ”あ”あああ”あ”あ”あ”あ”-------------!!う、腕ェェェーーーー!私の、私の左腕ええ”ええ”え”え”え”------!!」

 

男は、赤い血をビシャビシャ撒き散らしながら叫び、のた打ち回る。

左腕の肩から先が、まるで巨人にでも握りつぶされたかのように、グシャグシャになっていた。

女はクスリと嗤う。

 

「あらあら・・・報告はどもってつっかえる癖に、悲鳴はとっても饒舌(じょうぜつ)なのね」

 

その声の持つ妖艶(ようえん)な響きは、数本の蝋燭(ろうそく)のみが照らす暗さと相まって、ゾクゾクするほどの(なまめ)かしさを(かも)し出していた。

男は脂ぎった顔を、涙と鼻水で更にグシャグシャに汚しながら、右腕で女の脚に取りすがった。

 

「あ”、あ”でぃがどうござい、ござまずぅぅぅーー!!どうが、どうがこの穢れだ豚に、お慈悲を・・・慈悲の恵みをぉぉーーーーーー!!」

 

ブシッ♪

 

「あ”ぐう”ぉあげぐああ”あ”あ”あ”------!!」

 

右腕も失い、気も狂わんばかりに悶える男は、しかしその満面で笑っていた。

笑いながら悲鳴を上げ、のた打ち回り、体液を撒き散らす。

男はその笑顔で、自分は自分の生きている意味を今まさに実感していると、そう語っていた。

女はまたクスリと嗤い、男の髪を掴んで引っ張り上げる。

男は焦点の合わない目を女に向け、台詞(せりふ)を絞り出した。

 

「あ、あへ・・・ど、どう、ぞ、め、召し上がガガギグゲガアァァ!!!」

 

男の言葉を最後まで待たず、彼女は《料理》を始めていた。

男の右目に無理矢理細い指をねじ込み、眼球に指を引っ掛けて引きずり出す。

一物の袋をビリッと喰い破り、玉を噛み砕く。

耳を千切り、爪を全て剥がし、アキレス腱を切断し・・・

10分後には、もはやそれが人間だったことなど判らないほどになっていた。

 

「ふう・・・」

 

女は満足そうにため息をつくと、それを手近なダストシュートへと放り込んだ。

ズルズルズル・・・ドサッ。

それが落ちていった場所には、それと同じような、もはや生ゴミにしかならないようなものが478体、それ以外には何も無い。

478人の、その()()()()()()以外には。

 

「ご馳走様」

 

女は、(みだ)らに舌なめずりした。




グロシーンで、結構スイスイ筆が進んだんです・・・
大丈夫かな俺・・・
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