仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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実はこの小説はほとんど趣味で自分一人が楽しむために書いていたやつなんですよね…。
だから今見直すと結構設定がいい加減だったりセリフがおかしいのがチラホラ…。


ネギまの世界後編
ネギまの世界2-1


―これまでの仮面ライダーディケイドは―

「3―Aの担任のネギ・スプリングフィールドです」「この悪魔め!」「士君は私たちの仲間です!」「たった一度の人生を捨ててまでやることなのか」「ラミアとでもしておこう」「本国へ強制送還とする」

 

 

放課後、もうほとんどの生徒が出払っている学校のとある教室に少女たちが集まっていた。

 

「「「「「「「魔法使い!?」」」」」」」

「はい、その通りです」

 

今日、麻帆良学園都市で起こった事件に関して魔法のことを知らない者も含めての話し合いがこの場所で行われていた。そこには先ほどはいなかった龍宮真名等を含めて合計28人の3-Aのメンバーが集まっていた。いないのは家から姿が消えたエヴァンジェリンと実際にはいるのだが幽霊の相坂かよだけであった。

 

「ネギ先生が…魔法使い」

 

何も知らない者からしたらその反応は当然であろう。魔法などメルヘンの世界だけの物で、そんなものが実際にあると言われても普通は信じられないだろう。だが先ほど彼女たちはその目の前で魔法を見た。自分の近くにずっといてくれたネギが魔法を使うところを…。あの後気絶したネギは麻帆良から離れた病院に搬送され、いま手当が行われている。当たり所が悪ければどこかに後遺症が出かねないためその精密検査をするためでもある。

 

「えっと…まぁ黙っててごめんねハハハハ…」

「笑い事じゃありませんわ!」

 

明日菜のから笑いに怒ったのは3-Aの委員長であり明日菜の悪友でもある雪広あやかであった。

 

「どうして黙っていたんですの!」

「委員長…」

「そんな危険なことをして…もし死んでしまったらどうするつもりだったんです!?」

「…」

 

あやかが怒っているのは京都でのことや麻帆良祭のことだ。あやかはクラスのメンバーの中でも思いやりがあり、なおかつクラスメートのことをいちばんに考えている性格であるためこのような反応をするのは至極当然であろう。明日菜は思い返していた。京都での事件の時、もし古菲や龍宮が来なかったら多数の妖怪に殺されていたかもしれない。もし麻帆良祭の時、超たちが本気で殺しに来ていたら命がなかったかもしれない。たった数ヶ月のことだが思い返してみるとずいぶん命の危機があったものだった。

 

「…皆さんを危険な目に合わせたくなかったんです」

 

桜咲がそう弁明する。しかしそれにも反論することができるのがクラスメートである。鳴滝姉妹が反論する。

 

「でも…もしみなさんが死んでしまった時の私たちの気持ちを考えたことがありますか?」

「私達…友達だと思っていたのに…死んだ原因もごまかされるなんて、知らないうちに死んでいましたなんて…そんなのひどすぎるよ」

 

何よりも心を痛めることはいつの間にか友達が死んでしまい、その本当の死因すら教えてもらえないことだ。もしもそんなことがあったら、もし何年か経ってそんなことがあったなんて知ったら、この時代の自分を恨み続けるだろう。どうしてあの時気が付いてあげれなかったのか、どうして教えてくれなかったのか…そう今のこの状況のように。明日菜たちは言うべき言葉が見つからなかった。そのため出た言葉と言えば

 

「…ごめん」

「…」

 

この言葉を最後に全員が押し黙ってしまった。そんな時にに彼がこの教室にやって来た。

 

「みんな、そろっているね」

「高畑先生…」

 

3-Aの前、2-Aの時の担任高畑である。彼はネギ先生の容体を病院から確認した後それを伝えるためこの教室にやって来た。

 

「高畑先生!ネギ先生は?」

 

あやかは真っ先に高畑に詰め寄る。彼女はネギに死んでしまった弟を重ねている節があるためか誰よりもネギのことを気にかけていると言っても過言ではない。だがあまりにも気にかけすぎてショタコンにすらなっていたりする。

 

「大丈夫もう目を覚ましたよ。どこも異常がないそうだ。軽い脳震盪だったらしい」

「!そうですか。よかった…」

 

とりあえず命の心配がないことは朗報であった。後遺症も残らないらしい。だが…

 

「ただ」

 

その後の言葉は…

 

「ただ?」

 

彼女たちにとって…

 

「…大勢の一般人の前で魔法を使ったという事で、本国へと強制送還されることとなった」

「え!?」

「それって…」

 

…あまりに残酷であった。

 

「それと同時に、僕たち魔法先生にも彼を止めなかった罪があるという事で本国への出頭を命じられたよ」

「!」

 

そんな馬鹿なことがあってたまるか。ネギ先生は自分たちを守っただけだ。それが何で罪になるのだ。さらにその罪が麻帆良学園全体の先生にまで派生するなんて理不尽すぎる。

 

「それに…」

「!まだあるの!?」

 

その後に続いた高畑の言葉は、彼女たちの想像をはるかに通り過ぎていた。

 

「…麻帆良学園そのものがなくなるかもしれない」

「「「「「「「「「「「「「「「「!!!!」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」」

 

この世界はもう破滅に向かっているかもしれない。しかし、この世界はまだ終わるには早すぎる。だから彼らはこの世界に立ち寄ったのだ。どんな旅にも必ず意味がある。そして同じく旅の途中で止まることにも意味がある。たまにはのんびりすることも大事であろう。止まった場所で正義の味方をやるのもいいだろう。時には悪魔になるのもいいだろう。時には救世主になるのもいいだろう。時には破壊者になるのもいいだろう。そう世界の破壊者その名も…

 

 

―世界の破壊者、ディケイド。いくつもの世界をめぐり、その瞳は何を見る。―

 




そんなんありうるのか?という突っ込みはこの際なしでお願いします。

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