仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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 すみません、予約投稿忘れてました。


プリキュアの世界chapter26 嫌いになりたくない

ー海原市夕凪 02:14 P.M.ー

 

「そうか……つぼみとえりか、いつきまでも……」

「さほど驚かないんですね」

「いや……そうだな、何となくわかっていた気がするからな」

 

 咲の経営するパン屋さんに向かう途中、番は二人にそう言った。確かに、当時からなにかおかしなところがあるとは思っていたが、まさかそれがプリキュアだったから、など当然初耳であるし、もう少し驚いてもいいとは思う。だが、それ以上に自分の彼女がプリキュアだということが何だか誇らしくなったというか、かつて自分が憧れたプリキュアがつぼみ達で、なんだかよかった気もした。あと、なんだか恥ずかしくもなってきた。

 

「……」

「どうしたんです?」

「いや、俺は……今度つぼみにどういう顔をして会えばいいのだろうかと……」

「え?」

「……今から十年前、俺はつぼみとえりか、いや二人が変身したプリキュアを主人公にした漫画を描いたことがある」

「え……それって、同人誌ってこと?」

「む、無論……その……R-18的な物じゃない健全なものだ。当時は二人とも、書くのを手伝ってくれていたが……まさか、本人たちに見られていたとは……」

 

 なんとなく、ハートキャッチプリキュアという少女たちは、町内にいた誰かだということはうわさでは聞いたことがあるが、まさかつぼみとえりかの二人が当人だったとは思いもよらなかった。あの時からずっと、二人は自分の漫画について応援してくれていたが、どう思っているのだろうか。特に、つぼみはどう思っていたのか。気持ち悪い人間だと思っていたら嫌だな。そう、番は思っていた。

 

「そういえば、あの頃つぼみから聞いたことがあるよ」

「え……」

 

 と、言ったのはひめだ。続けて言う。

 

「『うちの学校に番君っていうプリキュアの事を漫画にしてくれている人がいるんです。少し違うところはあるんですが、でもとってもプリキュア愛に溢れていて、私番君の事尊敬しちゃいました』だって」

「そうか……つぼみがそんなことを……」

 

 その言葉に番は、薄っすらと笑みを浮かべて自分自身が誇らしくなった。当時の自分は感じたこと、実際に見たこと、聞いたことをそのまま漫画にしていただけだった。だが、それでも彼女たちの事を格好良く、可愛く書こうと努力していた。何故なら、そうしないと失礼にあたるから。一生懸命にこの街を守ってくれていた彼女達の事を尊敬していたからこそ、彼女たちの漫画を描くことができた。自分はあの漫画を描いてよかった。今ならそう思う。

 

「さて、着いたよ。咲たちの他にもミユキさんもいるんだよね?」

「あぁ、帰り際に彼女と、それから……せつな、という名前だったか?」

「うん、せつながいるってこともありすから聞いているよ」

 

 ありすからは、現在咲の店で舞、みゆき、やよい、そしてラブの四人が偶然同じ日にバイトに入っており、今日はラブの親友のせつなと、ダンスの師匠であり人工コミューンツヴァイの適合者のミユキもまた、同じくいるということを聞いていた。ここまで来て、三人の脳裏に一つ疑問が浮かびあがった。

 

「……なぁ、ありすはどこでそんな情報を仕入れてきたんだ?」

「……番君。世の中にはね知らぬが仏っていうことわざがあるの」

「……」

「……」

「……」

 

 何か怖いことが起こりそうだからこれ以上の詮索は止めよう。それが彼女達三人の共通認識であった。なお、三人がPANPAKAパンに到着する数十分前に、すでに事態が動いていたということは、まだ誰も知らないことだ。では、ひめ達が到着する前に一体何があったのか、それはランチタイム時まで遡らざるを得まい。

 

ー夕凪公園 01:13 p.m.ー

 

 ふと思った。どうして、自分は踊れなくなってしまったのだろうか。またアキレス腱が切れて、痛むことが怖いから。仲間に迷惑をかけるのが怖いから。違う。自分が踊れなくなった原因、多分それは……。

 

「……」

「ラブ?」

 

 あのままテラス席を占領しておくのも咲に悪いので、近くの公園に来た二人。そこからは綺麗な海が見えて、ここ最近のラブのフェイバリットスポットである。そこでラブがふと、せつなに言った。

 

「ねぇ……ここで、踊ろっか」

「え?」

「あの頃みたいに、美希たんやブッキーと一緒に、ミユキさんにダンスを教えてもらっていた時みたいに……」

「……えぇ、いいわね」

 

 せつなは、ラジオの電源をいれ、そして自身の携帯に入っているその曲をかける。中学生の頃ダンスのレッスンを受けていた際に入れ、そしてそのまま入っていたその曲を。

 軽快な音楽と共に、何度も聞いてきたあのリズムが辺りに鳴り響く。その響は彼女たちの手に、足に力を与えて操り人形のように動かし、しかし自身の手によって魂がこもっていくように動きを乗せていく。頭に、心に、そのビートを刻み込んで、心臓からの血液がそのリズムに合わせて体中に血液を送っているかのように、彼女の気持ちは高揚していた。その時、もうダンスをすることに対する恐怖は、完全に忘れていた。

 そうだ、自分が恐れていたのは、仲間に迷惑をかける事じゃない。誰かからの非難を恐れての事でも、ましてやまた、ケガをしてしまうことでもなかった。自分が恐れていることそれは『ダンスを楽しいと思えなくなること』だった。ラブは、ダンスをしながら言う。

 

「ねぇ、せつな」

「なに?」

「私ね、十年前にトリニティのダンスを見た時、凄く心が弾んで、身体が勝手に動き出すんじゃないかって思うほど楽しかった」

 

 あの日、自分がプリキュアになった日、初めて彼女たちのダンスを生で見た。その時のあの衝撃は、あの輝きは、大人になるにつれて徐々にではあるが薄れていったがしかし、完全に忘れることはなかった。

 せつなも思い出す。自分が、まだイースというラブ達の敵だったころ。ラブがプリキュアになったその日に自分もまたトリニティのダンスを見ていた。彼女たちのダンス、それを見る観客の熱狂と興奮。それは凄まじく。今思えば、あれが少し羨ましいとでも思ったのかもしれない。ラブにその時芽生えた気持ち、せつなが後に感じた気持ち、それは……。

 

「私もあんな風に踊りたい。そう感じて、ミユキさんのレッスンを受けるようになって」

「あの頃は、どんな練習でも楽しかった。難しいステップでも、練習して……それができるようになって……」

「それを皆で一緒に喜んで……」

「笑顔を振り撒くことができて……」

「「それだけで十分だった」」

 

 それなのに、プロのダンサーとなってからは全てが楽しいとは思えなかった。ただただ迷惑をかけないように必死で練習をして、あの時自分には喜びなんて全くなくキツイ、苦しいだけで楽しむことなんてできなかった。焦って練習を重ねても意味なんてない。本当に大事なことは、楽しんで、ただ思うままに踊ること。それが上達への第一歩、楽しく踊るからこそ、見ている人達も笑顔になる。それを、自分たちは忘れていた。誰かじゃない、まず自分が楽しむことが大事だったのだ。

 

「私は、変わったんじゃない。変わったって自分に暗示をかけていただけ……変わらないとダメだって自分を追い詰めてただけだった」

「えぇ、私もラブがいない間に気がついた。昔の自分はこうじゃなかった。昔はどれだけ苦しくても、笑っていられることができた」

「私たちは変わらない、どれだけ時が経ったとしても、あの時のミユキさんのダンスを見たあの楽しい気持ちは、もう忘れない!」

 

 彼女たちは自分たちの原点をついに取り戻した。失敗しても構わない。落ち込んだっていい。くよくよして、泣き明かしてもいい。大事なのはそれで終わらないということ。終わらずに、笑顔になること。迷ったとしても、転んだとしてもそうすれば、きっと道は開けるはずだから。誰かがきっと見ていてくれるから。誰かが、笑顔になってくれるから。そうすれば、その笑顔が世界中に広がって、そして笑顔になることができない人々を少しづつ笑顔にすることができるかもしれないから。世界の裏にいる人を笑顔にすることは、自分一人ではできない。だが、自分のダンスを見た人達がいずれ誰かを勇気づけて、その人から派生した笑顔が、届かないような遠い場所に届くかもしれないのだったら、自分はこれからも踊り続ける。彼女たちは、飛ぶことを忘れた蝶々ではない。何故なら、彼女たちはどれだけ倒れても、傷ついたとしても立ち上がって、自分自身が楽しいと思ったダンスを踊り続ける。

 

「せつな、最後決めるよ!」

「えぇ、ラブ!」

 

 不死鳥なのだから。

 

「「……」」

 

 今一つの曲が、一つの物語が終わった。しかし、これはまた始まりでもある。次の曲、次の踊りへと繋がっていく物語。誰かの物語へと続く笑顔だ。

 最後、ポーズを決めた瞬間彼女は笑顔だった。確かに笑顔だった。久々の数分間のダンスだったためせつなと違い、ラブは少々息が荒くなっている。だが、その息すらも世界に白く現れて、ダイアモンドダストのように素晴らしく美しい様子に見える。少し汗もかいた。でも、その汗すら気持ち悪いとは思わない。むしろ、良く踊り切ったと自分を褒めているよう。その時、後ろから小さな拍手が聞こえる。

 

「え?」

 

 ラブ達が後ろを向くと、そこには幼い女の子の姿。その後ろにはお母さんらしき女性も見える。多分幼稚園帰りなのだろうか。少女は、拍手をしながら言った。

 

「おねえちゃんたち、すごい!」

「すごい?そんなに?」

「うん!キラキラしてた!!」

「そう……」

 

 ラブは、次にその少女から出るその言葉を耳に聞いた。

 

「わたしも、おねえちゃんたちみたいにおどりたい!!」

 

 間違いないとラブは思った。この子は、この子の気持ちは、あの時の自分なのだと。そのすぐ後ろに、中学生の時の自分の幻影らしきものが映える。自分は、自分に向かって親指を立てて何かを言っている。聞こえるはずはない。しかし、多分あの言葉だ。あの頃の自分がよく言っていた言葉。彼女は自分に、そして少女に向かって言う。とびっきりの笑顔で、サムズアップして、あの頃と同じように彼女は言った。

 

「あなたも、幸せゲットだよ!」

「しあわせ?」

「うん!」

 

 少女もまた笑顔を自分に返した。彼女の後ろにいた自分の幻影はもう見えなくなった。もう、自分は大丈夫。あの頃の自分を思い出したから。今の自分を、見つめ直したから。

 その後、少女はお母さんの自転車の後ろに乗って帰っていった。乗っている途中に、自分に手を振っていたから、ちゃんとお母さんの背中を掴んで置かないと危ないよと注意して、二人は少女を見送った。ラブは、せつなに笑顔を向け、手を差し出すと言う。

 

「さっ、行こう」

「えぇ」

 

 せつなは、その手を取って二人はあの子供の頃のように無邪気に店へと向かって走る。せつなはその時ラブが差し出した広げた手のひらを見ると思った。あぁ、彼女の手はこんなに大きくなったんだなと。

 

ーベーカリーPANPAKAパン 二号店 01:43 p.m.ー

 

 ランチタイムが終わって、再びの休息が訪れたPANPAKAパン。ミユキは、同じ名前であるスマイルプリキュアのみゆきと話をしながら、外に出た二人を待っていた。

 

「へぇ、それじゃ近々に絵本が?」

「はい!出版数は、少ないらしいですけれど」

 

 どうやら、みゆきの書いた絵本を出版すると約束してくれた出版社があったらしい。そこは小さな出版社ではあった物の、しかしプリンセスプリキュアのはるかの絵本作家の友達によると、その出版社から大物にのし上がった絵本作家もいるそうなので、信頼してもいいと言っていた。

 そもそも、実はそのはるかの友達が、こんな絵本があると出版社数社に推薦してくれたそうだ。推薦したと言っても、その作家は自身のネームが、そこそこになっていたことも考慮して、公正な判断をしてもらえるように彼女が所属している会社に頼み、誰が推薦したかということを隠していたそうだ。そして、その内の一社がみゆきの絵本に目を付け、数としては少ないながらも出版することを確約してくれたそうだ。

 

「でも、これでようやく第一歩かなって思ってます」

「そう、良かったわね」

「はい、やよいちゃんもさっき読みきりの話があったって言ってましたし」

 

 そして、やよいもまた出版社に持っていた自身の漫画が編集者の目に留まり、今度読み切りだけではある物の、有名な雑誌に掲載が決まったらしい。これで人気があったら連載に発展するかもしれないそうだ。

 

「おめでとう、ダンスもそうだけれど、そう言うのに通ったからには次が大事よ」

「次?」

「めげない事。そして……」

 

 その時、ミユキは窓の外からラブとせつなの二人が一緒に走ってきているのを見た。それを見たミユキは笑ってこう言った。

 

「めげても、また笑顔になれるように頑張ること」

「はい!」

 

 そして、ラブとせつなはPANPAKAパンの扉をくぐった。

 

「おかえり、吹っ切れたみたいねラブ」

「はい、ミユキさん、それにせつな、ご迷惑をおかけしました」

 

 ラブは二人に頭を下げる。二人からしてみれば、そこまでして謝らなくてもよかったのだが、それがラブという人間なのである。これに対して、顔を上げたラブにミユキは言う。

 

「私達もそうだけれど、他に謝らないといけない人がいるんじゃない?」

「え?……あっ」

 

 そうだ、トリニティの他のメンバー二人。彼女たちにも謝らないといけない。のだが、ミユキは苦笑いしながら言う。

 

「とはいっても、二人は今はアメリカにいるんだけどね」

「えっ、てことは……」

「そう、あの大会が二人にとって本当に日本最後のパフォーマンスだったのよ」

「そうですか……」

 

 そうじゃなければいいなとは思ったが、やはり面と向かってそう言われてしまうと落ち込んでしまう。二人の日本最後の大会を台無しにしてしまったという、これは重い事実。だが、ミユキが思い返しながら言う。

 

「大会の少し前から、貴方の様子がおかしいことについて私たちは気がついていたわ」

「え?」

 

 自分は、あの決勝の直前におかしくなっていたと考えていた。しかし、まさか大会前から自分がおかしくなっていたなど気がついていなかった。おそらく無意識のうちに、頑張りすぎていたのだろうか。

 

「自分たちも経験したことだから。ダンスが楽しくないって思った時期、それに、自分たちの脱退が、貴方に負担をかけるかもしれないともね」

「……」

「でもね、二人はそれでよかったって思ってるそうよ」

「え?」

「あなたが、あなたたちがそれで成長して、トリニティを引き継いでくれるならって」

「レイカさん、ナナさん……」

「前までのトリニティは今日で解散。これからは、私達三人で新制トリニティよ」

「……はい」

 

 この瞬間、五人でやっていたトリニティは解散した。今日からは、ミユキ、せつな、そしてラブの三人のトリニティが始まる。ふと、ラブはある疑問を抱いた。

 

「あの、ミユキさんはどうしてアメリカに行かなかったんですか?」

 

 旧メンバー二人と、ミユキも含めた三人が旧トリニティであったはず。それに、三人は確か学生の時からトリオを組んでいたのだから、ミユキも含めて三人でアメリカに行ってもよかったはずなのだ。それなのに、どうして彼女だけ日本に残ったのだろうか。ミユキは、目をつぶってから言う。

 

「……そうね、あの新メンバーを選ぶオーディションの前までは、私もアメリカに行こうかなって思ってたわ」

「……」

 

 ミユキは目を開くと、どこか懐かしい思い出を引き出すように語る。

 

「何年か新しく入ってきた子たちとダンスして、その子たちが育ったら三人そろってアメリカに行こうって思ってた。でもそんな時に、あなたたち二人が合格して、トリニティのメンバーになった」

 

 ミユキは、二人の顔を交互に見ながら言う。

 

「貴方たちとなら、レイカやナナと一緒にやってた時と同じくらい、いえもしかしたらそれ以上に楽しくできるかもしれないって思ったのよ。二人もあなたたちがいるなら、安心してトリニティの名前を任せられるって、少し予定を早めたの」

「そんなことが……」

「この意味、分かるわよね」

「……」

 

 自分たちは、彼女達から受け継いだのだ。トリニティという名前を。本当なら、あの大会で脱退しなくてもよかった。けれど、自分たちに期待するからこそ二人はトリニティの二つの枠を自分たちにくれたのだ。十数年一緒にやってきたミユキとの別れは辛いであろうに、ミユキ自身も辛いであろうに、それほどに自分たちに期待を寄せているのだ。よく、人は期待など重しにしかならないと言う。しかし、それは違う。そういう人たちは覚悟がないのだ。誰かからの期待を一身に受ける。その覚悟が足らないのだ。この世に二角形という言葉はない。二つだけじゃ立体という実像にはならない。三人がそろうからこそ、物は形となっていく。それが、表現者としてのチームの有り方。それが、三角形(トリニティ)。ラブとせつなが、送るミユキへの、そしてすでにアメリカに旅立った仲間に送る言葉、それはたった一つしかない。

 

「「はい」」

 

 世界で簡単、だが一番覚悟がいる言葉であった。

 それから数十分後彼女たちの下にひめ達が現れ、咲はPANPAKAパンのシャッターを閉めた。




 プリキュアの関係者で人工コミューンツヴァイの適合者の内、さつき、ももか、番そしてミユキさんの四人だけ彼女達が訪ねる描写があるだけで、他にいますし、プリキュアの関係者以外にも候補はたくさんいる設定です。ただ、多く集まりすぎるのも考え物になるので、彼、彼女達を含めて数名を選抜したという設定です(本当は、この前PC計画について説明した際に、関係者以外にも適合者はいるという旨の文言を入れ忘れてたりする)。フレッシュプリキュアのカオルちゃんも、という設定もいったん考えましたが、あの人が変身したらドーナッツ屋の店長つながりでポワトリンになりそうな気もして、また多すぎるキャラクターの人員整理の結果没になりました。
 あと、咲のパン屋の営業時間的に、彼女が倒れかねないので、一つ設定と、あと彼女たちが参加しない理由づけを付けることにしました(月~金朝四時起き、土日は地元のソフトボールチームの練習なんて、咲が過労死してしまいますし(さも元々あった設定のように付け加えるスタイルはもはやさすがと言わざるをえない))。

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