仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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ネギまの世界2-11

エヴァと夏海達は七人衆の一人、『しらたき』と戦っている。

 

「ハァ!!」

「クッ!!」

 

夏海はしかし、変身するのが3回目であるため実戦経験に乏しく、つばぜり合いをしていても力の差からどんどんと押されて行っていた。

 

「やばいよ!助けないと!!」

 

その様子に朝倉はそう言う。しかし、彼女自身の能力ではなすすべもなかった。そんな中、あの少女が声を挙げる。

 

『私に任せてください!!』

 

幽霊であるかよのアーティファクト能力か、はたまた自身の特殊能力を増幅させたか、周りにあるガレキを持ち上げ、しらたきに当てる。

 

「!?」

 

やがてガレキは太ももの高さまで積み上がり、しらたきの動きを封じた。

 

「今です!マスター!!夏海さん!!」

「言われなくても!」

 

茶々丸の言葉と同時に、夏海はサーベルに力を込め、逆手に持つ。エヴァは、自身の左手に魔力を込め、爪が鋭利に伸びる。

 

「行きます!」

 

それを合図に二人は同時に駆ける。しらたきは身動きが取れずそれを避ける方法などなかった。

 

「「ハァ!!」」

「ぐっ!があ゛ぁぁぁ!!」

 

二人が切り裂いた後ろで、しらたきは大爆発を起こして散っていった。

 

「やりました!!」

「……フッ」

 

その様子に、夏海はエヴァに向かって手のひらを向ける。ハイタッチを望んでいたのだろうが、それにエヴァは、面倒くさそうに拳をそっとぶつけるだけであった。

 

 

「おのれぇ!」

 

仲間が倒されたことをみて、激怒する『た゛いこ』はしかし、すぐにその口が静まった。

 

「はぁっ!」

「ぐッ!」

 

祐奈の『七色の銃』に加え、文化祭の時の銃を使った二丁拳銃である。

 

「はぁぁ!」

「がはぁ!!」

 

間髪入れずに放たれるその銃撃奏で確実にダメージが通っているとは思われるものの、それでもまだ倒れない。

 

「アデアット」

 

なので、ダメ押しを入れる。

 

「スナイパーとしてはあまり使いたくない代物だな…早めに終いにさせてもらう」

 

現れたのは『電磁投射砲』、いわゆるレールガンという物である。かなり大きなものとなるので、スナイパーであり、暗闇や人目のつかない場所から獲物を狙う龍宮からすれば、それはあまり使いたくないものであろうが、そうも言ってられないのが現状である。

 

[FINAL ATTACKRIDE D-D-D-DIEND]

 

ディエンドもまたディエンドライバーにカードを入れると、青いカードの幻影がた゛いこに向かって何枚も現れる。それは敵に向かうトンネルを作り、そのトンネルを軸にカードが回転している。

 

「ふっ!」

「はぁ!」

 

二人が同時に引き金を引くと、青い光と黄色の光が敵に向かって伸びていく。

 

「ぐあぁぁぁぁ!!!」

 

その光の本流に巻き込まれたた゛いこは、倒れながら爆死する。二人はその様子を見ると、すぐさま別の敵へと向かっていった。

 

 

「『分身殺法(仮)』!」

 

鳴滝姉妹と楓が分身の術を使って『ねき゛』を翻弄していく。因みに鳴滝姉妹の方はアーティファクトを使っているのだが、楓は本当に忍術を使っているので、忍者というのは恐ろしい。その時、楓本体が敵に仕掛ける。

 

「ハァァァ!!!」

「グオォォ!!」

 

巨大な手裏剣が貫き、さらにその周りを同じ手裏剣で囲み、敵を鎖で捕縛していく。

 

『楓忍法天魔覆滅 縛鎖地網陣!!』

 

まだ開発途上にある技であるため、上手く相手を捕縛することはできず、楓もその負担によって分身がすべて消えてしまった。しかし、それでも動きを止めるには十分であった。

 

「今でござる!」

「行くぜ豪徳寺!」

「おうよ!!」

 

そういうとフォーゼはロケットで跳びあがり、足にドリルを出現させる。豪徳寺は自身の右手に気を集中させる。それは、今までのどの漢魂よりも気合の入ったものであった。

 

『真・漢魂!!』

『ライダーロケットドリルキック!!』

「ぐがぁぁぁ!!」

 

まず漢魂が、続けざまにフォーゼのキックが当たり、ねき゛は後ろに吹き飛んで爆散した。

 

「やったぜ…なっ!」

「おうっ!」

 

地面にドリルが突き刺さり数回回転し止まった後、豪徳寺にそう言った。そして、豪徳寺がそれに答えた後、フォーゼは消えていった。それはディエンドが出現させたまがい物のフォーゼだったが、しかしそこにいたのは紛れもなく如月弦太朗という一人の人間が変身した仮面ライダーであった。豪徳寺はフォーゼがいた位置に拳を突きつける。

 

 

これで3体、悲痛な表情というのは取ることはできないがしかし、そう受け取ることができる趣であった。その時である。

 

「グウォ!」

 

突然現れた少年、犬上小太郎である。突然の出来事に『こんにゃ』は混乱する。たそがれていたとはいえ、自分の周りの気配は追っていたはず。今の今まで何かが近づいてきた気配など一切なかった。

 

「いくでぇ!!」

《疾空黒狼牙!!》

「キャア!」

 

小太郎は、黒い狼のような気を放出し、ソレを攻撃。しかし、その時小太郎と同じように突然少女がすぐそばに現れた。その少女はなにやら持ち手のある眼鏡のようなものを持っていた。その姿を見たこんにゃはすべてを把握する。『孤独な黒子』装着している者と、触れている者の存在感を極限まで薄くする能力を持つレアなアーティファクトだ。なるほど、自身の危険を顧みずにこんな近くにやってきたかとこんにゃは感心し、そのような無謀な考えをもった少女に同情する。攻撃されながらもしかし、こんにゃは夏美にてを伸ばす。だがその手が届くことはなかった。

 

「夏美姉ちゃんに手ぇださせへん!!」

《我流・犬神流 狼牙双掌打!!》

「ぐぬぅ!!」

 

小太郎は自身の両手の有頭骨の辺りを合わせ、周りの黒いエネルギーと合わせてこんにゃに当てる。

 

「小太郎君…」

 

夏美は気が付いていない、自身のカードがネギとの契約で生まれたものでないと。夏美は気が付いていない、それは目の前にいるナイトとの契約で生まれたカードであるということを。

 

「夏美ちゃん!乗って!!」

「パル!」

 

上空から来た早乙女ハルナの乗った鳥に回収された小太郎と夏美。そしてそれとほぼ同時に火炎弾、響鬼の『鬼棒術 烈火弾』が次々とさく裂していく。

 

「せっちゃん!!」

「アデアット!!」

 

刹那の手に来た剣、それは昨日士と戦った時の剣は小刀であったが、刹那が持った剣は通常の剣と同じサイズであった。刹那は分かった。このアーティファクトがだれとの契約によって生まれたものなのかを。

 

「お嬢様…ううん、このちゃん…力を貸して!」

「うんっ!」

 

木乃香は正直どうすればいいのか分からなかった。だが、刹那のことを助けたい。刹那の力になりたい。そう願った。

 

『魔力充てん』

『剣の神・建御雷!!』

願いが通じた。刹那の持つ剣は光り輝く大剣となる。

 

「はぁぁぁ!!」

 

刹那の、木乃香の思いを乗せた剣、それと共に刹那は空中からこんにゃに向かって切りかかる。

 

「はぁ!!」

「ぐっ!なんのぉ!!」

 

しかし、これだけの攻撃を喰らったとしてもこんにゃはまだあきらめておらず、刹那と一進一退のつばぜり合いを行う。

 

「小太郎君!」

「わかっとる!」

 

その様子を見た夏美と小太郎は刹那に加勢しようとする。

 

「はっ?」

「響鬼さん?」

 

しかし、響鬼がそれを制止する。何故?と思った二人であったが、すぐに答えが分かった。

 

「はぁぁぁぁぁ!!!!」

「その剣は…!」

『斬ッ!!』

 

こんにゃは死の間際にみた。剣に羽が生えたのを。こんにゃは知っていた。その剣の名前を。

 

「アラ…アルバ‥の、剣か……」

 

そうつぶやいてこんにゃは爆散する。

 

「せっちゃん!!」

 

その言葉に刹那は笑顔を浮かべる。自分がこれから守っていき、これからも一緒に歩んでいくであろうその人に。そして…。

 

「…」

「響鬼さん?」

「…」

「……ありがとうございます…響鬼さん…」

 

響鬼との会話、それはなかったように見える。しかし、彼女と彼の間では確かに何かを話していたのだろう。彼女は礼を言う。すると、響鬼の姿は消えていく。そして彼女は誓う。守るために鍛えると。

 

 

 

「フッ!」

「甘い!!」

 

超は『はんへ゜』とタイマンで戦っていた。超ははんへ゜の右上からかかと落としを繰り出す。しかしそれを予想していたはんへ゜がカウンターを狙ってくる。がその瞬間超の姿が消えた。

 

「なにっ!?」

「甘いのはそっちネ!」

 

『時間操作懐中時計 カシオペア』を使用した攻撃、文化祭の時刹那やネギを翻弄した戦法を使い、はんへ゜の裏をかいて攻撃を繰り出していく。

 

「ぐぅ!」

「次はこれアル!!」

 

超と入れ替わり、つぎは古菲がこん棒を持ってやってくる。無論普通のこん棒なわけあるわけがない。

 

『神珍鉄自在棍!!』

「くらうアル!!」

「グウォ!!」

 

10倍?100倍?否、それ以上にでかく、そして長くなったこん棒によってはんへ゜は壁に叩きつけられる。そして最後は。

 

『FULL CHARGE』

「締めは俺以外に務まるわけねぇよな!!」

 

そういいながら手に持ったパスを投げ捨てる。これ別に投げ捨てなくていいのだが、まぁ本物ではないので今はスルーすることにする。

 

「ラスト・テイルマイ・マジック・スキル・マギステル」

「なっ!おいこら!!ここは俺の出番のはずだろっ!!」

「他のみんなもそれぞれ協力してもらっているアル。別に問題はないネ」

「たく、しゃぁねぇな!!」

 

そういうと電王の剣の先が空を飛ぶ。

 

「行くぜ!必殺!俺たちの必殺技!!」

「火精召喚!」

「ネギまバージョン!!」

「檜の火蜥蜴29柱!!」

「ぐおぉおっ!!!」

 

超の周りに現れた精霊は、電王の剣と共にはんへ゜に向かい、そのすべてが直撃し爆散する。ぶっちゃけ超の魔法のみで何とかなったとか思わなくもない。そして電王の発言に柿崎が引っかかった。

 

「ん?…ネギま?」

「あぁ?さっきそんなこと言ってなかったか?」

 

先ほど、ということで電王が現れてからのすべての会話を思い出すチア部と葉加瀬。その中で『ネギま』に当たるような言葉といえば。

 

「いや、たぶんそれって『ネギ』と『マギ』じゃあ……」

「あぁ…どっちだっていいじゃねぇかこまけえことは気にすんじゃっ……」

「あ…消えちゃった……」

 

文句を言っている途中に消えてしまった電王。とりあえず総評として。

 

「なんか、嵐のようにやってきて…」

[嵐のようにすぎていきましたね]

「うん……」

 

煩い奴がいなくなると、何となく寂しくなるな。そう思う桜子であった。

 

 

クウガと戦っていた『きんちゃ』にも終わりの時が来た。

 

「ふん!」

「ハッ」

「ぬん!」

「はぁ!!」

 

きんちゃは手に持ったこん棒で萌達を攻撃するが、スピードが速すぎて一切の攻撃が当たらなくなっていた。美空のアーティファクトによる速度アップの効果によるものである。そして萌と愛衣は回避しながらも魔法の射手でじわじわと攻撃していく。

 

「ええいちょこまかと!!」

「おやりなさい影よ!!」

「…」

「なに!?」

 

きんちゃが二人に気を取られている隙を狙って高音の『黒衣の夜想曲』とザジのお友達軍団による同時攻撃がクリーンヒットする。

 

「ぐっ!!」

「小野寺さん…今です!」

 

高音にそういわれて間もなく、クウガは両手両足を開いて構えを取る。

 

「ハァァァァァァ!!!!」

 

そして力を足にため込んだと同時に飛び、きんちゃに蹴りを繰り出す。

 

「ハァ!!」

「ぐうぉぉぉぉぉ…」

 

攻撃を受け、胸に何かの紋章らしかものが現れる、と同時にきんちゃは爆発する。

 

「よし!」

「…」

「!…フフ」

 

そして後ろを振り向くと、ザジが少し笑ったように見えた。クウガはザジにむかってサムズアップする。




次回、戦いの終焉。
前回、今回で大体の3-A生徒にセリフや活躍があったはず。
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