仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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魔法少女リリカルなのはの世界2-8

「ここが異世界の過去なのか?」

「えっと、多分……」

「はぁ、ワカンねぇのかよ!」

「一応メーターは過去の時代を指してたけど……」

「たく……」

 

 タイムマジーンから降りたソウゴたちがやってきたのは、どこかの森の奥深くであった。

 昼間であると言うのに生い茂った木々によって日光が遮られてしまい、夕暮れ時かと思うほどの暗さとなっている。この森の中に、門矢士の過去に関する物があるというのだろうか。

 それにしても、奇妙だったのはタイムマジーンだ。ディケイドの力によって異世界に行くというところまでは、ソウゴたちの目的だったからそれはまだいい。しかし、その異世界に辿り着いたそばから、何故かタイムマジーンが急に動きだし、この時代のこの場所にたどり着くようにされてしまった

 何者かによる操作か、タイムマジーンの誤作動か。真相はソウゴにもわからない。

 とにかく、もしタイムマジーンが意味を持ってこの場所に辿り着いたのであるのならば、ここに門矢士のルーツに繋がるものがあるはずだ。今は、それを探さなければならない。

 とはいえ、森はかなり広大であり、こうして1時間近く歩き続けていても手がかりの一つも見つからないのだが。

 もしかすると、自分達は遭難でもしてしまったのではないか。ソウゴがそう考え始めたとき、前の方を歩いていた戦兎が二人のことを呼び止めた。

 

「あ、おい筋肉バカ、ソウゴ」

「な、バカは余計だ!」

「静かに……あれを見ろ……」

 

 筋肉はいいのだろうか。などとは思うが、戦兎はそんな事を気にも止めずに二人にしゃがむようにジェスチャーをしてからある方向を指差す。

 ソウゴと、やや不服そうな万丈は、二人一緒にしゃがむと指差す方向を見た。

 

「え、あれって……」

「ありゃ、確か……」

 

 そこにいたのは、二人の見知った顔。いや、見知った仮面ライダーが武器を構えている姿だった。

 銀と黒の配色のライダー。中心には腕時計のベルトのような装飾があり、極め付けはその顔に書かれた≪文字≫だ。

 そんな奇抜とも言える姿をした仮面ライダーなど、数えるほどしかいない。

 

「ジオウ……」

 

 そう、その仮面ライダーの名前はジオウ。常磐ソウゴが変身するはずの仮面ライダーがそこにいたのだ。

 そして、相対する仮面ライダーもまた、ソウゴは知っていた。

 

「ハァァァ!!」

「あれって、響鬼?」

 

 仮面ライダー響鬼。平成ライダーの一人であり、以前ソウゴも会ったことのある仮面ライダー。あの紫色の身体と、手に持った赤くてとても目立つ武器を見間違えるはずがない。

 

「なんでジオウと響鬼が戦ってんだ?」

 

 そう、万丈の言うと通り。何故だ。

 ソウゴは、当然こんな場面に遭遇したことは一度もない。いや、正確には一度だけ、仮面ライダーディケイドがカメンライドした響鬼と戦ったことはあった。しかし、本物の響鬼と戦ったことなんてただの一度もない。

 平行世界、パラレルワールドの話だからと言われてしまえばそれまでだが、今回のそれは何か違う気がする。

 と、その時だ。仮面ライダージオウが、響鬼の音撃棒・烈火を叩き落とすと、ジカンギレードで一度、二度響鬼を切り裂く。攻撃を受けた響鬼が、地面を転がりながら下がっていく様子を見たジオウは、ジカンギレードを投げ捨てると、腰に巻いたジクウドライバーの右側、D'9スロットに装填されているジオウのライドウォッチのスイッチを押す。

 

《フィニッシュタイム!》

 

 すると、桃色の【キック】という文字が、起き上がった響鬼の周囲を取り囲み、その文字が、時計が針を進めるかのようにひとまとめになっていくタイミングで、ジオウは飛び、ジクウドライバーを回転させた。

 

《タイムブレーク!》

「ハァァァァァ!!!」

 

 そして、響鬼の周囲を舞っていた文字が、ジオウの靴底の【キック】の文字に収束した瞬間、仮面ライダー響鬼へと飛び蹴りを放った。仮面ライダージオウの必殺技の一つ、『タイムブレーク』。いわゆるライダーキックである。

 攻撃を受けた響鬼は、爆発を上げて倒れ込む。誰の目から見ても、決着がついたことは明らかだった。

 

「クッ、ううぅ……」

 

 淡い光が、周囲を包んだその瞬間、響鬼の身体は人間の姿に移り変わった。

 

「え?」

 

 そして、ソウゴは困惑した。変身を解除した先にいる人間の姿に。

 

「違う、俺の知っている響鬼の変身者じゃない……」

「なに?」

「俺の知っている響鬼に変身していた人間は、桐矢京介っていう人だった。あの人じゃない……」

 

 そう、彼の知っている仮面ライダー響鬼の変身者は、桐矢京介という男性だった。

 ソウゴが京介と出会った際、以前前任者の響鬼の元で修行をしていた彼はしかし、鬼になることはできた物の響鬼を襲名することが出来ていなかった。しかし、彼がかつて取り、そして絶望させてしまった弟子を必ず救い出すという思いに応えるかのように響鬼のライドウォッチが出現し、彼は仮面ライダー響鬼となることが出来た。

 そんな経緯があるため、もしかしたら今彼が見ている仮面ライダー響鬼は、京介の前任者である響鬼という可能性も無きにしも非ずだ。

 

「その力、頂く……」

 

 ジオウは、変身アイテムであり、また仮面ライダーの能力を宿したライドウォッチ。その前段階であり能力を持つ前のライドウォッチであるブランクウォッチを響鬼に変身していた男にかざした。

 

「ぐ、うあああああぁぁ!!」

 

 響鬼だった者は、まるで痛みに耐えるかのように大声を上げる。

 まさか、これは。ソウゴは、この行動の意味を知っていた。

 

「響鬼の力を奪っているのか……」

「なに?」

 

 そう、ライドウォッチには能力を宿す力があるとは先ほど説明したばかりだが、より正確に言えば、ライドウォッチにはライダーの力を級数する性質があるのだ。

 この性質を利用すれば、敵仮面ライダーの能力を奪い去ってしまうことが出来る。今、ジオウは響鬼の力を奪っているのだ。

 ソウゴが、かつて最高最善の魔王を目指して戦っていた時には、次々と出会ってきた仮面ライダーの能力を無理やり奪うということは無かった。どちらかというと、能力を直接手渡してもらったと表現した方が適切だった。だから、こうして能力を強制的に奪う様子というのはほとんど初めて見るに等しい物である。

 

「ぐッ……」

 

 響鬼の変身者の男性は、倒れ伏すとそのまま動かなくなってしまった。気絶したのか、それとも―――。

 

「ふっ……」

 

 ジオウは、そんな男の姿に興味が無くなったかのように踵を返すと、ジクウドライバーからジオウのライドウォッチを取り外した。

 

「!?」

 

 ソウゴは自分、又は平行世界の自分が出てくるものだと当然のように考えていた。

 だからこそ、変身を解除して現れた男性の姿に驚きを隠せなかったのだ。

 ソウゴは知っていた。その人物の事を。ソウゴは知っていたその人物が変身する仮面ライダーの事を。ソウゴは知らなかった。

 まさか、彼が、仮面ライダージオウにも変身していたなんて。

 

「……」

「門矢士!?」

 

 青天の霹靂だった。

 自分のよく知った仮面ライダージオウは、これまた彼のよく知っている人間、門矢士となったのだから。

 

「なに、あれがか!?」

「でも、士って確か仮面ライダーディケイドだったんじゃなかったのか?」

「そのはずなんだけど……」

 

 戦兔と万丈にとっては門矢士とは初めて見る存在。自分の旅が一度終わりを迎え、また新たな始まりを迎えた後も、門矢士はフォーゼやウィザード、鎧武といった後輩の仮面ライダーと巡り合ってきた。

 しかし仮面ライダービルドの変身者たる桐生戦兔は、一度としてそう言った機会に巡り合う事はなかった。だから、こうしてディケイドの変身者である門矢士を見るのは初めてであるのだ。

 

「おい、誰か来たぞ?」

 

 その時、森の奥からまた一人の男性が現れる。

 それは、ソウゴが夢の中で見た男性にそっくりだった。違うところと言えば、彼が自分の知り合いである人間と同じ格好をしていることくらいか。

 

「これで九つ目ようやくここまで来ましたな、我が魔王」

「我が魔王?」

 

 それは、先ほども少し話に出てきたある知り合いがソウゴを呼ぶ際に使う敬称とまるっきり同じ物だった。これは、単なる偶然なのだろうか。疑問に思うソウゴを尻目に。男、鳴滝はさらに話を続ける。 

 

「これで、残るは後11人……それさえ倒せば、貴方こそがオーマジオウに……」

「士が、オーマジオウに……それじゃ、やっぱりあの真実のソウゴは……」

 

 どうやら、鳴滝は士をオーマジオウへと祀り上げようとしているようだ。

 先ほどのこれで九つ目、という言葉が自分の想像している通りであるとするのならば、彼は響鬼のほかにも八人の仮面ライダーを倒し、その能力をライドウォッチに封印したことになる。

 そして残る11人とは、ソレ以外の平成ライダーの事であろう。

 やはり、ソウゴの考えは正しかった。

 真実のソウゴ、その正体は門矢士だったのだ。

 ソレをかんがえれば つじつまが付くのだ。

 

「変だな……」

「変?」

 

 と、その時だ。様々なロジックが数多の中で組みあがっているソウゴの横で、戦兔つぶやいた。そう、確かにいくつかの項目に関しては辻褄はつくとは言えども、まだまだ疑問点は多くある。その最たるものが。

 

「門矢士がオーマジオウなら、仮面ライダーディケイドは何なんだ?」

「あ……」

「確かにな……自分が自分と戦うなんておかしな話だな……」

 

 そう。もしも門矢士自身がオーマジオウであるとするのならば、仮面ライダーディケイドとは一体何なのか。仮面ライダージオウに変身しているのが門矢士であるとするのならば、一体士は誰と戦うと言うのか。

 それに、ソウゴはさらにもう一つ疑問を持っていた。

 

「……そういえばさっきの話もおかしかった……」

「どうゆ事?」

「さっき、あの人は残る仮面ライダーが11人、それを倒せばって言ってた。平成ライダーの事を言ってるとするならディケイドだけじゃなく、ジオウも倒さないといけなくなる……」

「なるほど、確かに変だな……」

「???」

 

 ソウゴの言う通り、この時点で門矢士はジオウ、ディケイドという戦うことが不可能な二人の仮面ライダーを倒さなければならないと言う矛盾を抱えてしまっているのだ。

 鶏が先か卵が先か。それと同じように、もし過去の自分を倒すとなれば今の自分はいないし、未来の自分を倒せば、未来でいつか自分に倒されると言う破滅の最後を自分で作ることになってしまう。

 では、どうやって二人の仮面ライダーを倒すつもりなのだろうか。因みに、当然のように万丈は二人の話を理解してはいなかったと言う。

 

「それで、例の方法は分かったのか?」

「既に……」

 

 鳴滝はそう言うと、士の目の前に一枚の置いた。そこには、目の前にいる門矢士の姿がハッキリと映っている。

 

「ふっ……」

 

 門矢士は、足元に会った大きな石をおもむろに拾い上げると、一度、二度と上に小さく投げた後に、鏡に向けて勢いよく投げつけた。

 鏡は、その衝撃で心地の良い音を立てて割れ、破片があたりに飛び散った。

 

「フン!」

 

 鳴滝は、それを見ると、鏡に向けて手をかざす。すると、鏡はまるでテープが逆戻りするかのように破片の一欠けら一欠けらが集まっていき、元の鏡に戻っていった。

 これは、まるでタイムジャッカーが使用していた能力とまるっきり同じ物。やはり、彼の正体はタイムジャッカーか、それに準ずるものなのか。ともかく、ソウゴたちが見ているとも知らずに、二人の奇行はさらに続いた。

 

 

「今、何回目?」

「次で、753回目だな」

 

 初めに士が鏡を割り始めてからすでに数十分の時間が過ぎていた。その間、二人は鏡を割って、直して、割って直してを繰り返し、その回数は戦兔の言うような途方もない回数となっていた。よくそこまで集中力が続くものであると、感心する。

 

「867……868……869」

 

 因みにソウゴたちの背後では万丈龍我が一人腕立て伏せにいそしんでいた。こんな時にも筋トレに励むとは、どれほどの筋肉馬鹿であるのかが分かるという物だ。

 

「……」

 

 753回、鏡が割れた。その瞬間である。鏡の破片が地面に降り立つ前に空中で突如制止してしまったのだ。鳴滝は、それを見るとニンヤリと笑みを浮かべる。

 恐らくだが、彼は何もしていない。当然門矢士も。一体、何が起こったのだろうか。と、二人が考えている中でまたも奇妙なことが起こる。

 

「この音は……」

「音? 何も聞こえないけど……」

「戦兔には聞こえないの?」

 

 ソウゴには確かに聞こえる。耳鳴りのようなキーン、キーンと耳の奥まで鋭く突いた異音を。聞けば聞くほど心がざらつくような感覚がし、不安を煽ってくるかのようだ。

 戦兎には聞こえないらしいその音、しかしこんなに嫌な気分になるのならば聞こえない方がましなのかもしれない。

 

「おい、万丈お前は何か聞こえるか?」

「900……ん? いや、何も聞こえねぇけど……」

「そうなんだ……」

 

 万丈にも聞こえない。二人に聞こえないとなると、これは自分にだけ聞こえる特殊な音であるという事。なら、もしかすると自分だけが持っている物が、ライドウォッチが原因か。

 待てよ、鏡、それにこの異音。音自体は聞いたことは無い。しかし、この気持ちはあの時と、鏡の中の世界にいる自分に話しかけられた時のソレと似ている。

 という事は、ソウゴは一つのライドウォッチを取り出した。

 

「ミラーワールド……」

「え?」

 

 それは、かつて存在していた世界。仮面ライダー龍騎が戦いを繰り広げていた鏡の向こうにだけある世界の事。

 その世界自体は、既に消え去ってしまいもうその世界へとつながる道は閉ざされてしまっている。はずだった。

 だが、ソウゴが戦っていた時、タイムジャッカーの一人であるウールがミラーワールドを一時的に復活させた。そしてそこから仮面ライダー龍騎の変身者である城戸真司の鏡の世界の存在が変身した仮面ライダーリュウガのアナザーライダーを生み出したことがあった。

 そのアナザーリュウガの力は強く、もしもソウゴが新たなる力を、仮面ライダージオウⅡの力を手にいれていなかったら仲間のゲイツの命もなかったかもしれない。そんな強敵を生み出したミラーワルドが今、ここに復活した。

 

「数千回に一回、鏡が割れる瞬間に繋がる。失われた鏡の中の世界……ミラーワールド」

 

 そう、失われたミラーワールドが再び現れた謎の答え、それがこれであったのだ。

 アナザーリュウガが現れた際にも、ウールは今の門矢士がやっていたことと同じように時間が止まった世界で何度も鏡を割っては直し、破壊しては再生してを繰り返すことによって鏡の世界の城戸真司を復活させたのだ。

 そして今回、ミラーワールドの中に見えるのは城戸真司ではない別の男の姿。

 

「これが、俺の影武者か」

 

 ミラーワルドの世界の、門矢士であった。

 

「そう。そして、仮面ライダーディケイドとなる存在……門矢士。この門矢士は、鏡の向こうの世界で貴方とは別の生き方、別の戦いをします。そして、いつの日にか……」

「俺と戦うという事か、面白い……フフフ……フハハハハハ!」

「……」

「……」

「なんだおい、戦兔。どういう事なんだよ?」

 

 今まさに、ソウゴたちは驚きの事実を目の当たりとしていた。

 鳴滝の言葉が確かであるのならば、今自分たちの目の前にいる門矢士の方が、本物であり、自分たちが知っている門矢士、つまり仮面ライダーディケイドに変身する門矢士の方が偽物の存在だったという事か。

 自分たちが一緒に戦ったあの門矢士は、本当は作られた嘘偽りの存在。成長し、仮面ライダーディケイドとしての経験を積んだうえで倒される運命を背負わされた哀しき生命体。そうとでもいうのか。

 

「我が魔王」

「え?」

 

 その時だ。驚きに包まれたその現場に、一人の男が現れた。今鳴滝が来ているような灰色のロングコートと、そして長いマフラーを身に纏ったその男。

 

「あ、ウォズどうしてここに?」

「我が魔王が、門矢士の謎を解きに行ったと聞いてね……」

 

 ソウゴの仲間の一人であり、仮面ライダーウォズに変身して戦う、ソウゴの三人目の仲間。ウォズである。

 色々と謎多き人物であり、ツクヨミやゲイツと同じく2068年の遠い未来からやってき、オーマジオウとなる常磐ソウゴのその覇道を正しい歴史と信じて、その道を導く存在であると自称する。

 だが、その正体は歴史の管理者クォーツァーの一員であり、真の王たる常磐SOUGOの替え玉である常磐ソウゴにライドウォッチを集めさせることが目的でソウゴに近づいてきただけの裏切り者だった。

 しかし組織の一つの歯車として機能していたはずのウォズにもまた心という物があったらしい。ソウゴとの生活の中でクォーツァーとしての計画に従いながらも個人的にソウゴといるという事に満足感を感じていることに気が付いたウォズは、最終的にクォーツァーを裏切り、常磐ソウゴに味方することとなった。

 以来、彼は再び陰ながら常磐ソウゴの作りだす新たな歴史を見守ることとなった。そして今回、ソウゴが門矢士の謎を負っているという事を聞き、こうして駆け付けたというわけだ。

 

「知ってるのか? あの鏡の中の門矢士の正体……それと、ジオウに変身した門矢士の正体……」

「話せば長くなる。だから……ここからは実際に見ていかねばならない」

「そっか、ならタイムマジーンで!」

「いや、それには及ばないよ。我が魔王」

 

 この話は、書物や文献で語り切れるほどに生易しい物ではない。かといって、実際に見ていたのであればあまりにも時間のかかる物。そして。

 

「あまりにも長すぎると、読者が飽きてしまうからね……」

「はぁ? 何言ってんだ?」

 

 と、いう事でウォズは真逢魔降臨歴を開くと、その中から数多くの頁、数多くの文字が飛び出し、四人の周囲を飛びまわる。

 

「行こう。時間も空間も超越した、幻想現の夢世界へ」

 

 こうして四人は旅立った。門矢士の歴史。その一端となる世界へと。そして、その場には割れた鏡と、鳴滝。そして門矢士、否『時環相互』のみが残るだけだった。

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