「なんだ、ここ?」
ソウゴ一行がたどり着いた場所。そこは、海に囲まれた島。まさしく、絶海の孤島という物だった。その島の中心には、一体誰が建てたのか分からないようなとても豪華な屋敷が一つだけあった。どうしてこんな海のど真ん中、普通の船が立ち寄れなさそうなほどに波の荒れた場所にぽつんと一つだけあるのか、その存在意義も分からないような屋敷。
これが、リゾート地とかだったらとてもいい物件であると思う。だが、ことこの場合においてはとても不気味としか思えない。果たして、ここはどこなのか。そう、聴きながらあるいていた龍我はしかし、自分が命の危機に陥っていることに気がついていない。
「あ、おい馬鹿前見ろ前!!」
「なに!? せめて筋肉を、おぉぉぉ!!?」
戦兎に抗議をしようとした龍我だったが、しかし目の前にとても切り立った崖があることに一切気がつくこともなく足を滑らせ、落ちてしまった。下は当然、荒れた海。そこに落ちて仕舞えばどうなることか、誰が見ても明らかだ。
「言ってる場合かよ!!」
戦兎は、そんな龍我に手を伸ばしながら、彼の発言にツッコミを入れる。そんな余裕があれば大丈夫なのだろう。
なお、ソウゴとウォズは、そんな彼らのことを背景にしながら屋敷の方へと歩いていた。少し扱いが雑なのではないだろうか。
「ウォズ、ここは?」
「ここは、並行世界の一つ……ではない」
「え? 違うの?」
ここもまた、どこかに存在する並行世界の一つなのかとおもったのだが、彼曰く違うらしい。この世界は、とある人間が見ている一つの夢。いや、一つの妄想。あったらよかったのにという思いが作り出した幻想の世界。自分達は、その幻想の世界を歩いているに過ぎないのだ。しかし、一体誰の。
「ちょっ、おいそんなこと喋ってないで、助けてくれよ!!」
と言っている間にも落ちそうになっている龍我。このままじゃ限界のようだ。見て見ぬふりをしているウォズに対して叫ぶ戦兎に、彼は目線を合わせることなく本を見たまま言った。
「心配ない。私たちの存在自体幻のような物だからね。この世界じゃ怪我もしない」
つまり、幽霊のような存在だから怪我はしないと言うことだ。第一、この世界自体、ウォズがつくりだした幻想の世界に等しいもの。ならば、この世界じゃ怪我の一つもしようがない。と言うことらしい。
「あ、そっか」
「うおい! こら、戦兎!!」
戦兎は、そのことを聞くとまるで龍我に興味を無くしてしまったかのようにウォズへとついていってしまった。そんなこんなで、自分がら離れていく仲間たちに向けて叫ぶ、置いてけぼりの龍我。あんまりといえば、あんまり、だ。
そして、屋敷に着いた三人。ウォズからその姿を見るように促されたが、しかしうながされるまえから彼らの目は屋敷の方に向きっぱなしであった。
そこで彼らが見たもの。それは、あまりにも想像を絶する光景だった。
「海東がいたら、喜んだだろうな」
士は、とても古めかしい宝箱を見ると過去を思い返すようにそう呟いた。
一体、自分がいつからこの島にいたのか、なぜ来たのかははっきりとしない。だが、一つわかること。それは、この島において謎のピエロが主催するデスゲームが開始されており、すでに何人もの犠牲者が出てしまっていると言うこと。
行われたゲームはどれもこれも子供の遊びのようなものばかりだった。椅子取りゲームであったり、ジャンケンだったり、かくれんぼだったり、そして今も行われている宝探しゲームであったり。一体このゲームの主催者はなにを考えているのだろうか。なぜ、年齢も性別も違うような者を何人も集めたのか。そして、このゲームが行われた意味はなんなのか。
多くの謎を残しながら、主催者曰く最終ゲームが行われている今、彼はとある宝箱の中からとても古めかしい刀を見つけた。おおよそ、大航海時代の海賊が使ってたのではないかというような代物だ。ソレを見て、なにかに気がついた彼は、それを鞘に仕舞うとすぐにそのばから立ち去った。
このデスゲームに足を踏み入れることなく、オーマジオウの手によって抹殺されてしまった海東。彼が見たら喜んだはずなのに、仲間たちはみなすでに殺されてしまった。残ったのは自分一人だけ。自分は、オーマジオウを倒した後、まだ生きていると考えて様々な世界を巡ってオーマジオウの行方を探した。
どうして生き残っているとわかった。理由は簡単だ。あいつは、俺だからだ。もう一人の俺がもし死んで仕舞えば、俺もまた死んでしまう。それが自然の摂理のはずだった。だから、分かるのだ。あいつは、まだ生きていると。
そして、奴がまだ生きているであろう世界についにたどり着いた。はずだった。しかし、気がつけばこの絶海の孤島。何かある。この島には、この屋敷には、そしてこのデスゲームには。何かがあるとすぐに勘づいた士は、飛び入り参加し、最後の五人にのこることができた。
そして、この宝探しゲーム。これは、ただのゲームじゃない。いわゆる、殺し合いだ。残ったにんげんでそれぞれに武器を探し合い、その武器で相手を殺すという単純な殺し合い。もちろん負けることなんてできない。しかし、勝つこともできない。なぜなら、このデスゲームに参加しているメンバーの中には、彼の顔見知りもいたから。死んでも会いたかった人間が、そこにはいたから。だから、門矢士の勝利は絶対にあり得ないことだった。
そして、屋敷の前の庭、そこで、彼らは再び遭遇した。
「ユウスケ」
小野寺ユウスケ。あの時、暴走した結果光写真館を燃やし、栄次郎を殺し、そして夏海をも惨殺したユウスケ、じゃない。並行世界の同一人物のユウスケだ。正直、久々にあったときには心の奥底でなきそうになった。久しぶりの仲間との再会、もう二度と会えないと信じていた彼との再会は、ソレほどまでに彼の心を揺さぶったのだ。
だがしかし、それもすぐ終わりを告げた。わかったのだ。何かがおかしいと。
ユウスケは、司と同じように宝物を見つけたが、まだ開けていない、士に開けてもらいたいと言ってその側に宝箱を置いていた。それはいざとなったら士に殺してもらいたいという意味なのか。いや、違うだろう。士は、膝をついて宝箱をゆっくりとあけた。すると、中にはナイフが入っていた。その刀身はキラキラと輝いていて、これで人を刺せば簡単に殺すことができるだろう。
その瞬間だった。背後から殺気を感じ取った士は、すぐに後ろを振り向くと、振り下ろされそうなその斧を手に持ったナイフで防いだ。一歩間違えれば頭をかち割られてお陀仏。果たして、そんなことを成した人物が誰なのか、士には容易に想像することができていた。
「なかなかやるじゃねぇか」
「殺人鬼はおまえだったということか……」
小野寺ユウスケだ。その顔からは、いつものような笑顔は失われていた。いや違う。最初から笑顔なんてなかった。ずっとずっとつくったかのような笑みを浮かべて何気ないようにしゃべっていたのだ。それが、彼の中に不信感を作る原因となった。
その後、攻防を繰り広げた両者。最後には、士が彼の獲物を蹴り落としてナイフをその顔の前に突き立てることに成功した。ここでもし、躊躇などせずに彼の頭をそのナイフで刺していたのなら彼の勝利は揺るがなかったはずだ。しかし、自分の仲間と同じ顔だと言うことが、彼の中に一つの油断、戸惑いを生んだのだろう。
士は続ける。
「俺の知ってる小野寺ユウスケではないな……」
わかっていた。いや、わかっているつもりだった。あのユウスケはもういないと。だが、それでもそいつが自分の知っている小野寺ユウスケであり、その恐慌もアークルの暴走によってその人格が変化したが故のものであると、そう信じたかった。
だが、当然のことながらそんな願い、泡と消える。
とうぜんながら、彼は別次元の小野寺ユウスケ。自分の知らない性格の、おそらく強さだけを追い求め、人を殺すことにも躊躇しなくなった悪魔のようなユウスケであるのだろう。
考えられないが、もしもこんな人間が王にでもなってしまったら、世界中が恐怖に支配されることは明白。ここで、倒してしまった方がいい。
はずだった。それなのに、士の手に持ったナイフは進ことはなかった。
もしかしたら、これが俺の、望んだことなのかもしれない。彼を殺した自分が、彼に殺されること、それが罪への贖罪になったのかもしれない贖罪になったのかもしれない。そう、ユウスケが持っていた宝箱の中に入っていたナイフで腹部を刺された。致命傷だ。血が滴り落ち、しばらくしたら出血多量で死ぬことだろう。
「あはははは!! 勝ったぁぁ!! 王様ゲームの勝者は、この俺だ!!」
高笑いを浮かべるユウスケ。こんな邪悪な笑み、『本物』のユウスケには聞かしたくないな。そうおもっていた士は、次に聞こえてくるもう一つの声に驚いた。
「それはどうかな?」
そこに現れたのは常盤ソウゴだった。しかし、今もウォズたちと一緒にいるソウゴじゃない。このデスゲームに最初から挑戦していた常盤ソウゴだ。バスケのユニフォームを着ているソウゴを見たユウスケは信じられないものを見たように言った。
「貴様、なぜ生きている……」
その言葉を聞いて、そういえば先ほどの戦いの中で自分が最後の一人だとか言っていたなと言うことを思い出した。
あの言葉が本当なら、他に残っていた三人は彼、または屋敷の中をうろついているアナザー龍騎に殺されたと言うことになる。だから、彼はおどろいたのだろう。
「お前もやはり、俺の知っている常盤ソウゴではないな……」
小野寺ユウスケの暴走による虐殺。それが起こる前に様々な世界に赴いていた士。常盤ソウゴは、その中の一つの世界で出会った仮面ライだーだったのだが、しかしこの島で出会った彼は少しその彼と違った雰囲気を持っていた。だから気づくことができたのだ。彼が、自分の知っている常盤ソウゴではないと。
「まぁ、ダメージ少なかったからね」
そう言いながら、ソウゴはおそらくユウスケから攻撃を受けたのであろう場所の服のしたがわをみせる。すると、服の下には機械の基盤が見えた。
「ロボットだと!? ありかよそんなの……」
ユウスケがそうやって唖然となるのもわかる。あまりにも高性能すぎて、そとからみてもそうとはだれも気がつかないのだろう。自分も、彼が自分の知る常盤ソウゴではないとは知っていたが、だがまさかロボットなどとは思っても見なかった。
それから出てくるわ出てくるわ、人間を超越した存在。
「宇宙忍者か……」
「僕がいた次元世界では全人類が僕たちエイリアンの変化なんだよ」
「まさか、最初から死んでいたとはな……」
「幽霊!??」
家出したという御坊ちゃまが、宇宙忍者で耐久力が常人のソレとは違っていたからユウスケの攻撃でも死ななかったと、宇宙に帰っていったり、途中のジャンケンで自分から負けに言って死んでしまった女子高生が、そもそも死んでいる幽霊だったり。果たしてデスゲームとはなんだったのかと言わんばかりのご都合主義満載の人物たち。殺されても死なないような人間が、まさか数名紛れ込んでいたなんてそんなのデスゲームとしてはありなのだろうか。
しかし、士は唖然として混乱しているユウスケを見ながら、思っていた。どんなご都合主義でもいい。どれだけありえないと言われても構わない。だから、あいつらにも、生きていて欲しかった。あいつらもまた、実は宇宙忍者だったから死んでいないとか、幽霊だったから死んでないとか、そんな自分も鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をさせるくらいのご都合主義で生き残っていて欲しかった。
それが、彼の願いだった。
その後、屋敷の中に入った彼らの前に現れた、このデスゲームの主催者である仮面の男。しかして、その実態は、士もよく知っている男、鳴滝であった。
しかし、その鳴滝も当然彼らの知っている鳴滝ではない。その喋り方に少しだけ差異がある。彼は言う。
「このゲームはいずれオーマジオウになる真実のソウゴのための物。今、真実のソウゴは力を消耗し、時空の狭間に囚われている」
「そうか、自分の身代わりになる生贄を探しているんだな。時空の狭間から抜け出すために」
おそらく、鳴滝の言う真実のソウゴというのは、自分と海東が協力して打ち倒すことができたあの時環相互のことなのだろう。なるほど、自分達が彼に致命傷を負わせたのち、オーマジオウは時空の狭間でその傷が癒えるのを待っていた。だが、あまりにも長い年月そこに居たがために時空の狭間から抜け出すことができなくなり、デスゲームの勝者を犠牲にすることによって再び現実の世界に現れようとしたのだ。
その後その後ユウスケは鏡の向こうに現れたオーマジオウによってトドメをさされる。だが、そこから外にいる人間を攻撃することはできてもやはり外には出られないようだ。それにしても滑稽だ。もともとミラーワールドの中にいた自分が、逆に鏡の向こうにいるオリジナルの存在を見ることになるなんて。
鳴滝は、がっかりするように、そして脱力するかのように椅子に座り込むと言う。
「この男では真実のソウゴの身代わりにはなれないッ! いつまで繰り返す、この馬鹿げたゲームを……」
「鳴滝、なぜ俺をここに導いた?」
「真実のソウゴに仕えるのにも飽き飽きでね」
やはり、この鳴滝も自分の知っている鳴滝じゃない。真実のソウゴ、つまり時環相互に仕えていた鳴滝だったのだ。直感的にわかったのだ。彼が、自分をこの世界に導いた元凶であると言うことを。
「ディケイド、お前ならこのゲームを終わりにできるかもと……」
これまた馬鹿げた話だ。元々時環相互を王にするために生み出した人間に、自分の主人の抹殺を依頼するなんて。だが、ソレほどまでに手には負えない人物となってしまったのだろう。
いいだろう。鳴滝の提案に乗るのは癪だが、もとよりオーマジオウ、真実のソウゴは仲間たちの仇でもある。
「終わらせるさ……」
《ジクウドライバー!》
「「変身!!」」
《KAMEN RIDE DECADE》
《KAMENRIDER! ZI-O》
そう、終わらせる。今度こそ、この、力、で。士は、不敵に笑うオーマジオウを一瞥すると、ディケイドライバーを、そしてロボットのソウゴもまたジクウドライバーを腰に巻き付け変身し、鏡の向こうの世界、時空の狭間へと向かった。
鳴滝は、まるで自分の役目は終わったとばかりに脱力し、以後動かなくなってしまった。
そして、時空の狭間に辿り着いた二人は戦った。オーマジオウと。だが、その力はあまりにも圧倒的でなす術もなく泥を被ることになる二人。まずい、このままじゃ勝つことなんてできない。そう悟った二人だが、その時奇妙なことが起こった。
空から現れたのは、仮面ライダーキバーラ、仮面ライダーディエンド、そして仮面ライダークウガ。かつて死んだ彼の仲間達だった。
なるほどあの屋敷があった島といいこの時空の狭間といい、多くの世界からいっぺんに人間を集めたことによってこの時空自体が不安定であるようだ。だから、幽霊である少女も実体化できたし、こうして仲間たちが一時的に復活した。と言っていいのか。
しかし、彼ら三人が束になってもオーマジオウには敵わないようだ。無理なのか、やはりあの魔王を倒すことは誰にもできないのか。そう彼らが絶望しかけた時であった。ロボットのソウゴが彼に一つのライドウォッチを手渡した。
「士さん、これを使ってください」
「これは……俺には使えない」
そう、ライドウォッチは本来仮面ライダージオウ。つまり、目の前の仮面ライダー使用するアイテムだ。だから、使うのならば彼なのではないのか。そう疑問に思った直後、彼は立ち上がって言う。
「だったら……これは、然るべき人に渡してください……この戦いは、ここでは終わらない!」
そういうとオーマジオウの下に駆け出すジオウ、そしてディケイド。だが、結局は同じことだった。
「フッはっはっはっはっはっはっはっ!!!!」
オーマジオウが、真実のソウゴが高笑いを上げた瞬間、発生した大爆発。ソレに巻き込まれるディケイドたち仮面ライダー。
「クッ!?」
「きゃぁ!!」
全てを無に返す爆発があたりを覆い、見る物全てが真っ白になった。
その時、時計の針が動く音が聞こえた。
「ここは……」
ディケイドたちの戦いを間近で見ていたソウゴたち。だが、爆発に巻き込まれて、一瞬だけ目が眩み、気がついた時には彼らは学校の中にいた。
「おい、ここどこだよ? どうなってんだよ!」
そう、崖から落ちそうになっていたはずの龍我が騒いでいる中、ソウゴは必死でその場所のことを思い出そうとしていた。
そうだ。知っているのだこの部屋、この風景。窓には張り紙やテープが貼られていたりと少々荒れているが荒れているがしかしどこか見覚えのある部屋。沢山の机と椅子。部屋の一番後ろには私物の鞄を置く棚に、一番前の壁に貼り付けられているのは、黒板。そう、ここは教室なのだ。それもーーー。
「ここ、光ヶ森だ……」
「え?」
「ここ、俺が高校時代に通っていた、光ヶ森高校だ!!」
「学校?」
そこは、確かに彼が数年前まで通っていた光ヶ森高等学校。彼が仮面ライダーになった時にも通っていて、戦いの最中に卒業したおもいで深い高校だ。しかし、なぜいきなりそんなところに飛ばされなければならないのか。それにこの荒れ具合は一体。
「少しだけ場所がズレたようだ……」
「うぉッ!」
ウォズがそう言うと、いきなり教室だったはずの風景が殺風景な荒野へと変貌。そこに、一台のジープがつちけむりを上げながら現れた。そして、その中にいたのは一人の男性。
「やっと、夢から覚めたようだな……常盤ソウゴ……」
門矢士、である。
「夢って、もしかして……」
「その通り。先程までの世界は、この世界の我が魔王が見ていた夢の世界の出来事……いや、正確に言うのなら門矢士のこうであったのならばという願望が入り込んだ世界……」
「願望?」
もう、誰にも死んでほしくない。そんな門矢士の願望のはいった深層心理が、作り出した偽りの世界。そこに、居眠りをした常盤ソウゴは知らず知らずのうちに入って行ってしまったのだ。
ソウゴは自分の見た夢を未来として確立させる力、つまり未来を作り出す力というものを持っている。かつてそれを無意識のうちに使用したことによって本来存在しないはずだった仮面ライダーを遥か遠くの未来で作り出し、それが原因で騒動が巻き起こったこともあるのだ。
そして、今回は、門矢士のこうであったのならばよかったのにという願望にソウゴの夢が合わさった結果、あのデスゲームの世界という空想の世界が成立した。つまり、夢オチに近い物だったのだ。
だが、たとえ夢オチでも、彼がそれを見たことによって未来でその歴史が確立されてしまった。つまり、その歴史が本当にある物であるということになってしまったのだ。
その証拠が、門矢士が手に持ったライドウォッチ。その時にはまだ影も形も存在していなかった仮面ライダーのライドウォッチだ。
門矢士はこれを待っていたのだ。これがあれば、真実のソウゴとなったオーマジオウを、時環相互を倒すことができるかもしれない。後は、一体時環相互がどこにいるのかだ。
門矢士は、再びジープに乗り込むと走り去っていった。時環相互を探すために、そして全ての決着をつけるために。