仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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 あれって歌?(歌は気にするなだからな…)歌詞ってことで書いたらだめ?いや、歌のように聞こえるだから大丈夫か。というか、クウガとかの電子音ってカメンライドした時鳴ってたけどキバの≪ガルルセイバー≫は言ってなかったしな…平成第2期のよくしゃべるベルトのあれ全部鳴らした方がいいのだろうかとずっと悩んでいます。


SAOの世界2-6

「おい、寒いぞ」

「あんた、温かい装備…ってプレイヤーじゃないのよね…」

「55層がこんなに寒いのなら、先に言え」

 

 士とリズベットの2人は、55層の西の山と呼ばれるエリアに来ていた。そこはいわゆる豪雪エリア、氷雪地帯であり、今はそうでもないがたまに吹雪となることがあるらしい。だが、そうでないにしても、雪はいつも積もり、ところどころ凍っているような場所もある。吐く息は白く、それがその一帯の寒さを物語っていた。因みに、士は普段着になっているのだが、流石にコートではその寒さは防ぎようがないようだ。一方リズベットは黒いコートを身に纏って、なかなかに暖かそうにしている。話によるとそれは以前この山にキリトと一緒に来た時に貸してもらった服で、素材を確保した後に返すのを忘れていて、そのまま所持しているそうだ。

 

「で、かなり歩いたんだが、まだつかないのか?」

「もうすぐそこまで来ているわ…ほら、両脇が結晶で埋め尽くされてきた」

 

 そういえば、と士は周りをみる。先ほどまではほとんど谷か崖であったのに、次第にリズベットサイズの大量のクリスタルが両脇を占めて、それがないところが一本道のようになっている。遠くの方には、さらに大きなクリスタルの塊があるが、そこがゴールなのだろうか。

 

「あそこが目的地か?」

「いいえ、前もこのあたりで…」

 

 その時、咆哮が聞こえた。間違いない、龍の叫び声だ。士はもはや聞き慣れたように感じる。というか、どの世界に行っても大体の龍の叫びと言うのは同じようなものなのだが、それもそのようなイメージが付いているだからだろうか。

 

「来たわね…」

「あれか…」

 

 そのとき、クリスタルの集合体が砕け、中から一匹の薄い青色を主体とした龍、≪ゼーファン・ザ・ホワイトウィルム≫が現れた。

 

「お前は、下がっていろ…後は俺がやる」

「最初は、ブレスが来るから気をつけなさいよ!」

「あぁ…」

 

 そう言うと士は、ベルトを装着し、リズベットはクリスタルの影に隠れる。一応その手に武器を出現させているが、リズベットは職業スキル系を極めたものにありがちな、戦闘系スキルを育てていない分類に入っており、そのためこのような戦闘では戦力外となってしまうのだ。それはともかく。気を付けろと言われても、どう気を付ければいいのだろうかと士が考える隙もなく、龍は青白いブレス攻撃を放った。

 

「変身!」

《KAMENRIDE DECADE》

 

 ギリギリ変身が間に合った士は、ブレスを剣で薙ぎ払いその姿を現した。続いて士は飛び始めた龍の姿を見て無言で一枚のカードを取り出し、バックルに入れる。

 

≪KAMEN RIDE OOO≫

 

 その瞬間、ディケイドの目の前に丸いメダルのような、いやメダルのような残像が3枚縦に出現し、それが、ディケイドに吸い込まれた瞬間、その姿を変えた。頭を赤い仮面を、胸と手に黄色を、そして脚を緑色に着色した仮面ライダーが出現する。800年前の錬金術師が作り出したコアメダル。その力を得ることによって変身した仮面ライダーそれがオーズである。コアメダルは、それぞれ地球上の動物たちのエネルギーを宿しており、今現在のオーズの使用しているメダルはそれぞれ、頭がタカメダル、腕がトラメダル、脚がバッタメダルを使用しており、通称タトバコンボと呼ばれている基本フォームである。だが、士はそれで止まらなかった。

 

「薪をするにはいいサイズだ」

≪FORM RIDE OOO TAーJAーDORU≫

 

 その音と共にオーズの姿は真赤な姿へと変化する。頭はタカメダルの、腕はクジャクメダルの、脚はコンドルメダルの力を宿したその姿は、タジャドルコンボ、火炎コンボの別名を持つ、炎を使った攻撃を得意とし、自在に飛行することができるコンボである。士は、羽を広げて龍めがけて飛ぶ。

 

≪ATTACK RIDE TAJASUPINAA≫

 

 カードを装填すると、オーズの左腕に円形の武装が出現する。タジャドルコンボの専用武器タジャスピナーである。基本そのような形で腕に出現するのであれば、防御にしか使用できないのでは、と思われるが、オーズのタジャスピナーは、その盾からエネルギー弾を発射できるのだ。

 

「フッ!ハァ!!」

「グオォォォォ!!!!!」

 

 オーズの放つエネルギー弾は、次々と龍に当たっていく。そもそも、この世界では基本的にプレイヤーが大きくジャンプすることはともかくとして、自由に飛ぶことはできないというのは、以前口が甘酸っぱくなるほど話したが、その仕様のために、空を飛ぶ敵を相手にはアルゴリズム、攻撃パターンなどの相手の思考データの事であるが、それ予測し、龍が地面に接した時を狙って攻撃する。もしくは、その時に敵にしがみつき、攻撃するという少ない方法しかない。そのため、空を自由に飛ぶことができ、空中戦が可能な士であれば、さほど苦戦するということはないのだ。

 

「一気に、攻めさせてもらう」 

≪FINAL ATTACK RIDE O―O―O―OOO≫

 

 その音声と共にオーズは空中高く跳びあがる。そして、脚に鳥の爪のようなものが炎を纏って出現し、猛スピードで急降下する。無論その相手は龍だ。

 

「ハァ!!」

「グオォォォォ!!!」

 

 因みに、ディケイドがカメンライドしたライダーの基本フォーム以外にフォームライドしている最中にファイナルアタックライドを繰り出したのはおそらく初めてである。龍は瞬時に避けたものの、それが腕に当たり、部位欠損してしまう。その瞬間、リズベットの目の前のクリスタルがはじけ飛び、それを皮切りにどんどんとクリスタルが割れ、一本の抜け道が出来上がる。

 

(やっぱりそう言うことなのね…)

 

 リズベットはその道を見てそう思った。前回も今回も、この道に来た時は一本の道しかなかった。だが、前回キリトと一緒に来た時、キリトが龍に致命傷を与えたら突然脇道が生まれた。おそらく、あの龍のHPを一定値以下にすると、その道ができるようにフラグがあるのだろう。この先は前回と同じであるのでたぶん…。

 

「ディケイド!突風が来るわよ!!」

「突風だ?」

 

 その言葉とどちらが早かったか、龍は羽ばたき、周囲を風が襲う。地面の雪までも舞いあげているため、視界は真っ白く染められていく。士はまだ、上空にいるために大丈夫な方だが、リズベットはもろにその攻撃に当たってしまう。

 

「キャ!」

「リズベット!」

 

 士はその様子を見て、リズベットの元へと飛ぶ。その時、地面に大きな穴が開いているのが見え、リズベットがそこに向かって飛ばされているのが見える。その中に落ちて、もし地面が硬かった場合ダメージが、下手をすればそれで死んでしまうかもしれない。それだけは阻止しなければいけなかった。士は猛スピードでリズベットへと向かい、そしてキャッチする。

 

「おい、無事か!?」

「えぇ、やっぱりこういうのは二度目でも怖い物ね…」

「二度目?前回も同じことがあったのか?」

「えぇ、それであの穴にキリトと一緒に落ちたの…あの中に素材があるから、このまま降りてくれる?」

「なるほど、大体わかった…」

 

 士は、それだけ言うと、ゆっくりと穴へと落ちていく。かなり深いが、周りが暗くなる様子はない。下は暗いのにもかかわらずである。そしてついに底が見えた。かなり広い空間で、そこにはは2種類の物が置いてあるだけだった。

 

「寝袋と…ランプか?」

 

 寝袋が2つとランプが置いてあるだけだった。逆に何故そのようなものが置いてあるのだろうか。

 

「このキャンプセットは、前回キリトと来たときに置き忘れたものなの。後からくるプレイヤーに使ってもらえるようにね…あっ、まだ変身は解かないでおいてね、まっそんなこと考えたのはその時じゃないけど」

「…だが、なんでそんなものを使う必要があったんだ?」

「その説明をする前に、地面掘るから手伝って」

 

 なんだか上から目線で言われているようでしゃくである。と、ここで士は少し意地悪をしてみることにした。…やはり鳴滝姉妹と士は似ているのかもしれない。

 

「…ところで、お前何て名前だ?」

「え?何言ってんのよ、リズベットよ、リ・ズ・ベッ・ト」

「そうだったな、リズ弁当だ」

「…べんとう?」

「さっさと素材とやらを見つけないとならないんだろ、ボサッとするな」

「…」

 

 因みに、上から目線であるのは士もであるのには、本人は気づいているのだろうか。リズベットは色々と言いたかったが、士の言う通り、早く素材を見つけなければならないため、黙って地面を掘り返すことにした。




 2巻、5巻行方不明。どこ行った…。
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