仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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SAOの世界2-18

 綺麗な光。それが、その姿を目撃した者たちの総意だった。ブラックダイヤのような煌めきを持ったソレは土煙を一閃すると、空を自由に飛んだ。その顔はリーファのような羽と耳を持っていることから、ALOのプレイヤーのように見える。だが士、そして付き合いの長い者たちには分かった。それが、キリトであると。

 

「キリト…くん?」

「あいつ…なんで…」

 

 その戸惑いは、キリトにも伝わり、そしてキリト自身も衝撃を受けていた。

 

「これは…!」

 

 だが、その衝撃も目の前にいるグリームアイズの咆哮で吹き飛ぶ。考えるのは後でもできる。まずはあいつを倒さなければならない。キリトは、後ろに背負う大剣を手に取ると、上空から斬りかかる。

 

「はぁぁぁ!!!」

「グオオオッ!!!」

 

 その攻撃で、グリームアイズのHPはかなり減った。だが、アスナはそれを見て疑問に思う。キリトは、先ほど剣を持った時両手で持っていた。しかし、キリトには両手剣のスキルはないはずなのだ。SAOの第22層のコテージに一緒に住み始めたとき、近くの湖で釣りをするために両手剣のスキルを消していたはずだ。一応、スキルがなかったとしても使えないことはない。だが、スキルがないということは、それに伴うステータスの上乗せすらないため、それほどのダメージを与えることはできない。では、何故グリームアイズのHPがあんなにも減るのだろう。アスナが、頭の中であれこれと考えている間にもキリトは止まらず、すぐに後ろに跳ぶと、今度は頭の中であることを念じた。

 

(奴を…撃ちぬく!)

 

 瞬間、キリトの身体がまたも光始め、そして拡散する。そしてそこに出現したのは、髪の長い一人の少女。のように長い髪を持ったキリトだ。右手には光り輝く剣、左手には銃らしきものを持っているようだ。

 

「銃?」

「あいつ、あんなものどこから…」

「それに、SAOにあんな剣があったのか!?」

「違うな」

 

 ギルド風林火山のメンバーが議論している中を士が否定する。

 

「違う?」

「あぁ、あれはSAOというゲームのアイテムじゃない。あれは、キリトの別のゲームでの可能性だ」

「なっ!」

「キリト君の…可能性…」

「そうだ、キリトがいずれプレイするであろう別のゲームの姿を引き出す。それがあいつのファイナルフォームライドだ」

 

 キリトのファイナルフォームライド、それは元々のSAOの姿に加え、リーファのプレイする妖精の国を舞台にしたゲームALO、今は影も形もない近い未来に制作されることになるGGO(ガンゲイル・オンライン)の合計3つの姿になることができる。SAG(サグ)フォームであった。

 

「はぁッ!」

 

 キリトは、左手に持った拳銃≪ファイブセブン≫を撃ちながらグリームアイズに近づいていく。ファイブセブンは実際にある火器で、名称は口径が5.7×28mmであるに由来しており、ライフル弾のように細長い形状の弾丸を発射する。カタログスペックとしては、その弾の小ささもありダメージが低いと言われているが、重量が軽く口径が小さいこともあって反動が抑えられ、貫通性も高いという、日本ではあってはいけない事だが、銃初心者でも使うことができる代物である。そんな銃で彼が狙ったのは、無論厚みのある身体などではない。彼が狙ったのは奴の目だ。例えどれだけ身体の厚みがあったとしても、目だけは無防備に近い。初めて使う銃に戸惑いながらも、見事にその装弾数の中で目をつぶすことに成功する。

 

「ツッッッ!!!」

 

 グリームアイズは、その攻撃で視界を奪われたことによって苦しむように雄たけびを上げながら、やぶれかぶれに大剣を振り回す。だが、キリトにとってそれは緩慢な攻撃としか言いようがない。鋭い攻撃と、無茶苦茶な攻撃。どちらかと言うと避けやすいのは後者だ。なにせ速さが違う。隙が違う。そして、気迫が違う。

 

「ハァァ!!!!」

 

 キリトは、横からくる大剣を避けると、グリームアイズの腕の上に飛び乗り、その頭に光剣を突き刺す。それで終わらず、キリトはそこから跳び下りると、今度はALOの姿となり、大剣≪ブラックプレート≫をその腹に突き刺した。その結果、グリームアイズのHPはみるみる減っていき、それが全て無くなった瞬間、ガラスが割れる音と共にソレは焼失した。

 

「ふぅ…」

 

 キリトは一息すると、SAOの姿へと戻った。一度仕切りなおして、周囲を確認する。まだまだモンスターがうじゃうじゃといる。

 

「キリト君!」

「アスナ…大丈夫か?」

「うん!でも、キリト君は?」

「俺も大丈夫だ…けど、モンスターが減っている感じはしないな…」

 

 キリトの言う通りだ。どれだけの敵を倒しても倒しても、次から次へとモンスターがポップしているようで、その数が減ることはない。遠くの方ではすでにグリームアイズが復活しているようだった。

 

「だったら、本丸まで一直線に行くまでだ」

≪KUUGA AGITO RYUKI φs BLADE HIBIKI KABUTO DEN-O KIVA W OOO FOURZE WIZARD GAIM DRIVE GHOST FINALKAMENRIDE DECADE≫

 

 士は、コンプリートフォームになるとつかさずケータッチの紋章を一つ、そしてすぐにFの字をタッチした。

 

≪BLADE KAMENRIDE KING≫

 

 そして、ディケイドの隣にはキングフォームの仮面ライダーブレイドが現れる。キングフォームは、仮面ライダーブレイドがスペードのカードAからKまでの13枚のアンデッドすべてと融合した姿である。その身体にはAとK以外のアンデッドクレストという、融合の証たる紋章が刻まれていることから一部では『歩くスペードアンデッド大図鑑』だとか言われているらしい。因みに、ディケイドコンプリートフォームは『歩く仮面ライダー大図鑑』であるため、大図鑑の元祖とも言えよう。そして、ディケイドはすぐにカードを一枚バックルに入れる。

 

≪FINAL ATTACK RIDE B―B―B―BLADE≫

 

 すると、ディケイドの前には赤い、ブレイドの前に黄金色のカードの幻影が5枚出現する。そして、ディケイド、ブレイドが上から下に剣を一振りすると、巨大な衝撃波が出現し、二つの波はことごとくモンスターを切り裂いていった。これがブレイドキングフォームの必殺技≪ロイヤルストレートフラッシュ≫だ。これによって、モンスターの数はかなり減った物の、まだレクトの入口は見えない。ディケイドは、ブレイドの姿が消えると、すぐにケータッチの紋章をもう一つタッチする。

 

「今回はやることが少なかったからな、サービスだ」

≪φs KAMENRIDE BLASTER≫

 

 その言葉の後、ディケイドの隣に赤い身体を纏った仮面ライダー。仮面ライダーファイズブラスターフォームが出現する。その手に持った大きな武器は≪ファイズブラスター≫と言い、大型銃のフォトンバスターモードと大型剣のフォトンブレイカーモードの2形態に変形させて使うことのできる。因みにファイズの敵オルフェノクは、フォトンブラッドという流体光子エネルギーが弱点なのだが、その身体の表面の赤い部分には、敵を倒す際のエネルギーが常に放出されていると言っていい状態なので、普通のオルフェノクは触れただけで倒してしまうという形態。普通のオルフェノクだと触れる事すらもままならないのだ。だが、同時にそれは、変身者の弱点でもある。なぜならφsの変身者の条件がオルフェノクである事。毒を受け続けなければならないのだ。つまり、使用するたびに自身の寿命がすり減っていく諸刃の剣なのである。

 

≪FINAL ATTACK RIDE FA-FA-FA-φs≫

 

 そして、ディケイド、ファイズの両名は銃を撃つ構えをし、そして銃口から必殺技のフォトンバスターが前方に放たれ、さらに士はそれを右から左に動かし、前方にいる敵を一掃した。そしてそれを見届けると同時に、ファイズは消失する。彼らの道を阻むものはいなくなった。

 

「よし、行くぞ」

「あ、あぁ…」

 

 キリトは、何だか自分が先ほどまで使っていた銃がかなりみじめに見えた気がした。

 

「ユウスケ!このあたりは任せたぞ!」

「あぁ!分かった!」

 

 ユウスケは、タイタンフォームになって、タイタンソードを二振り振り回しながらその言葉に反応する。因みに夏海は、安全なビルの中で彼らの戦いを見ていた。キバーラがいれば自分もまた戦えるのであるが、あいにくだが彼女はまだ見当たらない。いったいどこに行ってしまったのだろうか。それはだれにも分からない。

 

「クライン!俺とアスナが行く!モンスターは頼む!」

「あっおい、キリト!」

 

 クラインが二人を止めようとするが、しかしそれはできずにディケイドと共に行ってしまった。追いかけようにも、またもモンスターがポップしたことによって、道が封じられてしまった。クラインは悔しがるように舌打ちをする。

 

「チッ…たくっ、これを返してねぇってのに…」

 

 この先は本丸の中の本丸。どんな危険があるのか、またキリトがどんな無茶をするのか分からない。だから、せめてソレを渡さなければならなかったのに。と、その時後ろから声がかけられる。

 

「あのッ!」

「ん?あんたは…」

 

 そして、キリトとアスナ、ディケイドはついにレクト本社へとたどり着いた。そしてロビーに立ち入る。通常なら、そこにあるカウンターに職員が座っていたり、警備員の姿があるのだが、そんなもの影も形もない。

 

「茅場はどこだ?」

「社長室じゃない?」

「いや、サーバーのある場所ってことも…」

「でっ、そのサーバーはどこにあるんだ?」

 

 士の言うことも最もである。このビルは外から見た感じだとかなりの階数があり、上から下まで探し出すというのは、かなり体力と根気がいる事だろう。せめてあたりを付けて行かなければたどり着かない。だが、どうする。と、3人が悩んでいたその時だ。

 

「あのモンスターの群れを潜り抜けてよくたどり着いた」

「!」

「歓迎するよ、キリト君」

 

 転移するときのエフェクトと共にその男が現れた。

 

「茅場昌彦…」

「最初に言っておこう。私を倒したところでゲームをクリアすることはできない」

「何?」

「大事なのはサーバーに接続されている装置だ。それを破壊しない限りこの現象を終わらすことはできない…それでも、私と戦うことを望むかね?」

 

 茅場の言わんとしていることをキリトは理解した。つまり、ここで茅場昌彦を倒さなくても先に進むことは一応できるということだ。だが、キリトはその方法を取るのは無理だと考える。キリトはその言葉に答えようとする。答えようとしたのだが、突然のガラスが割れる音によって言葉は遮られる。

 

「!」

「キャァ!!」

 

 後ろの窓ガラス。天井近くまで続いている窓ガラスの中くらいの位置にある窓の外から突然の乱入者が現れた。リーファである。

 

「スグ!」

 

 キリト、士はリーファの元へと駆け寄った。先ほどキリトたちがいた後にクラインに話しかけたのはリーファである。リーファは、クラインからある物を受け取ると、すぐに近くにあったビルへと昇り、そこから飛んできたのだ。こうすることで、どれだけ道がモンスターであふれていたとしても、それらはほとんどが飛べない。安全地帯を飛ぶことは容易かった。HPがだいぶ減ってしまったのだが、まだその窓が強化ガラスではなかったことが不幸中の幸いと言えよう。キリトと士がリーファを看ていた時、アスナは一人、茅場と対峙する。茅場は言った。

 

「リーファ…ALOの妖精か…」

「団長…あなたには聞きたいことが山ほどあります」

 

 ヒースクリフはいつも通りの不敵な笑みを浮かべる。

 

「団長…今でも私の事をそう言ってくれるか…」

「例えどんな思惑があったとしても、私の事を受け入れてくれたことは忘れませんから…」

「フッ…」

「貴方は、このSAO事件で何を手に入れたんですか?地位も名誉も捨てて、自分の理想の世界を作って多くの人の人生を奪って…何のためにSAOを作ったんですか?」

「それは…私に勝ってから聞くことだ…それまでは私はまだラスボスなのだからね」

 

 余裕の表情。いや、何だろうか。何かが吹っ切れたような顔をしている。アスナは、その表情に何を感じたのか、レイピアを構えた。一対一でキリトが勝てなかった相手に自分が勝つことができるのか分からないが、だが…。

 

「ヒール!」

 

 その時、キリトの声が聞こえた。どうやら、回復結晶を使ったようだ。だがアスナはそのことに疑問が生じる。

 

(アイテムストレージにもう回復アイテムはなかったのに…どうして?)

 

 アスナとキリトは結婚によってアイテムストレージを共有している。だから、キリトのアイテムストレージは自分の物と同じもの。アスナは改めてアイテムストレージを見る。やはり回復系アイテムはない。アイテムも、残っているのは武器とそれからあのアイテムだけだ。キリトは、ゆっくりとアスナの元へ向かう。

 

「アスナ、俺が戦う…」

「キリト君、でも…」

「どうせあいつが俺たちを見過ごすなんて思わない…だったら戦うしかない」

 

 茅場がそれを見過ごすとは思えない。茅場の実力と能力であれば複数人同時に戦うことも可能だろうならば、戦うしか方法はない。だが、アスナには勝機があるとは思えなかった。武器だってエリシュデータのみ。ダークリパルサーもまだリズベットから届いていない。キリトの長所である二刀流もできない。このままでは簡単に負けてしまうだろう。

 

「行ってくる」

「待って!」

「?」

 

 キリトを止めたアスナは、レイピアの柄の部分を差し出して言う。

 

「これ、使って」

「アスナ…」

「私も一緒に戦う」

「…ありがとう」

 

 キリトは、アスナからそれを受け取ると、ヒースクリフの前に立つ。

 

「不死は解除しているだろうな?」

「無論だとも」

「じゃあ…遠慮なくできるな…」

 

 それだけ言うと、キリトは二刀の剣を構える。アスナ、それから士とリーファはかたずをのんでそれを見守る。

 

「…」

「…」

 

 沈黙、微動だにしない二人。果たして最初に動いたのはどちらだっただろう。一方が動き出した瞬間、もう一方もすぐに動き出した。

 

「ふっ!はぁ!!」

「…」

 

 キリトは、75層の時と同じようなパターンで攻撃を与えていく。しかし、やはりその時と同じように避けられ、防がれ、そして反撃を喰らう。だが、不思議とキリトは落ち着いていた。怒りと憎しみ、焦りがないとこんなにも体が軽いのかと思うほどに彼の頭は冴え切っていた。

 

「キリト君…」

「お兄ちゃん…」

 

 アスナ、そして結晶をもったリーファが心配そうにそうつぶやく。キリトはヒースクリフの攻撃をいなしながら考える。それは、先ほどリーファを助けに行った際に士に言われたこと。

 

『キリト、奴にはシステム内の攻撃は全て熟知しているはずだ。ソードスキルは絶対に使うな』

『分かってる…75層の時もそれで…』

 

 あの時も、頭に血が上った状態で戦って≪スターバースト・ストリーム≫を出してしまいヒースクリフが戦いを止めなかったら危うく負けているところだった。おそらく、システム内のどの動きも読まれてしまうだろう。

 

『だから…システム外の力が必要なんだそれさえ見つければ…』

『こんな短時間でできる事か?』

『それは…』

 

 無理と言えよう。自分も、あの時からずっと考えていること。だがなにも浮かばない。奴を倒すシステム外の技なんて。

 

『だったら、相手の土俵で戦ったらどうだ』

『土俵?』

『システム内の力で、茅場が予期していない戦い方だ』

『…例えば…なんだ?』

『知るか、自分で考えろ』

『あんたな…』

 

 士の無責任発言にさすがのキリトも頭を抱えた。しかし、それがもっともらしい攻略法であろう。そもそもシステム外の力なんてそう簡単に生み出せるはずがない。だったら、奴がプログラミングしている何かを利用して戦えばいいだけだ。だが、何かあるか。考えろ。自分のアイテムストレージを見る。だが、そこにはほとんど何もないも同然。回復系アイテムもすべて使った。なら、後は何がある。何が。その時、リーファがメニュー画面を操作して、あるアイテムを取り出して言った。

 

『お兄ちゃん…これ…』

『え…どうして…』

『クラインさんから…使えって…』

 

 リーファから渡されたもの、それはある意味で意外なものだった。

 

(アレなら茅場も予想していないはずだ!だが…)

 

 それを使うには大きな懸念事項が二つあった。その内一つは先ほど回復結晶を使用したことによって解消されたが、もう一つの懸念事項。それはキリトがリーファを、自分の妹を信じ切れるかに問題があったと言えよう。

 

(どうする…どうする…ッ!いや、兄が…家族が家族の事を信じてやれないでどうする!!)

「うおぉぉぉぉ!!!」

「!キリト君だめ!!」

 

 キリトの二刀が光り出し、アスナの絶叫が木霊した。スターバースト・ストリーム。二刀流で最高のダメージを叩きだすことのできる技である。だが、それら全てがヒースクリフの盾に当たるのは目に見えていた。

 

「キリト君!!ッ!!」

「行くな、アスナ」

「どうしてッ!!」

 

 悲痛な叫びともいえよう。アスナがキリトを止めに行こうとするのを士が止めた。アスナはディケイドの方を見て抗議しようとした。しかし、その間にもキリトの攻撃は盾へとあたり、そして…。

 

「ッ!!」

「フッ!」

 

 その剣が、キリトの胸を貫いた。

 

「キリト君…!」

 

 痛みは、ない。だが自分の命の証であるHPゲージがどんどんとその容量を減らしていく。その内、スローモーションにでもなったんじゃないかと言うほどゆっくりと、ゆっくりと、赤いゲージへと移り変わり、そして、最後の1ドットも消失した。あぁ、そうか…。これが死ぬってことか…。愛する人達を残していくってことか。ディアベルも、コペルも…サチたちもこんな気持ちだったのかな。これで最後かもしれない。アスナに、一言言わないと。

 

「ごめん、アスナ…」

 

 あぁそっか、そう言ってたのか。サチ、お前は弱くない…十分すげぇよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとうなんて言葉、俺には出ないや。

 

 

 

 

 ガラスの割れる音が鳴った。

 

「嘘…キリト、君…ッ!キリト君ッッ!!!」


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