仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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最初に言っておく。
誰が何と言おうと、僕は彼を見捨てない。


ネギまの世界1-8

「!これは」

「どうやら街中が停電しているようです」

 

茶々丸が言うところには、どうやら街中の電気が消えたらしい、なんだなんだという風に生徒たちが外に出ている。その中には女子寮から出てきた3-Aのメンバーもごく少数を除けば全員いる。

 

「停電…ちゅう事は!?」

 

そして後に来たメンバーで唯一の男子犬上小太郎があることに気が付いた。その言葉に続くように茶々丸が淡々と報告する。

 

「はい、結界も消えています」

「結界ってあの認識阻害とか妖怪から学園を守っているとかの、あの!?」

 

結界がなくなったそれはこの麻帆良内で魔法使いや生徒たちを守るものがなくなったと同意義である。結界という単語から魔力で展開していると思われがちだが、実は電力で大部分を補っている状況なのだ。そのため、年に数回夜に電気系統のメンテナンスを行っているのだが、その際麻帆良の魔法関係者を全動員してメンテナンスが終わるまで学園を守っているという。さらに付け加えると結界はエヴァを麻帆良に括り付けるものでもある。この春もエヴァが停電を利用して、全盛期の力を取り戻していた。そして認識阻害とは、最初の方で記した麻帆良内で不思議なことが起こっても不思議でないと思わせられる現象の正体である。これのおかげで、多少魔法を使ってもだれもそのおかしさに気が付かないのだ。なおこの認識阻害は長谷川千雨に効いていない節がある。

 

「いったいどうして?「うわーーー!」!!!」

「フフフ」

 

ネギが高畑になぜこうなったか聞こうとした時、異形の怪物が現れ一般生徒を襲おうとしていた。

 

「!あれは、士!」

「分かっている。変身!」

 

[KAMENRIDE DECADE]

 

「ッハ!」

「ふん」

 

士はディケイドに変身し怪物に向かってパンチを繰り出す。そして怪物は後ろに飛びのけ、そのパンチを楽々回避した。

 

「おい!速く逃げろ!」

「あ…あぁ」

 

生徒が離れたところを見越して、士が怪物に問う。

 

「…で、お前は何者だ」

「フフフ。私はそうだな…ラミアとでもしておこう」

「ラミア?」

 

ラミアとはギリシャ神話の怪物である。海の神ポセイドンの息子とその母との間の娘で、ゼウスと不倫関係になり、ゼウスの妻のヘーラーに怒りをかいゼウスとの間に生まれた子はすべて殺され、自身も怪物に変えられてしまった不幸な少女である。士はそのラミアをよく観察した。体中を蛇の鱗のような皮膚に囲まれて、手には剣をにぎっている。そして尻尾も見受けられたその外見は、自分が相対してきた怪物たちと同じくヒトではあるが人間ではなかった。

 

「ある世界では、私のような存在を『ファントム』と呼んでるらしい」

「大体わかった。要するにだ。お前はほかの世界から来た存在だってことだな」

 

ファントムとは自分一人が行ったことのある仮面ライダーウィザードの世界の怪物の名前である。

 

「…まあ、そういう認識で構わない」

「この停電はお前の仕業か」

 

士は今の周りの状況が彼女の仕業なのかを聴いた。もしこれが彼女の仕業だとすると、何のために行ったのかも聞きたかったからだ。

 

「ご想像にお任せする。…行け!」

「「「「「「うぅぅぅ…」」」」」

 

ラミアが投げた石から怪物グールが何体も生まれ士と対峙する。

 

「ほぉ…面白いじゃないか。ハァッ!」

 

士は何体ものグールに対して臆することなく向かっていく。しかしグールの数が流石に多かった。

 

「士君…」

「数が多すぎる。…行ってくる夏海ちゃん!」

 

ユウスケはそういうとグールに向かっていった。

 

「ユウスケ…」

「変身!」

 

ユウスケは腰に手を当てる。するとそこにベルトが現れ、ユウスケがポーズをとり、ベルトの横のスイッチを押すとユウスケの体が変身し、赤い鎧を着た者が現れる。その者は超古代の人類を守った戦士『仮面ライダークウガ』である。

 




今更だが、戦闘シーンって難しい。クウガ、アギトは何となく見ていた記憶がある。

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