仮面ライダーディケイド エクストラ   作:牢吏川波実

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 彼女が誰なのか、それは白日の下に晒す必要なんてないのかもしれない。
 そして、今回の次回予告。実は次の世界が自分にとって記念すべきものになる予定であるためすこし趣向を変えてみました。後書きの方が本文より長いってどういうこと?


ゼロの使い魔の世界 エピローグ

 パーティーから一夜が明けた次の日、魔法学院の敷地内に改めて現れた光写真館の中で、光栄次郎はコーヒーを淹れていた。二人分の。

 士達は、以前士が旅した世界の事を話すためにあえて光写真館から出ていた。もしもこの写真館の中で話していれば、色々な事象が重なって、またも旅人が増えてしまう恐れがあるかららしい。だから、今ここには栄次郎ともう一人しかいない。目の前のイスに座っている人物にコーヒーとそれから昨日の写真二枚を差し出した。一枚は、自分が撮った集合写真。一枚は、士が撮ったルイズ達の写真だ。その写真の中にあるルイズの笑顔は、見ていて心が安らいでいくようである。

 

「いい写真ね……」

「そうだろう……いい笑顔だ」

 

 栄次郎はその二枚の写真を持って行ってもいいと女性に言う。女性は例を言って、持ってきた旅行カバンの中にその写真を仕舞う。そして、タイミングを見計らって栄次郎は言う。

 

「それで、これからどこに行くつもりなんだい?」

「それはまだこれから……海を渡った先にある北の大陸に行くか、西の大陸……南の浮遊大陸に行くのもいいかもしれませんね」

「そこで、いい出会いがあるといいね」

「はい……それでは、さようなら」

「がんばりなさい。そして、いろんな世界を見てきなさい」

「ありがとうございます」

 

 女性は、そう礼を言うと、コーヒーを飲み干し、光写真館の玄関のドアを開ける。そしてドアが閉まる瞬間、一匹の犬がすり抜けていった。

 

「あら?」

 

 女性は、足元にいる子犬に気がつく。持っている大きなバッグを地面に置いて、しゃがんで子犬を抱き寄せると、子犬の体温の暖かさが伝わってくる。

 

「貴方も、一緒に来る?」

 

 子犬は一度可愛い啼き声を上げた。行く先もない一人旅だと思っていたが、こうして旅の仲間ができる事はうれしいものだ。女性は、カバンを持ち上げると、魔法学院の門を抜け、そしてしばらく行ったところで立ち止まり振り返る。

 

「じゃあねルイズ。そして、カトレア……」

 

 それを最後に、彼女は振り向くことを止め、前に歩き出した。多分彼らと同じ、終わりなきこの旅は、彼女にどんな世界を見せてくれるのだろうか。それは全く分からないけれど、でも自分が今まで経験したことのないような人生が待っていることは確かだ。彼女は歩き出した、ルイズやサイトのように未来に向かって。他の大陸であれば自分の事を知っているような者達はいないはず。だから、貴族としてでなく、一人の人間として生きていけるはず。一人の人間として働いて、一人の人間として恋に落ちて、そして……。どこに行こうか。北の、戦という興業をしている国に行くのもいい、魔物が消えて平和になった南に行くのもいい、いっそのこと西でまた別の魔法の形を見るのもいい。

 彼女に貰った時間、それを無駄に使うことはしないように、歩いていく。何故なら、彼女には一歩前に進むための足があるのだから。一つ進めば、その分だけ世界が広がる。二つ進めば見識が広がる。三つ進めば、生きる希望が湧いてくる。それが人間という生き物なのだから。それが、ヒトという動物なのだから。ほら、今雲の隙間から太陽が顔を出した。そうだ、あっちに向かって歩いていこう。その先に、誰かがいるのだから。ゼロから始まるこれからの物語。これから楽しみだ。




「劇中のセリフ」【ナレーター】≪映画予告の文字≫
何もついていない=映像の説明



≪あなたはプリキュアが好きか?≫

≪好き?私もだ。≫

≪なら≫





≪あなたはコレを見てはならない。≫

【これは、最低限の最悪の未来予想図】

「ここは……?」

 起き上がる包帯まみれの士

【ひとつの戦いを終えた門矢士がたどり着いた場所、それは……】

「あんたは?」
「私は、雪城ほのか。そしてここは私の研究室」

【歴戦の戦士のいる世界】

「そんな私たちも十年前に戦っていたOGなんだけれど」

 寂しそうに昔の写真を見つめるほのかとそれを見つめる月影ゆり

【今から十年前、世界の平和を守るべく戦った少女達、その名も……】

「ぷりきゅあ?」

【プリキュア】

「ほのかと同じで、この大学で講師をしているわ」
「ひさしぶりね、きらら。フランスはどうだった?」
「あの……服はこれでどうでしょうか?」
「ごきげんよう」

【自分たちの未来を守り、夢をかなえた者、まだ夢の途中である者、多種多様な人間がいた】

【しかし……】

「こんな事になるのなら、大人なんかになるんじゃなかった!」

響のもとから走り去る奏。それを見ているだけのエレンとハミィ、そして士

「死んだ人は……悲しみません」

楽屋、うつむくうららを見つめる真琴、DB、きらら、美希

【夢を追いすぎて絶望している者もいた】
【……そして】

「なぎ……さ?」

破壊された街、そこに立っているプリキュアの衣装を着た美墨なぎさと、白衣をきたほのか

【訪れたのは、最悪の敵】

「やめて、なぎさ!」

≪敵は友達!?≫

「いちかたちが行方不明!?」

≪消えた現役のプリキュアたち≫

「ひめが失踪しましたわ!」

ソファにドレスがかけられているのを見つけたリボン

≪失踪した白雪ひめ≫

「あの人、本気で私を殺そうとしているみたい……」

バスの屋根に上る相田マナと空中からそれを狙っている大型の機械

≪プリキュアVS機械!?≫

「どうして何も言ってくれないの!?そうならそうってはっきり言って!!」

詰め寄る愛乃めぐみとそれをなだめようとする大森ゆうこ

≪プリキュアが不倫!?≫
【泥沼となった彼女達の未来は】

「とりあえずばれなければ犯罪じゃないからな……ん?」

手錠で繋がれる士と海東

≪二人の仮面ライダーに託された≫

「さようなら、士」
「海東……」

 銃を眉間に向けあう士と海東

「分かったふりをして他人の心に土足で踏み込んで踏みにじる。そんな感じね」
「貴方はもう、あたしが憧れた貴方じゃない」
「たこ焼き?それともお好み焼き?」
「ラブ、私たちはいつまでも待っているわ」
「毎朝毎朝吐き気がする」
「オエ……」
「決めたんです!もう、逃げないって!!」
「貴方を解雇します」
「未来の私達!?」
「過去の……わたくしたち?」

【予測不能、空前絶後の超バトル】

「なぎさ……もう苦しむことはないわ……」
「大丈夫。私はずっとあなたと一緒よ……なぎさ……」

炎の中にたたずむなぎさと爆弾を手に持った笑顔の傷だらけのほのか

【そして待つのは、衝撃の結末】

「嫌……嫌、嫌ぁ、嫌だよぉ……」
「待ってて!すぐに行くから!」

【はたして、彼女たちは再び立ち上がることができるのか】

映画 プリキュアオールスターズVS仮面ライダーディケイドエクストラ 破壊される友情!?未来に繋がる可能性!!

「一度壊れた友情は、二度と元には戻らない」
「俺たちが、ここ来る意味はなかったんだ」

7月23日投稿予定 coming soon……。

見に来てくれた人にはミラクルマスクドライトをプレゼント!(しません)
さらに、特別前売り券にはガンバライドカードが付いてくる!(付いてきません、というか特別前売り券なんてありません)

※製作中のため一部内容が異なる場合がございます。

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