東方ウィザード×スマブラⅩ 大乱闘!仮面幻想郷R【凍結中】   作:放仮ごdz

2 / 9
色々あって遅れました。すみません。
今回はオリ主とそれぞれのメインキャラが登場です。ではどうぞ。


第一話:英雄達、幻想入り

ここは「英雄達の世界」またの名を「スマブラの世界」。他世界にも知られるほどの有名な英雄だけが呼ばれる、創造の右手「マスターハンド」が作った世界。そのはるか天空にある空中スタジアムにて、試合が行われていた。

 

『今宵の大乱闘!第一回戦の~対戦者は!今人気のこの二人!』

 

スピーカーからアナウンスが響き渡り、会場の客席はは盛り上がる。そして、中央のコロシアムに二つのフィギュアが投げ込まれると同時に光り輝き、それは大きくなって動き出した。

 

『まずは赤コーナー!誰よりもヒゲが似合うスーパースター、マリオー!』

「イヤッフー!」

 

動き出したうちの一人は、Mと描かれたエンブレムを付けた赤い帽子をかぶり、青いオーバーオールを着用した立派なヒゲが特徴の男。その名は「マリオ」、”スマッシュブラザーズ”を代表する【スーパースター】と呼ばれる配管工だ。

 

『続いて青コーナー!小さくて可愛いがその食欲は無限大。ご存知ピンクの悪魔、カービィー!』

「ペポー!」

 

もう一人は、ピンクのボールのような体にちょこんと短い手足がついた、つぶらな瞳とあどけない表情が特徴の生物。その名は「カービィ」。この世界でも特に有名な二人の「ファイター」が現れた事で会場は熱気に包まれる。マリオとカービィは会場にいる客たちに手を振ってから向かい合う。

 

「正々堂々勝負だ!」

「負けないよ!」

「「ハアァアアッ!」」

 

カービィは口の中から取り出したコピーのもとと呼ばれるアイテムを使って「コピー能力」を発動、体色が水色になり氷の兜(?)を被った「アイスカービィ」に変身し、氷のキューブを形成して投げ付け、マリオの放ったファイアボールとぶつかり水蒸気がコロシアムを覆う。

水蒸気が立ち込める中、マリオは炎を纏った拳を構えて跳躍、カービィは冷気で自身を多い氷のドームを形成して防ぎ、双方弾かれる。そして組み合い、カービィは元の姿に戻って壮絶な格闘戦を始めた。

 

 

 

 

「さすがね、マリオとカービィ」

「そうですねピーチ姫。全く互角の戦いです」

 

マリオとカービィの戦いを見ながらスタジアムを全貌出来る特別席で話し合う二人の女性がいた。一人は金髪でピンクのドレスを身に纏った「ピーチ姫」。もう一人は茶髪で紫を基調としたドレスを身に纏った「ゼルダ姫」。二人とも、それぞれの世界の中心ともいえる国を担う姫である。彼女たちもまた、ファイターだ。

 

「それにしても…おかしいわね」

「ええ、確かに。実況がいつものマスターハンド様じゃなくてクレイジーハンドさんなのが気になります。…マスターに何かあったのかしら?」

 

二人は先ほどから感じていた疑問について語る。そう、いつもなら創造の右手・マスターハンドが実況をしているのだが、今回の実況はその相方の破壊の左手「クレイジーハンド」なのだ。彼女たちが「マスター」と慕う右手に何かあったのか、心配であった。

 

「何も起こらないといいけど…」

「見てください、ピーチ姫。勝負が決まったようです」

 

ゼルダの言葉でピーチがコロシアムを覗くと、ちょうど戦いに決着がついたようだった。マリオのスーパージャンプパンチでカービィがダウンし、フィギュアに戻った光景があった。

 

「やはりマリオの勝利でしたね」

「もちろんよ。マリオは絶対負けないわ」

 

ゼルダの感想に嬉しそうに頷くピーチ。想い人の勝利にお気を召したらしい。マリオはフュギアに触り、カービィは光輝き元の姿に戻る。

 

「さすがマリオ、ぼくの完敗ペポ。でも次は負けないよ!」

「ああ。いい試合だった」

 

マリオとカービィは握手をし、観客席から歓声が上がる。栄光で光り輝くコロシアム。それは、マリオとカービィが客に手を振っている際に起きた。

 

「ペポ…?ねえマリオ、あの雲を見て!」

「なに?」

 

何かに気付いたカービィに言われてマリオも空を見上げる。それは、今の今まで青かった空に赤黒い雲が次々と現れ始めている光景だった。

 

『皆さま、落ち着いて非難して下さい!』

 

アナウンスのクレイジーハンドによって観客は騒ぎながらも避難口から逃げ出そうとするもパニックに陥る。正体不明のその赤黒い雲は、その中心にある何かを隠しているようでどんどん広がっていく。

 

「マリオ!」

「カービィ!」

「ピーチ姫?ゼルダ姫も、どうしてここに。早く逃げて…」

「「あれを見てください!」」

 

ピーチは宙に飛び出して滑空し、ゼルダは「フロルの風」に包まれて瞬間移動、マリオ達の側に降り立つと同時に上空を指差し、マリオとカービィはそれに釣られて再度見上げる。赤黒い雲から顔を見せた『それ』の正体に気付いたのはカービィだった。

 

「ハル…バード…ペポ?」

「カービィ、知っているのか?」

「…なんでここに…?」

 

怪しい雲から姿を現したのは、鉄仮面が艦首についているのと蝙蝠の様な複数の翼が特徴の巨大な船体が特徴の「戦艦ハルバード」。カービィのライバルの…自慢の船だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数時間後、ここは幻想郷。忘れられ『幻想』となった者たちが集う、二つの結界で外の世界と隔離されている場所。その要ともいえる博麗神社で、二人の巫女が暇を持て余していた。一人は赤と黒の巫女服を身に包み、腰に手形のバックルの着いたベルト「ウィザードライバー」を巻いていて両手に大きな宝石のついた指輪をはめている、長い黒髪をポニーテールに纏めた、赤と黒のオッドアイの少女。【魔法を操る楽園の最後の希望】博麗夢月。

もう一人は脇が目立つ紅白の巫女服を身に包み、大きな赤いリボンを頭に付けている、茶色い瞳の少女。【欲望の王たる楽園の素敵な巫女】博麗霊夢。彼女達は義理の姉妹であり、幻想郷ではよく知られている博麗の巫女だ。

 

「あー…暇ねえ、夢月」

「そうですね、姉さん」

 

二人は間に置いたお盆に乗せてある湯呑みを持ち、中に注がれている緑茶をズズズーと口に入れ、ほんわか和む。この頃、地底異変を期に目立った異変が起こらず本当に暇なのだ。平和なのはいい事なのだが、この二人はそうでもないらしい。

 

「姉さん」

「なに?」

「あまりにも暇なので運動がてら弾幕ごっこでもしません?」

「嫌よ。もし魔理沙でも来たらどうするの、面倒臭い」

「じゃあ掃除でもしますか。よっと」

 

≪コネクト・プリィズ…≫

 

夢月は立ち上がると右手の指輪をバックルにかざす。すると現れた魔法陣から二つの箒を取り出して片方を霊夢に渡した。

 

「えー、私も?」

「文句言わないでください。姉さんの神社でしょうに」

「分かったわよ。…しかしほんとに便利よね。貴女の魔法は」

「まあ確かに」

 

夢月に言われていやいや立ち上がる霊夢。そうして談笑しながら神社境内を掃いていると、夢月が何かに気付いて目を見開かせて叫ぶ。

 

「うん?姉さん、そこから離れてください!」

「へ?…おっと」

 

夢月の言葉に首をかしげながらもそれに気づき、ピョンッと跳ねて後ろに移動する霊夢。その瞬間、何かが高速で飛んできて、さっきまで霊夢がいたところに激突。ドコン!という爆音とともに、粉塵が境内に立ち込める。

 

「…何でしょうか?」

「私が知っている訳ないじゃないの。…気配からして人間ね」

「分かるじゃないですか」

「う~ん」

 

どうやら飛んできたものは生きているらしく、二人は興味津々でそれを見つめるとそれの正体に気付く。赤い帽子に立派なひげ、青いオーバーオール、頭から地面に突き刺さっているマリオであった。

 

「姉さん、いったい誰でしょうか?」

「さあ?後で紫に聞いてみましょう。外来人っぽい見た目だし。とりあえず…」

 

霊夢はむんずとマリオの襟元を掴むと宙に放り投げ、自分も飛び上がる。

 

「起きろぉおおおおおおおっ!」

「マンマミーヤ!?」

 

そのまま踵落としをその腹部に叩き込み、境内に背中から叩きつけられたマリオの意識は覚醒した。

 

「ううっ…ここは…?確か俺はいきなり吹き飛ばされて…」

「ねえ、貴方」

「うん?…君達は誰だ?と言うかここは一体どこなんだ?」

 

分かりやすく取り乱すマリオに巫女二人は顔を見合わせ、溜め息を吐く。この反応なら、随分昔に何度か見たことがあるから明白だった。

 

「姉さん、この反応は…」

「ほぼ間違いなく幻想入りね。やっぱり外来人か」

「幻想入り?」

「あ、幻想入りとはですね…」

 

夢月が律儀に説明すること三分経過。主に忘れられた者達が自然とやってくる云々、時々妖怪の賢者が気に入った人間を連れて来たり云々、ここには妖怪やらがいるとも話したがマリオは宿敵に亀の怪物がいたりするのであっさり納得した。

 

「なるほど。ここは俺の住んでいる世界とは別の世界と言う訳か」

「簡単に言うとそうね。ところであんた名前は?」

「失礼した。俺はマリオ。キノコ王国で配管工をしている。君たちは?」

「私は博麗霊夢。この博麗神社の巫女よ。こっちは私の妹の」

「夢月です。義理なので姉さんとは似ていませんが気にしないでください。よろしく」

 

帽子を取って挨拶するマリオに、霊夢は面倒臭そうに会釈し、夢月はぺこりと頭を下げる。するとマリオのポケットにジーッと視線を寄せていた霊夢が口を開いた。

 

「ところでマリオ、アンタ…」

「なんだ?」

「お金を持っていたら賽銭箱に入れて頂戴」

「姉さん…。この状況でそれ言いますか!」

≪マスパ・プリィズ…≫

 

図々しくマリオにお金を求める霊夢に、溜め息を吐いて右手の指輪を交換してバックルにかざし、右手の前に浮かんだ魔法陣からの金色の光線をぶっ放つ夢月。だが霊夢は軽く跳躍して回避、逆に夢月の背後に降り立つと裏拳を側頭部に叩き込み、夢月は倒れ伏す。

 

「へぶらっ!?」

「私に攻撃するからよ」

「姉さんが性懲りもなくお金をもらおうとしたからです」

「もう一発、今度は夢想封印でもくらっとく?」

「いえ、謹んで遠慮します」

「ははは…俺とルイージとは大違いだな」

 

マリオはレベルの高い姉妹喧嘩を見て苦笑いをして弟を思い出すのと同時に、ここはこういう世界なのかと納得していた。いや微妙に違うのだが。

 

「とりあえずコインはたくさん持っているから少しだけあげるよ。助けてもらったお礼、ということでいいか?」

「ええ!ほんとー?嬉しいわ。ありがとね」

 

霊夢は目を(¥o¥)の形に輝かせマリオの手を取ると礼を言い、マリオはたじたじで後退し、すかさず夢月が受け止める。

 

「あの…マリオさん、姉さんをあまり甘やかさないでもらえますか?」

「いや、コインならたくさんあるし」

「そういう問題じゃないんですよ。うちは貧乏で、姉さんは金に飢えているんです。基本的に無欲ですから」

「ああ…悪い」

「…そうそう、確か」

 

マリオにもらったコインの枚数を数えていた霊夢がマリオと夢月の会話に割り込んでくる。

 

「貴方、元の世界に戻りたいわよね」

「ああ。さっきから嫌な予感がしてならないんだ。皆も…一番守らなきゃいけない人も残してきたしな」

「やっぱりね。夢月、スキマは反応ある?」

「それがさっきからやろうとしているんですけど…」

≪エラー≫

 

夢月は交換した右手の【スキマ】の指輪を何度もバックルにかざしても反応はずっと同じ。霊夢は、紫に何かあったのかと気付き、焦り始める。

 

「もしかして紫に何か…?」

「紫って誰だ?」

「さっきも言ったここの賢者で、境界を操る力を持っているんです。幻想入りした人間を帰したりもできるんですけど…私のこの指輪はその人が使う「スキマ」を扱えるんですが…彼女に何かあったようですね。反応がありません」

「これじゃあ貴方、当分帰れないわね」

「そんな…」

 

霊夢の言葉にマリオは落ち込み、二人の巫女がどうするかあーだこーだと話していると…

 

「マリオさ~ん!」

「「「うん?」」」

 

空からいきなり天使が落ちてきた。だが着地が上手くいかず、地面に人型の穴を空けそこに消える。

 

「なっ、天使が落ちてきた!?」

「落ちてくるなんてドジな天使もいたものね。飛べないのかしら」

「いやまず助けないと。それに今のは…?」

 

マリオは驚き、霊夢は関心を持たず、夢月は何か思うところがあるのか助けようとする。夢月が魔法を総動員し、天使は何とか助けだされた。

 

「パルテナ様、酷いですよぉ…。ありがとう、助かったよ夢月。一ヵ月ぶり…だよね?」

「ええ。久しぶりですね、ピット。まさかまた会えるとは思えませんでしたが」

 

その天使の名は「ピット」。一ヶ月前に彼の世界で起きた事件を夢月(その他数名)に協力してもらい解決した、天空にそびえる「エンジェランド」の光の女神「パルテナ」に仕える飛べない天使である。

 

「さっきから何ですか、うるさいですね…」

 

夢月がピットを助け出したと同時に、今の今まで寝ていた寝間着姿の居候である緑髪の少女、【元楽園の最高裁番長】四季映姫が神社内から出てきた。そして見知らるヒゲと天使を見つけると目を白黒させる。

 

「うん?なにやら多いですね。外来人ですか?」

「映姫、とりあえず貴女は黙ってなさい。話が進まないから」

「分かりましたが後で事情を説明してくださいね」

 

霊夢に言われ、映姫は大人しく縁側に座る。それを確認したピットは体に着いた埃を落としながら霊夢に挨拶した。

 

「始めまして。貴女が霊夢さんだね、夢月から聞いているよ。僕はパルテナ親衛隊長、ピットって言います!」

「知っているなら話は早いわ。私が霊夢。そこの緑が「誰が緑ですか!」居候の映姫。よろしくね、ピット」

 

映姫に突っ込まれながらも自己紹介する霊夢。夢月の知り合いだからかマリオの時よりもフレンドリーである。

 

「そうだ、マリオさん!」

「なんだ?」

「伝えて置かないといけないことが。貴方が先程までいた空中スタジアムがつい先ほど、正体不明の爆弾の爆発に巻き込まれて消滅したんです」

「なんだと!?ピーチ姫は…カービィとゼルダ姫も無事か!?」

「それは何とも…僕もただ、貴方方の試合を観戦していただけなので…僕は女神パルテナ様の命で貴方を助けに来ました!」

「俺を?」

「ちょっと待ちなさい」

 

ピットがマリオに詳しい事情を説明しようとすると霊夢が割り込む。

 

「なんですか?」

「ちょっと聞きたいんだけど貴方、どうやってこの幻想郷に来たの?」

「いや、普通に(落ちて)来ましたけど…」

「え?それはあり得ないですよ、ピット」

「どういうこと?」

「さっきの話によると二つの結界で隔絶されているんだったか。…俺達の世界から来たのなら、それは妙だな」

「そうよ。第一結界はちゃんと…まさかっ」

 

霊夢は気を集中し、あることに気付くと顔を歪ませる。ピットとマリオはともかく、夢月も映姫も理解できない事態が起きているらしい。

 

「やっぱり」

「やっぱりって、どういうことだ?」

「今、結界が一つしか機能していない。存在を隠す方のは残っているんだけど、異世界と隔絶する方の結界が綺麗さっぱり無くなっている。私に気付かせることなくそんなことが起こるなんて異常よ」

「姉さんも気付かなかったんですか?」

「ええ。集中しないと分からないぐらい、違和感が無かった。そしてそのせいでマリオ、貴方たちの『スマブラの世界』と私たちの幻想郷が一時的に融合しているみたいね」

「「「「なっ!?」」」」

 

霊夢の説明にマリオ、ピット、夢月、映姫の声が重なる。

 

「何時からかは分からないけど不味い状況ね。どうにかしないと…うん?」

 

思考しようと空を見上げた霊夢は、ちょうど上空に何かが飛んでいるのを発見。それに続いて夢月達も続き、マリオとピットはその正体に気付いた。

 

「あいつは確か、空中スタジアムを襲った奴!」

「確か、「エインシャント卿」と名乗っていたはず!」

 

その空中を移動していた物体…球体の機械を吊っている円盤型のメカに乗って移動していたのは、緑のローブを羽織っていて黄色い目以外の姿が隠れている存在、エインシャント卿だった。マリオの話によると空中スタジアムを襲った犯人らしく、彼との戦闘中に何者かの攻撃を受けここまで吹き飛ばされたらしい。

 

「じゃあアレを捕まえたらいい訳ね。夢月、追いかけるわよ!映姫は留守番ね!」

≪コネクト・プリィズ…≫

「分かりました。ピット、マリオさん!」

「ああ!」

「おう!」

 

霊夢はさも当然とばかりに自身が有している「空を飛ぶ程度の能力」を用いて浮かび上がり、夢月は交換した指輪をかざして出現した魔法陣から出したバイク「マシンウィンガー」に乗り込むとアクセルを吹かし、空飛ぶ霊夢を先頭に神社横の森の中を進みエインシャント卿の追跡を始める。同時に、マリオとピットもバイクに負けない速度で走って追いかけると、草原に飛び出した。

 

「待ちなさい、覆面野郎!霊符【夢想封印】!」

 

霊夢は叫びながら懐から「スペルカード」を取り出し詠唱、色鮮やかに輝く光の弾幕…

彼女の十八番である「夢想封印」を放つが、当たるか当たらないかの絶妙なタイミングで避けられた。誘導できる夢想封印をあっさり避ける程度の技量はあるらしい

 

「幻想郷を守る博麗の巫女か…邪魔をするな」

「そういう訳にはいかないわね、異変解決が巫女の仕事よ!」

「そうか。だったら消えろ」

「くっ!?」

 

その声と共にその露出した黄色い目から光線が放たれ、霊夢に直撃。いとも簡単に撃墜させた。

 

≪コネクト・プリィズ…≫

「姉さんをよくも!炎符【魔封鎮魂火(レクイエム)】!」

 

それを見た夢月は操縦しながらスペルカードを取り出し、ベルトに指輪をかざして出現した魔法陣から銀色が基調の大型銃「ウィザーソードガン」を取り出すと狙いを付け、炎に包まれた銀の弾丸を三発撃ち放つ。幻想郷きっての射撃の腕で放たれた弾だったのだが、再度光線が放たれ相殺されてしまった

 

「むっ…」

 

運転するためにウィザーソードガンをしまい、マシンウィンガーのスピードを上げる夢月の横を走り抜けたのはマリオとピット。

 

「行きますよ、マリオさん!」

「ああ!」

 

マリオは得意の三段ジャンプでエインシャント卿のメカにパンチを決めようとするが、あとちょっとで届かず落下してしまう。するとピットが跳躍し、

 

「すみません!」

「ぐほっ!?」

 

マリオの頭をジャンプ台替わりに踏み、高く飛ぶ。しかしマリオの頭という尊い犠牲を出したそのジャンプでもエインシャント卿には届かず、今度は少し溜められ太くなったビームが地面に放たれ粉塵で視界を奪われ、晴れた頃には姿が見えず逃げられてしまった。

ピットは上手く真下にいたマシンウィンガーの後部座席に着地するも、マリオは踏まれたせいで着地に失敗して人型の穴を空けた。

 

「ちょっ、マリオ、大丈夫?」

 

無事だった霊夢が穴に駆け寄るとマリオは這い出て来て穴の側でへばってしまった。

 

「姉さん、無事でしたか」

「ご無事で何より」

「俺は無事じゃないぞ~」

「「「あっ」」」

 

マリオがぼやき、慌てて助け起こす三人であった。

 

 

彼等は知らない、エインシャント卿を始めとした「亜空軍」それぞれの世界に侵攻を始めた事を。これは、史上最大の大乱闘の始まりであることを。




あとがきでは、簡単なキャラ紹介をします。主に原作との相違点。

・博麗夢月 イメージCV:堀江由衣
16歳。霊夢の義妹。「絶望を希望に変える程度の能力」を持ち、仮面ライダーウィザードに変身できる博麗の巫女。しっかり者でですます口調。真面目馬鹿。ピットとは友人以上の関係。射撃の腕前は幻想郷一。ひんぬー。

・博麗霊夢
「空を飛ぶ程度の能力」を持つ夢月の義姉で博麗の巫女。仮面ライダーオーズの「仮面符」を有する。過去の経験から基本無欲な性格でお人好し。金にはがめつい。東方sideの主役の一人。実力は作中最強クラス。彼女に喧嘩売ったら例外なく痛い目見る。

・マリオ
言わずと知れた髭と赤い帽子が似合うキノコ王国の配管工。ピーチ姫に気がある。今作では基本不幸な苦労人体質だがやる時はやる男。スマブラ側の主役の一人。得意技はファイア掌底。

・カービィ
言わずと知れたピンクの悪魔。食欲はブラックホール。過去の冒険で手に入れた「コピーのもと」を用いて自由にコピー能力を扱え、今作では「コピー」のコピー能力で吸い込むことなくありとあらゆるものをコピーする。

・ピーチ&ゼルダ
それぞれキノコ王国とハイラル王国のお姫様。武闘派。大体攫われたり乗っ取られたり。

・ピット
女神パルテナの使い。マリオなどの目上の者には敬語だが、基本フレンドリー。スマブラ側の主役の一人。夢月とは友人以上の関係。憧れの人の頭をあっさり踏む様な能天気。

・四季映姫
博麗神社の居候。元々は地獄の閻魔「ヤマザナドゥ」だったが、とある理由からクビになり幻想郷に身を寄せた。特技は説教と居合。後はポンコツ。基本的にお留守番役。

・エインシャント卿
「亜空軍」の使者。空中コロシアムを襲った主犯。空中の逃走劇では霊夢をも上回る。目からビームはロマン。


次回はカービィside。お楽しみに!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。