東方ウィザード×スマブラⅩ 大乱闘!仮面幻想郷R【凍結中】   作:放仮ごdz

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なんかもうパソコンが直ぐに電源切れてしまうのでこんなに遅れてしまいましたすみません。
今回はカービィside。この物語のメインとも言える五組の中の二組が誕生する話です。オリ主は出ません。仮面符初登場です、ではどうぞ!


第二話:二つの出会いと一つの敗北

魔法の森、霧雨魔法店

霊夢達がエインシャント卿と交戦していたその頃、場所変わって魔法の森に広がる野原・・・の一角に聳え立つ西洋風の一軒家、霧雨魔法店の前。ここでは毎度の如く飽きずに弾幕ごっこをしようとしている二人がいた。

 

「行くぜ!仮面符【宇宙友情(フォーゼ)】!」

 

店側に陣取っている、白黒の魔女風の服と尖がり帽子で身を包んだ長い金髪と星の様な金色の瞳が特徴の少女【宇宙を掴む普通の魔法使い】霧雨魔理沙の腰に、四つの「アストロスイッチ」が1~4まで装填された操縦席の様なバックルが特徴のベルト「フォーゼドライバー」が出現、四つある赤いトランスイッチを小刻みに入れ、エンターレバーを構える。

 

「こっちも行くよ!仮面符【十年紀(ディケイド)】!」

 

こちらは森側に陣取っている、赤が基調の衣装を身に包んだ七色の奇妙な形の翼が背中から生えている金髪を再度テールにしていて血の様に紅い瞳が特徴の(見た目は)幼い少女【通りすがりの悪魔の妹】フランドール・スカーレットの腰に、中心に赤い宝珠トリックスターが埋め込まれた白いカメラの様なバックルが特徴のベルト「ディケイドライバー」が出現、右腰に出現した本型のケース「ライドブッカー」から一枚のカードを取り出し、前方に突き出す。

 

≪Three…!Two…!One…!≫

 

フォーゼドライバーからカウントが響き渡り、二人はそれぞれレバーとカードを握り直すと同時に叫ぶ、自身を変える、その40年も昔から継がれてきた言葉を。

 

「「変身!」」

 

≪カメンライド・ディケイド!≫

 

魔理沙はエンターレバーを入れて右手を頭上に掲げ、フランはディケイドライバーにカードを投入。その姿を同時に変えた。

 

フォーゼドライバーから噴出した蒸気と「コズミックエナジー」に包まれた魔理沙は、瞳がオレンジに染まり、右手にオレンジの●左手に黒い■右足に青い✕左足に黄色い▲と描かれたプロテクターが白いアームカバーとレッグウォーマーとして付けられ、身に纏っている衣装と靴がオレンジと黒に彩られた一部を除いて白く染まり、同じく白くなった帽子はフォーゼの仮面を模した柄になっている姿に。

ディケイドライバーから飛び出した九つの灰色の戦士の幻影に包まれ、最後のバックルから飛び出した七枚のカード(らしきプレート)が帽子に突き刺さったフランは、衣装が白い十字を模した装飾が成されたのっぺりとしたマゼンタと黒がベースの物に変わり、瞳の色が鮮やかな緑に染まり、頭に被された帽子が黒とマゼンタで彩られたシルクハットの様な形に黒いカードが七枚突き刺さっている帽子のリボン部にディケイドの仮面のような形のアクセサリーが付けられた姿に。

 

魔理沙はライダー少女フォーゼ・ベースステイツに、フランはライダー少女ディケイドに変身した。

 

 

「宇宙キター!霧雨魔理沙!タイマン張らせてもらうぜ!」

「私は通りすがりの吸血鬼よ。覚えておいて!」

 

魔理沙は両手を突き上げて天を仰いで咆哮した後に右拳を前方に突き出してニヤリと笑い、フランはライドブッカーを取り外して変形させソードモードにすると剣身を撫でて妖絶に笑みを浮かべ、対峙する。…緊張は一瞬だった。

 

「いきなり行かせてもらうぜ!」

≪ロォケット・オン!≫

「流星【ライダーロケットパーンチ】!」

 

先行で動いた魔理沙はフォーゼドライバーの一番右端に装填されたスイッチを起動させて右腕にロケットモジュールをマテリアライズさせ、ジェット噴射で飛び上がり速度が上がったパンチをフランに叩き込む。

 

「いっつ~。やったな~!」

 

吹き飛ばされながらもちゃんと両腕を交差させて防御していたフランは楽しそうに笑ってライドブッカーで魔理沙のロケットモジュールを押し返し、ブックモードにしてから右腰に戻し、取り出した一枚のカード・・・博麗霊夢が描かれたカードをディケイドライバーに投入、読み込ませる。

 

≪トウホウライド・レイム!≫

 

するとディケイドライバーから飛び出した複数の幻影に包まれ、その姿をベルト以外霊夢と全く同じ容姿をしたH(フラン)霊夢に変え、その能力で空を飛んで魔理沙の頭上を取ると再度取り出したカードをドライバーに装填。

 

≪アタックライド・オンミョウダマ!≫

「行っけー!」

 

そして霊夢の武器である陰陽玉を出現させると両手を振るって自身の紅い魔力を纏わせて輝かせると、そのまま魔理沙に向けて蹴りつけた。

 

「そんなもの、当たるか!」

 

魔理沙はロケット噴射で空に舞い上がってそれを回避、エンターレバーを入れてロケット噴射の勢いを上げて突進を繰り出した。

 

≪ロォケット・リミット・ブレイク!≫

「必殺【ライダー魔法ロケットパ~ンチ】!」

 

そして十分に近づいてから星のエフェクトを纏ったパンチを放つも、H霊夢は軽く避けて新たに取り出したカードを投入、踵落しで魔理沙を地上に叩き落とすとバックル部を180度回転させて装填させた。

 

「これで終わりだよ!」

≪ファイナルアタックライド・レレレレイム!≫

「禁忌【夢想封印】!」

 

そしてH霊夢は御札を取り出し、七色に光る光球・・・夢想封印を放射。それは慌てて飛んで逃げようとした魔理沙をしつこく追い掛け、撃墜させた。

 

「わああああああっ!?」

「私の勝ちだね♪」

 

逃げ切れなかった魔理沙は変身が解けて不時着、綺麗に地面に降り立ったH霊夢も変身を解いて元のフランドールの姿に戻って伸びをした。

 

「ああクソッ、参ったぜ。でも次は私が勝つから油断しない事だぜ!」

「うん!次も負けないよ」

 

フランの元まで戻ってきた魔理沙が宣戦布告をし、フランはそれに笑顔で応える。魔理沙は人間、フランは吸血鬼だ。本来ならば相容れない関係である両者なのだが…とある「異変」をきっかけに、派手好きで好戦的という似た様な性分だからか意気投合。フランは時々自分の住んでいる屋敷を抜け出してこうして遊びに来ているのだ。ちなみに今のところ、フランが126勝。魔理沙が125勝。4引き分けでフランが優勢である。

彼女達、「仮面符」を有している者達同士の弾幕ごっこは一足違う。殆んど弾幕は用いず、仮面符に内蔵された「仮面ライダー」の能力を応用した格闘戦になるのが相場だ。魔理沙の様に弾幕とライダーの能力を合わせている者も多いのだが。

フランに限っては本来の「ディケイド」の他ライダーに変身する能力「カメンライド」が諸事情で使えなくなった代わりに、「トウホウライド」という幻想郷の人間に変身できる能力を持っているため普通の弾幕ごっこになってしまうのでそれが不服らしい。まあディケイドの技と自身のスペルカードを合わせた技もあるのだが。それはまたのお披露目としよう。

 

そう、何故なら二人が一緒に霧雨魔法店に戻ろうとすると…例にもよって、落ちて来たのだ。ファイターが。それも…

 

「ペポーッ!?」

「「え?」」

 

ドコン!二人のちょうど真ん前にピンクのボールが落ちてきた。二人は覗き込むと、そこにいたのはピンクのボールの様な身体にクルクル回っている目とあどけない口に、小さな手足が付いた容姿。それは言うまでもなくカービィであった。

 

「いたた…まさかハルバードに撃墜されるなんて…メタはほんとにまた敵なのかな…ペポ」

「「おーい」」

「ペポッ!君たちは誰?」

「「こっちのセリフだ!」」

 

仲よくツッコむ二人と困惑するカービィ。数分後…霧雨魔法店、その魔理沙の自室にて双方の説明をし終わる三人。どうやらカービィはスタジアムを消滅させた後撤退したハルバードを追ったのだが、自前の乗り物「ワープスター」がものの見事に撃墜され、ここに落ちて来たらしい。

 

「そんなことがあったのか、カービィよく無事だったな。なに、撃ち落とされるのはよくあることだって?幻想郷もそうだぜ。ぱく」

「それで、何故か知らないけどこの幻想郷に来ちゃったみたい。ところでここのお菓子も美味しいね。ゴックン」

「色々大変だねえ、そんな可愛いのにね。もぐ」

 

仲良くテーブルを囲んで魔理沙の用意したおやつを次々手に取り食べる三人。こちらのメンバーは霊夢達と違って危機感が全くないらしい。

 

「まあ、とにかくだ」

 

魔理沙はどんっと机を叩く。おやつの入った皿とコップが一瞬浮かび上がり、慌ててフランがそれを受け止めようとして、カービィが浮かんだものを全部吸い込んでしまってテーブルにビターンと叩き付けられることになった。魔理沙はご満悦のカービィと涙目のフランを無視して話を続ける。

 

「そのハルバードとかいうのを追いかければいいんだろ?」

「うん。メタがほんとに敵なのか確かめたいし、途中で逸れちゃったゼルダ姫も探したいな」

「うう~痛い…あ、私も暇だから着いて行っていい?」

「ああ、フラン。お前がいたら心強いぜ」

「僕達ファイターの事なのにありがとう、魔理沙、フラン。じゃあ、ハルバード探しにレッツゴー!ペポ!」

「「おー!」」

 

今ここに、危機感無しの癖して普通に強い実力を持つトリオが生まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冥界、白玉楼(はくぎょくろう):庭

今ここでは現在、愛刀である白楼剣と楼観剣を一心不乱に素振りしている銀髪をセミロングに纏め緑を基調とした衣装を身に纏い傍らに人魂・・・半霊を浮かばせた少女【運命を斬り裂く半人半霊】魂魄妖夢が剣の稽古に励んでいた。

近くの縁側でその主人である桃色の髪で淡い青が基調のふんわりとした衣装を身に纏った女性【亡霊の姫君】西行寺幽々子がお茶を飲んでいる。これがいつものここの風景だ。その付近に、黄色の目の付いた緑色の缶に手足が付いたような雑魚キャラ『プリム』がたくさん転がっていて、今も消滅して行ってる状態だという事以外は。

 

「にしても妖夢、流石ね」

「何がですか?幽々子様」

「そりゃいきなり現れた大軍を一人で、しかも一瞬で倒した事よ」

「そりゃ『タイム』使いましたから。実際はすごく時間がかかったんですよ?」

 

そう述べる妖夢に、のほほんと笑う幽々子。傍らに山の用に置いてある団子をひょいぱく食べて行く光景はよくある事で、カービィの同類だと言う事は明白だ。

 

「時間を止めるとかライダー少女ってすごいわね~。確か紅魔館のメイドしか使えない能力じゃなかった?私も紫に頼んで余ったのをもらおうかしら」

「いえいえ。幽々子様はもう【少女】じゃないd」

「何か言ったかしら~」

「いえ!幽々子様ならアレぐらい文字通り一瞬で片付けられると言っただけです!」

 

鬼の形相の幽々子に少しビビり敬礼する妖夢。そこに、空から飛来した何者かが妖夢に向かって襲撃し、幽々子はキランと目を輝かせその手に笹団子が乗って行った笹の葉を手に取り立ち上がった。

 

「貴様、奴らの仲間か。覚悟!」

「なっ!?」

 

いきなり飛びかかってきた蒼い球体の剣戟を受け止める妖夢。その球体はカービィのような体形で、蒼い体に漆黒のマントを身に着け、銀色の仮面で素顔を隠して目に当たる部分から金色の眼光を覗かせたファイター「メタナイト」であり、その手には宝剣ギャラクシアによる圧倒的な剣戟に対し、咄嗟に楼観剣を手放してしまい白楼剣のみとなった妖夢は何とか斬り弾いて行く。

 

「いきなり誰ですか!見たところ騎士をお見受けしましたが正々堂々来なさい!」

「返せ、・・・私の戦艦を、仲間を!」

「何のことですか、落ち着いてください!」

 

明らかに常軌を逸して半ば混乱しているメタナイトのギャラクシアと、妖夢は白楼剣がぶつかり合い火花が散る。ほとんど互角の剣術であり、妖夢は何とか楼観剣を回収できないかと隙を窺うが、元々の性分なのか混乱していてなおも隙は見えない。

 

「ふん!ドリルラッシュ!」

「くっ!」

 

メタナイトはギャラクシアを構えてドリルの様に回転して突撃し、妖夢はそれをかろうじて避け、前転で楼観剣まで急ぎ回収、立ち上がると同時にスペルカードを取り出し詠唱する。

 

「いい加減にしてください!仮面符【切札の醒剣(ブレイド)】!」

 

そして腰に♠A【CHANGE】の「ラウズカード」がラウズリーダーと呼ばれる中心部に挿入されているバックル「ブレイバックル」が出現してカード状のベルト・シャッフルラップが巻かれて装着、妖夢はブレイバックルのターンアップハンドルを握るとメタナイトの振り上げ斬撃をバック転で回避、ハンドルをグイッと引っ張ると叫ぶ。

 

「変身!」

≪Turn Up≫

 

するとラウズリーダーが回転、青い光のゲート・オリハルコンエレメントが出現してメタナイトを弾き飛ばし、妖夢はオリハルコンエレメントに突進して潜り抜けるとその姿を変える。

緑の服は蒼く染まり、動きやすそうなスペードを模った銀の装甲が上半身と肩に装備され、膝までのロングスカートにも鉄板の様な銀の装甲が成され、瞳は赤いまま水色の髪は一部が蒼くメッシュの様に染まってブレイドの仮面の様なアクセサリーが付けられた容姿で、一度楼観剣と白楼剣を背中と腰に備えられた鞘に納めたその手には醒剣ブレイラウザーが握られていた。妖夢はライダー少女ブレイドに変身した。

 

「この剣に、斬れぬものなどあまりない!」

 

そんな締まりのない決め台詞を叫んだ後ブレイラウザーを右手に、楼観剣を左手に持ち、白楼剣を口に加え、とある大海賊時代を生きた隻眼の剣士が得意とする「三刀流」の構えをする妖夢。これが、ブレイドの力を有した彼女の得意スタイルだ。

 

「魂魄妖夢、参ります!」

「面妖な・・・ディメンジョンマント!」

 

その言葉と共に跳躍、三連撃で斬撃を叩き込むもメタナイトが己がマントで自身を包み込むとその姿を消し、妖夢の背後に出現。しかし気配を感じて振り返った妖夢の三連撃が叩き込まれ、メタナイトはギャラクシアを弾き飛ばされてしまい、咄嗟にマントを翼にして空に逃れようとする。

 

「ならば、これはどうですか?」

 

それを見ると妖夢は二本の妖刀を腰に戻し、ブレイラウザーの開いたカードケースから♠5「キックローカスト」♠6「サンダーディアー」♠9「マッハジャガー」の三枚を取り出してスラッシュリーダーにラウズ、ブレイラウザーはそのまま地面に突き立てると腰を落として目を閉じ、ラウズカード三枚の力を己が身に宿らせる。

 

≪キック・サンダー・マッハ≫

≪ライトニング・ソニック≫

 

そして助走。いきなり走り出した妖夢にメタナイトは訝しみながらも滑空してギャラクシアを回収、先程から笹の葉片手にのほほんと観戦している幽々子を人質に取ろうとディメンジョンマントで再度姿を隠して彼女の傍に移動しようとするも

 

「!?」

「遅いわよ♪」

 

右手に激しい痛みが走り、何事かと思った瞬間ギャラクシアが再び宙に舞い、幽々子はそれを、今し方メタナイトの手の甲を斬り裂いた笹の葉(・・・)で斬り弾いてメタナイトから大きく距離を開けさせた。

 

「…まさかあの葉で…?馬鹿な・・・!」

 

慌ててディメンジョンマントを使い、回収しよう・・・としたところに妖夢は一瞬でメタナイトに近づき跳躍、

 

「速い!?」

「疾風迅雷【ライトニングソニック】ウェーイ!」

 

蒼い雷を纏った飛び蹴りを叩き込み、メタナイトは大きく吹き飛ばされて庭の隅にある桜の木に激突、桜の花を散らして気絶した。

 

「ああ、庭が…」

 

その戦いで綺麗だった庭がめちゃくちゃになり、妖夢は激しく落ち込んで数分経つと立ち上がり、よろよろと本職である庭師の仕事に移るのだった。

 

 

 

 

 

十数分後・・・

「ここは…どこだ?」

 

白玉楼の客間で布団に寝かされていたメタナイトが起き上がる。枕のそばには外されていたマントとギャラクシアが置かれていた。

 

「確か私は…」

 

ハルバードから落とされた紫の靄を確認して白玉楼を襲撃、そのまま勘違いして妖夢に攻撃し、何かとんでもない速度の技で撃退されたことを思い出し、しばし仏頂面となるメタナイト。あの速度は、彼が唯一最強の剣士と認めているギャラクティックナイトと同等、いやそれ以上だった。特に笹の葉。なんであんなヒラヒラなのに刃として扱えるのか。

 

「とりあえず…外に出るか。あの者達が居ればよいのだが…」

 

襖を開けて(身長のせいで少し手間取ったが翼を広げて)外の縁側に出たメタナイトはそれを見付けて思わず目をこする。それは、めちゃくちゃになっている庭を驚異的な速さで片づける妖夢の姿だった。そしてメタナイトの目の前には、お茶を飲みながら団子を頬張りその光景を笑顔で見ている幽々子の姿があった。幽々子はメタナイトに気付くや否やガシッと頭頂部を掴むと持ち上げ、ポトンと自身の横に座らせる。完全にぬいぐるみの扱いだがそれはそれだ。

 

「あら、起きたようで何よりだわ。ボールさん?」

「いや、私にはメタナイトと言う名がある。ところで君たちは何者でここはどこだ?」

 

不名誉な名前に思わず返答し、ついでに事情を聞こうとするメタナイト。それは我が宿敵のピンクの悪魔のコピー能力にあったはずだからそう呼ばれるのは嫌だ。

 

「あら、覚えていないの?ここは白玉楼。簡単に言うと私の様な亡霊の住む冥界にある屋敷ね。そして私はここの主、西行寺幽々子。あそこにいるのは庭師兼料理番兼師範代の魂魄妖夢。改めてよろしくね、内藤さん♪」

「いやだから私はメタナイトだと…もういい」

 

メタナイトは訂正しようとしたが諦めたようだ。私は日本人じゃないのだが…とブツブツ呟いていると、そこに庭を綺麗に片づけ終えた妖夢がやってくる。

 

「あ、起きたんですか?ボールさん」

「私はメタナイトと言う。すまなかった妖夢殿。勘違いしていたとはいえ襲撃してしまい…この通りだ」

 

ギャラクシアを置き、深々と頭を下げるメタナイト。それに戸惑う妖夢だが、幽々子はそれを無視して未だに頭を下げ続けるメタナイトに問いかける。

 

「それで内藤さん。貴方が私たちを襲撃したのはなぜ?これでも恨まれるようなことは…まあ、ちょっと前に色々迷惑かけたことはあったけど思いつかないし…できれば理由を聞きたいんだけど?」

「私も気になりました。教えてください内藤さん」

「だから私はメタナイトと…もういい。私は数日前、我が戦艦、ハルバードを奪われたのだ。『亜空軍』と名乗る者達によって。部下達の所在もいまだ不明だ」

「なっ?」

 

戦艦やら軍隊やら予想以上の名称が出てきてちょっと驚く妖夢。幽々子は何を考えてるのかニコニコと見守っている。

 

「それで私はこの数日間、単身探し回り、ハルバードがここに紫色の何かを落としたのを見た。それで…」

「私たちがその黒幕だと思い込んで襲撃したと…なるほど。ちなみにここは幻想郷の一部なんだけど、貴方多分異世界の住人よね?何か違和感を感じなかったの?」

「いや、スマブラの世界は色んな世界の要素がある故・・・別に違和感は」

 

色んなステージを用意するため、都市やらジャングルやら、時には自分の有する戦艦やら色々ある事を説明し、それに納得したのか団子が無くなったため奥の台所に向かう幽々子に、妖夢は呆れ顔になりながらも提案した。

 

「だったら私もそのハルバードとかいうのを探すのを手伝いましょう。いいですよね?幽々子様」

「ええいいわよ-もぐもぐ。内藤さん、それでいいかしら?もぐもぐごっくん」

「こちらとしてはありがたいのだが…いいのか?」

 

奥で新たに取り出した団子を頬張りながら返答する幽々子は若干無視しながら、妖夢を見上げるメタナイト。妖夢はふんすっと無い胸を張って声を張り上げる。

 

「ええ、もちろんです。行きましょう、内藤さん」

「ああ、礼を言うぞ、妖夢殿」

 

白玉楼に幽々子を残し、仮面を被りし剣士二人は戦艦を奪った者達を追い始める事になった。幽々子は団子が死ぬほどあるから大丈夫だとの事。それでいいのかとメタナイトが思ったのは内緒。

 

 

 

 

 

 

 

 

その数時間前。霧の湖と呼ばれる幻想郷でも有数の湖の傍に存在する、目が悪くなりそうな紅色の西洋風の館「紅魔館」の門前。ちょっとした広場になっているその場所にて、激闘が繰り広げられていた。

 

「気符【地龍天龍脚】!」

「炸裂丸・・・!」

「無駄だ無駄だ無駄だァ!」

 

緑色のチャイナ服を着た朱髪の長身女性【色鮮やかに虹色な門番】(ホン)美鈴(メーリン)は、細身の体にぴったりフィットする蒼を基調とし胸元に涙を流した単眼の様な紋様が入っている衣装を身に着け顔の殆んどを布で覆い隠した金髪赤眼の少年、彼が名乗るところの「シーク」と共に、黄色い体色で緑色の棘付き甲羅が特徴の巨大な亀の怪物「クッパ」と圧倒的な攻防を繰り広げる

角で弾き飛ばし、甲羅に籠ったかと思えば突き上げ、掴んだかと思えば天高く投げ飛ばされ、少しでも隙を見せれば掌底打による連撃が襲い来る。爪と牙を使って来ないだけマシだが、己が技の殆んどをその甲羅で受け止められてしまうその現状に、美鈴とシークは共に劣勢を確信した。

 

「すみませんねシークさん…お嬢様に保護してもらおうって話していた矢先に…」

「いや、僕も奴の気配に気づかなかったのが大きい。…カービィと逸れて人と出会って浮かれてしまったのがいけなかったか…」

「話している暇があるとは、余裕だな。ならばこれは受け切れるか?」

「「!」」

 

美鈴の跳躍からのパンチを尻尾で叩き落とし、シークの放った殆んど見えないぐらい細い「仕込針」も爪で叩き落とし、にやりと笑ったクッパはその口に炎を溢れさせるとそれを一気に解き放った。…それは、外の世界なら竜が最強の種として知られる決め手とも言える事象。灼熱の、火炎放射だった。

 

「クッパブレス・・・!」

「「!?」」

 

溢れる膨大な熱量に、双方防御の構えを取ったその数刻後。

 

 

・・・幻想郷有数の勢力とも知られる、紅魔館は「亜空軍」の幹部であるクッパの手で文字通り壊滅し、その跡地には黒焦げとなって全壊した屋敷だけが残されていた。

 

 

 

幻想郷に進軍する亜空軍の脅威に、幻想郷各地で少女達は英雄と共に立ち上がる。




東方のコラボに置いて紅魔館壊滅は鉄則(?)メタナイトは不憫の巻。
では簡単なキャラ紹介です。


・霧雨魔理沙
「魔法を操る程度の能力」を持つ霊夢の幼馴染で自称普通の魔法使い。仮面ライダーフォーゼの仮面符を有する。猪突猛進で非人間でも話が通じ合えば友達になろうとする。ちなみに夢月の指輪は彼女作で中々に器用。得意技はマスタースパーク。信条は「弾幕ごっこはパワーだぜ!」なのだが、案外頭脳派でもある。

・フランドール・スカーレット
「ありとあらゆるものを破壊する程度の能力」を持つ魔理沙の親友で、紅魔館の主を姉に持つ吸血鬼。仮面ライダーディケイドの仮面符を有する。出来損ないの吸血鬼でかつては親代わりだった少女に依存しており、その少女が死んだ際に家族まで壊すからと引き籠っていたが破壊者に救われたため開放的になってる。カメンライドが使えない代わりにトウホウライドを使いこなす天性の戦闘センスの持ち主。天性のバーサーカー。

・魂魄妖夢
「剣術を扱う程度の能力」を持つ夢月の親友の一人で、仮面ライダーブレイドの仮面符を持つ半人半霊の剣士。でも本職は庭師。爺さんの代から白玉楼、及び主である西行寺幽々子に仕えており、その食欲に悩まされる毎日で、少しでも強くなろうと鍛錬に勤しむのが日課。夢月に剣術を教えた。主な戦闘スタイルは三刀流。剣士としての腕前はメタナイトさえも凌ぐ。

・西行寺幽々子
「死を操る程度の能力」を持つもう一人のピンクの悪魔。西行妖と言う巨大桜の根元に死体が埋まっている亡霊なのだが、のほほんとしており食欲は底なし沼。幻想郷最強の剣の使い手であり、笹の葉だろうが紙だろうが刀として使いこなす。本当に得意のは薙刀。彼女の剣戟は誰にも見えず、斬られてから気付く程。メタナイトは底知れぬ食欲と強さからカービィを連想したとか。

・メタナイト
カービィの宿敵の一人で戦艦ハルバードの本来の持ち主。奪われたハルバードを取り返すために亜空軍を追う。宝剣ギャクシアの使い手で、カービィと同じ体型なのに銀河最強の剣士ギャラクティックナイトを倒した実績がある。そんな彼からでも妖夢と幽々子は異常らしい。大体不憫な人。あと内藤さん。

・プリム
亜空軍の歩兵。雑魚。怪人とか相手にしている幻想郷からしたら本当に雑魚。

・紅美鈴
紅魔館の門番を務める華人。肉弾戦なら幻想郷最強を誇る・・・がとことん運が悪い上に能天気で昼寝好きでサボり魔。起きている時はちゃんと仕事をこなす。こんなんでも元メイド長だったとか。かつて孫悟空を打ち倒した実績あり。

・シーク
美鈴が昼寝していた所に紅魔館に訪れた謎の少年。全てが謎、正体とか謎。カービィとカほざいて居るけど多分謎。針とか爆弾とか体術とか使う。自称シーカー族。

・クッパ
言わずと知れた大魔王にしてマリオの宿敵。亜空軍の幹部。この作品では普通に強い部類。攻撃、防御、身軽さ、何でもござれの凄い奴。圧倒的カリスマを持ち部下に慕われているとか。ちなみに息子が居り、ともに打倒マリオを目指す。



最強一杯。これがうちの幻想郷。
次回は紅魔館破壊されたその主とか色々。お楽しみに?
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