東方ウィザード×スマブラⅩ 大乱闘!仮面幻想郷R【凍結中】   作:放仮ごdz

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何か戦闘シーン増やしていたら毎日投稿なんて無理だと今更わかった件について。とりあえず、リンクとマリオ強過ぎです。ちょっと引きます。
ウィザード初登場回、お楽しみください。


第五話:ウィザード&マリオVSゼルダ&リンク

平原

霊夢、夢月、マリオ、ピットは映姫と別れてエインシャント卿を追うために博麗神社から平原を移動していた。

 

「それにしても、映姫を置いてきてよかったの?」

「いいのよ。そもそもあまり出たがらない主義な女だし。…それに、あの子もいるから誰か留守番しないとでしょ」

「ええ、その通りです。ピットも分かっているでしょ?」

「それはまあ…ね」

 

ピットの問いに答える霊夢と夢月。マリオは何の話か分からなかったが夢月と面識があるピットは知っているらしく、仲間はずれ感が凄い。

ちなみに今現在、彼等は夢月を除いて空を移動していた。元より飛べる霊夢と、マシンウィンガーを駆る夢月。女神パルテナのかけた飛翔の奇跡を使って普段は飛べない羽を広げて滑空するピット、レッドスターを取ることで一定時間変身しているフライングマリオだ。バイクの方が速いがそれ以外は空を行った方が速いからと言う理由で飛んでいる三人。だが飛翔の奇跡は5分しか持たないし、フライングマリオもすぐに帽子の中に入れているレッドスターを補充すればいいとはいえ一々変身が解けるので全然進まない。

 

「う~ん。このままじゃ埒があかないわね…近くにライドベンダーでもあれば夢月のバイクと一緒に二人乗りできるんだけど…ここじゃ無いわよねさすがに」

「もうドラゴンに乗せてもらうってのはどうでしょう?マリオさんがいるので躊躇してましたが」

「確かにね。マリオ、ピット、一度降りるわよ」

 

霊夢の言葉で着陸した三人。マシンウィンガーを停めた夢月は飛び降り、指輪をはめながらマリオに言う。

 

「マリオさん、驚かないでくださいね」

「へ?」

「ああ、あいつか」

 

ピットの言葉に頷くと同時に、夢月はその指輪をウィザードライバーにかざした。

 

≪ドラゴンラーイズ!プリィズ…≫

 

すると上空に魔法陣が現れ、そこから機械的なドラゴンと言った容姿の「ファントム」と呼ばれる種の一匹「ウィザードラゴン」通称ウィザドラが出てきて咆哮を上げ、一人でマリオは驚愕の声を上げた。

 

「なんだー!?」

「久しぶりだな、ウィザドラ」

 

マリオは慌ててファイティングポーズを取り、対してピットは親しそうに話しかけた。眼下に天使を捉えたウィザドラは滑空して着地、首を動かしてピットに顔を寄せる。

 

『誰かと思えば冥府神戦以来だな、小僧。もう二度と会えないんじゃ無かったか?』

「いや、君確か夢月の中で状況を把握できるんだよね?じゃあ説明は不要じゃないか?」

『ふん、減らず口は相変わらずの様だ』

 

倍以上の大きさを誇るウィザドラと対等に話すピットに、マリオは構えたまま唖然としている。すると笑顔でピットとウィザドラの会話を見詰めていた夢月が慌ててフォローに入った。

 

「待ってください、こいつは私の相棒のドラゴンです。構えないでいいですよマリオさん」

「いや、俺も相棒に恐竜がいるが…ここまで大きくは無かったからな…まあもっとデカい龍と戦った事はあるが。アレは大変だった…」

 

マリオはギャラクシーで戦った宿敵の息子のペットである星を食い破って来る「ガブリュウ」を思い出し、苦笑いするとウィザドラはニヤリと笑い、挑発的に首をかしげる。

 

「どうしたぁ?ひげ、俺が怖いのか?最も、そんなデカい図体だけの龍なんかに手古摺った貴様なんかじゃ俺には指一本触れられないだろうがな?」

「言ったな。やるか?これでもファイターの代表としてのプライドは持ち合わせているぞ」

「はっ!こりゃあいい、最近暴れられなくてうずうずしていたところだ…!」

「二人ともやめなさい!夢想封印!」

 

ウィザドラの挑発に乗ろうとするマリオに、早く移動したい為キレた霊夢はスペルカードを取り出して律儀に詠唱。光球の雨が二人…とその側でハラハラしていたピットに殺到する。

 

「ふん」

「おっと」

「なんで僕!?」

 

しかし普通なら回避不可能のそれを、ウィザードラゴンは高速で天高く飛翔して、マリオはマントを取り出して逸らすように振るって双方無傷で避け、ピットだけ巻き添えで直撃して天高く吹っ飛ぶ。

 

「やっぱり野生の勘持ってるドラゴンには効かないか。私が言えた義理じゃないけどアンタのそれチート過ぎない?マリオも凄いわね~さすがは英雄達の代表ね」

「それより、アレ大丈夫か?」

「いやー、頑丈なので大丈夫ですよ、彼、質量化物と何度も戦ってきましたしこんな高さお茶の子さいさいです」

 

マリオが宙舞うピットを指差すと、夢月はまるで自分の事の様にそう述べる。その事にマリオは違和感を感じ、霊夢は面白そうにピットが落下する様を見物しようとするが…

 

「あら?」

「ん?」

「あっ、こりゃまた懐かしい人が」

 

【黒いピット】がピットの手を掴んで落下を阻止した。霊夢とマリオはいきなり現れたドッペルゲンガーに訝しむも、夢月が親しみを込めた目を向けたので敵ではないと判断して成り行きを見守る事にする。

 

「おい、無事かよ?」

「うう…その声は…ブラピ!?」

「だからなんだよ、そのブラピって!」

 

翼も衣服も髪もすべて黒く染まった赤い瞳のピット「ブラックピット(略してブラピ)」は盛大にため息をつきピットを地面に下ろす。すると夢月に気付いてちょっと嫌な感じに歪ませる。

 

「…何だ、どんな世界かと思えばお前の世界かよ」

「相変わらず失礼な物言いですね!本当にピットのコピーなのか疑いたくなりますよ」

「俺は俺だ。自由の翼、ブラックピットだ。二度と俺をコピーって言うな分かったか!」

 

夢月の言葉に怒りを隠さず、その手に「祖杖」と呼ばれる遠距離タイプの神器の一つ「ブラピの祖杖」を構えるブラピを慌てて止めるピット。

 

「待ってくれ!ブラピはブラピだよ、僕が保証するって!それで、何の用だよ?」

「ブラピって言うな!…パルテナからの選別で十二星座の神器だ、今回の相手はそれぐらい気を付けろって事らしいぜ。おい夢月、多分パルテナが言っていた有能な運搬係ってお前の事だろ?」

「すっげー失礼ですけどまあそうですね。座標さえあればコネクトで取り出せます」

「SMBR-XX-Z-PRTNだ。覚えろ、種類が地味に多いからな。さすがに全部は持って来れなかったが…こいつは持って来れた。ありがたく受け取れ」

 

そう言ってブラピがピットに手渡したのは白い射手座を模る「神弓」と呼ばれる双剣兼弓型の神器「神弓サジタリウス」。ピットはかつて魔王城の隠し部屋で見付けたそれを受け取り、弓形態から双剣形態にして軽く振るい確かめる。なるほど、これは確かに強い。

 

「ありがとうブラピ。これで何とか戦えるよ。…他の神器も、夢月に取り寄せて貰えばいいんだね?」

「ああ。今回に限り、お前はエンジェランドに簡単に帰れないらしいからな。その内、パルテナも出張るらしいが」

「ええー、パルテナも来るんですかー」

「如何にも真面目な夢月があからさまに嫌そうな顔をするってどんな奴だ」

「さあ?女神の癖して性格最悪なんじゃない?ちなみに如何にも、じゃなくて真面目馬鹿よ夢月は」

「ああそうだ。なんたって毒舌女神だ。ありゃ絶対Sだな。俺だったらあんな奴に従ったりはしない」

「それ以上パルテナ様を貶めるのはやめてくれないかな!?」

「いやピット、大体本当の事じゃないですか。…あれ?では何故ブラピさんはパルテナの言う事聞いてここに来たんです?」

「…」

 

夢月の問いに押し黙るブラピ。言いたくない事らしいのだが、夢月が無言の圧力でにこっと笑うと観念したように口を開く。

 

「…パンドーラの残滓魔力を失ったのは知っているな?」

「はい。それまでは自由に飛べてましたが、今はピットと同じで飛翔の奇跡無しでは飛べなくなったんですよね?」

「…ああ。それで、パルテナの奴はピットのサポートで忙しいからと言う理由で俺を自然王の奴に押しつけた。俺は光の戦車で十分だって言ったんだがアレはピットの戦力だって言われてしぶしぶ従う事にしたんだ」

「ほう。それで?」

「夢月夢月、貴方は分かってるだろうけど私達、特にマリオは話に着いて行けてないんだけど?」

「あーはい。パルテナよりも100倍好感を持てる自然のツンデレ女神が飛べなくなったこのブラピさんを引き取った。OK?」

「OK」

「ズドンとしたくなるぐらいOKよ」

「話を戻していいかよ?」

「「「どうぞどうぞ」」」

 

夢月、霊夢、マリオの息の合った漫才にうんざりしながらブラピは言葉を続けた。

 

「…で、せっかく自然軍に居るんだからと仕事をさせられることになった。主に自然を蔑にしている人間共の粛清だが。それで今回、ピットが居なくなって戦力が減ったパルテナからの要請で友軍として言う事を聞かされることになったんだよ。戒めの奇跡とか言うのを使われた上で」

「「うわぁ…」」

 

その気になれば問答無用で自爆させる事が出来る奇跡を知っている夢月とピットは思わず同情の目を向けた。それに苛立つブラピ。ただでさえ束縛されるのが嫌いなのでこの状況が我慢ならないのだろう。それが、自分のオリジナルであるピットの援護などと怒りたくもなる。しかし、何を思ったのか夢月達の背後を見るとにやりと笑い、翼を広げる。

 

「じゃあ仕事は終わったし俺は帰るぞ。それはお前らの仕事だ。あばよ」

「はい?」

 

女神のどちらかに飛翔の奇跡をかけてもらったのか飛び立って行ったブラピの指差した背後を全員振り返る。見ると、空の上に待機していたウィザドラも警戒する唸り声を上げていた。

 

「わ、なにあれ」

「アレはスタジアムを襲っていた…?」

「プリムだ!」

「あんなのが先兵とかやっこさんはどうやら趣味が悪いようですね」

 

大量のプリムがそこにいた。夢月の吐いた毒に他全員が呆れた目をする。いやまあ、そこは同感なのだが。もしこれを操っている本人に聞こえたらどうしてくれるのか。

 

「どうする?夢月。俺が片付けるか?」

「いいえドラゴン、決まってます。全員で一気に片づける!」

≪コネクト・プリィズ…≫

「それがいいわね。マリオ、行くわよ!」

「ああ」

「この十二宮星座の神器を試させてもらう!」

 

降りてきたウィザドラの背に飛び乗った夢月は空からウィザーソードガンを撃ちまくり、霊夢は殴ったり蹴ったり弾幕を放ったりで応戦、マリオはパンチで次々と殴り倒し、ピットは地を駆け擦れ違い様に居合切りを叩き込み、ついでとばかりにウィザドラが口から火炎を放射。夢月の出したコネクト魔法陣を通じてど真ん中に至近距離から叩き込まれ、吹き飛ぶプリム。しかし…

 

「減りませんね」

「クリボー見たく土管から次々出て来るんじゃあるまいな」

「それは面倒ね。でも一体どこから…」

「奥の方から無尽蔵に増えているようだけど…アレは!マリオさん!」

 

ピットの言葉に辺りを見渡したマリオは驚いた。そこにはゼルダがいて、その体から紫色の物質「影虫」が溢れ出ている光景があった。どうやらプリムはその影虫から生み出されているらしく、ゼルダは感情の無い金色の目を不気味に光らせてこちらを睨んでいた。

 

「ゼルダ姫!?何故ここに…ピット!」

「僕もカービィと一緒にコロシアムから脱出したことぐらいしか…」

「にしても不気味ですね。あの紫色の…虫…でしょうか…?」

「いっそ夢想封印で掃除する?」

「多分地形が変わりますし下手したらあの人が死んじゃうのでやめてください。ドラゴン、生きている感じがあの人からしますか?」

 

夢月はプリムを撃ち抜きながら、人間の気配…というより匂いに敏感なウィザドラに尋ねる。ゼルダはそれを睨みながら、両腕を振るって影虫をばら撒いて行く。今度は少し大きめのプリムが生まれ、どうやら数で押し込むつもりの様だ。

 

「いや、あの存在からは生気を感じない。ただの人形だろう」

「だそうですよ。マリオさん」

「それが本当ならいいが…」

「安心しなさい、私の勘もそう言ってるから」

「…根拠はないが、まあ信じよう」

 

すると夢月は飛び降りて来てマリオ達の前に着地。上空に魔法陣を浮かべるとコネクトウィザードリングを別の指輪と入れ替えると頭上のウィザドラに話しかける。

 

「とりあえずドラゴン、戻ってください」

「なるほど。全力で行け」

 

ピットと霊夢、マリオが近付くプリムを排除している中、魔法陣に入ったウィザードラゴンを自分の精神世界…アンダーワールドに戻した夢月は取り替えた右手の指輪をウィザードライバーのバックル部…ハンドオーサーにかざした。

 

「マリオさん、見ていてください。これが幻想郷の外の世界を守る英雄達の力の一端…私の本領発揮です」

≪ドライバーオン!プリィズ…≫

 

するとレバーの付いた銀色のベルトが具現化し、夢月はレバーを操作して魔法モードから変身モードに切り替えると、ノリのいい音声が響き渡る。

 

≪シャバドゥビタッチ・ヘンシーン!シャバドゥビタッチ・ヘンシーン!≫

「変身」

 

マリオどころかプリム達も予想外のノリのよさに狼狽える中で慣れている霊夢とピットはプリム達を吹き飛ばし、夢月は呟くようにそう唱えてカバーを下げた左手の指輪をハンドオーサーにかざした。

 

≪フレイム!プリィズ…≫

 

すると左側に赤い魔法陣が現れ、炎と共に夢月を包み込んで行く。

 

≪ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!≫

 

そして、魔法陣が消えて現れたのは長い漆黒のロングコートの様なスーツに赤い宝石の鎧、赤く丸いルビーの形の仮面を付けた「仮面ライダーウィザード・フレイムスタイル」。夢月の魔法使いとして変身した姿である。

 

「さあ、ショータイムと行きましょうか」

≪コネクト・プリィズ…≫

 

ウィザードは入れ替えた右手の指輪をハンドオーサーにかざして出現した魔法陣から取り出したウィザーソードガンを構えて引き金を引き、炎に包まれた銀の弾丸を撃ち出す。

 

「…ネールの愛」

 

弧を描きプリムを薙ぎ払いながら迫ったそれをゼルダは右手を光らせて回転、自分をクリスタルで覆って弾丸を弾き返し、それを解くと跳躍、こちらに飛び蹴りを叩き込んできた。

 

「…姉さん!」

「任せなさい!神技【天覇風神脚】!」

 

それに対してウィザードが一歩下がると霊夢は三連続でサマーソルトキックを繰り出して最後の大きく飛び上がって蹴り上げてゼルダを弾き飛ばし、そのままゼルダの背中を掴むとグルグル空中で回って地面に撃墜。

 

「…フロルの風。ディンの炎」

 

接近戦は分が悪いと感じたのかゼルダは小さく呟いて緑の風を纏いプリム軍団の背後にテレポート、自由に操れる火炎弾を放つ。ウィザードはそれをソードモードに変形させたウィザーソードガンで斬り払い、ウィザードライバーのレバーを操作した。

 

「貴方も炎を使うんですね。それならば」

 

そして左手の指輪を青い宝石の物と交換すると変身モードにしたハンドオーサーにかざした。

 

≪ウォーター!プリィズ…≫

 

するとウィザードの上側に青い魔法陣が現れ、波と共にウィザードを包み込む。

 

≪スイー・スイー!スイー・スイー!≫

 

ウィザードは赤い部分が青く変わり、青いひし形の宝石の様な仮面を付けた「ウォータースタイル」に変身、再度放たれたディンの炎を、水を剣身に纏わせたウィザーソードガンで斬り飛ばし鎮火する。これぞウィザードの持つ能力の一つ、属性を変えるスタイルチェンジである。属性が変わったウィザードに狼狽えたゼルダは何やら無駄にキリッとしたポーズで構えた。どうでもいいがマリオはウィザードのスタイルチェンジを見てカービィのコピー能力を思い出したとか。

 

「はっ!はああっ…!」

 

そのままウィザーソードガンを投げ捨てたウィザードは太極拳のような動きをした後、ゼルダに突進して急接近。そして回し蹴りを決めるがゼルダはフロルの風でテレポートして回避、頭上から落下して来て至近距離からディンの炎を浴びる。しかしウィザードは平然とそれに耐え抜き、ドライバーを魔法モードにすると入れ替えた指輪をハンドオーサーにかざす。

 

≪ルパッチマジック・タッチゴー!≫

「残念ですが、効きません」

≪リキッド・プリィズ…≫

 

するとウィザードは液状に変化してゼルダを包み込み、実体化するとゼルダを卍固めしている状態になった。華奢な肉体ではそれが応えるのか、ゼルダはバンバンと無言で叩いて逃れようとするがウィザードは意地でも動かない。しかし可笑しい、真っ当な生物ならばこの状態では迂闊に身動きは取れないはずなのだ。生物ではないと確信したウィザードはマリオに叫んだ。

 

「これで動けないでしょう?マリオさん!」

「よし!」

 

マリオは勢いよく助走を付けてジャンプする。

 

「スピンアタック!ファイア掌底!」

 

そしてゼルダに回転攻撃を浴びせ、そのまま炎を纏った掌底打を叩き込んだ。

 

≪フレイム!プリィズ…≫≪ヒー!ヒー!ヒーヒーヒー!≫

≪コネクト・プリィズ…≫

 

攻撃が当たる直前に液体化して逃れたウィザードはフレイムスタイルに戻りウィザーソードガンをコネクト魔法陣で回収。マリオもウィザードの隣に並び立ち、右手に炎を溜める。その先には許容量オーバーのダメージでふら付くゼルダ。ウィザードはウィザーソードガンに付けられたハンドオーサーの親指部を開き、その掌部に魔法陣が輝くとハンドオーサーと握手するように左手の指輪をかざす。

 

≪キャモナシューティング・シェイクハンズ!キャモナシューティング・シェイクハンズ!フレイム≫

 

すると銃口を赤い魔法陣と炎が包みこみ、マリオも右手の炎をさらに燃やし掌大の火球を形成、構えた。

 

≪シューティングストライク!≫

「合わせて下さい、マリオさん」

「分かっている!」

 

そしてウィザードはローブを翻して横に一回転。マリオは跳躍してクルクル縦に回転。それぞれ回転で遠心力を強めた炎に包まれた銀の弾丸五連発と流星群の様な火球弾十連発を放った。

 

「「炎符【WMファイア】!」」

≪ヒーヒーヒー!ヒーヒーヒー!≫

 

相も変わらず騒がしい音と共に放たれたそれらはまず、マリオの放った火球弾の流星群が降り注ぎ喰らった所からまるで血の様に影虫がさらに湧き出し、体勢が崩れた所に高速で螺旋を描いた銀の弾丸が五連続でその腹部を撃ち抜き、ゼルダは炎上すると悲鳴も上げれずに崩れ去り、肉体を形成していた影虫も炎上して焼失した。同時にプリムの軍団も発生源を失ったためか溶けて消えてしまった。

 

「本物じゃないとわかっているが、目の前で消え去るのは気分が悪いな…」

「そうですね…」

 

ゼルダの姿を影虫が形成していた偽物が焼失したその跡を見詰めると、何とも言えない感覚が二人を支配した。霊夢とピットが顔を見合わせ、しょうがない励ますかとばかりに笑顔を浮かべて近付こうとしたその時。無駄に直感のいい霊夢と、危機察知能力が悲しい事に無駄に高いピットの感覚がそれを捉えた。それは、何かは大地をこちらに向けて殺気全開で駆けて来る気配。

 

「「二人共!あぶない!」」

 

切羽詰まった二人の叫びに、ウィザードとマリオはとっさにその場からバックステップで離れる。その一瞬後、今までいた場所に天高くから降下してマスターソードを突き刺した勇者…憤怒の表情を浮かべたリンクが現れた。

 

「マリオ、お前よくもゼルダ姫を!そこの黒いのに誑かされたか!」

「リンク!?」

「くっ!」

 

激昂と共に振り抜かれたマスターソードがマリオの顔に直撃する直前に、ウィザードがウィザーソードガンをソードモードにしてマリオの顔の前方に横から突き出し防御。何とか斬り弾くも、弾かれたリンクは流れる様にマスターソードを背中の鞘にしまってバックステップで大きく後退すると、どこからともなく弓矢を取り出し矢を番えこちらに向ける。

どうやら彼は、ゼルダが倒された部分の光景のみを見てしまったがためにウィザード達がゼルダ姫を燃やして殺したと勘違いしている様だ。…「光の勇者」の記憶に置いて、長い旅の苦楽を共にした最高の相棒と永遠に別れる事になった彼にとって、幼馴染の少女とゼルダ姫は決して失ってはいけないそんな存在だ。その光景だけは、アウトだった。

 

「ちょっと待ってください!今の女性は偽m」

「許さない!」

「きゃあっ!?」

 

ウィザードは弁解しようとウィザーソードガンを下ろすが怒りに満ちたリンクは躊躇いなく矢を放ち、胸部装甲を射抜かれたウィザードはマリオを飛び越えて背後の地面に叩き付けられる。ウィザードのダメージは深い様で、変身解除とまでは行かなかったがウィザーソードガンを落とし、立ち上がろうとしても崩れ落ちていた。それに反応したのは、彼女の姉である霊夢と、友人(本人主張)であるピットだ。

 

「マリオの仲間みたいだけど、容赦しないわよ!」

「いくらリンクさんでも、夢月に手を出すなら許さないぞ!」

 

二人は驚異的なスピードでマリオの横を走り抜け、霊夢は袖から取り出したお祓い棒を何やら呪術で長くして棍棒の様に構え、跳躍して上空からの振り降ろし打撃を、ピットは神弓サジタリウスを居合抜きの様に構えて突進、擦れ違い様に斬り付けようとする。しかしリンクは怒りに飲まれながらも冷静に弓矢をしまい、代わりに鉤爪とそれに繋がった鎖の付いた両手袋…ダブルクローショットを取り出すと構え、クローを射出した。

 

「「なっ!?」」

「フンッ……デヤーッ!」

「「があっ!?」」

 

クローはそれぞれ霊夢の右脚、ピットの左手をがっちり掴み、リンクは背後を向いて一声唸ると交差した両手をグイッと引き下ろして霊夢とピットは宙を舞い、空中で激突。そのままリンクの前方数メートル先の地面に叩き付けられクレーターを作り出す。幻想郷最強の霊夢を持って、規格外の力。強過ぎるの一言だ。

 

「…リンク、お前でも許さないぞ!」

「それはこっちのセリフだぁあああああああっ!」

 

マリオは右手に炎を纏ってファイアボールを握ると突撃、リンクもダブルクローショットを仕舞うと代わりに鎖付き鉄球…チェーンハンマーを取り出して振り回し、振り投げられた氷塊や甲冑をも砕く鉄球とマリオのファイアボールを握った右手が激突。一発ですむはずがなく、何度も何度もぶつかり、轟音が轟き、大気が荒れる。

 

するとチェーンハンマーでは隙が大きく分が悪いと思ったのかリンクはマスターソードの切り替え、拳でそれを逸らしていくマリオに怒涛の攻撃を叩き込んでいく。

彼らは英雄達…スマッシュブラザーズと呼ばれるファイターの頂点。一応カービィも入るのだが、ガチ対決に置いてこれ程の好敵手は居ない。そんな二人の感情の籠った対決となると、こうなるのも仕方がない。しかし、リンクは怒りで暴走している。何とか起き上がったピットはそれを確認すると、サジタリウスの弦を握って光の矢を生成、番えて残る力の全てで引き絞った。

 

「神弓サジタリウス…何とか、隙を!ウリャアアアアアッ!」

「痛っ!?」

 

願う様に叫んだピットが弦を放すと、高速の光の矢が弧を描いて放たれリンクの手からマスターソードを弾いて怯ませることに成功。それを逃さずマリオの放ったファイア掌底が腹部に直撃し、リンクは大きく吹き飛ばされマリオの傍らに落ちたマスターソードから引き離されてしまった。

 

「くそっ!」

「させないわよ、てかさせるか。博麗大結界のバリエーション【霊縛結界】!」

「がっ!?」

 

立ち上がりながら弓矢を取り出そうとするリンクだったが、その背後に何時の間にか移動していた霊夢がばらまいて空中に固定された五枚の御札から紅い霊力で形成された鎖が伸びてリンクの首元と四肢を立ち上がろうとした体制のまま拘束。文字通りその場に縛り付け、唸って力を振り絞るリンクを横目に霊夢はこちらに走って来る自分の妹を見て満足気に笑った。

 

「ナイスです姉さん、今なら…!」

 

走って来たウィザードはその隙を逃さず取り出した指輪をリンクの右手の中指に取り付け、首が拘束されて満足気に喋れないリンクの右手を握って移動させウィザードライバーのハンドオーサーにかざした。

 

「ウゥ…アァアアアアアッ!」

≪ルパッチマジック・タッチゴー!≫

「じっとしてください!」

≪スリープ・プリィズ…≫

「うっ。Zzz…」

 

カチンと言う擬音が魔法銘の後に響くとリンクは強烈な睡魔に襲われ、拘束されたまま眠りこける。もう暴れなくなった事を確認すると霊夢はお祓い棒を振るって御札を自身の袖に戻して拘束を解除、マリオとピットも駆け付けた。

すると近くの草むらからレミリアと咲夜、ヨッシーが出てきて霊夢達とばったり正面から対面した。

 

「アンタ、レミリア!?それに咲夜も!」

「ヨッシー、お前もいたのか」

「ヨッシー!」

「あー…何と言えばいいのか。夢月、その馬鹿を止めてくれてありがとう」

「レミリアさん、何故ここに?というかこの人知り合いなんでしょうか?うちのマリオさん達の知人でもあるのですが」

 

ウィザードの姿が魔力に還元されて変身を解除した夢月は、幸せそうに眠るリンクを見ながらレミリアに問う。こんな太陽が照っている時期に例え日傘を持っているにしても出て来るのは本当に珍しいからなのだが、それよりもリンクを知っている素振りを見せたのが気になった。それは霊夢とマリオ、ピットも同様である。

 

「ええ。ここに来る途中でそこの馬鹿とこのヨッシーと会ってね。行動を共にしていたんだけど」

「この草原に差し掛かった際に貴女方の目の前であの女性が燃えて消滅する光景を目撃した途端、険しい表情で走り出したという訳で。あまりにも速く、時間を止める暇もありませんでしたわ」

 

レミリアの後に咲夜も説明を入れるとマリオも口を開いた。

 

「さっきの女性、ゼルダ姫…の本物はリンクにとって故郷を共にする大事な人なんだ。ああなって当たり前だと思う。俺もピーチ姫が同じ事になっていたらこうなっていた」

「そういう事だったのね。どうりで、あんな鬼神染みた力を出してくる訳だわ。博麗の巫女のアレにそっくり」

「その通りですね姉さん。それと互角だったマリオさんもマリオさんですが。とりあえず、何処かで休みませんか?私たちは疲労していますし、レミリアさん達の事情も聞きたいところです」

 

手を上げた夢月の提案に全員「賛成」声を揃え、レミリアの「運命を操る程度の能力」でゆっくり休めそうな洞のある大樹を見付けてもらい、霊夢と夢月がこんな木あったっけ?と違和感を抱きながらもそこで休息する事になった。




トワプリリンクが本気を出したらこんなに強いと思うんです。特にクローショットって絶対こんな使い方できると思う。夢月達四人が総動員でやっと勝てるって相当だと思う。では何時も通り簡単なキャラ紹介です。


・ウィザードラゴン
通称ウィザドラ。夢月のアンダーワールドに生息する幻影(ファントム)であり、夢月がウィザードに変身するための要とも言える存在。夢月との相棒としての絆は強固な物。夢月曰く自分の希望の一つ。魔力量が高い為か現実世界でもドラゴンライズで実体化できる。女性の夢月に対し、とある理由から男性人格。人間態は髪がボサボサで金眼の夢月の姿(ちゃんと女性)を取る。マリオは何か嫌いらしい。

・ブラックピット
通称ブラピ。冥府軍の幹部パンドーラの真実の魔鏡がピットに割られる寸前に不完全な状態で生まれた全てが黒いピットのコピー。かつてはパンドーラの残存魔力を用いて自由に飛べていたが、それを失った現在は自然軍に降って飛ばせてもらっている。パルテナは嫌いであり、それに仕えるピットも同族嫌悪と言うべきなのか大嫌いで一時期は倒そうとしていた。何よりも自由を求めているが彼なりの正義感も持っており、時折ピットに力を貸す。夢月とも面識はあるが、ちょっと苦手意識を持っている。
ピットとほぼ同じ戦闘能力の他、蹴りと狙撃が特に得意。今作ではピットに届け物した後、幻想郷の空に飛び立ち…?

・ゼルダ(偽)
プリムも構成している影虫で姿と能力を形作られた偽ファイターの一人。薄い紫の靄に包まれていたり、喋れなかったり、目が金色に光っていたりなどで見分ける事が出来る。大きさも自由に変えれる他、影虫が過半数生きている限り自己再生も可能。

・仮面ライダーウィザード
外の世界では2013年を主に活動していた仮面ライダーの一人。指輪の魔法使いとも呼ばれる、ファントムの天敵。指輪を媒体に多くの魔法を操る事が出来るが魔力が無くなると無力と化す。メイン武器はウィザーソードガン。指輪をはめているため基本的にパンチは出来ないため、剣術と足技で接近戦を行なう。
今作のウィザードは夢月の特性により魔力が大幅に増え、魔力補正無しでの射撃スキル、魔理沙製の指輪も相まってチートの域に居る。相当な無茶をしない限り魔力切れにはならない。スペックも原典の物と比べてはるかに高く、フレイムスタイルでフェニックスファントムと互角以上に闘えるほど。この時点で原典の全ての形態に変身可能。


仮面ライダー、怪人が登場したら上記の様に説明して行こうと思います。次回は妖夢とメタナイトsideです。三剣士VS最凶妖怪…?お楽しみにしていただけると嬉しいです。
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