魔法少女リリカルなのはStrikerS ケロロ小隊ミッドチルダ戦記《更新一時停止中》   作:マシュ・マック

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おまたせしました。
ケロロ小隊VS機動六課、後編です。
それではどうぞ


ケロロ小隊 決着!機動六課 であります

  はやてSide

 

なのはちゃん達とケロロ君達の模擬戦が始まってから十数分が経った。

現在、私は画面から眼が離せなかった。

 

「まさか・・・、ケロロ君達がここまでやるなんて・・・」

 

そう、自分の親友達を相手に互角以上の戦いをする彼らの強さに、私は驚きを隠せなかった。

 

「うっそ・・・」

 

「なのはさん達が・・・、押されてる?」

 

「僕も、ここまで苦戦しているフェイトさん、今まで見た事ありません」

 

「私も・・・」

 

「キュクル〜」

 

あの子達も信じられない様な表情で画面を見ている。

 

「へぇ〜、隊長達とあそこまでやり合うたぁ、中々やるじゃねぇか」

 

クルル君もなのはちゃん達に感心しとる様だった。

と、それよりも・・・、

 

「シャーリー、ギロロ君が使っとったんは、ホンマに質量兵器やないんやな?」

 

ギロロ君の武器について訊くのが先決や。

 

「はい。レイジングハートさんが言っていた通り、ギロロさんが使った武器からは、火薬を始めとした質量兵器から検出される物質が一切検出されず、代わりに、魔力に似た物質が検出されました。この事からも、やはりレイジングハートさんが推測した通り、ギロロさんが使っていたのは魔法によって擬似的に再現された質量兵器、だと考えられます」

 

「そうか・・・・・・」

 

ケロバイス。私達の知らない星のテクノロジーによって作られたデバイス。

その性能にはホンマに驚かされるわ。

 

「それと、もう一つ、気になる事があるんです。八神部隊長」

 

「気になる事?」

 

「はい。ギロロさんの使った質量兵器から検出された魔力に似た物質なんですけど、ギロロさんだけでなく、ケロロさんやタママさん、ドロロさんの使ってる武器からも、同じ様に検出されているんです」

 

「なんやて? それってつまり・・・」

 

「はい。この魔力に似た物質は、ケロロさん達の使っているケロバイスから発生していると考えられます」

 

「ケロバイスから発生する魔力に似た物質、それも気になるな・・・」

 

「はい。ですが、現段階では何も言えません。やはり、後で詳しく調べてみない事には」

 

「そっか。ほんならクルル君、シャーリー、この模擬戦が終わったら、詳しい解析と調査、頼むで」

 

「了解です」

 

「ククッ、りょ〜か〜い」

 

さて、色々気になる事はあるけど、今はこっちやな。

頑張ってや、みんな。

 

 

 

 

 

  なのはSide

 

「魔法で再現された質量兵器!? んなモンがあるのか!?」

 

「うん。レイジングハートが言うにはそうらしいの」

 

「だとすると、かなり厄介な事になりそうだな」

 

「はい。私も戦ってみて分かりましたけど、ギロロさんはそういった兵器の扱いにかなり長けていると思われます」

 

「ドロロもそうだったけど、やっぱり他の三人も手強そうだね、なのは」

 

「うん、そうだね。フェイトちゃん」

 

やっぱり注意するのはギロロさんだけじゃなかったんだ。

 

 

合流した私達六課メンバーとケロロさん達は一時停戦し、それぞれ仲間同士で集めた情報を共有していた。

私はフェイトちゃん達にギロロさんが使う魔法で再現された質量兵器の情報を話し、フェイトちゃん達もそれぞれ戦った相手の情報を話してくれた。

フェイトちゃん達の情報を聞いた私は、改めてケロロさん達の強さを思い知った。

 

「あ〜、もしもし、聞こえるでありますか?なのは殿達」

 

突然後ろからケロロさんの声が聞こえてきて、振り向くと、ケロロさん達がいた。

 

「我輩達、そろそろ戦闘を再開したいんでありますが、なのは殿達はどうでありますか?」

 

「あ、はい、えっと・・・」

 

私はフェイトちゃん達の方に視線を向ける。

 

「うん。私は良いよ」

 

「私もだ」

 

「とっとと始めようぜ!」

 

それぞれ返事を返すフェイトちゃん、シグナムさん、ヴィータちゃん。

 

「はい! こっちも大丈夫です」

 

「そんじゃま、行くでありますよ!」

 

ケロロさんの掛け声と共にギロロさん達が構え、それを見た私達も同じ様に構える。

 

「まずはこちらから行くであります! タママ二等!」

 

「了解ですぅ! はぁっ!」

 

ケロロさんの掛け声を受けたタママさんが大きく息を吸い始める。

 

(あれがヴィータちゃんが言っていた通りのモノなら・・・)

 

「レイジングハート!」

 

〈了解、Master〉

 

私はレイジングハートをタママさんに向ける。

 

「タママインパクト!!」

 

「ディバインバスター!!」

 

タママさんのビームと私の砲撃魔法がぶつかり合う。

 

バァァァァァン!!

 

ぶつかり合っていた私とタママさんの攻撃は爆発を起こし、辺り一帯に煙が立ち込める。

煙の所為で私はケロロさん達を見失う。

そこへ・・・、

 

「うおおおおおお!!」

 

「えっ!!」

 

煙の中からケロロさんが飛び出して来た。

ケロロさんの突然の行動に、私は不意をつかれた。

 

「ヘイルザッパー!」

 

振り下ろされたケロロさんの剣から、氷の刃が打ち出される。

 

(まずい、このままじゃ!)

 

私は攻撃を防ぐために障壁を張ろうとする。

しかし・・・、

 

「伏せろなのはぁ!!」

 

「っ!!」

 

突然後ろからヴィータちゃんの声が聞こえて来た。

私は反射的に頭を伏せる。

 

「オラァァァァァァ!!」

 

「ゲロォッ!!」

 

伏せた私の頭上をヴィータちゃんのアイゼンが通り、攻撃ごとケロロさんを吹き飛ばした。

 

「油断すんな、なのは!!」

 

「ありがとう、ヴィータちゃん!」

 

助けてくれたヴィータちゃんに私はお礼を言う。

 

「それはこちらのセリフだ!!」

 

「「!!」」

 

今度は上からギロロさんの声が聞こえてきて、私とヴィータちゃんがその方を見ると、ギロロさんが先程とは別の兵器を手に持っていた。

 

「ブラストレイン!」

 

〈プロテクション〉

 

ズドドドドォン!!

 

「きゃっ!!」

 

「くううっ!!」

 

ギロロさんの持つ兵器からミサイルが打ち出され、私達に襲い掛かる。

レイジングハートが障壁を張ってくれなかったら、間違いなく直撃していた。

 

「ほう、これを防ぐか。ならば・・・、タママ!!」

 

「はいですぅ!」

 

ギロロさんの後ろからタママさんが出てくる。

 

「くっ・・・、レイジングハート!」

 

〈プロテクション・パワード〉

 

またあのビームが来ると予想した私は、障壁を強化する。

 

「はぁぁぁぁぁあっ!!」

 

だけど、私の予想は・・・、

 

「アースクエイク!!」

 

ズゴォォォォォン!!

 

「ぐあっ!!」

 

「きゃあ!!」

 

地面からの攻撃と言う形で、大きく裏切られた。

 

「トドメだ! エンシェント・レクイエム!!」

 

バァァァァン!!

 

「ぐああああああああ!!」

 

「きゃあああああああ!!」

 

そして、ギロロさんの攻撃を受けた所で、私の意識は途切れた。

 

 

 

 

 

 ギロロSide

 

「決まったようだな」

 

「へへっ、どんなもんですか」

 

高町なのははタママインパクトが来ると予測し、障壁を強化した様だが、どうやら下からの攻撃は予測していなかったようだな・・・、ッ!

 

「タママ油断するな! 来るぞ!!」

 

「タマ?」

 

「「はぁぁぁあっ!!」」

 

攻撃が決まり、油断するタママに、フェイトとシグナムが襲い掛かる。

 

「タママ、下がれ!!」

 

俺は武装をマシンガンに換装する。

 

「マズルラッシュ!」

 

「バルディッシュ!」

 

〈ディフェンサー〉

 

牽制の為にマシンガンを連射するが、フェイトの張った障壁に阻まれる。

ちっ、やはりこの技はスピードはあっても、威力がそこまで無い。

そのため容易に防がれてしまう。

 

「シグナム今!!」

 

「レヴァンティン、カートリッジロード!」

 

〈エクスプロージョン〉

 

シグナムの掛け声と共に奴の剣から弾丸の様な物が排出され、それと同時に、奴の剣から炎が巻き起こる

 

(なんだ!? いきなり奴のパワーが跳ね上がった!? いかん!!)

 

「タママ全力で防御しろ!!」

 

「紫電一閃!! ハァァァァァアッ!!」

 

「タマァァァァァァァァァァァァ!!」

 

ズドォォォォン!!

 

俺の忠告も虚しく、シグナムの技が直撃したタママは吹き飛ばされ、地面に叩き付けられる。

 

「タママ!!」

 

「あなたの相手は私だよ、ギロロ!」

 

「ちぃっ!」

 

襲い来るフェイトの高速の斬撃を俺は障壁を張る事でどうにか防ぎ、反撃にフェイトに向けてビームライフルを撃つも、俺の攻撃は全て躱される。

 

(くそっ、やはり、あいつ相手に俺では分が悪いか・・・)

 

ドロロと同じ戦闘スタイルのフェイトに俺が攻撃を当てるのは難しいか。

 

「私を忘れてもらっては困る!」

 

「なっ!? くっ・・・」

 

同様に襲い来るシグナムの攻撃を俺はどうにか躱す。

くそっ!やはり二人同時に相手するのは無理があるか。

 

「貰った!!」

 

「しまっ!!」

 

シグナムに気を取られ過ぎた俺は後ろから迫るフェイトの攻撃に反応出来ず、フェイトの攻撃は俺に直撃・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「トライディッパー!」

 

キィィィィィン!

 

する事無く、ケロロのビームサーベルによって防がれ・・・、

 

「はあっ!!」

 

「くっ!」

 

攻撃してきたフェイトも、ケロロの攻撃により、後退させられた。

 

「無事でありますかギロロ!?」

 

「ケロロ!」

 

フェイトを後退させたケロロは俺の隣に降り立つ。

 

「すまん。助かったぞ、ケロロ」

 

「ノープロブレム、でありますよ、ギロロ伍長。それに我輩だけではないであります」

 

「何?」

 

ケロロの言った事が良く分からず、俺は首を傾げる。

すると・・・、

 

「拙者もいるでござるよ! 疾風!」

 

「なっ!? ぐあっ!」

 

「ドロロ!」

 

技の名の通り風の様に颯爽と現れたドロロがシグナムを攻撃し、後退させ、ケロロの様に俺の隣に来る。

 

「遅くなって申し訳ないでござる、ギロロ殿」

 

「全くだ。貴様、今まで何をしていた?」

 

「まあまあ、ギロロ伍長。細かい事は気にしないであります」

 

「ふっ、そうだな。さっきは助かったぞ、二人共」

 

「なんのなんの」

 

「お気になさらず、でござる」

 

礼を言う俺に、二人は気にするな、と笑いかけてくる。

その様を見た俺は不意に昔を思い出す。

 

「さてと、ほんじゃま、決戦と行くでありますか」

 

「どうやら向こうもそのつもりのようでござるな」

 

ドロロが視線を向ける先には、既にフェイトとシグナムが構えていた。

 

「で、作戦はどうするケロロ?」

 

「そうでありますな。ま、ここは無難に我輩とドロロが前衛でフェイト殿達と戦い、ギロロは後衛で我輩達のサポートを任せるであります」

 

「ふっ、お前にしては中々の判断だな」

 

「流石でござるよ、隊長殿」

 

「当然であります!」

 

ケロロを褒めるドロロと、胸を張り自信満々に答えるケロロ。

そして、そんな二人と行動を共にする俺。

ふっ、(つくづく)あの頃を彷佛とさせる。

 

「ゲロ? どうしたでありますか? ギロロ伍長」

 

「いいや、何でもない。それよりもお前達の背中は俺が守る。安心して存分に戦え」

 

「おお! 頼もしい限りであります」

 

(かたじけな)いでござる。ギロロ殿」

 

「任せろ。さて、この模擬戦、勝つぞ。ケロロ、ドロロ」

 

「「応(であります)(でござる)!」」

 

そう言いケロロとドロロはフェイト達に向かって飛び立って行く。

さて、俺も俺の任務を全うするとしよう。

 

 

 

 

 

  NoSide

 

「「「「はあっ!!」」」」

 

キィィィィィィィィィィン!!!!

 

ケロロとシグナム、フェイトとドロロ、四人はそれぞれ自身の出せる全力を尽くし、戦っていた。

しかし、戦況はケロロ、ドロロの二人の方が有利だった。

何故なら・・・、

 

「はあっ! “ビューン”くっ!」

 

「このぉ! “ビューン”ちぃ!」

 

ギロロと言う頼もしい仲間が二人を援護していたのだから。

ギロロの正確無比な射撃がシグナム、フェイトの攻撃を妨害し、時にはケロロ、ドロロの攻撃を手助けした。

そんな優秀なスナイパーの前に、フェイト、シグナムは苦戦していた。

 

(くそっ! このままではジリ貧だ! どうする!?)

 

『シグナム! 聞こえる?』

 

『テスタロッサ!?』

 

徐々に押されつつある現状を打開しようとするシグナムに、フェイトからの念話が届く。

 

『このままじゃ拙い。ここは先にギロロを倒した方が!』

 

『・・・・・・。ああ、どうやらそれが一番良さそうだな』

 

『私がドロロ達を引き付ける。その間にギロロを!』

 

『分かった!』

 

状況を打開する為に、二人はそれぞれ行動を起こした。

 

「バルディッシュ!」

 

〈フォトンランサー〉

 

「打ち抜け、ファイヤ!」

 

フェイトの指示により、バルディッシュが精製した魔力弾が、ドロロとケロロを襲うも、二人はそれを容易に躱す。

しかし、魔力弾を躱した事で、二人に僅かに隙が出来た。

 

「シグナム今!」

 

「応!」

 

その一瞬の隙を逃さず、シグナムはケロロから離れ、ギロロに向かって飛んで行く。

 

「なっ!? そうはさせないでありまゲロォッ!?」

 

ケロロはシグナムの行く手を阻もうとするも、フェイトの魔力弾によって阻止されてしまう。

そうこうしている内に、シグナムとギロロの距離はドンドン縮まって行く。

ギロロもシグナムを近づけまいと攻撃するも、全て躱されてしまう。

 

「貰った!!」

 

遂にギロロとシグナムの距離が殆ど無くなり、シグナムはギロロを一撃で倒す為に渾身の力を込めてレヴァンティンを振り下ろす。

しかし・・・、

 

ガキィィィィィィン!!

 

「なっ!?」

 

シグナムの一撃はギロロの張った障壁の前に防がれる。

 

「ふっ、中々の一撃だ。だが、俺の障壁を突破するには至らなかったようだな。ショックスフィア!」

 

シグナムの一撃を防いだギロロは反撃。

近づいていた事もあり、シグナムはギロロの攻撃を受けてしまう。

しかし、攻撃を受けたシグナムはと言うと・・・、

 

(何だ? ダメージが無い?)

 

攻撃を受けたにも拘らず、自分にダメージが無い事に違和感を覚える。

しかし、次の瞬間。

 

「ぐっ!?」

 

強烈な痺れがシグナムを襲った。

 

「な、なん、だ・・・、体が・・・」

 

突然の出来事に、シグナムは戸惑い、動けなくなってしまう。

 

「まさか・・・、先程の、攻撃は・・・」

 

「ふっ、今更気付いたか」

 

そう、先程ギロロがシグナムに向けた攻撃、ショックスフィアの真の効果はダメージを与える事ではなく、相手を痺れさせ、動きを封じる事である。

 

「シグナム!!」

 

シグナムに起こった事態に、フェイトの意識がシグナムに向いてしまう。

その隙をケロロ、ドロロは逃さなかった。

 

「隙有りであります! ブレイズエンド!」

 

「貰ったでござる! 獅子戦吼!」

 

「なっ!? くっ!!」

 

ケロロとドロロの攻撃を障壁を張る事でどうにか防ぐフェイト。

張った障壁は(ひび)だらけになりながらも、何とか二人の攻撃を防ぎ切る。

だが・・・、

 

「まだ終わらんであります、ドロロ!」

 

「承知!」

 

「「火焔獅子烈破!!」」

 

「うわああああああああ!!」

 

繰り出された追撃を防ぎ切る事は出来なかった。

ケロロ、ドロロの同時攻撃により繰り出された炎を宿した獅子の闘気は、(ひび)だらけのフェイトの障壁を完全に破壊し、フェイト自身を襲った。

攻撃をまともに受けたフェイトは吹き飛び、近くにあったビルに叩き付けられ、崩れかけた壁を突き破り、その先で気絶していた。

 

「テスタロッサ!!」

 

「チェックメイトだ」

 

未だ動けないシグナムにギロロはビームライフルを突き付ける。

 

「無事でありますか? ギロロ伍長」

 

そこへフェイトとの戦いを終えたケロロ、ドロロが近づいて来る。

 

「見ての通り無事だ。それよりもケロロ、作戦完了(ミッションコンプリート)だ」

 

「そのようでありますな」

 

ケロロはシグナムに視線を移す。

 

「降参するであります、シグナム殿。既に勝敗は決したであります」

 

「・・・・・・・・・・・・、確かに、この状況ではそうせざるを得ないだろうな」

 

ケロロ達に囲まれたシグナムの顔には笑みが浮かんでいる。

 

「だが・・・」

 

しかし、そんな彼女の瞳は、まだ闘志を失っていなかった。

 

「私はベルカの騎士として! このまま負けるつもりは無い!! オォォォォォォォ!! ハァアッ!!」

 

「ゲロ!?」

 

「ぐあっ!?」

 

「ぐっ!?」

 

未だ体が痺れている状態でありながら、気合いで痺れを吹き飛ばし、ケロロ達に反撃を繰り出す。

シグナムの思わぬ反撃を受けたケロロ達は吹き飛ばされてしまう。

 

「今だ! レヴァンティン! カートリッジロード!!」

 

〈エクスプロージョン〉

 

レヴァンティンから弾丸が飛び出し魔力が高まり、炎が巻き起こる。

そして、シグナムはケロロ達を倒す為に、今の自分が出せる力の全てを出して、最後の一撃を放つ。

 

「紫電一閃!!」

 

ズドォォォォォォン!!!!

 

シグナムの渾身の一撃が放たれた。

 

 

 

 

 

だが、その一撃を受けた者にシグナムは驚きを隠せなかった。

 

「なっ!?」

 

それはケロロでも、ギロロでも、ドロロでもなかった。

シグナムの渾身の一撃を受けたのは・・・、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「タ・・・・・・、タマァ・・・」

 

既に自分が倒したとばかり思っていたタママだった。

タママは顔の前で両腕を組み、シグナムの一撃を受け止めていた。

しかし、その姿は満身創痍そのものだった。

 

「軍曹・・・、さん・・・、達は・・・、やらせ・・・、ない・・・、ですぅ・・・」

 

やがて、力尽きたタママは地面へと落ちて行き、落ちた先で気絶した。

 

「・・・・・・・・・」

 

そんなタママの執念とも言える気迫に、シグナムは驚きを禁じ得なかった。

だが、少ししてシグナムはある事に気付く。

 

「はっ!? 奴らはどこに!?」

 

そう、タママに気を取られ過ぎた余り、ケロロ達を見失ってしまった。

ケロロ達を見つけようと辺りを見回すシグナム。

そこへ・・・、

 

「ここであります!!」

 

シグナムの頭上からケロロの声が聞こえてきた。

声のした方を向くと、遥か上空からケロロ達三人が自身に向けて急降下してきていた。

 

「シグナム殿! 先程の反撃、見事であります。そんなシグナム殿の不屈の闘志に敬意を表し、この技を以て決めるであります! ギロロ!ドロロ!行くでありますよ!!」

 

「「応!!」」

 

掛け声と共にケロロ達は一直線に並び、シグナムに向けて急降下する。

 

「必殺! 三位一体!!」

 

「「「(JET)(STREAM)(ATTACK)!!!」」」

 

「セヤァッ!!!」

 

「ニンッ!!!」

 

「オラァッ!!!」

 

「ぐあああああああっ!!!」

 

流星の如きスピードで繰り出されたケロロ、ドロロの斬撃と、ギロロのバズーカによる一撃を受けたシグナムは、近くのビルに墜落。そこで気絶した。

 

「・・・・・・・・・、終わったでありますな」

 

「ああ、そうだな」

 

「拙者達の勝利でござる」

 

戦いを終えて、ケロロ、ギロロ、ドロロの三人はまだ空中に留まっていた。

 

「んじゃま、折角でありますし、久々にあれ、やっとく?」

 

「何ぃ!? あれをやるのか!?」

 

「良いでござるな」

 

「ドロロ!?」

 

「んじゃま、早速、行ってみよ〜」

 

「おい!」

 

慌てるギロロを余所に、ケロロは進めて行く。

 

「我輩達の武器は! 夢と!」

 

ケロロは空中でビームサーベルを掲げ、

 

「希望と!」

 

ドロロはケロロのビームサーベルに合わせる様に刀を掲げ、

 

「あ、愛・・・」

 

ギロロは少し恥ずかしげではあったものの、同じくビームライフルを合わせる様に掲げる。

 

 

斯くして、ケロロ小隊と機動六課の模擬戦は、ケロロ小隊の勝利に終わった。

 

 




漸く模擬戦が終了しました。
読んでいただきありがとうございます。

さて、今回の話を執筆するにあたって作者が特に心に残った場面はやはり、噴流撃、の部分です。
このネタはこの模擬戦をする事を決めた時からやろうと思っていたネタだったので、書き終わった時、漸く書けた、という達成感がありました。
また、この模擬戦のラストを飾ったケロロ、ドロロ、ギロロの勝利の掛け合いはケロロRPGで実際にある中で、作者一番のお気に入りのセリフです。
また、前回の話しの後書きにも書いた仮面ライダーネタですが、やはり分かりにくかったのか、誰も分からなかったようでした。
作者としては、ケロロ達4人が右手を握り、合わせた部分で、仮面ライダー剣の後半のオープニング内のブレイド達が拳を合わせるシーンをやったつもりでした。
なお、ブレイドの後半のオープニングのELEMENTSは仮面ライダーシリーズの中でも特に作者のお気に入りの神曲です。

さて、もうすぐ大学の講義が始まるので、今回の投稿で春休み中の投稿を最後とさせていただきます。
大学が始まってからは空いた時間を見つけて少しずつ書いて行こうと思うので更新速度がまた遅くなると思います。

最後に活動報告にて作者からお知らせがあります。
この小説にはそこまで関係ない事ですが、良ければそちらも見てください。

次回の投稿は全くの未定ですが、それでも良いという方はどうか気長にお待ちください。
感想誤字脱字指摘等、お待ちしています。
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