映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に   作:牢吏川波実

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因みに、自分は元々日常描写というか、日常生活を描くことができません。
理由:友達がいないから
そのため、今回も一端日常系の話でワンクッション置いた後の話であるはずなのに、ボツったために唐突で急な展開となっております。(日常描写が無理ということは、会話のキャッチボールも苦手というわけで…)プリキュアに置いて一番たいせつなものが出来ないなんて…。
あと、今回確実にサブタイトル詐欺。


マミさんが考えてくれた技

 病院の屋上でのコンサートがあった日の夜。魔法少女たちはマミの家に集まっていた。

 

「いやぁ~それにしてもいい演奏だったね」

「はい!なんだかこう…心に来る演奏でした!」

 

 それは恭介のバイオリンの話である。何週間も弾いていなかったということが嘘のようなその演奏に、その場にいたもので拍手をしなかった者は誰もいなかった。ブランクがある状態であれほどの演奏ができるのであれば、努力すればきっとプロのバイオリニストになることができるだろう。

 

「よかったね、さやかちゃん」

「うん…やっぱり恭介はバイオリンを弾いている時が一番かっこいいな」

「フフ…」

 

 さやかも十分満足している様子であった。やはり恭介のことが好きだからであろう。さてさて、今日はいつも通りマミの作ったケーキを食べ、いつも通り紅茶を飲んで、そしていつもと違うのはここからである。

 

「それじゃ、今日はこれで行きましょ」

「あみだくじ?」

「えぇ」

 

 いつもは、その日担当の魔法少女が魔女退治に行って、それ以外はそれぞれ自由時間か、ゆまと一緒にいるのである。そうして持ち回り制にしているため、魔法少女としての負担を軽減することができるのだ。しかし、明日は土曜日で学校がない。そのため、魔法少女全員で集まることとなった。とはいえ、やはり大勢で動くと色々と不都合がある。そのため…。

 

「このあみだくじでそれぞれのチーム分けと、ゆまちゃんと留守番しておく人を決めておくのよ。皆それぞれ名前を書いてね」

 

 あみだくじは上に7本の線があり、そこから下を見ると、中ぐらいが紙で隠され、下の方を見るとそれぞれ右からAチーム1、Bチーム1、Cチーム1、留守番、Cチーム2、Bチーム2、Aチーム2となっていた。つまり、二人一組のツーマンセルということになる。

 

そして数分後、チーム分けが決まった。

 

「では、よろしくお願いしますまどか」

「うん!こちらこそよろしく!」

 

 Aチームまどか&つぼみペア。

 

「えりか、くれぐれもマミさんの足手まといにはなっちゃダメです!」

「もう、そんな心配しなくても大丈夫だって」

「ウフフ、よろしくね」

 

 Bチーム、えりか&マミペア。

 

「私は今日も杏子とか…」

「なにさその顔、なんか不満でもあるの?」

「いや、ただいつもと変わらないなって」

 

 Cチーム、さやか&杏子ペア。

 

「皆さん、気を付けてください」

 

 留守番、なぎさ&妖精ズ。

 

「では、いってきます。シプレ」

「はいです。留守番は任せるです」

 

 メンバーが決まったところで、次はどこに向かうかを決めなければならない。同じ場所の近辺で魔女を探しても、それはチームを分けた意味がなくなるからだ。

 

「んじゃ、あたしとさやかは工場の方だな、なんかここ最近妙な気配がするし」

 

 最近工場近辺で、妙な魔力反応を感じることが多くなっている。この頃は不景気のあおりで、そう言ったところが次々と倒産していき、特に個人で経営しているような工場はそれが顕著である。ついこの前に、見滝原にある工場が潰れたという話を聞く。と、言うことはそれが原因で自殺をする人間が現れる可能性がある。そう言ったものは、魔女の大好物である。そのため、杏子さやか組がそちらに向かうこととなった。

 

「まどか、私たちはどうしましょうか?」」

「う~ん…それじゃ、モールの方に行ってみよっか」

 

 モールは彼女たちのオーソドックスな巡回コースである。因みに、他には、中華街や駅といったものもよく立ち寄る場所である。やはり、日中人が大勢立ち寄るような場所なので、夜中に魔女を退治していないとそれ相応の不都合があるのだ。

 

「それじゃ、私と来海さんはオフィス街の方に行ってみるわ」

 

 オフィス街は、たまに負の感情エネルギーが大量に放出されることで有名である。見滝原の会社はそれほどでもないが、場所によってはブラック企業だとか、残業代が出ないのに残業させられている人がいるとかで負のエネルギーが出てしまうことがあるそうだ。

 

「それじゃ、行きましょうか、いつも通り彼女達が現れたら念話で知らせること」

「了解!」

 

 彼女達、というのはほむらとキリカの事である。あの日から、彼女たちの襲撃は今までなかった。だが、彼女たちがあれであきらめたとは到底思えないのだ。だから、こうして警戒を怠らないようにとマミは念押ししているのだ。

 

「えりか、気を付けて下さい」

「大丈夫。今日はマミさんが考えてくれた技もあるし!」

 

 技、というのは、ぶっちゃけるとマミ考案の技名である。因みに、あれらはマミが戦闘を行うことでの怖いという気持ちを抑えるために考えたものであったということは以前話したが、あまりにも見映えがよかったからか最初は杏子が、次にさやかとまどかも自身の技に名前を付けてくれるようにマミに頼み、いつの間にかえりかとつぼみにもそれが伝染したらしい。さらにマミの知らぬところではあるが、技名を付けるというのは、隣町にいる魔法少女にも伝染しているのだが、それはマミの知らぬところである。よく、技名を叫ぶなど中二病のようで恥ずかしいと言われるが、彼女たちは中学生であるし、そもそも大人になってもたまに変な言葉を叫ぶ人がいるので、別にいいのではないだろうか。ついでに言えば、えりかとつぼみは元々プリキュア時代にいろんな技の名前を叫んでいたため、そう言ったものをおかしいと思ったこともなかった。

 

「いってらっしゃい杏子」

「おう、なぎさ、それからシプレとコフレ、ゆまの事頼んだぞ」

「はい!」

「任せるです!」

「です!」

 

 余談だが、この一週間でゆまの顔が笑顔でいることが多くなった気がする。杏子とゆまがマミの家で暮らすようになってから分かったことがある。それは、ゆまが虐待を受けていたという事実だ。風呂に一緒に入っていたときに気が付いた。体中にあざやタバコを押し付けたような跡があるということに。一日二日でついたようなものではなく、日常的に暴行が加えられていないとつかないような跡、そういえばゆまは両親の死に直面していたというのに、全然悲しんでいなかったような気もする。ゆまは、虐待の日々で感情を失ってしまったのだろうと思う。けど、この頃は杏子も含めて、大勢のやさしさに触れたことによって彼女の心は取り戻されつつあった。杏子は思う。それができただけでも、ゆまをこの街に連れてきてよかったと。




と、いうことで次回からは3チームに分かれての話です。オリジナルの魔女と戦うのですが、前にも書いた通り、オリジナル魔女にはモチーフのキャラがいます。バレバレの物からなにがモチーフとなるのか分からないものまであります。自分自身これ色々言われるだろうなと思いながら書きますので、応援よろしくお願いします。…あと、こういうことなのでしばらくなぎさとゆま、あと妖精ズは出てこなくなります。
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