映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に   作:牢吏川波実

27 / 82
今回のつぼみの技の一つは、戦闘スタイル(茨をうでに巻き付ける、茨で敵を拘束する等)がアレに似ているから。


朱色の…小さい鳥

痛くない

 

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

 

痛くない

 

 

 

痛くない

 

 

 

痛くない

痛くない

痛くない

痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない痛くない

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなに、心が痛いのに。

 

 

「スターライトアロー!!」

 

 その一撃は有象無象に集まった使い魔を吹き飛ばす。鹿目まどかが結界に入ったのは、今さっきのことであった。警備員の目を潜り抜け、至るところにある監視カメラから逃れ逃れようやく結界の中に入ることができた。

 

「早くつぼみちゃんと合流しないと…」

 

 結界の中をどれだけ走ってもつぼみの姿は見えない。彼女はもっと奥に…もしかしたら魔女と対峙しているのかもしれない。まどかは先程まで使い魔と相対していたために使えなかった念話を使う。

 

『つぼみちゃん聞こえる?』

『…』

 

 返事はない。魔女との戦闘で余裕がないのだろうか。

 

『まどか…』

『つぼみちゃん!』

 

 その時、つぼみから応答があった。しかし、その声はなにやら弱々しい感じがする。

 

『つぼみちゃんどうしたの?』

『まどか、お願いがあります…』

『え?』

『シフレやえりかのこと、お願いします』

『え…』

『私が死んでしまったら、えりかは魔女になりかねませんから…』

『な、何をいっているのつぼみちゃん!!』

 

 つぼみの願い。それはまるで、遺言のようだった。

 

「あっ、あぁ…」

 

 つぼみは目の前にある自分の手を目の当たりにし、ショック状態に陥っていた。先程まで自分と共にあった自分の腕。友と手を繋ぎ、友を守り、一緒に世界を守ってきた自分の腕。これからも一緒に戦うはずだった自分の腕。それが、彼女の目の前にある。

 

「っ!!」

 

 つぼみは、なんとか自分の腕の場所まで這っていき、左腕の切断面を自分の左肩にある切断面にぴったりとあわせ、魔力を込める。すると、切断された部分が引っ付き始める。次第に傷は消えていき、つぼみの身体に引っ付いた。

 

「治った…いえ、直ったんですね」

 

 つぼみは手を軽く握り、開く。神経も繋がっているようだ。何て簡単な仕組みなのだろうか。普通なら麻酔をかけて、医者が何時間もかけて手術をして、それでも完全に治ることもなければ手術跡がほぼ確実に残ってしまう。なのに、これはなんなのだ。跡なんてまるでない。神経も通っている。痛みなんて…痛み。全く痛くない。人間としてあるべきものであるのに。

 

「これでは、まるで人形ですね…」

 

 それは、自分の身体の構造を端的に表しているものである。魂はソウルジェムに変換され、自分はそこから身体を動かしていると言うことになる。ラジコンで言うならソウルジェムはコントローラー、身体はそれで動かす媒体だ。媒体がどれだけ壊れても直せば動かせる。どれだけ痛め付けられてもコントローラーが無事なら動かせる。そう、突き詰めてしまえば二つは別の存在。だから痛みだって消すことができる。けど、心は痛い。それは恐怖心。それは恐れ。そしてそれは、苦しみ。

 

『つぼみちゃん聞こえる?』

『…』

 

 まどかの声が頭に響く。どうやら、今結界に入ったようだ。

 

『まどか…』

『つぼみちゃん!』

 

 つぼみは、まどかに念話を送り返す。そして…

 

『つぼみちゃんどうしたの?』

『まどか、お願いがあります…』

『え?』

『シプレやえりかのこと、お願いします』

『え…』

『私が死んでしまったら、えりかは魔女になりかねませんから…』

『な、何をいっているのつぼみちゃん!!』

 

 彼女の心はもはや折れていた。

 

『すみません…私もう、戦えないんです』

『つぼみちゃん…』

 

 彼女の中にある恐怖心、それがこれら一連の出来事によって増幅され、彼女を縛る鎖となってしまったと考えるべきだろうか。プリキュアと魔法少女、二つを経験したからこその苦しみ。ギャップなんて言葉ひとつで終わらせることなんてできないものだった。光を知ったから闇は映える。明るい太陽を見たから、暗い月が見える。もう彼女は何もかもいやになってしまった。

 

『さようなら…』

『つぼみちゃん!すぐに行くから待っていて!だから…』

『まどか…』

『っ!』

『痛みなんて簡単に消すことができます。でも、痛みは生きている証なんです。それを放棄してしまった…だから私は…』

『つぼみちゃん!』

 

 つぼみは、魔女の姿を茨のドームの中からみる。魔女の手の形が少し変わっている。先程までよりも鋭く、そして細くなっている。次第に、光が手先に集まっているようだ。

 

『つ…みちゃ…』

 

 まどかの声が遠くに聞こえる。魔女は、恐らくレーザーを今度は手から放って、自分を焼くつもりなのだろう。

 

『つ…みち……』

 

 それをやられてしまえば、逃げ場のないここでは、すぐに殺られてしまう。いや、もう彼女は逃げるつもりではなかったため、関係のないことだった。

 

『つ……………』

 

 大丈夫、痛みは消している。だから痛みなんてなく逝くことができる。彼女の恐怖心はらそこになってようやくなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『リュウゼツラン、一緒に見るんでしょ!!』

『!』

 

 

 魔女の手から放たれたレーザーは、一直線に茨の中へと吸い込まれていった。そして、茨のドーム内部を焼き尽くす。そこに生きているものはなにもなかった。そしてつぼみの姿も。

 

「はぁ、はぁ、はぁ…」

 

 つぼみの姿は、燃え盛る茨を見下ろせるほどの空にあった。つぼみは、レーザーが到達する一瞬の間に自身の身体を茨で包み到達したレーザーの熱をやり過ごした。それだけでなく、レーザーによる副次被害である爆炎によって吹き飛ばされ、ほぼ反対側に空いていた穴から外に逃げることができた。ここまでの行動を彼女がとれた理由。それは、紛れもなくまどかの言葉であった。

 

『つぼみちゃん…私は、絶対に諦めないから。つぼみちゃんとリュウゼツランの花をみること』

『まどか…』

『つぼみちゃんだけじゃない…えりかちゃんやさやかちゃん…マミさんや杏子ちゃんやゆまちゃんやなぎさちゃん、シプレちゃんにコフレちゃん、パパとママとたっくんと仁美ちゃんと、つぼみちゃんの友達…みんなと一緒じゃないと私は嫌だ!!』

『…』

 

 リュウゼツラン、花言葉は『繊細』。それは、世の女の子達共通の花言葉なのかもしれない。だが繊細だからこそ、彼女たちは仲間が必要なのだ。誰かが心折れそうであっても仲間が助けてくれる。傷ついて、未来が見えなくなったとしても、誰かが一緒にいてくれる。だから、少女達は群れをなし、そして前に進むことができる。誰かの助けがなければ生きていけない存在。だが、誰かがいれば一緒に前をみることができる。迷い子となってしまっても、誰かが探しに来てくれる。だから女の子は強いのだ。

 

『…私は、忘れていました』

『…っ!』

『私には、どれだけ辛いことがあったとしても、助けてくれる友達がいたこと』

『つぼみちゃん…』

 

 それは、えりかであり、まどかであり、シプレであり、そしてプリキュアの仲間達であり。彼女は友達に恵まれていた。だから彼女は強くなれることができた。だから彼女は…。

 

「私は、生きたい!!」

 

 今を生きることに決めた。

 

「はぁっ!!」

 

 つぼみは、左腕に巻き付けた茨を伸ばして魔女に巻き付け、そして瞬時に縮ませる。 

 

「くっ!」

 

 瞬時に自分にかかるGに思わす顔を歪ませる。だが、それぐらいの早さではないと、魔女のレーザー攻撃から逃れることは困難である。ならば、痛みを消せばいい。しかし、彼女は決めた。もう、痛みを消さないと。確かに痛みなんて簡単に消すことができる。だが、それは逃げだ。痛みは身体を縛るものなのかもしれない。だが、同時に、生きていると教えてくれる大事なものだ。痛みは、忘れられない。だが、痛みは思い出させてくれた。自分は生きているのだと。自分は生きることにしがみついているのだと。だが、それは当たり前のことなのだ。生きることが惜しくない人間なんていやしない。だから、かっこ悪いわけあるはずがない。

 

「はぁっ!!」

 

 つぼみは、右手に『薔薇騎士の槍』を出現させ、魔女とすれ違い様に突き刺す。魔女に接する寸前、魔女に巻き付けた茨を解くと、そのまま魔女の後ろに回ることに成功する。同じように彼女は、魔女の頭に茨をくくりつけ、突撃。これらの動作を幾度も繰り返した。魔女は、縦横無尽に動き回るその動きについていくことができない。これらの攻撃は、つぼみのアドリブである。後に『フリーダムウォーズ』と名付けられることになる一連の動きは、巨体相手には十分すぎるほど有効であった。しかし、やはり決め手にかける。どれだけ攻撃しようとも致命傷を与えられない。

 

「やはりあの固さはやっかいですね…せめて、どこかにヒビが入ってくれれば…」

 

 ヒビ等脆い部分ができれば、ある技が使える。それならば何とかあの魔女を倒すことはできるはず。だがそれができないからこそ苦戦しているのは間違いない。その時、ピンクの閃光が彼女の前を走り、魔女に衝突する。

 

「ピンクの矢…と言うことは!」

 

 つぼみがその閃光が放たれた方向をみると、そこにいたのはあの少女。

 

「遅れてごめん!つぼみちゃん!!」

 

 鹿目まどかであった。

 

「いえ、グッドタイミングです!!」

 

 鹿目まどかの放った弓矢は、魔女を仰け反らせただけでなく、小さいながらも魔女に傷を作っていた。つぼみはそれを見ると、その傷に向かって飛び込む。

 

「はぁぁぁぁぁぁっっ!!!!!」

 

 つぼみの全魔力を集めた渾身の一撃。それは、傷つき装甲が柔らかくなった魔女のからだの中へとめり込む。

 

「っ!はぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 腕が焼け焦げそうな痛みの中、つぼみの攻撃は最終フェイズへと移行する。つぼみのうでに巻き付いた茨が魔女の中をかき乱す。今まで装甲に傷すらつけることはなかったのに、それは、固い地盤を貫くたくましい花の如く削り、進み、そして前に進んでいく。だが、魔女もそれになにもしないわけではない。魔女は腕を動かし、先端をつぼみに向ける。つぼみをレーザーで焼き払おうとしているのだ。つぼみだけであったら、動くことのできない今焼き払われるということは確実だった。そう、つぼみだけだったら。

 

「させない!!」

 

 まどかはその魔女の腕にめがけて矢を3本射る。魔女は、その攻撃によってれーざーの侵入角度が変わり、つぼみにレーザーが当たることはなかった。

 

「いけ、つぼみちゃん!」

「はいっ!!」

 

 つぼみは、そう返事をすると、魔女に刺さっている方とは逆の左腕についている茨を四方に伸ばす。そこにあったのは、先程の乱舞攻撃のときに突き刺したあの茨だ。一度彼女の手を離れてしまった茨を遠隔操作することは困難である。しかし、ひとつだけ操る方法がある。それは、『接ぎ木』である。薔薇の木と木を繋ぎ会わせ薔薇を増やしたり、交配させることによって薔薇の種類を増やしたりする技術の事だ。つぼみのそれは、茨同士を引っ付け、繋ぎ会わせることによって既に手放した茨であったとしても操作することを可能にする技である。

 

「行きます!!」

 

 外見だけでは分かるはずもないが、つぼみのその言葉と同時に、魔女の体内で茨の先が魔女の体内をかき回し始めている。それはえぐり、貫き、そして前へと進んでいく。いつまでもどこまでも。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

 

 瞬間、魔女の身体にヒビが入る。そしてヒビの合間から植物が出現する。紛れもなくそれは、茨であった。茨は魔女の表面を貫き、そして身体中を伝って張り巡らされていく。

 

「っ!これで、最後です!!」

 

 最後に、つぼみは魔力を茨に全力で込める。すると、茨は成長を始め、細かった茨は、太くなっていく。それと同時に、魔女の身体からはパキパキという何かが割れる音が鳴り始める。茨を太くしていくことによって、小さかったヒビも、どんどんと広げられていく。そして、茨からは幾多の薔薇が咲き誇る。

 

「これが、私の対大型魔女必殺技…」

 

 マミ&つぼみ命名。

 

「『薔薇の展覧会(エ・サリート・モーストラ)』!!」

 

 あたりに、薔薇の豊潤な香りが充満し、多種多様の薔薇による視覚効果も相まって、格別なほどキレイで、美しかった。すべての薔薇に花が付いた瞬間、魔女の身体は崩壊を始める。つぼみはそれに巻き込まれないように後ろへと飛び退く。地響きと共に、地面に崩落してきた魔女の身体が落ちてきて、最後にグリーフシードが空から落ちてくる。それは、魔女を倒したことを証明するものだ。つぼみは、ひとつ息を吐いて自分を落ち着かせる。

 

「つぼみちゃん!」

「まどか…」

 

 まどかは、手を振りながらつぼみへと走り寄っていく。そして、つぼみも手を挙げてまどかを待ち、そしてハイタッチをする。

 

「すごいよつぼみちゃん!あんなに大きな魔女を倒しちゃうなんて!」

「いえ、まどかのおかげです…まどかがいなかったら私は…」

「でも、最後に魔女を倒したのはつぼみちゃんだよ。それは間違いないよ」

「…そうですね。終わりよければすべて良し…ですかね」

 

 そして、つぼみは地面に落ちたグリーフシードを拾い上げる。結界はもう崩壊を始めて、元のおもちゃ屋に戻ろうとしていた。その時…。

 

「え?」

「今の、なに?」 

 

 彼女たちの目の前を何かが横切った。ソレが進んだ方向を見ると、遠くの方でなにかが空に向かって行く様子が見えた。小さくてよく見えないが、だが、その時もっと遠くの方から、ソレと同じ形の動物が出現した。つぼみは直感的に言う。

 

「朱色の…小さい鳥?」

 

 集団の中に、一匹の小さい鳥が合流する。そして、それを待ち構えていたかのように、鳥たちは皆、羽ばたいて空へと消えていく。小さい鳥も合わせて16匹はいただろうか。だが、それに何の意味があったのか、彼女達には分からない。分かるはずもない。つぼみとまどかはその不思議な光景を目に焼き付けて、その場所から去っていった。




 と、言うわけでつぼみまどか組終了です。適当にコピペしてたら痛くないのゲシュタルト崩壊が…。次回は、えりか&マミ組です。さて、次はだれが犠牲になってしまうのか…。
ヒント:SFアニメの敵。5人姉妹の四女。なぜか他は名前が漢字なのに、一人だけカタカナ。最終的にすべてを失った。自ら主人公と敵対したとはいえ、2000年代のアニメの中で自分の中では最も不幸な敵キャラの一人。続編はないだろうから、いつの日にかスパロボに出て救われてもらいたい…。

これだけ書けば分かるかな?分からない場合は次回まで待ってください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。