映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に 作:牢吏川波実
昔々あるところに、一人の女の子がおりました。
美人だった女の子は、モデルを始めました。
でも、そんな女の子に嫉妬した仲間達が女の子をいじめました。
女の子は、心を病んで、家に引きこもってしまいました。
女の子には、姉妹がいました。
でも、だれも、助けてくれなかった。
助けてくれるふりをしてるだけ。だれも女の子のことを本当に心配していません。
その内、彼女以外の4人が何かを隠していることに気が付きました。
何を隠しているの?だれも答えてくれません。
私は、いらない人間だったの?だれも答えません。
女の子は、ますます引きこもってしまいました。
そんな時、女の子に救いの手を差し伸べる魔女が現れました。
魔女は、女の子に立ち上がる強さと、そして友達を8人連れてきてくれました。
毎日が楽しかったです。
気づけば、女の子は………裏切られました。
魔女は敵になりました、友達は敵に奪われました、姉は敵で、私を撃ちました。
そして女の子は唯一の人類の敵になりました。
魔女がやってきました。私に言う。ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね
ごめんね!
ごめんね!!
ごめんね!!!
ごめんね!!!!
ごめんね!!!!?
ごめんね!!!!??
ごめんねぇ!!!!????
そして、女の子は負けて、宇宙に一人ぼっちにされて…だれも女の子のことを探しませんでした。
女の子は偶然見つかって、一から始めようとしました。
でも、結局ダメだった。私は、人類の敵だから…。
夢も、家族も、友達も、仲間も、信頼できる人も、地位も、信頼も、そしてやり直すチャンスさえも失った女の子。
そして、女の子は人類に敵対した悪者としてふさわしい最期を迎えました。
めでたしめでたし
「そりゃ!!!」
マミと別れはえりかは、魔女の結界の中を順調に進んでいた。途中使い魔が現れても、えりかの裁縫針で一体一体倒しながら進んでいたため、それほどの苦労はしていなかった。また一匹、使い魔を口刺しにして結界を進む。なお、その際の攻撃はマミによって『ペネトラーレ』という名前が付けられていたが、えりかは技の名前を覚えることができず、スルーしてしまっていた。そんなえりかの後ろには細い黄色い道ができていた。それは、先ほどマミから受け取ったリボン、それが入口からえりかまで続いていたのだ。えりかはリボンを裁縫針で止めてから結界の中を進んでいたのだ。これは、結界の中は迷路となっているためマミがもし遅れて入ってきたとしても、迷ってしまうということを防ぐためである。因みに、マミのリボンはやはり特殊なようで、どれだけ伸ばそうとも切れることもなく、ここまで長い道のりだったのだが、なんとか途切れずに来ている。
「使い魔にリボン切られてなきゃいいけれど…」
一番の懸案事項はそれであろう。もしかしたら途切れないのもそれが理由の可能性だってある。つまりすでに途切れているということだ。それだけは勘弁である。それに、そんなことは絶対にないが、もし撤退ということになった場合入口までの道が分からないと迷いに迷うこととなってしまう。結界という物は、富士の樹海に等しいものである。持ってはいないが方位磁石を使用することもできず、同じ景色がグルグルと回っているので方向感覚すらもくるってしまう。まさに、マミのリボンは命綱である。そんなこんなで、えりかは魔女が待つドアの前へとたどり着いた。えりかは、一度大きく息を吸って、そして吐く。精神を整えたえりかは、ドアを開いた。そして、えりかが見たのは…。
「…?なんか、真っ暗なんだけれど…」
真っ暗、そう表現しなければならないほどそこに景色は存在しなかった。ふと、後ろを見る。そこには自分が入ってきたドアはなく、いやリボンがある場所を境として消えている。ドアが透明となっているのだ。ともかく、そこには小さな青い球体が浮いていた。青い球体?いや、よく見るとどこかで見たここがあるものだ。その内、球体がどんどんと大きくなってくる。いや、こちらに近づいているのだ。その内、青の中に他の色が映えてくる。白い色が混ざる。緑色が混ざる。茶色が混ざる。まて、あれは見たことがある。確か、あれは…。
「え、まさか…」
それは、母なる星地球。えりかが今現在いる場所である。では、ここは、今えりかはどこにいるのだろうか。地球の大きさは、ちょうど月から見たような大きさとなった。いや、地面に見覚えがある。見たようなではない、ここは月だ。かつて、自分たちが砂漠の使途との最終決戦を行った地球の天体だ。次第に、白いものがポツポツと現れる。だが、地球の光に隠れているのか、あの時よりも星の数は少ない。間違いない、ここは宇宙だ。だが、なぜそのような場所に来てしまったのだろうか。いや、それよりもえりかには言わなければおけないことがあった。それは…。
「宇宙………キターーーーーーーーー!!!!!!!!」
以上である。
「じゃなくて、なんで宇宙にいるわけ!?てか魔女は!?」
さすがのえりかもそう思う。まだ魔女の姿は見えることはない。いつもなら魔女の部屋に入った途端に出てきてもいいはずなのである。なのに、入ってしばらくたつというのにそれが現れない。どこにいるのだろうか。
「ん?」
その時、空に何かが見えた。えりかは目を細めてそれを見る。何かがこちらに向かっているようだ。
「んん??」
いや、こちらに落ちてくるようだ。
「えぇ!?」
えりかは、その場から退避する。その際に、どうにも体がフワッとした感覚があったが気のせいだろうか。そして、えりかが先ほどまでいた場所に8体、落ちる影があった。その衝撃によって砂塵が中に舞う。
「ちょ、え!?なに!?」
砂塵は、舞い上がったまま、いやゆっくりとだが下に落ちている。だが、それが落ちるを待つことなく、ソレは出現した。
「!」
槍を前後に付けた武器、馬と人間が二つ合わさったケンタウロスのような怪物が飛び出し、えりかに向かってくる。全部で8体。えりかは、いつものように避ける。しかし、飛んでみて初めてその空間の異質さに気が付いた。
「体が軽い…いや、浮いてる!?」
普通に跳んだはずなのだが、自分の思っていたよりも大きく跳び、地面がみるみる内に遠くになってしまう。そして、最高到達点に至ったところで、落ち始めるのであるが、やはりそれもいつもよりも遅い。そうしている間にも、下を通っていったケンタウロス達は方向転換し、えりかの方へと向かってくる。
「よ、避けないとって動けない!!」
動けない、という言葉には少し語弊がある。正確に言うと、動いているのだが、その動きが移動に繋がらないのである。どれだけ足を動かそうとも、空中にいるのだから動くことはない。それに降りるときもかなり遅い。まるで、本当に宇宙に、それも月にいるかのようだ。えりかがあたふたしている時にもケンタウロもとい、使い魔たちはえりかを殺そうと突撃する。
「ちょちょっとタンマ!!」
なんて言っても結局は無駄であった。使い魔の槍による攻撃を受け、えりかの腹部を貫通…。
「あ、危なかった…」
してはいなかった。えりかは咄嗟に裁縫針によって間一髪槍を防いでいた。しかし、結局えりかは攻撃の勢いを殺すことはできないため、なすがままに連れ去られるだけである。ジェットコースターもかくやというほどのスピードで、目が眩み始めたその時、ひとつの影が舞い降りる。人型、サイズも自分とほぼ同じだろう。一瞬マミ、またはほかの魔法少女であるかと思った。だが、今ソレはどこから降りてきた。使い魔が先までいた場所の上からだ。普通ドアから入ってくるはず。ドアが開いた様子はない、ということはソレはずっとこの部屋にいたことになる。だが、使い魔や魔女が入り浸っているこの部屋にずっといるなんて自殺行為もいいところ。では、あれはなんだ。
「ってことは、まさか、魔女?」
魔女は、宇宙を縦横無尽に駆け抜け、えりかへと迫る。
「宇宙を走る魔女!?ズルイよ!!」
かたや、全く身動きがとれない魔法少女えりか。かたや、自由に動き回れる魔女。大ピンチである。
「うわぁ来た!!」
えりかは、ともかく武器で防御するが、相手は魔女だけではない。周りの使い魔8体も同時に攻撃してくるため、多勢に無勢とはこのことであった。ついに、ひとつの攻撃に当たってしまったえりかは、地面に勢いよく叩きつけられてしまう。なんとか受け身を取ったもののやはり痛いものは痛い。先ほどのように空中には砂塵が舞った。
「いたたたた…。やっぱり、自由に飛べるのには勝てないか…」
やはり、地面も満足に移動できないのは辛い。えりかのバトルスタイルはとにかくヒット&ヒット、どうしても素早い動きで自由に空を飛ぶことのできる相手と戦うことは難しい。えりかは考える。今自分ができる事はなにか。空中に浮かんだ砂塵と大きな岩を見て思う。
「岩?」
えりかが見つけた岩、それは先ほど使い魔が現れたときに空中に浮かんだ岩と、えりかが叩きつけられたときに舞い上がった岩である。砂塵に隠れてよくは見えなかったが、四方に岩が浮かび上っているのが分かる。
「これだ!」
その時、えりかは閃いた。えりかは、まず結界の入口に置いてきた裁縫針を消失させる。すると、伸びきったマミのリボンはまるでゴムのように収縮し始め、そして次第にえりかの手の中に納まるサイズになった。如意棒のようだと、えりかは勝手に思った。さておき、えりかは裁縫針を出現させ、その穴にリボンを括り付ける。そして、その裁縫針を空中にある岩の一つ投げる。裁縫針はダーツの矢のようにターゲットへと向かって行き、見事に岩へと突き刺さった。
「よしっ!これでジャンプしてリボンを引けば!」
これならば、岩の方へと移動できる。これを繰り返せば、空中でも制空権を取ることができる。そう考えたのだ。
「私って頭いぃ~」
だが、結局はえりかの考えた作戦である。
「あれ?」
ツメが甘い。
「ちょ、なんで岩がこっちに来るの!?待って、止まって!!?」
えりかは、岩と正面衝突するが、間一髪、というかほぼ手を暮れに近いが体をひねらせて直撃を逃れる。
「な、なんでぇ…」
説明したいところであるが、そんな余裕もなければ、原理も詳しくわからない。と、言うわけでここはスルーさせてもらう。
「そ、それなら地面だったら!!」
地面ならば、まず引き寄せるなんてことはないであろう。と、考えたのだが、やっぱりツメが甘い。それはもう糖尿病になるぐらい甘い。
「うわぁ!!ブレーキが効かないんじゃ同じじゃん!?」
先ほど岩であった部分がえりか自身に置き換わっただけである。なので以下略。
「ゲフッ!?…し、死ぬかと思った…」
実際のところ、通常であればもう何回か死んでいてもおかしくないのであるが、流石魔法少女と言ったところか、またはえりかの根性と言ってもいいのだろうか。
「て、手ごわい…やっぱ一人で戦うのには無理があったかも…」
手ごわい、と言うより今のところダメージのほとんどは自滅であるのだが、それは言わないでおこう。
「マミさん…マミさんだったらどう戦う?まどかだったら?さやかだったら?杏子、なぎさ…つぼみだったら…」
自分以外のメンバーであれば、なんだかさやか以外は何とかできそうに思えてくる。もしかしてこの魔女は自分に相性が悪いのではないだろうか。結局のところ、自分にはなすすべはない。接近戦を挑もうにも、接近戦に必要な俊敏性が失われた時点でそれはできない。針を投げて遠距離攻撃もできないことはないが、動いている者に当てるなんて至難の業である。それも魔女を含めて9体、一体一体相手にしている余裕なんてない。万事休すとはこのことである。
魔女のモデルのアニメ、4年ほど前にDVDを借りて一気に見た覚えはあるのですが、改めて見ようと思うとどうにも手が伸びず…。理由として、やっぱり自分が、あるキャラに思い入れがありすぎるのだろうと思います。
この度、平均評価が初めて付きましたが、その事について活動報告に記載があります。良かったらそちらを見て、それからアドバイスの方をよろしくお願いします。