映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に   作:牢吏川波実

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 やっぱり魔法少女の中でも、ほむらの戦闘シーンはかなり難しいと再認識しました。


魔法少女が、魔女になる以上に最悪なことなんて……あるの?

 真っ暗闇の中を連なる屋根の上、頼りになるのは自分自身の直感と、ちょっとばかしの月光のみ。このような細い道を大急ぎで駆けていくことのできるほどに度胸のあるのは、猫と盗人とどあほうぐらいな物だろうか。特にここは場所が場所だけにビルの影になって光が届かないため、ちょっと足を滑らせてしまうことはすぐに命取りとなってしまう。まさに、常に崖っぷち状態といっても過言ではない。そんな危険な空間で二人の少女が戦闘を行っているなど誰が想像できるものだろうか。

 

「……」

「ッ!!」

 

 さやかは、サーベルを二本取り出して日本刀による攻撃に耐える。だが、自らの劣勢は火を見るより明らかだった。何より、こちらの攻撃は当たる気が全くしない。だというのにほむらの攻撃はどれもこれも防がなければ確実に己の寝首を掻ききるのではないかと言うほどに正確で、人を殺すと言うことに戸惑いも何もないようにみえる。これが、数多の世界を飛び越えてきた者、おそらくマミよりもベテランである魔法少女の実力。ちょっと気を抜けばすぐに自分は地獄行きだ。それほどのプレッシャーが常に彼女の心を纏っていた。正攻法で行っても破れることは必至、ならば……。

 

「ハァッ!」

「ッ!」

「えッ!?」

 

 さやかは、ほとんど死角であろう足元から腹部に目掛けて蹴りを入れようとした。しかし、ほむらはそれをお見通しだったかのようにさやかが剣をクロスさせている中心をてこの支点として、日本刀に力を入れて跳んで避ける。そして、一度さやかの頭に蹴りを入れると空中高くに跳びあがり、盾から単発式の銃を取り出して躊躇なくさやかに狙いを定めて撃つ。

 

「くっ!」

 

 さやかは、すぐさまその場から後ろへと飛び退き銃弾を回避する。だが、このまま遠距離攻撃を続けられればその内やられてしまう。己の武器はほぼ近距離の戦闘でしか効果がない。遠距離からの攻撃は、まさにさやかの苦手としているものだった。だがさやかは遠距離攻撃、遠くにいる相手にたいしての対策がなにもないわけがない。さやかは、銃弾を回避しながらも二振りの剣をほむら目掛けて投擲する。

 さやかもまた、魔法少女になってから何もしてこなかったわけじゃなかった。使い魔との戦い、魔女との戦い、マミとの特訓、そして同じ魔法少女と戦うことを想定してまどかやつぼみと共に自主練を重ねてきた。例えほむらのほうがベテランで戦いなれていると言えども、さやかもまたそれを理由にして逃げるほど臆病ではなかった。それは勇敢であると言える。だがそれと同時に無謀であるとも言える。

 

「ッ!」

 

 ほむらは、空中でさやかの剣二本を日本刀で弾き飛ばした。しかし、それが通用しないことなどすでにわかりきっていたこと。大事なのは、ほむらの気が自分から一瞬でも逸れる事であったのだ。

 

「はぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

 

 本命はこの次の一手。さやかはほむら目掛けて青白い光を振りまきながら飛びかかる。その様子は、空中の気球に向かって発射されたミサイルのようだった。

 

「これでぇぇぇぇぇッ!!!」

「ッ!」

 

 流石のほむらでも、この勢いを殺すことなどできないだろう。致命傷とならなくとも、動きを封じることぐらいはできるかもしれない。銃弾も、魔力でコーティングを施した今の自分の身体では貫き通しことなどできないだろう。身動きが取れないほむらに剣先が到達するのは確実であると、さやかは思っていた。しかし、後もう一歩で剣先がほむらに接地するというその時であった。あたりを眩い白い光が覆った。

 

「なッ!」

 

 閃光弾である。暗闇に眼が慣れていたさやかにとって、目の前で爆発したそれは、まさに毒であるとも凶器であるともいえる物だ。ただの光であるというのに、眼が潰されるような痛みのような感覚がさやかを襲い、ほむらの姿を見失ってしまった。

 

「まずい……クッ!」

 

 さやかは、瞬時に自分の臍の部分にはまっているソウルジェムを守るために自身の細い腕をほむらの銃の射線上であるはずの場所へと被せる。これは、マミに言われていたこと。もしも敵の姿を見失ったら、すぐにソウルジェムを死守するという厳命。体中のどこを傷つけられても回復することはできるが、ソウルジェムが破壊されてしまったら即死する。そのため、ソウルジェムだけは絶対厳守せよ。ほぼ無意識に近い形で、さやかはそのマミの命令を実践していた。

 

「う゛ッ!!」

 

 そして、その行動は意味を成すものであった。腕に激痛を感じたのだ。今まで経験したことのないような激痛。おそらく、これが銃で撃たれる痛みなのだろう。えぐるような、やけどを負うような痛みは、普通の少女であれば発狂してしまうのは確実だ。銃弾が当たったそこは、すこしだけはずれてはいた物の、間違いなくソウルジェムを狙った銃撃だった。さやかは、魔力でコーティングしていたとはいえ、細い自身の腕でよくも銃弾を止めれたものであると自分自身を褒める。早く腕を回復しなければならない。しかし、その時間も与えられなかった。

 

「ッ!」

「ガハッ!」

 

 胸に重い鉄球が当たったような衝撃を感じる。と、同時に自分の身体が急激に落下していくのも感じる。目がくらんで前がよく見えない今、彼女にとってはそれが恐怖にしか感じられない。まさに、真っ暗闇の中でのるジェットコースターと言った方がいい。だが、その恐怖も一瞬で終わった。今度は背中に激痛と、レンガのような石のようなものが壊れていくような音が聞こえた。間違いなく、地面に激突したのだ。全身の骨がバラバラになるような強烈な痛みがさやかを襲う。

 

「クッ……うぅ……」

 

 何者かの足音が聞こえる。いや、この足音は間違いなくほむらである。さやかは、おぼろげながらも見えるようになった目でその姿を視認すると、身体を起き上がらせようとした。しかし、ほむらはさやかの胸に足を乗せると、全体重をかけてさやかが起き上がるのを制止した。どれだけの力を入れても起き上がることができない。恐らくこれも、魔力によって筋力を挙げているのだろう。

 

「つッ、重たい……あんた、やせた方がいいんじゃないの?」

「余計なお世話ね、美樹さやか」

「つぁ゛!!」

 

 ほむらは、さやかの左腕を撃ち抜くと、その銃口をさやかの頭に向ける。

 

「痛ッ……ソ、ソウルジェムを壊さないと……魔法少女は、死なないんじゃなかったの?」

「えぇそうね、でも例えソウルジェムを撃ち抜かれなくたって、痛みを抑制していないで頭が吹き飛んだら、発狂するほどに痛いのよ?経験してみる?」

 

 その言葉に、さやかは背筋に悪寒が走った。痛みなどどれだけでも抑制することができる。どれだけの痛みを負ったとしても回復することができる。しかし、心の傷を回復するというのは難しい。もしもほむらが言ったように頭が吹き飛んでも、ソウルジェムが無事であるのだからそれこそトカゲのしっぽのように頭を再生することは可能であろう。だが、頭が吹き飛ぶという事は、間接的に言えば死の痛みを味わうという事。その痛みは、おそらく長い時間に渡って自分自身の心を蝕むことだろう。そうなれば、ソウルジェムが濁っていく要因になる。いくらグリーフシードで穢れを取り除こうとも、用紙を侵食していく墨汁のようにすぐに濁っていくことだろう。そして最後には自分は魔女となってしまう。そんなあっけのない終わり方、さやかは吐き気がするほどに嫌だった。

 

「安心なさい、頭を吹き飛ばしたらすぐにソウルジェムも壊してあげるから……あなたが残酷な真実を知る前に」

「なによそれ……魔法少女が、魔女になる以上に最悪なことなんて……あるの?」

「えぇ、魔法少女全体としたらそれが一番かもしれないわね。でもあなたにとってはそれ以上に残酷なこと……」

「私にとって……」

 

 ほむらは、一体何を知っているというのだろうか。自分自身の知らない最悪な事実、彼女は一体過去でどれだけの事を見てきたというのだろうか。過去の自分に何があったというのだろうか。いや、考えるのはそこじゃない。今大事になるのはどうしたら自分が生き残ることができるのか。一体どうしたらこの状況を打開しうるのか。全力でそれを考えなければならない。左腕は先ほど銃で撃たれたために動かない。身体もほむらの足が乗っているから動かない。動くとしたら右腕。しかし、彼女の事なのだからどうせ右腕で攻撃したとしても防がれることだろう。もう、自分には何も残されていないのだろうか。

 

「さぁ、話は終わりよ」

 

 いや、ある。杏子のあの武器だ。あれならばもしかしたら何とかなるかもしれない。だが自分にできるのだろうか。マミやえりかは実際にやってのけたというが、そんなことが自分に可能なのだろうか。いや、色々考えてもしょうがない。これでダメだったらどうせ死んでしまうのだ。つぼみも言っていた。やらないで後悔するよりも、やって後悔する方がよっぽどいいと。死んでしまったら後悔する時間など、それこそ永遠にできてしまうのだ。ならば……。

 

「さようなら、美樹さやか」

「ハァッ!!」

 

 さやかは、ほむらの首筋に目掛けて剣を振るった。しかし、当然のことながらその攻撃はほむらの左手に持つ日本刀で防がれてしまう。一瞬、火花が暗闇に舞った。

 

「愚かね」

「愚かでも、これが私のやり方だぁぁぁぁ!!!」

「なッ!」

 

 ほむらは、自身に起こったことが理解できなかった。首に激痛が走ったのだ。それも、まるで絞首刑に泣けられる寸前で縄を首にかけられているかのように首回りを一蹴する痛みが。

 

「これ……って……」

 

 ほむらは改めて自分が防いださやかの剣を見た。そこにあったのは、自分のよく知っているさやかの剣。ではなかった。いうなれば、鋭利な刃が何個も付いている頑丈な紐。自身が防いだのはその紐の部分。そこを起点として曲がって自分の首に巻き付いたという事なのだろう。

 

「はは、成功しちゃった……」

 

 その技は、杏子の武器をみて思いついた物だった。杏子の武器は槍兼多節棍である。さやかは常日頃から思っていた。自身の剣も少し変化させれば、杏子の武器のようにできるのではないだろうか。以前アニメで蛇腹剣という物を見た。あれを、自分も作り出すことができるのではないだろうかと。しかし、思っただけで行動に移したことはなかったため、本当に成功するかは五分五分であった。それは、執念による成功と言ってもいいだろう。

 

「ぐッ!」

「ッ!」

 

 ほむらはしかし、首に食い込む刃の痛みなど顧みずに、自分に銃口を向ける。そして、引き金が引かれようとしていた。さやかはほむらの鬼気迫る表情に、悪魔を見たとすら思った。

 

「あ、あぁ……」

 

 怖い、ほむらが怖い。首筋から血が垂れている。とてつもない痛みが彼女の事を襲っているであろうに、ほむらはそれでも自分を殺そうとしている。悪魔、鬼、魔人、その時の彼女の事を表す言葉などいくらでも思いつく。殺される。殺される。殺される。そんな恐怖が彼女の心を襲った。冷や汗などとうに消え失せ、また別の何かが身体の奥底から溢れだしてくるような、そんなとてつもなく嫌な感情が身体中を駆け巡った瞬間に、さやかは発作的に行動に移した。いや身体が勝手にその行動を選んだのだった。

 

「あぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 さやかは、無我夢中でサッカーで言うところのオーバーへっとキックのように足を振り上げた。火事場の馬鹿力という物は本当にあるらしい。今までだと絶対に曲がらないような角度まで関節が曲がり、さやかの足は見事にほむらの背中を捕らえた。無意識に魔力を込めていたため、普通の力以上の力で蹴り上げたその足によって、ほむらの身体はさやかから離れた。その瞬間、さやかの身体に生温かい雨のような液体が降り注いだ。

 

「はぁ……はぁ……はぁ……こ、怖かった……あれが、殺意?あんなの、ただの女子中学生が出しちゃダメでしょ……」

 

 恐ろしかった。今まで自分が経験したことのないような冷たい感情。一体どこからそんな感情を出すことができるのか。背筋が、そして脳までもが凍ってしまうのではないかと思うほどに恐ろしい感情だった。さやかは、自分の顔に浮かんだ冷や汗を拭った。

 

「え?」

 

 その時、暗くてよく見えないがしかし、手袋に何か色が付いているように感じた。さやかは、魔力で周囲を青白く光らせてよくその手袋を見る。そこについていたのは赤黒い物。血だ。

 

「痛ッ……アハハ、安心したからかな……痛みを思い出してきた……」

 

 よく見れば、あたりは血だらけである。思えば、自分は随分と痛めつけられたものだ。しかしそれでも動くことができたのは恐らく、アドレナリンという物質が出て緊張状態にあったからだろうと感じる。確か興奮状態の時に分泌されるアドレナリンというホルモンには、感覚を麻痺させる作用という物があるのだとか。実際に眼で見ることはできないが、多分それのために少しの間痛みを感じていなかったのだろうと思う。さやかは、その時になってようやく自分の身体の傷を癒し始める。その内、痛みは完全になくなった。

 ふと、さやかは思った。ほむらはどうしたのだろうかと。自分が彼女を蹴飛ばしてから少し時間が経っているが、どうして彼女は何も行動を起こさないのか。いや、もうすでに帰ってしまったという事も考えられるが。さやかは、ふと周囲を明るくしたままに後ろを向いた。そこには……。

 

「なんだ、まだいるんじゃ……」

 

 さやかは、彼女の足だけを見てそう言った。そして体を見て疑問に思った。どうして彼女は血だまりの中にいるのだろうかと。自分と彼女の周囲には、かなりの量の血が広がって血だまりとなっている。だが、これが全部自分の血なのだろうか。確かに、自分は彼女に痛めつけられたものの、ここまで血が流れてしまったら、人は生きていないのではないだろうか。つまり、自分は死んでいてもおかしくないはず。しかし、さやか自身が感じている通りに、その気配すらもない。では、この血だまりは一体なんだというのだろうか。まて、そういえばさっき自分はどうやって彼女の拘束から逃げ出していた。確か、彼女の首に蛇腹にした剣を巻き付けて、その後彼女の背中を蹴ってそのまま彼女は前に歩いて、暖かい水が、自分の身体に……。

 

「ま、まさか……」

 

 さやかは、考えたくもない想像をしてしまった。もしもそうなら、彼女の頭は……。見たくない。見たくないが、確認しなくてはならないのだ。さやかは、夜盲の鳥がじっくりゆっくりと見るように目線を奥に向けた。

 

「ッ!」

 

 そこに、人間としてあるべきものがなかった。切断面からは大量の血が滝の水が流れ落ちるかのようにゴボゴボという音を立てながらあるはずだった道を探っていた。

 さやかはその凄惨な光景を見て思わず、手で口を覆った。そして、ふと地面を見た。茶色だったはずの道、しかし今では血だまりのおかげで赤く染め上げられた道。よく見ると、壁も赤くなっているだろうか。その中に、あった。彼女が転校してきたとき、自分は彼女の顔がきれいであると、そう思った。長い黒髪に、整った顔つき、大和撫子とはよく言った物で、まるでブラックダイヤモンドのように輝いているその髪は、果てなく印象に残っていた。そんな顔が今、彼女の隣にはあった。無機物な、ボールのようになってしまったその顔が。

 

「う゛ッ!オエ゛ェ゛……」

 

 突然の嗚咽。そして汚物。さやかは、自分の腹の中にしまい込まれていたそれらを血だまりの中に吐き出した。周囲には、血の匂いと汚物の匂い、それからちょっとしたアンモニアの匂いが漂って、なんとも言えない、地獄にいるかのような匂いが充満していた。

 

(殺した、殺した殺した!私が、あいつを……殺した……)

 

 ひとしきりに吐いたさやかはしかし、まだ嗚咽が続く中自分の罪と向かい合っていた。確かに、彼女は自分の事を殺そうとしていた。それに、あと一歩行動が遅かったら自分は本当に殺されていた。だから、実質的には正当防衛に等しい。しかし、だから何だという。社会的に罪に問えないかもしれない。しかし、自分が彼女を殺したという事実は二度と消えることのない、一生付きまとう罪である。今まで、たくさんの魔女を倒してきた。元魔法少女だった子たちを殺してきた。でも、その時とは全く違う感覚。人間の肉が切れる異様な音。さやかは、自分のした行いが怖くなった。

 

「殺すつもりじゃ、なかったのに……」

『殺すつもりじゃなかった?よくそんな気持ちで魔法少女なんてやっている物ね』

 

 その時、声が頭の中に聞こえた。よくよく考えてみると、その声も聞いたことがあるし、この頭の中に聞こえる声の正体が分かるはずだったがしかし、そんな事を今の彼女が考えていられる余裕はさらさらなかった。

 

『あなたが殺してきたのだって、元魔法少女の女の子たちじゃない』

「違う!そう、だけど……でも私が倒してきたのは、魔女……」

『そう、そう思うことで貴方は自分の罪から逃げてきた』

「ッ!」

『でも、あなたはもう逃げられない。暁美ほむらを殺したという事実を、隠ぺいすることなんてできない』

「わ、私は……私は……」

 

 その声は、自分が思っていたことを言い当ててくる。まるで、自分の心の声のようだ。確かに怖かった。逃げていたのかもしれない。

 

『所詮、貴方の心は弱いのよ。そんなんだから、志筑仁美に恭介を取られてしまうのよ』

「きょう……すけ?」

 

 恭介が仁美にとられる。それはいったいどういう事だ。

 

「それって、どういう……」

『言葉の通りよ。志筑仁美は、上条恭介の事を……』

 

 人は恋をするために生まれてきたと言っても過言ではない。人は恋をする。男も女も。そこに差別なんて存在しない。けどその結末は誰にだって平等というわけじゃない。男も、女も、最後に結婚できる人間はただ一人だけ、たった一つしかない椅子のために誰もが右往左往する、それが人間なのだ。誰が恋をしているのか、誰が誰に恋をしているのか、それは他人が推し量れるような簡単なものではない。だからこそ、恋は時に人を支配してしまうのだ。人を支配し、操り、結果的に最悪な結末へといざなうことだってある。何故あの人を好きになってしまったのか、どうしてあの人は自分を好きになってくれないのか、どうして自分は選ばれなかったのか、数多ある後悔や挫折がよからぬ方向へと人間を導くことがある。だからこそ人は言う、恋は魔物だと。




 ある場所に、本編では使われなかったが、さやかの武器は蛇腹剣のようにもなるという記述があったため、それを採用しました。
 ちょっとしたネタバレになりますが、さすがの魔法少女でも首斬られても生きてるのか、ということをちょっと悩んだのですが結果この小説内に限り『可能である』とすることにしました。ただ、描写的に大丈夫なのだろうか。なにせ、実物なんてもちろん見たことがないので想像で書いていますからなにか間違いがあるかもしれません。
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