映画 プリキュアオールスターズVS魔法少女まどか☆マギカ 悠久の絶望は永久の希望に   作:牢吏川波実

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 2.3話使ってこの展開を書こうと思ったけど、タイミング的にはここしかなかった。
 ここからは、少々駆け足気味になっていきます。ここ最近、心理描写が苦手になり始めているので……。


あたしって、ほんとバカ

 私はどうすればいいの。さやかは心の中で自問自答を繰り返しながら一夜を明かしてしまった。松葉杖をついて家から出てきた恭介の後ろ姿。その背中が、あまりにも小さく見えてしまう。もちろん、はるか遠くにあるマンションの屋上から見ているからという事もあるだろう。だが、それと同時に自分と彼との距離があまりにも離れてしまったことも関係しているのは間違いがない。

 あの時、自分がQBに頼んだのは彼の腕を治すことだけだった。いっそのこと全身の怪我を全部治して欲しいと願おうともその時思った。しかし足の方は骨折していたとはいえ後遺症が残らない程度の怪我だったこと。それにマミからもしもいきなり全身の悪いところ急になくなったら不自然に思われる。だから手だけにしておきなさいと促された事もあって、自分は手を治して欲しいと頼んだ。

 しかし、今考えてみれば別に不自然に思われてもいいのではなかったのではないかとさやかは思う。余命宣告をされていた人間が、十年も二十年も生き続けるなどという事ですらよくあるこの世の中だ。つぼみの妹のふたばもまた、つぼみの願いという奇跡のおかげで治り、その後たくさんの検査が待っているから元の街には戻ることができていない。しかし余命宣告までされていた彼女ですらその程度で済んだのだから、骨折程度直したところで、結局は大事の前の小事に過ぎなかったのではないだろうか。そう、その治した張本人が殺人という大事を成す前の小さな奇跡だ。

 昨晩、自分は人を一人殺してしまった。それも、自分と同じ年ごろの少女。

 美人で、頭もよくて、でもどこか不器用そうに思えた少女を自分はその手にかけた。

 確かに、その少女とは仲が良くなかった。というよりもあまり接点がなかった。あの子が転校してきたその日に、同じく別の学校から交流のために来た女の子二人との接点ができたころにはその子は学校に来なくなってて、一緒に話したことすらもなかったし、むしろ自分たちの敵だと思っていた。

 今思い返しても、完全な事故だった。そう自分に言い聞かせようとする。でも、そんな物ただの言い訳だ。刃物を彼女の首に巻き付けた時点で、もしかしたら殺してしまうかもしれないという可能性はあったのだ。なのに、何もしなかった。あれは、確実に自分の故意による殺人だ。いくらあの子も色々と罪を犯していたとはいえ、その子を殺していいわけない。自分は、いずれ罰を受けなければならないのだ。

 耳の奥では、今もあの時の音が流れ続けている。肉を断ち切った、あのみずみずしい音。彼女の身体と頭が地面に落ちた時の鈍い音。血だまりの上を歩いた時の音も、肉から滝のようになだれ落ちていた血の音も、その時彼女の行った所業の全てが耳の奥に残っていた。

 未成年とはいえ、きっと少年院行きは確実。そうなったら、しばらくは自分が助けたあの幼馴染とは会うことができなくなる。その前に、自分は彼に一目会いたかった。だからここに来た。

 全く、なんて恩着せがましい女だろうと自分でも思う。わざわざ『自分が助けた』という言葉を強調させて、自分のものにしようとするなんて。自分がそんなわがままな性格なのだから、もう一人の幼馴染は悩んで、魔女に操られてしまったというのに。

 

「……」

「見つけたよ、さやかちゃん」

 

 後ろから、優しく自分を包み込むような声が聞こえた。さやかは、ゆっくりと振り向いてその少女の正体を確かめる。だが、すでにその声色から察しがついていたので、それは完全に無駄な動きとなっていた。

 自分には、親友が三人いる。そう言っても過言ではない。幼馴染の上条恭介と志筑仁美。だがその二人が今この場所にいるはずがなかった。このような場所に現れることのできる親友は一人しかいない。

 

「まどか……」

「……」

 

 鹿目まどか、親友であり、戦友の彼女がそこにはいた。

 

「どうしたのこんなところにいて、学校は?」

「それはさやかちゃんもだよ。一緒に、学校に行こ?」

 

 学校。何故だか懐かしい響きに聞こえる。しかし、自分にはもうそのような資格はない。まどかと一緒に学校に行く権利も、彼の前に現れる権利、自分にはもうないのだ。

 

「ダメだよ。私昨日人を……ほむらを殺したんだよ?そんな私が学校なんて……」

「生きてるよ」

「え?」

 

 聞き間違えたか。今、彼女は生きていると言い放った。しかし、自分は確かに見た。頭と身体が完全に離れているその姿を。そして、自分が人を殺したというあの感触も。それは全て事実である。絶対に虚像などではない。

 

「あのね、ソウルジェムが無事だったら、首と胴体が離れててもくっつくんだって」

「そっか……」

 

 そうか、魔法少女だったらそんなことも可能だったのか。

 そういえば、ほむらは何度も時間を巻き戻しているベテランだ。自分では思いつくこともできないようなことすらもできてしまうのだろう。

 自分はほむらを殺していなかったのかとほっとしたような気がする。でも、それと同時に改めて自分たち魔法少女の身体の異様さについて認識してしまった。そして、ほっとした自分に対してイラっとした。

 

「まるで、ゾンビかなんかだね私たち……首切られても死ねないなんてさ」

「さやかちゃん……」

 

 それは、まどかが自分の耳で聞いてても、さやかが自分がちょっとやそっとじゃ死ねないのだとがっかりしているように聞こえた。しかし、それは事実だった。

 彼女が再認識したのは、自分達魔法少女の身体がゾンビのようだという事。それと、自分達が持っているものは、人も殺すことができる武器だったという事だ。

 なにがほっとしただ。もしも相手がほむらじゃなかったら確実に殺しているではないか。自分の持っている武器は、魔女を殺す為だけじゃなく、人をも殺しかねない武器だ。簡単に、そして残酷なまでに瞬時に人の命一つを消すことが可能な立派な殺人平気じゃないか。剣も、そして自分も。

 さやかは、ソウルジェムを取り出し、そこに光る深海のように濃い青を注視しながら言う。

 

「恭介の事を思って願ったことで、恭介は助けられた。でも、その代わりに今度は仁美が苦しむことになっちゃった……」

「さやかちゃん……」

「私は……いくらバラバラにされても、身体を燃やされても、ソウルジェムがあれば身体を元に戻すことができるし、痛みだってすぐに消すことができる。それに、べつの誰かを治すことだって……でも、他人の心をどうこうすることなんてできないんだ……」

 

 ソウルジェムが壊されない限り、死ぬことはない。腕を斬られても、足を斬られても、すぐにトカゲのしっぽのように生えるか、新鮮な野菜のようにすぐにくっつけることができる。ほむらがやったように倒されたと見せて油断させといて闇討ちをするという手段だってとることもできる。自分の身体を大事にしないだけで、簡単に一つの殺戮兵器となることができる。なんともお手軽な殺戮兵器であろうか。

 願いを一つ叶えてもらうというおまけもついたお手軽兵器。自分はその大事な願い事を、自分じゃない他人のために使ってしまった。だけど、それも自分が心のどこか知らないところであまりにも自分勝手な皮算用をしていたとしたらどうだろうか。自分は、恭介の事を……。

 

「そんなことないよ。だって、さやかちゃんはちゃんと仁美ちゃんを……」

「違う!」

「ッ!」

 

 さやかは、不意に出した剣をまどかに投擲する。それに、まどかは反応することはできなかったが、しかし運よく彼女の顔の横を通ったために彼女に当たることはなかった。

 さやかは別に剣を投げようとも、むしろ出そうとも思っていなかった。しかし、ふと自分に対する怒りが沸点を超えそうになったために咄嗟に出してしまったのだ。無論、これでもしまどかを殺したり、顔に傷をつけたとしたらそれは殺人、並びに傷害事件である。明確な殺意を持っていなかったとしても。

 そうはいっても、まどかもまた魔法少女なのだからソウルジェムが壊されない限り死なないし、もしも顔に傷ができてもすぐに治癒することができるのだ。

 しかし、それが普通の人間だったらどうだろうか。もしも、家で父や母と話している時、友達と話をしている時、将来結婚するであろう……男性と一緒にいるときにそれをやって、そして相手を殺してしまったら。

 まるで忍者かなんかの暗殺道具のようだ。数秒前まで手ぶらであったというのに、突然その手に武器を携え、相手もそれを認識することなく殺してしまうことができるかもしれない。

 そんな爆弾のような人間が普通の人間たちの側にいてはいけない。父や母、自分が帰るべき場所だと認識した場所ですらもまた自分がいてはならない場所。学校も同じこと。もしも、今の自分が足を踏み入れようとしても、底なし沼に足を踏み入れるかのように全く足が進まない事だろう。鉛のように重くて、糸のない操り人形のように力なく前に進まない事だろう。なら、そんなところに行っても意味はない。

 さやかは、まるで自傷するかのように笑う。かつての自分を、まだ自分たちを普通の人間だと思っていたころの自分を思い出して、あざけ笑った。

 

「あんなの助けた内に入らない……だって、結局その後も仁美は魔女の誘惑に誘われて……それも、私のせいで……」

「え?」

「仁美から聞いてない?……当然だよね、夜も遅かったんだしさ……仁美はさ、恭介のことが好きなんだって」

「……」

 

 それは、昨晩ほむらから聞いたことだ。いままで幾度となく体験した時間逆行の中での出来事の一つであるらしく、並びにそれこそが自分自身が絶望した理由の一つであるというのだ。

 

「ほむらが言うにはさ、仁美は心の底から恭介のことが好きだったんだって……でも、私が恭介のために自分の命をなげうったって聞いて……言うに言えなくなっちゃったんだってさ。その時だよ。私が、本当は恭介のことが好きだったんだって気がついたの……」

「え?」

 

 それは、無自覚の愛という物だった。

 彼女は、恭介の奏でるバイオリンの音色に惚れていた。どこまでも伸びていくような、どこまでも続くような、自分の耳から入って、頭を揺らし、そして心まで弾ませるそんなバイオリンが好きだった。そう思っていたのだ。

 けど違った。本当は、恭介が弾くバイオリンが好きなのではなくて、恭介自身のことが好きだったのだ。

 単に、自分は幼馴染だから、恭介の夢を知っていたからそれを叶えてあげたい。だから、どれほど危険な目に遭っても構わないと思って、魔法少女になる道を選んだ。そんな風に自分は自分自身の事を偽っていたのだ。

 恭介のことが好きだから、たとえ彼のために大事な願い事を使ったとしても、後々自分にその願いが帰ってくるであろうという事を、自分は知らず知らずのうちに考えていたのかもしれない。

 好きな人のために願いを使ったという美談と優越感、そして後々その願いがまとめて自分に帰ってくるであろうという皮算用。彼がバイオリニストとして才能を持っていたという事も知っていた。将来的に彼と結婚したら、バイオリニストとしての収入が自分にも入るかもしれない。そんなことを考えていたのかも。

 いや、きっとそんなことを自分は考えていたのだ。そんな自分の独善のために親友の一人に、二度と外すことのできない楔を打ち込んでしまった。愛しているという意味で好きな人のために、友達として好きな人を崖の下に着き落としてしまった。自分は、あまりにも救えない人間である。

 

「バカだよね、あたしって、ほんとバカ。自分の事を何にも知らないのに誰かのために願いを使った上に、その願いのせいでも仁美を傷つけてさ……」

「あのねさやかちゃん!仁美ちゃんは……」

「まどかは、人魚姫っておとぎ話知ってる?」

「え?」

「昔々あるところに、人魚姫という夢を見がちな女の子がいました。人魚姫は、15歳の誕生日に嵐で船から落ちて助けた王子様に一目ぼれしました。でも、王子様と人魚姫は住む世界も時間も全く違っていて、ただただ片思いをするしかありませんでした。そんな時に人魚姫は魔女から取引を持ち掛けられました。『鯨の声のように透き通る声と引き換えに、足を差し上げましょう』と。人魚姫は喜んでそれを受け入れました。でも、彼女に待っていたのは悲しい事実でした。王子さまは自分を助けたのは修道院に勉強のために来ていた隣国の姫だと勘違いしており、声の出せない人魚姫は、ただただ二人が幸せになるところを見るだけしかできませんでした」

 

 大体は覚えていないけどこんな感じだったかなと、さやかは悲しそうに空を見上げて笑った。

 人魚姫とは、アンデルセンの書いた童話の事である。ある有名なアニメーション制作会社によって映画化もされているためにそちらの、最後はハッピーエンドで終わる話を知っているであろうが、しかしその原作はあまりにも悲しい物。

 自分の居場所や、大切なもの、姉妹たちを手放してでもたどり着きたかった愛する人の所。しかし、王子さまは、自分以外の人を探していた。本当は、自分が助けたのに、本当は自分がそこにいたかったのに、でも彼女は純粋すぎるがゆえにそのことを話すことができなかった。

 

「ゴメンまどか……私はもう学校に行けない……ううん、仁美に合わせる顔がない」

「ダメだよそんなこと言っちゃ……だって、それじゃさやかちゃんが可哀そうだよ」

「ううん、大丈夫。私は平気……。だって、私がいなくなるだけで……」

 

 親友二人が笑顔になれるんだから。さやかは、ソウルジェムを見ながら笑って、泣きながらそう言った。

 自分に待っている運命、それを先ほどソウルジェムを見た瞬間に悟ってしまったのだ。自分が行きつく場所は刑務所でも少年院でもない、今まで独善のために自分が殺してきた者たちと同じ姿となる。その瞬間が刻一刻として近づいてきている。

 人は独善だけで生きている生き物だ。本当の善人などこの世界には存在することはない。もしもそんな人間がいたとしても、周りの黒に押しつぶされて真っ黒に染まってしまうだけだ。黒く染まり、闇に落ち、どこで自分は間違ったのか、昔の綺麗な自分だったら絶対にこんな事はしないはずだ。そんな言葉をずっとつぶやいて後悔しながら大人になっていくのが人間だ。こうなりたくはない、あぁはなりたくはない、そんな言葉を吐きながらも、結局はその黒に染まってしまう、それが人間の本性だ。たとえその先に一筋の光を見たとしても、闇によって盲目となってしまった人の心には届くことなく消え去ってしまう。手を伸ばし、足を運んだとしても届くことのないとこしえの闇。自分は正しいことをしているはずなのに誰もそれを承認してくれないという苦界の権化。それでも人間は生きなければならない。かつて自分と同じ考えを持って動いていた人間をこちら側の世界に引きずり込むために。希望を信じ、未来を夢み、辛くても苦しくても、それでも歩き続けた青い若者たちを、この妖怪が列挙する魑魅魍魎の世界に引き込むために生き続けなければならない。そんなことに耐えられなくなった時、人は前を向くことを止める。純粋であればあるほど、人は落ちて行く。深い深い、とこしえにまで続くであろう大穴の奥底、奈落の孔の奥底まで。

 さやかは、昨晩から今に至るまでの間にすべてを失ってしまったように感じた。身体も、家も、家族も、居場所も、学校も、友達も、仲間も、夢も、希望も、親友も、好きな人も、それに可能性も。だがそれはただの勘違いだ。あの日、魔法少女になったその日にはもうすでに無くなっていたのだ。それなのに、自分は絵に描いた餅のようなそれを本当に持っているかのように錯覚していた痛い女。この場所にいてはならない人間。何も可能性を持たない人間はここにいてはならない。何故ならこの世界は、いづれ自分のように夢も希望もすべて失う人たちが訪れることになる箱庭。それを失うだけじゃなく、武器という反撃手段すらももってしまった人間がそこにいては、良からぬ過ちを起こしてしまうかもしれない。そして、その火はやがて自分が守ろうとした者たちをも奪うかもしれない。奪って、それでもなお止まりはしないかもしれない。自分はそこにはない。しかし、かつて自分だった心がそのような所業をするなんて、嫌だ。嫌だ。嫌だいやだいやだいやだいやいやいやいやいやいやいや……いや。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その時、彼女は気がついた。自分にはまだまどかという希望がいる。彼女だったら、自分を助けてくれるかもしれない。彼女だったら、自分の事を救ってくれるかもしれない。彼女達だったら……。

 

「……ねぇ、まどか」

「なに、さやかちゃ……」

 

 その時、まどかは気がついてしまった。さやかから放たれる闇に。今まで自分が感じたことのないような恐ろしいほどの暗闇を放っているのに気がついてしまったのだ。いや、しかし厳密的に言えば彼女はその闇の事を知っていた。

 それは、彼女が魔法少女になって戦う中でいつでも感じていた闇だったから。何も信じられず、何も希望は持てず、ただただ絶望の中を行脚していた異形の者たちと同じ雰囲気。どうしてそれを彼女から感じるのだろう。

 どうして、いや違う。もしかしてだ。QBの言っていたこと、それからなぎさの感じていた思い。それら全部が今のこの状況に当てはまっているとするならば、彼女から放たれているこの闇の正体も、そして彼女がこの先どうなってしまうのかも分かってしまった。

 

「ぁ……待って!さやかちゃん!」

 

 まどかは、必死で彼女に手を伸ばした。どこでもいい。彼女の事を掴みたかった。それだけで何かが変わるわけでもない。でも、それでも彼女はさやかの手を取りたかった。共有したかった。彼女の感じているその心を、そうすればもしかすると彼女の心が救えるのかもしれなかったから。そう、彼女の手の上にある。

 

「さよなら、まどか……それと……」

 

 真っ黒な心を。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゴメンネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 一筋の涙が落ちるとき、一つの心が砕け散った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 感じる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 感じる。

 

 

 

 

 

 感じる。

 

 

 

 

 

 入ってくる。

 

 

 

 沈んでいく。

 

 

 

 取り込まれていく。

 

 

 

 閉ざしていく。

 

 

 

 消していく。

 

 

 

 そこにいた自分を。

 

 

 

 そこにいるはずだった自分を。

 

 

 

 当たり前のようにあった者たちを。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 消していく。

 

 

 

 消していく。

 

 

 

 消していく。

 

 

 

 なだれ込み

 

 

 

 潰し

 

 

 

 かき混ぜ

 

 

 

 形作る

 

 

 

 何が出来上がる

 

 

 

 孤独

 

 

 

 暴虐

 

 

 

 殺意

 

 

 

 本能が書き換わる

 

 

 

 人が人でなくなる

 

 

 

 鼓動が無くなる

 

 

 

 自分ってなんだ

 

 

 

 未来って何なんだ

 

 

 

 そんなもの知らない

 

 

 

 ここはどこ

 

 

 

 しらない

 

 

 

 あなたはだれ

 

 

 

 あなたはわたし

 

 

 

 わたしはあなた

 

 

 

 けどしらない

 

 

 

 たいこうする

 

 

 

 かえっていく

 

 

 

 もといたばしょ

 

 

 

 あたらしいすみか

 

 

 

 いごこちのいい

 

 

 

 そとからはなれた

 

 

 

 じぶんのせかい

 

 

 

 あぁ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ウマレカワッタ

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