リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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またやってしまった……。ここ最近新作のネタばかり出てくる……どうすればいいんだあああ!?


黒き狩り人の始まり

 

 

 真っ白い空間。そんな物は生涯で一生見る事がない物だと分かっていた。だってそんな物は世界のどこにも存在しないし、する訳がない物だから。

 

「まさか実在するなんて……これはまた吃驚仰天、という奴なのかな?」

 

 それにしてもこんな所で放置されても困るんだけどな……。どうしよう?

 

「さすがにそこまで鬼畜な真似をする気はないよ」

 

「うん?」

 

 後ろに気配を感じたので振り返ってみると、いわゆる死神?という奴が浮いていた。ご丁寧に鎌まで持っていた。ご苦労な事だ。

 

「それほどでもないよ。この鎌の重量はそんなにないしね」

 

「ああ、神様特有の心が読めるって奴?中々便利そうだな」

 

「余計な雑念も聞こえてくるから面倒なだけだよ?精々嘘発見器程度の役割しかないさ」

 

「それでも十分凄いと思うが……それで俺に何の用なんだ?」

 

「ああ、実は君に転生してもらおうと思ってね」

 

 転生?何それ。

 

「おや、知らないのかい?いわゆるアニメの世界に転生って奴さ。前回来た奴は全くもって鬱陶しかったね。あいつの所為で今回の事件が起きたようなもんだし」

 

「……一体何したんだよ?」

 

「某英雄王の宝具【エア】を使って世界の境界を破壊してくれてね。色々な世界が混ざり合っちゃったのさ。その所為で転生者同士での殺し合いが勃発しちゃってね」

 

「そいつらを止めればいいのか?」

 

 

「いや、殺して来て欲しいんだ。正直どこの世界の奴も好き放題し過ぎでね。こちらとしてもうんざりしている所なんだ。……あ、たまに善良な転生者もいるからそれは殺さないでね。とはいえ、違いは一瞬で分かるだろうけど」

 

 

「分かった」

 

「おや、抵抗とかはないんだね?」

 

「俺の仕事がらな。でもまさか、元の状態のまま殺せとかは言わないよな?」

 

「それはもちろん。こちらとしても受けてくれるなら、それ相応の報酬を払おうじゃないか。さあ、なにが良い?」

 

 

「……それじゃあ【魔弾の王と戦姫(ヴァナディース)】っていう作品の竜具(ヴィラルト)全てと成長限界突破、それに大量の魔力。あと前世の知識を」

 

 

「……言っては悪いのだけど、それだけかい?」

 

「俺は自分以外の力を信用しない。前世の記憶なんかいらないし、原作知識というのか?それもいらん。所詮俺達は人間でしかなく、それ以上の力を発揮することなどできはしないのだからな」

 

「面白い。実に面白い!君の様な人種は今まで一人もいなかった。どいつもこいつもハーレムとか○○は俺の嫁、とかそんなくだらないことしか言っていなかった。その点、君は期待できそうだね!」

 

「ずいぶんと楽しそうだな?」

 

 ハッキリ言うと、この神様の事は全く信用に値しない。こいつを見ていると、とある奴の事を思い出すからだ。

 

「そりゃそうさ。かの漆黒の楼絶である《シャドウ・ハウンド》がこの仕事をやってくれるんだからね。私としても安心だし、何よりも面白そうだ!」

 

「……その眼が気にいらない。あんた、死神じゃないんだろう?何時までそんな格好をしているつもりなんだ。性根が悪いぞ」

 

「ハハハ。そりゃそうさ。僕の本質は死じゃないし、あんな陰険共の真似なんかしたくもない。これは……あれだ、コスプレ?って奴だよ」

 

「知らん。しかしあなたも物好きだな。俺の本質を知りながら俺に依頼を出すなんて」

 

 

「たとえ如何なる物であっても遂行し、されど依頼人が気にいらなければ容赦なく殺す。そんなイカレタ集団を僕は見た事がないからね。可能なら僕の部下にしたいくらいさ」

 

 

「ありえないな。少なくとも今までの通例ならあり得ない。……俺は正義という言葉を嫌う。知っているか?」

 

「いや?どういう意図でそんな事を言ってるんだい?」

 

 

「正義という言葉は立場で変わる。確固たる悪はあっても、確固たる正義など存在しない。だが人は正義という言葉に酔いしれる。いや、正義だけではない。神、聖戦、選ばれた者。特殊な物は多く存在する。

 

馬鹿馬鹿しい。そのような言葉を吐く者ほど碌な者がいない。だから俺は決めたんだ。確固たる意志を持ち、その為に行動する者の為ならば力を貸そう、とな」

 

 

「……まったく人間らしくないね。人間とは欲に溺れ、怠惰を求め、暴食に溺れ、傲慢となし、墳怒を持ち、嫉妬を持つ者だ。七つの大罪をその身に宿す人間がそこまで大層な存在だとは、到底思えないがね」

 

「まあ、大抵はその通りだな。でも稀にだが存在するんだよ。そういった人種もな。……考えてみれば、俺は探していたのかもしれない。そういう信念を持つ人間を。俺が仕えるに足る者を」

 

「ふ~ん……まあ、これから探せばいいんじゃない?」

 

「それもそうか。……どこの神様かは知らないが、その転生者どもの情報はもちろん貰えるんだろうな?何も情報が無いような状態で敵を始末するなど、俺は御免だぞ」

 

「分かってるさ。でもねぇ、転生者は色々な時代に散らばっているから君はその時代を渡りその者たちを選定していってもらう。構わないね?」

 

「構わない。少なくとも依頼主の要望は訊くさ。……だが、その前に此処で多少は修行をさせてくれ。幾ら俺が武具の扱いに長けているからといって、これまで扱った事のない武具を自由自在に扱えるのか?と聞かれると否としか答えられないからな」

 

「ふむ……まあ、それ位なら良いよ。その間にこちらは君の設定でも創っておくから」

 

「設定って……俺はどこぞのゲームのキャラクターかよ。……どうでもいいか。あんたの名前、いい加減教えてくれないか?そろそろ面倒になってきた」

 

「ん?言ってなかったっけ?」

 

「言ってない。まだもう少しこの場に留まるんだから、せめて名前位は教えてくれよ」

 

 

「いいよ。……僕の名前はロキ。北欧神話において【最終戦争(ラグナロク)】を起こした張本人である悪神ロキさ。改めてよろしく、《シャドウ・ハウンド》君」

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