リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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温泉

それから数日後、アレクサンドラーーーーサーシャと一緒に買い物を終えてその時に貰ったくじ引きでくじ引きをした。

 

そしたら見事に一等が当たり、その内容が海鳴市にほど近い温泉宿の宿泊チケットだった。

 

「どうする?」

 

「……ひとまず家に戻ろう。こんな所で考えこんでもしょうがないしな」

 

「それもそうだね。……温泉か〜楽しみだね」

 

「どうして女性ってのは風呂が好きなのかね。別に汗が拭えるなら水でも構わないだろうに」

 

「分かってないな〜。女性っていうのは、何時だって清潔感を求める物なんだよ?」

 

「ふ〜ん……まあ風呂上がりの姿を見たら偶にドキッとする事あるしな。男にとってもそういうのは格別なんだろうな」

 

「おや、そうだったの?エレン達に言っちゃおうかな?」

 

「……昔俺が肉体構成を成長させる魔法使ったら襲いかかってきた奴がよく言う。あの時結局、お前受けになってた癖に」

 

「ちょ、ちょっとそんな事は思い出さなくても良いの!……全くあの時はちょっと不覚だったよ」

 

この身体、実は外見をいじる事ができる。つまり、別に今の状態で固定もできるし、成長させる事も出来る。

 

それを確認していた時に襲われた。性的な意味合いで。逆に食ってやったけど。まあそれ以来、自然成長に任せているんだけど。

 

あ、でも禁手化(バランス・ブレイク)する時は大体十六歳ぐらいまで身体を成長させている。この状態じゃあ戦いにくいからね。

 

「と、とにかくどういう面子にするか決めておかないとね」

 

「誤魔化したな。……俺はどちらにしても行かなきゃならんしな。そうしないとお前らの身体の構成が解けちまうし」

 

「どちらにしても君が行かなきゃ誰も行かないと思うけどね。……でもエリザヴェータとヴァレンティナはここ最近忙しかったみたいだけど」

 

「俺が情報収集を頼んだからな。それの関係だろう」

 

「情報収集?何かおかしな事でもあった?」

 

「いくらなんでも、この街はおかしな事が多過ぎる。ジュエルシードの事もそうだけど、転生者も多過ぎる。それに人外の気配を感じる。恐れるには値しないが、それでもな」

 

「成る程ね。でもなんであの二人?」

 

「エリザヴェータならたとえ襲われても一瞬で鎮圧出来るし、ヴァレンティナなら移動が簡単だからな」

 

「鎮圧じゃなくて瞬殺に変わるような気がするけどね。戦姫に名を連ねていた者なんだから、一般人どころか上級悪魔にだって負けないと思うけど」

 

「それでも保険は必要だろう?さて、俺は休んでるから話し合いが終わったら起こしてくれ」

 

「うん、分かった」

 

家に戻ると眠気がしたので、晩飯を作るのも億劫だったからサーシャ達に任せて寝た。

 

結局、エレンとミラにソフィーとサーシャに俺の面子になった。エリザヴェータは興味を示したんだが、疲れていたのか遠慮したらしい。ヴァレンティナはそもそも興味が無かったらしい。オルガはそもそも話を聞いていなかった。

 

準備を済ませて翌日に出発した。どうやらその温泉宿まではそこそこ距離があるが、動いているバスが有ったらしいのでそれに乗って移動した。魔法なんて不粋な物は使わない。ここ重要。

 

ついた場所は自然が一杯ある場所だった。なんて言うんだろうか、田舎特有の空気の旨味?のような物を感じていた。そこそこ泊まっている人もいるらしく、視線を集めていた。

 

「さてと、そろそろ視線も鬱陶しくなってきたしとりあえず荷物だけでも置いてくるかな」

 

「それもそうだな。わざわざこんな荷物を抱えて歩く必要もないしな」

 

「そうね。とはいえ、都会じゃあ絶対に見られないような光景よね。空気も美味しいし、騒がしい音がするわけでもない。休むには快適な場所よね」

 

「久しぶりよね、こういう場所は。いつも都会で生活してたし」

 

「その方が物資を手にいれやすいからな。……というか誰もサーシャに突っ込まないのか?」

 

俺たちの視線の先にいるのは、普段からは到底想像出来ない様なテンションのサーシャの姿だった。そんなに温泉が楽しみなのか?

 

「温泉というより皆で旅行できる事が嬉しいんでしょうね。昔はこんな光景は夢物語に近かったし……そういう事情が有っただけに一入でしょうね」

 

「成る程ね……サーシャ!そろそろ行くぞ」

 

「分かった。……ゴメンね、ちょっとはしゃぎ過ぎたよ」

 

「あれでちょっとと言うお前に驚いたわ。ほら、サッサと行くぞ」

 

「ちょっと待ってよ〜」

 

俺たちは視線が集まりすぎる前に、その場を去ろうとしたのだった。さてはて、この場所では一体何があるんだろうかと思いながら、旅館に向かった。

 

旅館は日本らしいと言うべきなのか、木造の建物だった。手続きを終えるとサーシャ達は早速温泉に向かった。俺は部屋で寝転びながら、外を見つめていた。

 

「のどかな場所だな。偶にはこういうのも良いのかもな……」

 

そう思いながら、俺は寝た。その時に見た夢は前世の懐かしい光景だった。両親がいて友達がいた楽しい時を。本当に幸せな時間はこんな時なんだろうな、と思いながら。

 

起きたらもう夕暮れという時間帯だった。皆も部屋に戻ってきていた。俺も丁度いいから、温泉に向かって歩き始めた。その場所で意外な人たちに会うとも思わず。

 

『相棒、どうやらあの人間がいるようだぞ?』

 

「どういう意味だよ、ドライグ」

 

『どうもこうもないさ。あの……士郎といったか?の気配がする』

 

「流石にこの状態じゃあバレないだろ?そこまで人外じゃないだろ」

 

『相棒の好きにしたらいいんじゃないか?危うい気もするがな』

 

結果から先に言うなら、バレた。気配で俺だとわかったらしい。その息子さんの恭弥さんも分かったらしい。どんな人外家族だよ。

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