リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

103 / 180
短い上に自分で言うのもなんですがぐちゃぐちゃです。申し訳ありません


会合前に

 

 

翌日は若手悪魔たちの顔合わせに俺も参加しろ、との事らしい。だが流石に魔王と同席させるわけにはいかないので若手悪魔たちと同じようにしろ、との事らしい。別に全然構わないんだが、サーゼクスさんやセラさんに謝られた。下手な事をしなければ何もしないんだけどね。

 

創生くんがグレモリー家で冥界に関する勉強をしている間に、グレモリーさんたちは城巡り。俺はリアスさんとサーゼクスさんの母親であるヴェネラナ・グレモリーさんと話し合いという名のお茶会をしていた。

 

「それにしてもこうやってゆっくりと話しあった事はなかったわね。あなたとも話したい事があったし、私としては嬉しいわね」

 

「それはそれは。あの頃の俺にはそんな事をする精神的余裕も、気力もありませんでしたから。ただ気の赴くままに行動し、生きてきましたから。……それで話ってのは何なんです?」

 

「性急ね。もうちょっと雑談に興じていてもいいでしょうに。私としては好都合だから別に構わないのだけど。……端的に聞きますが、あなたはリアスの事をどう思っていますか?」

 

「それは色恋の話ですか?あり得ませんよ。別にリアスさんに魅力がない、などとは言いませんよ。一般的に見て、彼女は確かに素晴らしい女性なのでしょうね。

 

ーーーーでも、俺が家族以外で愛した女は2人だけだ。俺はそれを誇りに思っているんですよ。どうもリアスさんは弱さが目立つんです。若者らしくて良いのかもしれませんが、俺が愛した片方の女性はそこまで脆くはなく、気高かった。俺が唯一この人に仕えたいと思わせる人でしたよ。

 

もう片方は強かった。単純に実力という意味でね。戦場に立つ死神のようだった。その強さに、ありように、そして彼女の全てを、俺は好いた。これ以上はありえないし、あるわけがない。リアスさんには彼女らほどの輝くものが見出せない。だから、俺から彼女を好きになる可能性はありません」

 

「あなたにそこまで言わせしめるほどの人間……一度で良いからあってみたいものね。その2人の名前は?」

 

「……オリヴィエ・ゼーゲブレヒトとヴィルフリッド・エレミア。でも、会えはしませんよ。2人とも死にましたからね。直接は立ち会えなかったけど、俺が彼女らに逢える可能性はごく僅かだ。俺と親友の末裔と2人の末裔が顔を合わせたその時にしか、ね」

 

「……?どういう意味なのかしら?」

 

「残念ながら、これ以上はお教えできません。これは四人で立てた誓い。何者にも汚せない蒼穹の空の下にたてた約束ですからね」

 

この約束が果たされる時が来るのかは分からない。でもいつか叶う日が来ると信じてる。それぐらいは個人の自由だ。俺がカップに入っている紅茶を静かに飲んでいると、ヴェネラナさんはなにやら考えこんでいるようだった。……まあ十中八九リアスさんの事だろうけどね。

 

「俺よりも創生くんでしょう?リアスさんは彼に惹かれている。ライザー・フェニックスのレーティングゲームにおいて誰よりも努力したのは彼だ。たとえ負けても自分自身には関係ないはずなのに、それでも自分のために必死に努力する姿に惹かれたんでしょうね。俺にはよく分かりませんけど」

 

「はっきり言うわね……まあ、その通りなんでしょうね。でもリアスは上流階級の者には『伝説の龍を使って婚約を破棄させた』とまで言われているんです。それは見逃すわけにはいかない事ですからね。親としては娘の最後のわがままぐらい聞いてあげたいのです」

 

「親の鏡って奴ですね。俺なら多分自由にやらせますけどね。最低限の節度さえ守ってくれるなら生き方も将来もね。困ってる事や頼ってくる事があれば力は貸しますがね」

 

「ふふふっ。頼もしい父親ですね。……さて、そろそろソーセーさんとミリキャスを見てきますが一緒にどうですか?」

 

「結構ですよ。俺は先に会場の方に向かわせてもらいます。眷属たちもすでに準備は整っているはずですからね。そうなんだろう?アイリス」

 

 

「……お見通し、ですか。我々の準備は整っております故、いつ如何なる時でも大丈夫です。我が主よ」

 

 

「ん。了解した。それではヴェネラナ様、俺はこれにて失礼させていただきます。帰りはリアスさんたちと戻る事になると思います。それでは」

 

俺は席を立ち、自室に戻って正装に着替えた。グレモリーのボディーガードの人たちが動こうとしていたが、俺は押しとどめてそのまま列車で魔王城に向かった。門番の所に守衛が立っていたが昨日の内に話は通してあったため素通りした。そしてそのまま先導する悪魔に従い部屋に入ると、どこか冷たいオーラを纏った女性と筋骨隆々といったあまり悪魔らしくはない悪魔とニコニコと気色の悪い笑みを浮かべている悪魔がいた。

 

「人間がここに何のようですか?ここはこれから若手悪魔の会合があるのですから、部外者は早々に立ち去りなさい」

 

「待て、シーグヴァイラ・アガレス。……お前が兵藤一誠か?話はサーゼクス様から聞いている。今回の若手悪魔の会合に参加するのだろう?」

 

「ええ。話が早くて助かります。申し訳ないがあなたの名前を聞いてもよろしいですか?」

 

「俺はサイラオーグ・バアル。バアル家の次期当主だ。そしてあそこにいるのがシーグヴァイラ・アガレス。アガレスの次期当主だ」

 

「あそこにいるのは?」

 

「あれはディオドラ・アスタロト。ベルゼブブ様を輩出したアスタロト家の次期当主だ」

 

「ありがとうございました。それでは知っている方もいらっしゃるようですが、一応自己紹介を。今代の赤龍帝です。以後お見知り置きを」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。