リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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感想にありました管理局は干渉して来ないのか?という質問ですが、一部の上層部ーーーーもといリンディ・ハラオウンとギル・グレアム、さらにクロノ・ハラオウン以外は地球にいる人外の存在や神器の事を知りませんので、介入はありません。説明が遅れてしまい、すいません。

そんなこんなでレーディング・ゲームです。まずは第一部ですが、どうぞ


ソーナ・シトリーVSリアス・グレモリー (1)

 

 

禍の団(カオス・ブリゲード)』の派閥の一つーーーー独立行動部隊であるヴァーリチームの構成員である『闘戦勝仏』の美猴、『聖皇剣コールブランド』の使い手、そして創生龍と対をなす『破壊龍』を宿す天道加那。この報告を受けて荒れたのは堕天使の幹部達とセラフの皆様方。悪魔の管理体制は一体どうなっているんだ、と怒っていた。

 

幸いと言うべきか、その三人は高神創生、リアス・グレモリー、木場祐斗、タンニーンで撃退したとのことだ。さらに高神くんが禁手(バランス・ブレイカー)に至った。これは大きな進歩と言えるだろう。しかし破壊龍、ね……。あれだけの容量の天使の力(テレズマ)を内包した魔力弾を真っ向から破壊するなんてな。正直、驚いた。しかも相手もすでに禁手(バランス・ブレイカー)に至っていると。面倒だな。

 

そんなこんなで時は過ぎ、シトリーVSグレモリーのレーディング・ゲームが始まる。俺たちはすでに席についてどっちを応援するか話しあっている上役の話を聞いていた。すると後ろの方が騒がしくなっていたので振り返ってみると、オーディンの爺ちゃんがお付きのヴァルキリーと一緒に現れた。

 

来るとは思っていなかったが、来たのなら挨拶しないわけにもいかないだろう。……まあ、そんな理屈抜きにしても親しい相手だし、面倒くさく感じるほどの事じゃない。

 

「久しぶりだね、オーディンの爺ちゃん。まさかこんな所に来るとは思ってなかったから意外だったよ」

 

「一誠か、まったく大きくなったもんじゃの。お主が最後に北欧に来て以来、噂話はいくつか聞いておったがの。それにお主にしてもサーゼクスにしても大変じゃな。方やライバル、方や本家の旧魔王じゃしな」

 

「ヴァーリの事かい?まだまだだよ。あれはまだ大量の伸び幅が残されている。放っておけば俺に傷を与えるぐらいにはなってくれるさ。……それ以上になる方法がない訳じゃないんだけど」

 

ヴァーリが魔の極地に至れば……おそらくは俺とどっこいどっこいのいい勝負をしてくれる。人間としての疲労を抜きにすれば俺を殺せる方法は魂にダメージを与える事だ。肉体は夢幻がダメージという概念を否定するから、いつまでやっても無理だ。それはたとえ心臓を貫かれても同じ事。

 

故に肉体を貫通し、魂にダメージを与えなきゃ俺は殺せない。そういう意味で現段階で危険なのはラインハルトだろう。あいつの聖遺物である聖約・運命の神槍(ロンギヌスランゼ・テスタメント)は俺の肉体を突破できるし、魂喰らいの聖遺物だ。……まあ所詮、当たればの話なんだがな。

 

「それにしてもお主らもえげつないのう。妹同士、親友同士をぶつけるなど」

 

どうやら話は続いていたらしい。俺は矛先がずれたようなので元の席に戻った。戦術のシトリーに力のグレモリー。修行の方は各々上手くいったと聞いたけれど、一体どこまで出来るようになっているのやら。そして今さらすぎる事に気がついた。

 

「ゼノヴィア、お前アレを渡したのか?」

 

「ゲームの間だけ、という約束ですが。現段階では私よりも木場の方がアレを制御できます。それに一剣士として木場の技量は凄まじいと思います」

 

「ううーん……祐斗はともかく、お師匠さまは凄かった。気がついたら喉元に剣を突きつける、なんて事を平気でやってくるんだもん。最期らへんになればようやく認識速度が追いついてきたんだけど……あれも明らかに手を抜いてたね。だって笑ってたし」

 

「そりゃしょうがないな。伊達にサーゼクスさんの騎士(ナイト)を名乗っているわけではないのだから。生きている時間も経験もすべてが段違いの領域にいる。こと剣術で勝つのは俺でも難しいと言わざるを得ない相手だ」

 

「え?じゃあどうやって勝ったんですか?」

 

「……自分より強い相手に勝つにはどうすればよいか?この答えが分かれば分かると思うぜ。……おっと、そろそろゲームも始まる時間だな。お喋りはここまでだ」

 

形式は短期決戦(ブリッツ)。三時間という短時間で決着をつけるというもので、初手ではまず、リアスさんの僧侶(ビショップ)のギャスパー・ブラディがやられた。ニンニクをぶつけられて退場という何とまあ呆気ない物だったが、そこは上手く弱点をついたソーナさんの戦略勝ちという事で。

 

順にデパート内で高神くんと塔城ちゃんがシトリー眷属の匙くんと仁村ちゃんーーーーつまり兵士(ポーン)2人と接敵し、駐車場では木場くんが女王(クイーン)真羅椿姫、戦車(ルーク)由良翼紗、騎士(ナイト)巡巴柄の三人と接敵した。木場くんが懐から術符のような物を取り出して呟くと、符を投げた。そして何かが光り始め、光が消えるとそこに立っていたのはもう1人の木場くんだった。

 

「祐樹……いや、シエナだな?なんてもんを渡してんだよ。あんな物を持たされたらやってられないだろ。よりによって欠陥品を渡しやがって」

 

「えへへ……それぐらいのデメリットはあってしかるべきでしょ?それに折角の試作品だからね。使ってみて感想を聞きたいんだよ」

 

「いやいや、待て待て。一体何だよあれは!?何で木場が2人に増えてるんだよ?」

 

「あれはね、人形みたいな物なんだよ。本来は単純な行動しか出来ない式神をごく微量の魔力を使って動かす、っていうコンセプトの元に作った試作品。人数が少ないグレモリー眷属には使えるかな、と思ってね。使い魔じゃないからルールには抵触しないはずだし」

 

「そりゃ凄いが……どこが欠陥品なんだ?今の話を聞く限りそんな所は見当たらないが」

 

「アホか。動かすのはあくまで術者だ。この術式をちゃんと動かすには複数並列思考(マルチタスク)が必要不可欠なんだよ。でも木場くんはウィザードタイプの人間じゃない。相手も大まかな動きしか出来ない敵に負けるどころか、攻撃なんて当たるもんかよ」

 

「でも、その辺のデメリットもちゃんと説明はしたんだよ?それでも構わない、って言うからあげたんたけど……」

 

そう思っていると、手元の空間が割れてそこから一本の聖剣が出てきた。あれは……アスカロンか?真羅さんたちは聖剣を使える事に驚いているようだが、使うこと自体は聖剣の因子を取り込んだことで可能になったんだろう。そう思っていると、聖魔剣を握った式神が真羅さんに向かって行った。木場くんは由良ちゃんと巡ちゃんを同時に相手をしていた。

 

木場くんは生粋のテクニックタイプ。打ち合う内に相手の流れを理解し、隙を見つけて打ち込もうとしたその瞬間ーーーー

 

反転(リバース)!』

 

反転(リバース)、ね……危険な技だ。本当にこの試合に命を賭けてるな、シトリー眷属。寿命を縮めかねない技だ。長すぎる寿命を持つ悪魔からすれば、大したことではないのだろうが。その能力に驚いている間に襲いかかった由良ちゃんの攻撃をなんとか躱した。その時真羅さんの神器追憶の鏡(ミラー・アリス)が発動した。攻撃を跳ね返す能力のせいで多少ながら術者であった木場くんにダメージがあったようだ。

 

その気に乗じて襲いかかってきた2人の目の前に大量の聖魔剣が創り出され、さらに式神を能力倍増化のための媒介にした。そこに凄まじい量の聖なる力、つまりーーーー

 

『デュランダル・バース!』

 

ゼノヴィアが預けたデュランダルの力を解放させた。莫大な量の聖なる力に晒された2人は瞬く間にリタイアとなった。真羅さんはなんとか効果範囲から逃れて撤退したようだ。

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