リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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感想の返事ですが、管理局の知っている魔力と地球の知っている魔力は異なります。

まず地球側の魔力は流れるオーラから集めるようにして形とする、という手法ですが管理局の知っている魔力は体内にあるリンカーコアから魔力を引き出し、それをデバイスなどに流したりして魔法を使います。分かりやすく言うと某ジャンプ漫画のチャクラのような物をイメージしてください。

さて、レーディング・ゲームもこれで決着。それではどうぞ。


ソーナ・シトリーVSリアス・グレモリー(2)

 

 

さて、匙くんと仁村ちゃん対高神くんと塔城ちゃんの戦いも中々にヒートアップしてきた。接触した際に匙くんの神器黒い龍脈(アプソープション・ライン)でラインを二本繋いだ。上手いな。さすがはシトリー眷属。周りにある物から戦略を立てる技術が上手い。中々どうして見応えがある。

 

戦局は一対一の様相となった。塔城ちゃんが仁村ちゃんを撃破したところで、時間制限があるのだろう。高神くんは禁手化(バランス・ブレイク)して銀色の鎧を纏っていた。あれが創生龍の万象銀鎧(アメテイション・バース・スケイルメイル)か……概念すら作りあげる力を持った龍。やはり何故そんな強力な龍が神器になったのか不思議でならない。それに報告で言っていた盟約って言うのは一体なんだ?

 

『……俺たちの夢は笑われるために掲げた訳じゃないんだ!俺は……先生になるんだよ!』

 

『俺がお前の夢を笑える訳ないだろ!お前の夢は凄えよ!でもな!こっちも負けるわけにはいかないんだよ!』

 

「……やはり夢のために命をかける姿は素晴らしい。勝っても負けても、それは彼らにとって大きなプラスになるな」

 

「師匠はあの2人の事、気に入ってるもんね〜」

 

もはや戦闘じゃなくてただの喧嘩だ。しかも割と一方的な類の。でも匙くんの拳には『想い』が『覚悟』が込められている。あれは響くね。今頃、高神くんはそれを実感していることだろうな。想いの強さを。そのために命をかけられる者の強さを。

 

『……俺は……お前に……勝つ』

 

どれだけボロボロになっても挑み続ける者がどれだけ凄いか。倒れても倒れても立ち上がるその不屈の闘志にはむしろ拍手を送りたいくらいに、尊敬の念を送りたくなるくらいに胸に打つ物がある。結局リタイアしてしまったが、それでも彼の戦いは、彼の夢は、冥界中に広がっただろう。

 

そしてシトリー本陣にて、ついに高神くんが膝をついた。理由は初めに匙くんに奇襲された際に付けられた右腕のラインから血を抜き取られていたためだ。道中、オーラを使っても吹き飛ばせず斬ろうとしても斬れなかった。彼の凄まじいまでの執念が見て取れる。無駄と分かっていても何もせずにはいられなかったのか、神器を使ったアーシアさんを僧侶(ビショップ)の花戒さんが件の反転(リバース)を使って丸ごとリタイアさせた。

 

この時点でシトリー側は(キング)女王(クイーン)僧侶(ビショップ)が1人ずつ。グレモリー側は(キング)女王(クイーン)戦車(ルーク)騎士(ナイト)が1人ずつという状況。80パーセントの確率でグレモリー側の勝利だと言われていただけあって、これは強烈だな。

 

その後は姫島さんが『雷光』を使って僧侶(ビショップ)を撃破した。それは良いんだけど……幾らなんでも依存しすぎじゃないのか?(キング)の次に冷静でなければならない女王(クイーン)がこんな始末で良いのか?元々、高神くんはグレモリー眷属の支柱。幾らかは荒れるかと思ってはいたが……荒れすぎだろ。もう完全に周りが見えちゃいない。

 

事実、木場くんと真羅さんが一騎打ちをしようとしたところに攻撃してるし。速攻で戦場を変えていた。まあ、あんな場所じゃ得意の長刀を振り回すには狭いしな。追憶の鏡(ミラー・アリス)にフェニックスの涙を利用した反転(リバース)と中々奮闘していた。だがーーーー

 

『ペトロ、バシレイオス、ディオニュシウス、聖母マリアよ。我が声に耳を傾けてくれ!

 

聖なる刃に宿りしセイントの御名において、僕は解放するーーーーデュランダル!』

 

『ッ!?馬鹿な!あなたはデュランダル使いではなかったはず!』

 

『ええ。でも、同士の因子を受け取ったことで聖剣の因子が増えた御蔭で、僕にも振るうだけなら可能だろうと言われてゼノヴィアから借りたんですよ!』

 

荒々しいゼノヴィアとは違い、木場くんのそれはキチンと制御されていた。まあ、ゼノヴィアは破壊力を求める体質というか気質というか。それにデュランダルも反応してその所為でゼノヴィアはまともにデュランダルを制御出来ないでいる。練習しようにも失敗すれば一瞬で地形を変えるからな。下手な事は出来ない。

 

そんな木場くんからしても、あれはじゃじゃ馬だろう。斬れすぎるからな。絶世の名剣(デュランダル)の名は伊達ではない、と言うべきなのか。それからグレモリー眷属一同は屋上にいたソーナ・シトリーを見つけた。そして言葉を交わした後、戦闘に入った。ソーナさんはデパート中から水を掻き集め、リアスさんは滅びの魔力を圧縮して放った。それは水に遮られ、そして水が津波のように襲いかかった。

 

もちろん防ぎきったが、屋上は完全に水没していた。ソーナさんはその上を滑るように移動しつつ、撹乱していた。パワータイプ寄りのウィザードタイプ対テクニックタイプ寄りのウィザードタイプ。(キング)同士での一騎打ちか……嫌いではないんだが、それは割とどうかと思うんだが。

 

とはいえ、津波で屋上が水浸しになった段階でグレモリー眷属一同の動きは封じたに近い。雷を得意とする彼女が攻撃すれば周囲の味方に感電するし、水で攻撃しても滑るように移動しているソーナさんには当たらないどころか反撃される。木場くんの場合は水の抵抗の所為で思うようには動けないだろうし、塔城ちゃんの場合は小柄なせいで水に浸かっている部分が他の人よりも多いから木場くん以上に動きにくいだろうし元々素早い方とは言えない。

 

『くっ!ソーナ、貴女たった数週間でここまでの芸当が出来るようになったと言うの!?』

 

『一誠くんから教えてもらったのよ。リアス、私は負けるわけにはいかないの。ここまで頑張ってくれた眷属たちのためにも、なにより命懸けでソーセー君を倒したサジの為にも!』

 

「……師匠、そんな事してたの?それはさすがにズルい、と言うより卑怯じゃない?片方にばっかり肩を貸すのはさ」

 

「誰がそんなアンフェアな真似をするか。俺はただこういう使い方もある、と教えただけだ。それをあそこまで形にして見せたのは彼女の努力だ。匙くんにも魔力を撃つタイミングをずらす手法を教えたが……まだ未完成だったとは言え、創生くんに対してあれだけやって見せた。良いな、シトリー眷属。俄然気に入ったよ」

 

俺とシエナがそんな話をしていると、後ろから人がぶつかってきたみたいな衝撃が襲ってきたので視線を向けてみるとセラさんだった。首がちょっと苦しかったので腕をほどいて膝の上に座らせた。すごい勢いでこっちを振り返ると、目の端に涙が見えた。悲しいんじゃなくて、感動の涙っぽいけど。

 

「ありがとね、イッセーくん」

 

「いえいえ。俺が教えたのは技だけ。それをあそこまで昇華させたのはソーナさんの努力の結果ですからね。俺の与えた切っ掛けをソーナさんは形にした。勝利の女神は何時だって心が強く、力が強い人間を選ぶんですから」

 

ソーナさんは水でひたすらリアスさんを四方八方から攻撃した。何時しかそれを捌くので手一杯になっていたリアスさんの背後から水の柱が出てきた。それに何とか気がつき、躱した直後にソーナさんがリアスさんの身体に触れた。

 

すると体内の血がリアスさんの身体を貫いた。……理論上可能だし、俺もやろうと思えば出来るけどえげつないな。人型の悪魔ならではの策だな。リアスさんが戦闘不能になったことで、ソーナ・シトリーVSリアス・グレモリーのレーディング・ゲームはソーナ・シトリーの逆転勝ちで決着がついたのだった。

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