リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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創生の能力についてちょっと紹介。


終幕

 

 

「いやはや、恐ろしい物だな。できたての技で一時的とはいえ、曹操を圧倒するのか。土壇場での成長ってのは恐ろしいもんだな」

 

重い一撃をくらった所為か、曹操が立ち上がるのには時間がかかった。しかもあれは並行世界で見た技にそっくりだな。求道型の渇望と悪魔の駒(イービル・ピース)が何らかの作用を起こしたのかな?アジュカが喜びそうなネタだな。

 

創世の銀砲僧侶(ブラスト・ブレイク・ビショップ)』ーーーープロモーションによっての魔力増加と神器を使っての概念融合。籠められた概念は破壊。その一撃に触れた者はどれだけ頑強な防御力を持っていたとしてもやられる絶対の攻撃力を秘める魔力。

 

創世の銀翼騎士(ソニック・ブレイク・ナイト)』ーーーープロモーションによっての速度強化に加えて神器を使っての概念融合。籠められた概念は神速。ただ速き速度をもって敵を圧倒する神速の騎士を体現した速度。

 

創世の銀鎚戦車(クラッシュ・ブレイク・ルーク)』ーーーープロモーションによっての攻撃力と防御力の増加と神器を使っての概念融合。籠められた概念は守護。頑強な防御力をもって主を敵から身を守り、圧倒的な攻撃力をもって主の敵を薙ぎ倒す守護者を体現した攻撃力と防御力。

 

と言ったところかな?弱点もはっきりしている分、これから鍛えるのは容易いだろう。均衡を打ち破る者(バランス・ブレイカー)ならぬ限界を打ち破る者(リミット・ブレイカー)か。まったく俺も知り得なかった進化の姿を見せてくれる。面白い物だ。

 

「そろそろ立てよ、曹操。下手な芝居打ってないで出てこい。そろそろ実験もおおずめだ。備えてないとやられるぞ」

 

「……まったく人使いが荒い。少しは心配してくれても良いじゃないか」

 

「聖槍で防ぎきったくせによく言う。……もう潮時だろう?ゲオルグ。後十分以内に来ないようならあいつは来ない。八坂を解放させてもらうぞ。契約通りにな」

 

「十分は些か短すぎるんじゃないか?幾ら何でもそんな短時間で来るとは思えないんだが……」

 

「十分待っても来ないなら、あいつは波動が感じないぐらい遠くにいるか或いはこちらに興味がないのかの二択だ。後者はこれだけの面子だからありえない。だとすれば前者しかないってことだ。……まあ、どうやらそんだけ待つことも出来なくなったみたいだが」

 

俺が空中に視線を向けると、そこの空間に穴が生まれつつあった。それを見た曹操は何やら『龍喰者(ドラゴン・イーター)』なる物を召喚するように言おうとしたが、途中で言葉を止めて次元の裂け目を怪訝そうな表情で見つめた。

 

「……違う。グレートレッドじゃない。あれは、それにこの闘気……まさか!」

 

空間の裂け目から出てきたのは、十数メートルほどの東洋タイプのドラゴンーーーー西海龍童(ミスチバス・ドラゴン)玉龍(ウーロン)。五大龍王の一角に数えられる龍王。その背にはさらに厄介な人物が乗っていた。

 

「……闘戦勝仏。初代孫悟空か。まさかこんなところで会うことになるとはな。中々どうして分からない物だ。そして初めまして、だな?玉龍(ウーロン)!」

 

「おうおう、赤龍帝の坊主かい。話は聞いておったが、お主も中々難儀な事をしとるのぉ。……しかし、お主の仕事もここで終わりだ。それならもう終わっても良いぞ」

 

「そうかい?それなら……そうさせてもらうとしよう」

 

拳を振り上げ、魔法陣に向かって思いっきり叩きつける。儚い音ともに魔法陣が砕け散り、八坂は人間の姿に戻った。そこで抱きかかえてアーシアさんのところまで避難させた。そして戦場に壮絶なまでの覇気を放ちながら戻った。

 

「相変わらず凄まじいまでの覇気じゃのぉ。しかし、此奴らの仕置きは儂の仕事じゃからの。手出しは必要ないぞ」

 

「構わんさ。貴方と曹操は旧知の仲なのだろう?それならば俺が口を挟める訳があるまい。貴方の好きにすれば良いでしょう」

 

「それならそうさせてもらおうかの」

 

初代が曹操たちに歩み寄る。その瞬間、最初に駆け出したのはーーーー六本の腕を展開させたジークフリート。それを曹操が止めようとするが、ジークフリートは一切聞こうとしない。

 

「お猿の大将!あの孫悟空なら相手にとって不足は」

 

 

「ーーーー伸びよ、如意棒」

 

 

そう初代が呟いた途端、手にもっていた棒ーーーー如意棒が凄まじい速度で伸び、それをくらったジークフリートはなす術もなく一発で瓦礫の山に吹き飛ばされた。相変わらず、強いな。流石は闘戦勝仏の名を持つ妖怪だ。そう思っていると、今度はゲオルグが絶霧(ディメンジョン・ロスト)を使って捕縛しようとしたがーーーー

 

「天道、雷鳴をもって龍のあぎとへと括り通す。地へ這え」

 

神滅具(ロンギヌス)すら目ではない、か……流石としか言いようがないな」

 

一応言っておくが、俺の仙術の師は目の前にいる闘戦勝仏だ。昔、須弥山を訪れた時に教えてもらった。事実、世界中を歩きまわったがこの爺さんほど仙術に長けている者はいなかった。とはいえ、上位神滅具(ロンギヌス)ですら目ではないとは恐れいる。

 

「ーーーー槍よ!」

 

曹操の奇襲すら完全に対応してみせる。この爺さんが恐ろしくなってくるな。さすがに状況がやばすぎると思ったのか、英雄派は撤退し始めた。無論、それを見逃す初代ではない。

 

しかし魔力を溜めている高神くんを見て気が変わったのか、高神くんの眠っているオーラを引き出してあげていた。そこから濃密な魔力弾を放った高神くんはその魔力弾を縦横無尽……とは言わないまでも操ってみせたが、右目に重傷を負わせるまでに留まった。あれならおそらくはそのまま殺せていた。

 

「ーーーー槍よッ!神を射貫く真なる聖槍よッ!我が内に眠る覇王の理想を吸いあげ、祝福と滅びの」

 

「チッ、覇輝(トゥルース・イデア)か」

 

「止めるんだ、曹操!こんな場所でそれを見せるべきではない。外で戦っているレオナルドたちももう限界のはずだ。ここはおとなしく退こう」

 

「……分かった。それではこちらはこれで退かせてもらいます。初代、兵藤一誠、それに創生龍ーーーーいや、高神創生。俺たちはここで失礼させてもらう。

 

ーーーー高神創生。もっと強くなれ。そうすればこの聖槍の全力を見せてやろう」

 

「言うべき事は言って行きやがったよ、あいつ。……さて、俺はいなくなった方がいいか。一時的とはいえ、英雄派に協力してましたしね。八坂の事は頼みますわ」

 

「お主も難儀な性格よな。まあ、よかろう。確かに頼まれた。心配する必要はない。きちんと妖怪側に送っておくわい。それじゃ、達者での」

 

「ええ。貴方もお元気で」

 

そうして初代とは傷ついたグレモリー眷属、それに俺の眷属たちを治療してから送った後に別れた。初代がいなくなったのを確認すると、髪の毛を見つめた。今、曹操が覇輝(トゥルース・イデア)を唱えた瞬間、少しだけ髪の毛の色が金色に変わった。間違いないって事なのか……ため息混じりに拳を振り上げ地面に叩きつけて結界空間を破壊したのだった。

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