後日、イリナから仲直りしたと聞いた。迷惑をかけてしまい申し訳ないという伝言がきたので口出ししてすいませんと伝えてもらった。そして今日、サイラオーグ・バアル対リアス・グレモリーのレーディング・ゲームが行われる。
かく言う俺は会場には言っていない。行きにくいというのもあるが面倒なのだ。俺はテレビで見られるならわざわざ映画館には行かない派なのだ。何故テロが起こるわけでもない場所に行かなければならん。
なんで分かりきっているのかと言うと、昼間にヴァーリが接触してきたからだ。しかも客として、だぜ?お前は本当にテロリストか?と思ってしまった。まあともかく、その時に英雄派に伝言を頼んでおいたのだ。『邪魔したら潰すぞ?』という内容で。それを聞いたヴァーリは苦笑いしつつ帰っていった。解せぬ。
閑話休題。他の眷属たちも別に見られるなら何処でも良いらしく、テレビの前でそれぞれ寛いでいた。かく言う俺も茶を飲みながら気楽に待っていたが。そしてゲームが始まった。同時進行でソーナ・シトリー対シーグヴァイラ・アガレスの試合もあるようだが、そちらは見られそうにない。こちらの方が上級者には好まれそうな試合にはなるだろうが、詳しくないこちらとしては分かりやすい方がいい。
このゲームはプロ仕様となっており、実況と解説と審判がつく。実況は元七十二柱ガミジン家のナウド・ガミジン。審判は最上級悪魔にしてレーディング・ゲームのランキング第七位リュディガー・ローゼンクロイツ。解説にはアザゼルとレーディング・ゲームのランキング第一位
ゲーム形式は「ダイス・フィギュア」。両者がダイスを振り、その合計で出せる眷属が決まるという物だ。その基準は駒の価値ーーーー
その上で
「リアスさんは悔しいだろうね。……まあ、その評価をここでひっくり返すつもりなのかもしれないけど」
「そんぐらいの意気込みがないとこれからやっていけないぜ?それにサイラオーグのあの評価は妥当な物だ。本人が凄まじく強いし、眷属もサイラオーグに対して忠誠を誓っている。あのチームはまだ成長幅もあるが完成している部分がある。しかしあれは……」
あの
初っ端から
『お初にお目にかかる。私はベルーガ・フールカス!サイラオーグ様に仕える
『初めまして。僕は木場祐斗。リアス・グレモリー様に仕える同じく
『知っているとも。聖魔剣を操る木場祐斗殿。一度戦ってみたいと思っていた。このような機会を下さったサイラオーグ様には感謝せねばならん』
『そう言って頂けるとは光栄の極み。……これ以上言葉は必要ないでしょう。後は剣で語るとしましょう』
そこからあちらこちらでランスと剣のぶつかり合う音と火花が散っているのが見える。ああ、思い出した。あの馬、確か
『なるほど、さすがの技量。いずれ貴殿の才能は私とアルトブラウを上回る事だろう。その聖魔剣も実に恐ろしい物だ。しかし!』
馬が突撃のポーズをとり、一気に駆け出した。すると複数の姿が見えた。幻影かなんなのか知らないが相当な技量だ。やはり中々どうして素晴らしいものだ。泣き言を言わずに懸命に努力してきた結果がこれか。面白い。今の木場くんがこれを対処するのは難しいだろう。初っ端で体力を消費するわけにはいかないが、どれが本物か見切るのも難しいだろう。
二振りで捌きつつも耐えきれなくなったのか、オーラを弾けさせて牽制した。そしてため息を付きつつも一振りの聖剣を創りだした。
『あなたは強い。そして後続のために削げるだけ削いでおくという覚悟も持っている。そんなあなたを倒すのにスタミナを大きく消耗させる。しかし今後を鑑みて
木場くんは聖剣を構え、ただ静かにこう呟いた。
『ーーーー
そして木場くんの身が聖なる甲冑に包まれ、周りに大量の聖剣が現れすぐ傍に木場くんと同じような甲冑の騎士たちが現れ木場くんの周りを囲んだ。その中心に立っている木場くんはまるで龍の騎士を従える騎士団長のようだった。
『
「やっぱりこの辺は双子と言えども分かれる、か……数をもって圧倒するやり方。しかも
『
本来の「
そして木場くんの指揮する騎士団とベルーガ・フールカスの幻影同士がぶつかり合い……聖剣の一撃を受け、ベルーガ・フールカスはリタイア。グレモリー側が先制する事となった。