リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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ホテルアグスタにて

 

 

普段通りにいろんな世界に行ったり、アキトの修行を見たりしながら生活していると、カリムさんから機動六課と共にホテルアグスタの警備を頼まれた。なんでもそこでロストロギアのオークションが行われるので、そこの警備をして欲しいらしい。

 

まあ、特に断る理由もないので了承した。受諾した際に送られた衣装を着て参加してくれと言われたその時、同じ事が機動六課でも起きていた。衣装を着る事になったのは部隊長と2人の隊長。それに何故か協力者でしかない筈のヴァーリもだった。

 

ホテルアグスタに到着すると、まずははやて達と合流するために歩き始めた。来ている面子に関しては既に聞いていたので、それを探して歩き続けているとすごく目立っている銀髪の男性ーーーーヴァーリを見つけた。近づいてみると、はやて達もドレス姿だった。

 

「よっす」

 

「ん?君もいたのか……いや、むしろいて当然と言ったところかな?というか、どうして協力者でしかない筈の俺がこんな物を着なければいけないのか分からないよ」

 

「まあな。こんな格好しなくても、警備するだけならこんな格好しなくても良いとは思うんだがな。これも仕事だから文句を言ってもしょうがないんだけどな」

 

「あははは……2人ともなんちゅうかオシャレに気を使わへんねんな。そんなに似合っとるっちゅうのに勿体なさすぎやろ」

 

実際、一誠とヴァーリが正装して立っていると元々そんじょそこらの俳優なんて目ではないくらいの美貌が殊更に際立つのだ。2人が微笑を浮かべるだけで周りにいる女性たちが頬を赤くしているのだから、その破壊力は推してしかるべし、という物だろう。はやて達いなければ、とっくの昔に囲まれていたに違いない。

 

はっきり言うと、2人のミステリアスな雰囲気を漂わせているのに加えて強者としての佇まいが女性を魅了しているのだ。その割に2人は強さに対して貪欲な割にオシャレに関しては興味があまりないのだ。一誠とヴァーリの違いはあくせくして何とかしようとしている者がいるかいないか、というだけなのだから。

 

「それにしても……ロストロギアを管理するのが管理局なんじゃねえのか?こんなオークションなんかやって良いのかよ。本文に反してるんじゃねえの?」

 

「ん〜でもやっぱり全部を管理するのは物理的に不可能やから。危険でない物なら、これは大丈夫やって判断した物だけはOKっちゅう事にしとるんよ」

 

「それは聞いたけどさ……」

 

一誠ははやてと共に会場を見て回っていた。ヴァーリはなのはとフェイトに同行している。2人とも心配など欠片もしていないのだが、頼まれた以上断る気もないのだ。そう思っていると、見覚えのある青年がいた。傍に紫色の髪をした青年が一緒にいたが、彼は護衛なのだろうか?

 

「彼は知り合いか?」

 

「えーっとな……カリムの義弟でな。名前はヴェロッサ・アコース。本局査察部所属の査察官をしていてな。ウチらの影の協力者の1人なんよ」

 

「ヘェ〜……ん?……悪いな、はやて。どうやら仕事の時間みたいだ。此処は任せてもいいな?」

 

「……うん。気をつけてな」

 

「誰の心配してんだよ。……大丈夫さ。俺のいる戦場で誰も欠かせやしない。だから信じて待ってろよ。行くぞ、ヴァーリ」

 

「二度目の共同戦線か……中々楽しそうだな。だが君の言うとおりだな。二天龍のいる戦場に負けはないのだからな」

 

にやりと笑いながら俺たちは首元のネクタイを緩めつつ、外に出て行った。禁手(バランス・ブレイカー)状態になると、俺たちは龍の翼を展開させて大空に飛び上がった。そして耳元に付けられたイヤホンから新人の救援を頼まれた俺たちは俺が新人の救援、ヴァーリは変化のあった副隊長陣の応援に向かった。

 

そして新人たちの元に向かった俺が見た光景は先行している青髮の少女に向かって制御を失敗したのか、魔力弾が飛んでいくのを視認した。それを術式を使って先行した俺は掴もうとした瞬間、何かが魔力弾を貫き爆発した。そして壮絶な痛みと共に、少女の悲鳴が森林に響くのだった。

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