リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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力の把握

 あれから数時間後、俺はとある山の中にいた。身体や服にこびりついた血を拭いた後、神器の中に潜った。そこにはでかい赤い龍がいた。

 

「お前がドライグか?」

 

『ああ。しかし目覚めた途端に禁手(バランス・ブレイカー)に至るとは。今代の相棒は相当な器だな』

 

「そんなのはいなかったのか?」

 

『それはそうだろう。人間風に言うなら、素人がプロに勝つような物だからな。それで相棒はこれからどうするんだ?』

 

「どうするって?」

 

『これから先はどう行動するのか、という話だ』

 

 

「どうも何もないだろう。おそらくあそこから逃げた事で、死んだと認識されて俺の戸籍は無くなっているだろうからな。世界中を歩いてみてみるしか思い浮かばないな。一個仕事はあるが……どちらにせよ今のままじゃ、やれやしない」

 

 

『それはそうなのだが……落ち付き過ぎじゃないか?』

 

「慌てたってどうしようもない。それよりもこの世界の裏事情というものを教えてくれよ。後さっき身体の中に入った光の球体の事も」

 

『裏事情はまだしも、あの光はお前の事だろうに……』

 

 そこからドライグに裏事情を説明してもらった。この世界には三大勢力が存在する事。この三大勢力というのは、聖書に出てくる天使・堕天使・悪魔の事を言う。

 

 そして過去にこの三大勢力は戦争をしていた事。そしてその戦場に介入した二体の龍――――天龍と呼ばれていた『赤い龍』ドライグと『白い龍』アルビオンがいた事。

 

 そして二体は三大勢力に多大なる被害を与えた事で、三大勢力にとっての目の敵となり協力した三大勢力によって倒され封印された事。だが、神器になってもこの二体の天龍は争う事を止めなかった。二つの神器、『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と『白龍皇の翼(ディバイン・ディバイディング)』を宿す者たちで争い続けている事。

 

「……厄介な事をしてるんだな」

 

『そうか?何ぶん昔からやっているからな。その辺の事は覚えていない。ただ、決着をつけねばならんのだよ。俺も、白いのも』

 

「まあ、いいさ。それであの球体の事は何か分からないか?」

 

『……天使のような力は感じるが、それ以上の事は分からないな。俺自身、このような事は初めてだからな。よく分からん』

 

「そう、か……」

 

 天使のような力?そう言えば、あの男も確か『ミカエル』とか言って翼とかを出していたな。言語化によってその天使の特色を引き出す力か?ミカエルは四大天使の筆頭とも言われる一番メジャーな天使だ。

 

 そしてミカエルは四大元素では火を司り、そして火は前方を象徴とする。そしてミカエルはその右手に剣を。左手には秤を持つ公平さを象徴する天使でもある。

 

 おっと、話がそれたか。取り敢えず神器に潜るのを止めて眼を開いた。言葉で、いやこの場合はイメージかな?で展開できるなら他の天使もできるんじゃないか?例えば――――

 

「『ルシフェル』」

 

 俺がそういうと、背中に翼が生えてきた。でもその色は――――

 

「白い?馬鹿な、ルシフェルっていうのは神に反逆して天界を追放された存在だぞ?それなのになぜ翼が白い?」

 

 これは本当にイメージ次第の代物なのか?それなら、と黒い翼をイメージしてみると頭の上にあった輪が消えて翼が黒くなった。予測は正しかった、という事か?

 

『中々面白い力だな。天使の力を持つ赤龍帝など訊いた事がないぞ』

 

「前例がない事があるからこそ、前代未問なんて言葉があるんだろう?それじゃあ、行くとしようかな。最初はどこに行こうか」

 

『それ以前に移動する術はあるのか?』

 

「当たり前だろう?――――来い、メザンティス」

 

 俺の右手には鎌が現れた。これが竜具(ヴィラルト)の一つ『封妖の裂空』メザンティス。体力や魔力は消費するが、その分どこにでも移動する事が出来る。海を渡ること位はお手の物だろう。

 

『ほう……。相棒、他には何があるんだ?』

 

「他か?他には……『降魔の斬輝』アリファール、『破邪の尖角』ラヴィアス、『退魔の祓甲』ザート、『討鬼の双刃』バルグレン、『砕禍の閃霆』ヴァリツァイフ、『崩呪の弦武』ムマ。この六つだな」

 

『そんなにあるのか。それに加え、『神滅具(ロンギヌス)』である『赤龍帝の籠手(ブーステッド・ギア)』と天使の力。今代の相棒は史上最強、いや過去現在未来永劫において最強の赤龍帝かもしれんな』

 

「……神滅具って何?」

 

『言っていなかったか?それだけで世界を、神を殺し得るほどの力だ。基本的には二種類の力を宿している。俺の場合は倍加と譲渡、この二つだ』

 

「それの頂点ってやっぱりあの槍(・・・)なのか?」

 

『【黄昏の聖槍(トゥルー・ロンギヌス)】。神の子であるイエス・キリストを殺したとされる槍だ。知っているだろう?』

 

「まあ、神殺しの武具にはぴったりの存在だよな。神の血に濡れたとされる槍。あまり相対したいとは思えないな」

 

『まあ、それはそれとしてだ。相棒、実は俺には訊いておきたい事があるんだが』

 

「え?何だよ。何か言い忘れた事とかあったっけ?」

 

『いい加減、お前の名前を教えてくれ。いつも相棒と呼ぶ訳にはいかないだろう』

 

「俺は別に構わないんだけど……。まあ、いいか」

 

 

「俺の名前は兵藤。七つの竜具(ヴィラルト)を操り天使の力を持つ赤龍帝兵藤一誠だ。これからよろしく頼むぜ?ドライグ」

 

 

『ガハハハハハッ!良いだろう。俺の力を扱いきってみせてくれよ?相棒、否兵藤一誠よ』

 

「勿論さ、と。それじゃあ、行くとしようか」

 

 俺が鎌を振るうと、空間が避けて全く別の光景が見えた。そして俺達はその場所に足を踏み入れた。




第四話でございます。こんな作品、面白いのか?と正直思っていましたがお気に入りが増えていた事に嬉しく思います。

さてそれでは皆様にアンケートを取りたいと思います。ぶっちゃけヒロインは誰にしましょう?感想で要望が出ましたのでアンケートを取りたいと思います。

リリなの、D×D、デート・ア・ライブの中から選ぶも良し。それ以外の作品から連れてくるのもありです。その時はタグを追加しますが。感想に作品名と出したいヒロインの名前を書いて下さると幸いです。それでは、また次回。
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