作戦はカートリッジ搭載機組によって特殊なウイルスを撃ち込むことでユーリちゃんを弱体化させ、最後に紫天の書に搭載している特殊なプログラムを流し込みユーリちゃんの暴走を停止させるという物らしい。
っていうか、ミッドチルダ式の奴らもいつの間にかカートリッジシステムを搭載していた。なんでもヴィータとシグナムと模擬戦をしてた時にデバイスを壊されたらしく、改修の時に積んでもらったらしい。
「……よし、八割方は回復した。ねぼすけもさすがにそろそろ起きるだろ。……おろ?」
胸のところからレーヴァテインが出てきた。事情を知らないミッドチルダ組と異世界組は慌てていたが、ベルカ組が事情を説明して押しとどめていた。
レーヴァテインの鍔の部分にあたる場所にあった宝玉から金色の輝きが溢れはじめ、そこから魔法陣が展開されてそこから俺の相棒の1人ーーーーサクラが膝をついた状態で出てきた。
「再起動を確認。マスター認証を求めます」
「マスターは兵藤一誠。お前の名前は昔と変わりはしない。『サクラ』、それがお前の名前だ。とっとと起きろよ、このねぼすけめ」
「識別名サクラで再起動します。ーーーー久しぶり、なんだよ。マスター。私はマスターの最強の剣であり盾。この身尽きるまで、マスターの側にいるんだよ」
「……一誠くん、その子が前に言ってたサクラちゃんなんか?」
「はじめまして、なんだよね?夜天の主、八神はやてさん」
「あれ?どうしてうちの名前、知っとるん?今、再起動って言っとったし紹介する暇なんてなかったよな?」
「それは私がずっとマスターの中にいたから、マスターが見た物、感じた事を私は夢としてずっと見続けていた。だから、現状は大体把握してるんだよ。
ーーーーマスター、ユーリちゃんを救いに、助けに行こうよ。あの娘は本当に自分を止めてくれる人と共にいてくれる人を待ってるんだから」
「もちろん、それぐらい分かっているさ。……大きすぎる力を持った者の孤独は俺だってよく知ってるからな。周りに誰かがいた彼女は、その力が矛先が大切な人達に向かわないか心配で、だからこそ遠ざける。誰もいなければ、壊すことは、殺すことは無いんだから」
「でも、マスターは分かってるんだよ。誰かと共に過ごすぬくもりを、受け入れてくれることの喜びを」
「ああ。この一年は本当に有意義なものだった。……だからこそ、俺はここでピリオドを打とう。同じ境遇であったが故に、救おう。起きたてだけど、出来るよな?サクラ」
「当然なんだよ!マスター!使うべき時に使えなきゃ、振るうべき時に振るえなきゃ意味がないんだよ!だから、行くんだよ!」
「「ユニゾン・インッ!」」
サクラとユニゾンすることで、より大量の
『すまんが卿の身体、今しばらく貸してもらうとしよう』
「なっ!?……ぐぁ!……つぅ!」
何かに呑み込まれる。まるで俺の中から侵食していくかのように俺の身体の制御権を乗っ取ってきやがった。ーーーーん?ちょっと待て。中から?俺の中にある物から出てきた者、それはまさか……!?
『やはり卿は優秀だな。だが、今だけは眠っていてもらう。なに、心配せずともちゃんと返すので心配の必要はない』
干渉される力はより大きくなり、俺は瞬く間に力を奪われた。そしてそんな俺が意識を失う直前に見た物はーーーー黄金。万物の頂点に立ち、万能性を象徴する色だった。
一誠Side out
???Side
久方ぶりに身体を持つというのは、こんなに嬉しいものなのだな。どれほどの時が過ぎたのかは分からぬが、永き時をあの場所で過ごしたせいか触れるということにも喜びを感じる。
周りの者たちは急激に変貌した一誠の姿に理解が追いつかなかった。ユニゾンした一誠が急に苦しみだしたかと思ったら、何もなかったように立ちあがった。その一誠を見た者たちは髪も瞳も黄金の色に染まった
そんな何かに臆することもなく話しかけられる者は数少ないことは間違いないだろう。強すぎるが故に、大抵の者はその余りの圧力に負けてしまう。一誠は自覚しているため、威圧しないように落としているがこの者はそんなことを欠片も気にしていない。だが、話しかけられる猛者はたった1人だけだがいたのは幸いというべきだろう。
「……おい、お前は誰だ?気配が明らかに兵藤じゃない。神格の波動をあいつは持っていなかった。もう一度聞くぞ。お前は何者で何の目的で兵藤の身体を使っている?」
「いくら長い時を過ごしたとはいえ、私のことを忘れるとは……嘆かわしいことだよ。まあ、気にする必要はない。私の目的はお前ではなく、あの娘なのだから」
「あの娘って……UーDのことか?どうしてお前がそんなことを気にするんだ?」
「これ以上卿と話す気などない。私は私でやりたいことをやらせてもらうだけなのだからな。なに心配せずとも殺しはしないから安心しろ」
右手一本に大量の
「
右手には一本の槍が出てきた。相当な一品であり荘厳とも言うべき装飾が施されており、内包している力も桁違いの物だった。これは神の振るう武具だと言われたとしても納得できる代物であろう。
だが、問題はそこではない。
「
「これは現実だ、アザゼル。否定しても始まらぬ。卿とて知っているだろう。……まあ、私は残滓だからな。これ以上、卿が気にする必要はない」
「神、さま……?」
振り向いてみると、私と同じ金髪に赤色と翠色のオッドアイの少女がそう呟いていた。その声音に秘められていたのは畏怖でも、畏敬でも、感動でもなく、単純な事実だった。私の本質を垣間見たかのような口ぶりだった。
「……言われてしまったなら、答えねばなるまい。然り、私は神だ。だが、ただの神ではない。万物を創造した唯一神であるーーーー聖書の神だ。名前などないゆえ、好きに呼んでくれたまえ」
どうでした?作者自身、何をトチ狂ってるんだろうか……と思わざるを得ないお話です。面白かったら幸いですが。
さて、なんで一誠は最初からブーステッドギアを使って戦わなかったのか?という質問がありましたので、ここで答えさせていただきます。その理由はーーーー単純に一誠の禁手の使いすぎによって溜まった疲労をシャマルに見抜かれ、ドクターストップをかけられたからです。
この小説上仕方が無いとも言えるのですが、正直一誠が禁手に頼りすぎというより使いすぎ状態なので身体に疲労が溜まっている筈なんです!真龍の身体とはいえです。ちなみにその時聞き分けの悪かった一誠はシャマルから高町式『オハナシ』をくらいましたwww
そこで2〜3ヶ月の間、赤龍帝の能力を禁じられた一誠なのでした。ちなみに能力を使わない短時間なものなら禁手の使用はOKとなりました。とまあ、これが一誠がブーステッドギアを使わなかった理由の一つです。もう一つは単純にこの話に繋げたかったから。
この案が浮かぶ前は、実はこの章は『覇龍』お披露目会でした。三大勢力トップ陣営の出番もありましたが、没となりアザゼルさんだけ登場となりました。『覇龍』を期待した皆さんごめんね!
さて、だいぶ長くなりましたがここで後書きを終わります。それではご意見、感想お待ちしております。それではまた次回!