リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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空白期最終回。割と短めですが、どうぞ


感じる平穏

 

ところは移り変わり、駒王市。リアス・グレモリーが夜を管理し、ソーナ・シトリーが昼を管理する街。そんな場所で俺たちは暮らしていた。ちゃんと家を借りて生活している。海鳴の時と同じ生活をしてたらなんて言われるか分からんからな。

 

シエナは駒王学園に通い、俺と八舞で小さいが喫茶店を経営していた。普通の喫茶店よりも大分小さいため、2人でも回していけるようになっている。男女問わず人気がある。……まあ、最初は店員の外見だったんだろうが。だんだんと味の面でも人気が出始めた。そんな時に真夜さんから深雪さんと達也くんがそっちの学校に転入する事になったので、気にかけてあげて欲しいという連絡がきた。

 

「それは良いんですけど……なんでまた?そっちの学校で現代魔法の研究とかさせてあげればいいじゃないですか。わざわざこっちに送る意味がないでしょ」

 

「うーん……実はこの指令は月読様から仰せつかったことなの。詳しくは言えないけど、まあとにかくお願いね。まだ不慣れなところもあるだろうし……」

 

月読から、ね。少しは俺への当てつけも多少はあるんだろうが……何か重要な事があるんだろう。まあ俺に介入する必要があるわけでもないし、別に構いはしないだろう。

 

「……分かりました。とはいえ、俺にできる事なんてほとんどないでしょうが。俺の家の住所は教えてあるんですか?別に調べる方法なんて幾らでもあったでしょうしね」

 

「教えたけど、どういう心境の変化なの?旅ばかりして所在を掴ませなかった君が、個人情報を作るなんて。私も深夜も最初はすごく驚いたんだから。そりゃあこうやって連絡も取りやすくなった分、楽ではあるんだけどね」

 

「ちょっと旅をするのに疲れただけですよ。何処かでゆっくりしたいっていうのもありますけど、ここなら両親の墓参りとかもしやすいですし。……それに、故郷に戻ってみたいという想いもありましたしね」

 

「そう……私にできる事があればなんでも言ってね。なにかと力になれる事だってあるだろうし。っと、私もそろそろ仕事だから切るね。2人の事、よろしくお願いします」

 

「畏まりました。お仕事、頑張ってくださいね」

 

そこで電話を切り、仕事に戻った。2人の学校面でのサポートはシエナに任せよう。昼時になってきたため、少しづつ忙しくなった店内で仕事をしていた。……普段よりもお客さんが多いんだが、一体何があったんだ?

 

今から2〜3時間もすると駒王学園の生徒さんがお茶をしに来たりするので、追加でケーキを焼いていた。まあ、お客さんが来てくれるに越した事はないし、問題はないんだが午前の分はもう打ち止めだな。表の看板に書き記すと客の流れがぐっと静まった。疲れるわ、マジで。

 

「お疲れさん、今は休んでも良いぞ。……どうせそんなに時間を置かずに高校生が来たりするんだからな」

 

「はい。今日も盛況といった感じですね、マスター。この街での評判が出てきたみたいですよ。記者の方もいらっしゃっておられましたし」

 

「ああ、いたな。あんまりにも忙しいから適当な応対をしたような気がする。その割にホクホクした顔でお帰りになられたが。笑顔を見せながら質問の二、三答えただけなんだがな」

 

「というかこの店の守備範囲が広すぎる気がします。食事ではヨーロッパ系のメジャーな物からマイナーな物まで、デザートは和洋中のほぼ全て、飲み物はバリエーションが広すぎます。これを1人で回してるんですから……過労死しますよ?」

 

「伊達に世界を渡り歩いた訳じゃないさ。力を極めたら料理とかいろんな物を極めようと動き出したからな。気づいたらいろんな料理が作れるようになってた」

 

こうして無茶苦茶少年、兵藤一誠の無茶苦茶は続く。兵藤一誠の内部では戦姫とドライグたちは自身の宿主の無茶苦茶具合に呆れていたが、いまさらな感じもしたので何も言わなかった。

 

それから昼食を済ませ、学園の生徒さんがだんだんと来はじめた。その最中に四葉兄妹がシエナや他の友達と一緒に訪れた。昼休みの最中に連絡をしておいたので、ちゃんと連れてきてくれたようだ。

 

「お久しぶりです、兵藤さん。大体一年半ぶりでしょうか。お元気そうで何よりです」

 

「君たちも元気そうで何よりだけどね。まあ、楽しんでいきなよ。どんな命令(言伝)を受けているのか知らないけど、何か困った事があれば聞いてくれて構わないからさ」

 

「ありがとうございます。母からも困った事があれば兵藤さんに頼りなさい、と言われています。できる限りそのような事が起こらない方がありがたいのですが……」

 

「人生で何があるか分かったらつまらんぜ?気楽になれよ、って言っても無理そうだな。できる限り気負わないことだ。なにも頼る事は間違いじゃない。頼ってどうにかなるならそれで良いんだ。できる限り後悔の少ない道を進むように心掛ければ良い」

 

「はい、それじゃあ俺はこれで失礼します」

 

こうして平和な日常は過ぎてゆく。だが誰にも知られる事なく不穏な影は暗躍を始めていた。その不穏な影が動き始めるのは、これから一年後の事でございました。




どもどもシュトレンベルクです。昨日の話でついにお気に入りが500突破!UAも100000突破!今まで応援してくれている皆様、ありがとうございます!

さて、さっきランキングを見てきたのですが、なんとリリカルD✖Dが八位になっていました。感動です。本当にありがとうございます。

話は毎日一話更新で進めていますが、他の作品のネタが完結していないのに多数浮かんでしまう今日この頃なのでした。ISとかカンピオーネとか浮かび過ぎて大変ですが、完結まで頑張りたいと思います。

それでは今回はこの辺で。また次回!
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