リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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修行に入ると思いました?残念、まだです!次にはちゃんと修行に入りますので少々お待ちください。


地獄がなんだ

 

 

修行に入った訳だが、高神くんとアーシア嬢を除けば基礎はそこそこちゃんと出来ているようだ。惜しむらくは弱点がハッキリしすぎな所かな?

 

木場くんは騎士(ナイト)魔剣創造(ソード・バース)の神器も相性が良いし、なにより本人がテクニックタイプだ。だが、如何せん体力がない。強敵との戦いの際は大きなデメリットと言わざるを得ない。

 

次に塔城さん。戦車(ルーク)で小柄な体型というのは割と珍しい。それに人は背の低い人との戦いに不慣れだ。そういう点ではアドバンテージだが、射程が短く本人も飛びのが苦手ときた。空にウィザードタイプの敵がいたら終わりだな。

 

姫島さんは女王(クイーン)。雷の巫女と呼ばれるだけあって、電撃に特化している。本人は嫌がるだろうが、さすがはバラキエルの娘さんだ。だが、ウィザードタイプにありがちの事だが、近接格闘に弱いな。これは今からやっても付け焼き刃だからやらないが。

 

そして(キング)のリアスさん。滅びの魔力を有するだけあって、一撃一撃が強力だ。これはサーゼクスさんもそうだが、サーゼクスさんは典型的なウィザードタイプでありながら、リアスさんはパワーよりのウィザードタイプだ。つまり彼女はサーゼクスさんのような精密性ではなく、一撃必殺の威力を持った方が利点と言えるだろう。

 

「さて、修行に入るわけだけど幾つか課題を課すからそれも出来る限りクリア出来るよう頑張ってね。まずは木場くんと高神くん」

 

「はい」

 

「まあ、高神くんには期待してないから構わないけど返事ぐらいしたら?……木場くんは魔剣創造(ソード・バース)で振るえる魔剣の性質と数を増やしてもらう」

 

「性質と数、ですか?それはどういう意味なんでしょうか?」

 

「言葉通りさ。これは創造系神器ならしょうがないんだけど、君は俗に言う炎とか氷とか分かりやすい四大属性に分類される剣しか使ってないんだろう?」

 

「それの一体、何がいけないって言うんだよ。木場の魔剣は強いし何も問題ないだろ」

 

「……もうちょっと頭を働かせなよ。何も性質ってのは四大属性に分類される物じゃなくても構わないんだ。身体強化、剣自体の透過、変幻自在に長さが変わる剣とか、毒でも構わないんだ。

 

馬鹿正直に属性を持つ剣である必要はない。というわけで、高神くんもだがレパートリーを増やせ。それは今後役に立つ」

 

「はい!分かりました!」

 

「ん。良い返事だね。次にアーシア嬢は姫島さんに魔力の出し方と使い方を習うんだっけ?それなら神器の力も遠距離でも使えるようにしたいんだが、10日じゃ無理だな。それなら相手の攻撃から身を守る手段を覚えよう。それだけでも前衛の心境が変わるからね」

 

「は、はい!頑張ります!よろしくお願いします!」

 

「一生懸命で良い事だ。次に塔城さんだけど……もう少しスピードを付けようか。君はルークとしては優秀だ。だが射程の短さは痛いところだ。なのでそれを補うために、速くなるか欠点を埋める遠距離用の技が欲しい。例をあげるとすれば遠当てかな?こんな感じでね!」

 

後ろに立っていた木の一本に遠当てを使い、完全にへし折った。それは後で斬って資源に変えておいた。驚いた顔をしているリアスさんたちの方を向き、指導内容を指定していった。

 

「次に姫島さん。貴女はクイーンとして実に優秀だ。だが雷という特性上しょうがないんだが、一撃が強力で目立つ。そこで魔力を固定して武具とする手段を作り出してもらう。例えばこんなのをね」

 

魔力を電撃に変えて右手首に弓状にして展開させる。つがえれば無論、魔力が弾丸に変わる。これを剣にする者、槍にする者、いろんな奴がいる。そこは術者の自由だろう。万能性が高いから、使い勝手に関しては俺自身太鼓判を押している。……俺の適応力の高い所為もあるかもしれんが。

 

「最後にリアスさん。貴女は一撃の威力が高い。それならその長所を伸ばすとしましょう。貴女には魔力を圧縮する修行をしてもらいます。ハッキリ言うと魔力砲台になってもらいます」

 

「本当にハッキリ言うわね……。まあ、了解よ。この修行をすれば勝率はどのくらい上がるのかしら?」

 

「俺の理想の域まで届けば6〜70%ぐらいにはいくでしょうが、多分無理です。皆言ってますけど、俺の理想っていうのは高望みですから。まあ、それでも五分五分の状態まで持っていきます。その上で皆さんに言っておきます。

 

ーーーーここからは地獄だ。泣き言を言ったって変わりはしない。ただ今の現実を認めたくないと思うなら。諦めないでください。以上です。それじゃあ各自修行に入ってください。やる気があるなら、ね」

 

そう言いつつ一誠は修行場に指定した場所に降りていった。そんな中、グレモリー眷属一同は黙っていた。修行の相手は世界最強。そんな相手に修行の相手をしてもらう事は滅多にないだろう。だがそれほどの者が地獄と称する修行に尻込みするのは致し方ないと言わざるを得ないだろう。そんな一同を見つめつつ、リアス・グレモリーは前にでた。

 

「……行くわよ。私の愛しい眷属たち。あの兵藤くんが地獄と称する以上、生半可な物ではないでしょう。でもそれはこれをくぐり抜ければ、私たちは今よりもずっと強くなれるという事なんだから!私たちの敵を滅するために、行きましょう」

 

その言葉に眷属たちは目を覚ました。そうだ、自分たちは一体何を求めてここに来た?何を願って世界最強に修行を頼んだ?全てはゲームに勝つためだ。その為に強くなろうと思ったのだ。地獄がなんだ。自分たちは地獄を、冥界を管理する者ーーーー悪魔だ。恐れる事など何もない。自分たちの主が側にいる。ならば戦う。たったそれだけの事なのだから。

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