リリカルD×D~狩り人の戦記~   作:シュトレンベルク

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短めです


教会2人組とスケット1人

 

 

2日後、教会側の出迎えに行った。車の免許を取るのは正直面倒だったが、シエナがしつこく言ってくるからしょうがなく取った。まさか役に立つとは思わなかったが。他にも二輪とかあるけど、使う事があるとはそもそも思っていなかったからな。

 

「あ〜!イッセーくんだ!どうしてここに?」

 

「ちょっとうるさいぞ。他にもお客さんがいるんだから静かにしろよ。……なんでここにいるのか、って?お前らを迎えに来たんだよ。そんな事も分からんのか?」

 

「ミカエル様が言っていた心強いスケットというのはあなたでしたか。お久しぶりです。約二年ぶりでしょうか?」

 

「そうだな。久しぶりだな、ゼノヴィア。変わりがないようでなによりだよ。……なんでさっきから黙ったままこっちを睨んでくるんだよ?」

 

「……別になんでもありませんよ。手紙ぐらい送ってくれたって良いのに」

 

「あるじゃん。俺が悪かったから機嫌直せよ。可愛い顔が台無しだぞ?久しぶりの再会を祝おうとは思わないのか?祐樹」

 

「ここには仕事で来てるんだから良いんです!……それで何か情報は集まってますか?」

 

「厄介な相手だってことは分かってるさ。とにかくここを移動しよう。ここにこれ以上残っていても仕方ないからな」

 

ちょっとうるさいイリナを黙らせつつ、車に乗った。レンタカーだけどな!……どうでも良いか。車を走らせつつ、情報の共有を行うことになった。

 

「今回の一件、厄介な相手だってことは理解してるな?聖人に堕天使の幹部が相手だ。正直な話、お前たちでは勝てないと思うがやるのか?」

 

「もちろんです。それでも高い可能性だと認識しています。ミカエル様から聖人については聞きましたが、本当にいるのですね。それにしても何故聖ニコライの名を受け継ぐ者がこのような事を」

 

「だからこそ、じゃないかな?たとえ名を継いでいようが関連は全くないからな。期待を押しつけられるのは嫌だろうさ。それに傭兵は本来仕事をえり好み出来ない。なんでもやらないと死んじまうからな」

 

「……イッセーくんもそうだったの?」

 

「俺は適当な額まではぐれ狩りをしてたさ。そこからは傭兵をやってたな。俺に依頼してくる連中は大抵が金持ちだったから、依頼料金も成功料金も高かった。でも俺みたいなのは稀だ。まあ、何も言えなくなるんだがな。他人の仕事にケチつけちゃいけないんだよ。俺たちはな」

 

能力が全ての世界において、一々他人の事なんて気にしていられない、が正解だが。もちろん、最低限相手や仲間になる奴の事を調べるのは当たり前だが。それでも何を得手にするのか不得手にするのか。たったそれだけの事だ。深い所まで調べるような事はしない。そういう深い事情を調べるのはスパイの仕事だ。

 

「とにかく実戦で叩き上げられた実力は本物だ。それに相手は人間だ。人外ではないからこそ、何でもやってくる。強い奴はしない事を平気でしてくる。そうじゃないと生き残れないからな。……まあ、核だけ残っていれば良いなら破壊するだけなんだがな」

 

聖人なら聖剣の因子は必要ない。同じ聖の名を関しているだけあってその辺は曖昧だ。もちろん聖人と言えども、天使の力(テレズマ)を全開にして戦えるわけではない。むしろ僅かしか解放出来ないと言った方が良いぐらいだ。それでも強すぎる存在こそが聖人である。

 

俺のように身体が内包している力に耐えきれる訳ではない聖人。むしろ俺が世界最強の存在と渡り合えるのは俺が天使の力(テレズマ)を自由に扱えるからだ。無論使い過ぎればどうなるかは言わなくても分かるどころか体験した。天使の力というのは人が使うには負担が大きすぎるのだ。

 

「聖人が敵に回るか。こんな事態になったのは初めてだな。ぶつかり合うのはこれで三回目だが……魔術も使うからな。敵に回すのは正直面倒だ」

 

「魔術、ですか。私はいまいちよく分からないんですけど、魔術っていうのは一体どういった代物なんですか?依頼で魔術師と戦った事もありますけど、よく分かりませんでした」

 

「魔術っていうのは、人の手で神の奇跡を再現する事だ。もちろんそれを使うのにも必要な物があるし、それを効率よく使う為の儀式・霊装。使う術式の物によって必要な物はやはり変わってくるのさ」

 

四大元素やルーン文字を使った魔術、それに術符を使った魔術。多種多様な魔術が存在する。似通った物はあるだろうが、まったく同じという物はない。そんな物は見た事がない。利点もないし、同じ術者が使うなら未だしも違う者が使っても同様の効果が発揮されるかは分からないからだ。

 

俺は近代的な魔術師ではないし、何処の魔術結社とも繋がりはない。わざわざ組みする理由がないというのもあるが、面倒な事ばかり起こすから一緒にはいたくないのだ。……とにかく、俺は聖ニコライの末裔が一体どんな魔術を使うのかは知らない。それも俺が注意を向ける一つの理由なのだ。

 

「人間が奇跡を起こすなど……あってはならない所業だ。何故主は禁じるという行為をなされないのでしょうか?」

 

「拡散しすぎたから、ってのも理由の一つだな。後はそれによって得られる恩恵が無視しきれない物だったからだ。それに聖遺物を使った魔術だってあるんだ。己を知り、相手を知れば百戦危うからずという諺があるように異端の技といえども知っておいて損はない」

 

聖槍や聖釘などの聖人に関わる遺物は当然魔術などの術において凄まじい効果を発揮することに違いはない。まあ、どうでもいい事ではある。所詮魔術師に限った話を聞いても面白味などないだろうしな。俺はそう思いながら車を走らせた。




どもども、シュトレンベルクです。もう七月になるとは時が経つのは早いですね。作者は暑いのが苦手です。

さて、話は変わりますが2日から6日の間、更新をストップさせていただきます。理由は……勉強の合宿があるからです。作者は実は浪人生です。

皆様には少しの間待たせる事にはなりますが、どうかご勘弁のほどをよろしくお願いします。それではまた次回……というよりはまた来週!
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