side 由紀
私達、学園生活部は卒業に向けて校内を清掃している。焦げた理科室、散らかった音楽室、お世話になった放送室。部長のりーさん、胡桃ちゃん、みーくんと一緒に綺麗にしている。
由紀「放送室は終わったよー!」
悠里「お疲れさま由紀ちゃん」
胡桃「後は、部室だけか」
美樹「そうですね」
学園生活部の部室で私達が話していると・・・
胡桃「あれ?」
悠里「どうしたの?胡桃」
胡桃ちゃんが何か見つけたみたいだ。なんだろう?
胡桃「いや、なんか変な紙切れが机の中に入っててさ」
胡桃ちゃんが皆にその紙切れを見えるように置いた。
美樹「テレポートマシーン?」
悠里「あら、良く読めたね」
美樹「はい、英語版の本も読んでいたので」
さすがみーくん!英語だらけの文章なのに分かるなんて
由紀「テレポートマシーン?ってなに?」
美樹「さぁ、私にも分かりません」
みーくんがわからないんじゃ私にも分からないよぉ。
皆がワイワイ話していると、急に頭の中に声が聞こえてきた。女の子の笑い声っぽい。
胡桃「な、なんだこの声は!?」
美樹「胡桃先輩も聴こえるのですか!?」
由紀「うぅ・・・なに、これ」
悠里「頭が・・・割れるような痛さ・・・」
胡桃「くそ!なんなんだこれは!」
皆、頭抑えて凄く苦しそう。笑い声も止まらない。私もこのままだと・・・
悠里「うっ・・・」バダッ!
由紀「り、りーさん!」
りーさんがその場で崩れ落ちた。
胡桃「く・・・そ・・・」バダッ!
美樹「由紀・・・先・・・輩・・・」
胡桃ちゃんにみーくんまで倒れちゃった。
由紀「うあっ・・・」
クスクスクス・・・、そう聴こえる笑い声もどんどんひどくなっていく。
由紀「助・・・けて・・・めぐ・・・ねぇ・・・」
私もその場に倒れた。
私達はどうなっちゃったんだろう?りーさん、みーくん、胡桃ちゃん。大丈夫かなぁ?目が覚めたら皆にまた会えるかなぁ?卒業・・・したかったなぁ・・・
??「・・い!」
由紀「ん・・んっ?」
??「お・・!聴こ・・い・・?」
誰かの声が聴こえる。このしゃべり方は誰だろう?声も低いし・・・
??「聴こえるか?わしの声が!」
由紀「うひゃ!な、何?」
??「やっと気付いたかノロマめ!」
由紀「の、ノロマ?」
由紀「貴方は誰なの?」
リヒトーフェン「わしの名はリヒトーフェンじゃ」
由紀「リヒトーフェンさん?わ、私は・・・」
リヒトーフェン「自己紹介はよいぞ丈槍由紀、それよりもお前に伝えたい事がある」
由紀「伝えたい事?それよりも皆は!?此処は何処!?私達はどうなったの!?」
リヒトーフェン「ええい、1度に沢山質問するではない!」
リヒトーフェン「お前たちは今、別次元へと転送中じゃ」
由紀「て、転・・・送・・・?」
リヒトーフェン「うむ、サマンサ マキシスのせいじゃ。彼女が君たちを転送した」
由紀「えっ・・・、じゃあ元の所に戻れるの!?」
リヒトーフェン「その為にはサマンサを止めねばならぬ!」
リヒトーフェン「お主ら4人の力で彼女を倒すのだ!」
由紀「た、倒すってどうやって・・・」
リヒトーフェン「それは転送先にうちの日本人が書いたメモを転送しておく」
リヒトーフェン「では、頼んだぞ!」
由紀「ま、待って!!まだ聞きたい・・・こと・・・が・・・」
私は意識がまた途切れた。サマンサ?転送?意味が分からないよ・・・。目覚めたら皆に聞いてみよう。
side 胡桃
胡桃「うっ・・・」
此処は?皆は?一帯どうなったんだ!?
悠里「く、胡桃・・・」
胡桃「りーさん!!大丈夫かっ?」
悠里「ええ、別になんともないわ」
良かった~、大丈夫だったか。後は・・・
胡桃「由紀!!美樹!!」
悠里「・・・」
胡桃「りーさん!二人はいたか?」
悠里「・・・」
胡桃「りーさん!?」
悠里「ねぇ、胡桃・・・」
胡桃「ど、どうした?」
悠里「ここ、学校の屋上よ」
胡桃「え、」
学校の屋上・・・そうあの日、すべて変わってしまった。憧れの先輩が感染、ゾンビ化した。その時、私はたまたま屋上にいた由紀、りーさん、そしてめぐねぇと共にここで暮らしていくことになったんだっけ?
由紀「んん~」
胡桃「由紀!」
悠里「由紀ちゃん!」
由紀「あれ?りーさん?胡桃ちゃん?」
胡桃「由紀!!」
由紀「うわぁ~抱きつかないで!胡桃ちゃん!苦しいよぉ」
悠里「胡桃、抱きしめすぎ・・・」
胡桃「あ、すまん」
side 由紀
由紀「あれ?みーくんは?」
胡桃「そう言えば見てないなぁ~」
悠里「プールの方かしら?」
4人って、リヒトーフェンさんが言っていたよね。でもみーくんがこの辺りに居ないのは何でだろう。私が考えてる間にりーさんはプールを見に行ってた。
悠里「プールにもいなかったわ」
由紀「何処に行ったのかなぁ?」
すると、三階に続く階段がある扉から足音が聴こえてきた。
胡桃「くっ、ここまで来たか!」
由紀「胡桃ちゃん・・・」
胡桃「大丈夫だ、任せろ!」
悠里「・・・シャベルは?」
胡桃「勿論、ここに・・・って、あれ?」
由紀「シャベル、水道にあるよ」
胡桃「うおい!まじかよ!」
ガチャ!
悠里「ドアが開くわ!」
胡桃「くそっ!」
武器も何もない私達。もう終わりだと思った。だけど、扉の先に現れたのは・・・
??「誰かいるの?誰なの?」
この声は聞いたことがある、あの姿も見たことがある。
胡桃「え?・・・え?・・・」
悠里「うそ・・・でしょ?」
由紀「め・・・めぐねぇ!!!」
リアルが多忙すぎてなかなか更新が出来ませんでした。前の作品もまたやり始めるのでまたよろしくお願いいたします。