では本編をお楽しみ下さい。
魔方陣に力を注ぐごとにかすかに地面が光る、少女は俺がなにをしたいのかわからないようだがそれは敵さんが来れば明らかになる。
しかし敵さんの方ものこのこやられに来てくれるわけではないようでこの体になったからか妙に敵の次の行動や攻撃が少しだけわかる気がするようになっていた、そのせいか大将の様子が少しおかしい事に気が付く。
「なんだ?」
『どうしたんだい?』
「いやさ、さっきから敵さんの様子が変だなぁって思って」
『そうだね、なんか嫌な感じがする』
少女は相変わらず楽しそうにしているがさっきまでのへらへらしてる感じでなくどこか怯えている?ようなそんな感じがした、しかしそれは勘違いで終わらせてはくれそうにないと言うことがすぐにわかった。
某ドラゴン〇ールアニメの戦闘集団たちがよく言う「気」に相当する相手の「力」が急激に変化していた、それはただ単に火が炎になると言ったものではなく炎が氷になると言った理論完全破壊レベルの感じでさっきから鳥肌が尋常じゃない。
「これは明らかにやばい空気がするが大丈夫なんでしょうか?」
『...さぁね、ちょっと僕にはわからないかな』
ちょっと?
少女の言動がさっきまでと明らかに違う、これはただ単に俺の勘違いかそれとも何か起きるとでもいうのだろうか?
魔方陣に力を注ぐのも怠らずやりその状態のまま敵の奇襲も警戒する、そして魔法陣にエネルギーが溜まったとほぼ同時に後ろ側に巨大な山が転送されてきた。
「...は?」
その言葉と共に後ろを向く、魔方陣の充填は完了したが手を離すわけにはいかない。
俺は足裏にもう一つ白い魔法陣を開き光のエネルギーで山を落ちてきても自分が助かる様に自分がはまるくらいの穴をあける、そして見事その穴に入った。
「ちっ!んだよ今の!?」
『転送系のなんかでしょ』
「そんなの見ればわかるよ!?そうじゃなくていくら敵さんが強いからってあんなでかい山一瞬で転送できないだろ!?どんなハイスペック怪物だよそれ!」
『君だって似たようなものでしょ』
「そ、それは...」
確かにさっきのハレーはレイジすらも超えるほどの威力だった、と言う事は相手も俺と同じ感じの!?
「待てよ!?ってことは敵さんもサイコロ持ち!?」
『なんだよサイコロ持ちって』
「いやサイコロ振って強くなるじゃん?ほら、よく主人公しか持ってない特別ってやつ?」
『確かに君のこれは特別製かもしれないけどこの力が頻繁にいたらこっちが困るんだよね』
「?どゆこと?」
『あーはいはい鈍感鈍感』
「いやいや今のは鈍感属性関係ないだろ!」
『ほらくるよ』
少女の合図?と、同時に前からレーザーが飛んでくる気がしたので目の前で陣を展開し防御態勢に入る。
読みは見事に的中し黒いレーザーが山を一直線に貫通して飛んできた、それをガードするがアニメと同じように長くはもたない。
「...っ!」
陣を少し斜めにする、するとレーザーは滑る要領で魔法陣を擦っていき空に飛んでいく。
「あっべねえ!」
『よそ見しない』
そのレーザーが次々に飛んでくる、もはや出し惜しみをしている場合ではないので溜めていた陣を発動させる。
【
魔本陣が三つ縦方向に展開され巨大な白い陣が地面と空を支配する、そしてその陣から光のレーザーが無数に飛び回り黒いレーザーを次々に相殺していく。
「ふん、中二病なめんな」
『へぇ、結構やるじゃん』
「だろ!?」
『すぐ反応しない、君の短所追加だね』
「ぐっ!」
それらを操り敵の方に飛ばす、敵はそれを黒いサークルを開き吸収しこちらに転送してきた。
「やる事がワンパターンなんだよっ!」
飛んできたレーザーはまだ操作ができるので自分の方ではなく敵の方に飛んでいくように調整する、そして吸収、転送、また吸収のループにはめる。
そのまま魔法陣をさらに巨大化させ敵が入る距離まで巨大化させる、敵はそれをかわそうとしたが無限ループに入っているのでかわすことができない...と、思っていた時期が私にもありました。
敵はあっさりその陣をその場に置いて自分だけ遠くに離脱する、魔法陣を開ける距離には限界があり敵さんはその外に出てしまった。
「ど、どうしよう...」
『この後の対策は無しですか?』
「な、なんも考えてなかった...」
『はぁ...君はただの単細胞だな』
「た、単細胞...」
『その辺のアホ主人公と全く変わらないよ』
「アホ言うな!」
とりあえず考える時間が欲しいので陣から出せるだけのレーザーを出し変化球も混ぜながら次々に飛ばし血被けさせないようにする、が、そんな都合よくはいかなく敵はあっさり俺の後ろ方向に瞬間移動してきて背中に蹴りをもらう、俺はそのまま地面に真っ逆さまに落ちるが落ちる際に陣の中の適ごと魔法陣を大爆発させる。
爆風はあたりの消し飛ばし光の閃光が辺りの真っ白に染める。
俺は地面に突っ込み地面がまるでハンマーで思いっきり殴られたような痛みが走る、少し内臓がやられた気がしたがまだ何とか動けそうだ。
「いって...なんだよあの蹴り...」
『大丈夫かい?』
「見える?」
『聞いてみただけ』
「さて....どうするか」
敵さんはどうなったんだろう?
痛みが全身に走りながらもなんとか立つ、次の戦闘が最後、そんなフラグビンビンの予感が頭を過った。
「ほんとにいってーな」
『男が痛い痛い言ってんじゃないの』
「わーかってるよ、しかし見事に骨が折れてんな。ピクリとも動かん」
『痛みはないのかい?』
「それが全然、痛くないんだよな。折れてもう感覚なくなったとか?」
『少しだけ痛むってことは君の体がダメージを意識に通さないようにしているからだろうね、漏れた少し分だけが痛みとして感じてるんだよ』
「ふむ、それで?」
『その体が時間切れになったら君は今までの蓄積したダメージがすべてリバウンドしてくるよ』
「!?」
『早く倒さないと死ぬより辛いものを味わうことになるよ』
「ひい!?」
そうだ、アニメでもそうじゃないか!
こういった特別製の力っていうのは永遠には使えない、だからこそ特別製なんだ。
「どうにかして奴を倒さないと...」
敵は恐ろしく強い怪物でこっちは戦闘経験の浅い主人公君だ、しかし奴をぶっ倒すには十分の力を持っている。可能性があるとすればもう一度ハレーをあいつにぶち込むことだ、しかもゼロ距離で。
そうすればもしかしたら倒せるかもしれない、問題はどうやってゼロ距離で打つか、だ。
「罠にかける?どんな罠だ?簡単な罠だとすぐに見破られるから使えないしだからといってといって魔法陣を使った複雑な罠でも仕掛けるのに相当時間がかかる...」
『ねね、こういうのはどうだい?』
「ん?」
『昔ね、とある一人の光属性の男が作った技なんだけど、手足に全ファイタースピリットを集中させて極限のさらに上を行くってやつなんだけど』
「極限のさらに上?」
『そう、名は【閃光】だよ』
「そのまんまなんだな」
『身体を光とほぼ同じの速度で動かす技だよだけどデメリットだらけ、身体を光と同等の速度にするんだ、もちろん無事じゃすまない、そいつは一時的に使ってただけだからほとんど影響は受けなかったけど使った瞬間は一時的に体が硬直し激痛が走るんだよ』
「激痛ですか...」
『物質を光と同じ速度で動かした場合どうなるか知ってる?』
「い、いや」
『理科を勉強しなおせ、そうなった場合は物質は縮むんだよ、圧縮されたみたいにね』
「ほう」
『もちろんファイタースピリットも例外じゃない、身体を光と同等なんかにしたらプチプチみたいにぷちっとなって終わりさ』
「ええ...」
『だから多用はできない、それでも使うかい?』
「速く動けるなら繊細な罠を仕掛けるのにも時間はかからなさそうだな、使ってみるかそれ」
『幸運を祈るよ』
俺は言われた通り手足にファイタースピリットを集中させる、すると手足が白く変化し光り出す。
「そういえばなんか能力の操作がうまくなってるな俺」
『その体は君にとって便利と一言しか出てこないんじゃない?』
「そうだな、よし、行くか!」
俺はそのままの状態で普段通りジャンプをする、すると一瞬にして空へと瞬間移動した。
「うお、いいねこれ」
敵の方を向き武器を構える、そして名を呟いた。
【閃光】
光りのように動くその体は、敵を圧倒しねじ伏せる。
敵の全身を切り刻みながら体力をじわじわ削っていくが敵も負けず劣らず当たる瞬間に殴ってきたり切り付けてきたりとこちらの速さについてくる。
「まじかよっ!この速さについてくんのかっ!」
激しい攻防が続く、その戦いは黒い天空に大きな竜巻と光の渦を呼びまるで地獄での戦場と言えるほどのものになっていた。
互いに削り合い互いに消耗していく、この戦いはどちらかが息絶えるか何らかしらの
突如俺の真後ろに巨大な廃船が現れる、それは高速とまでは行かないがかなりの速度で飛んできた。俺はそれを間一髪で回避するも敵に背後を取られてしまった。
【
天空を覆う暗黒の世界が凝縮され一つの月が生まれる、それは空に一つの不思議な文様を浮き出させ巨大な魔方陣が完成する。
「な、なんだよこれ」
俺はそのあまりにもでかく巨大な力に圧倒される、もし俺がこの体でなければ恐れで動かないこの足を切断してでもこの場から立ち去るだろう、それぐらいのものが今俺の目の前にある。
『...これは流石にしんどいな、まさか敵さんがここまでとわね、恐れ入ったよ』
「んなこと言ってる場合か!?」
逃げなきゃ!そうだ!さっきの閃光を使って...
『またそうやって逃げるんだ?』
「...え?」
『殺人このときもそうだよね、君は目の前の恐怖に押し負け助けを求める人を見捨ててでも生き延びようとした』
「そ、それは」
そうだ、俺はいつもそうやって...
『生き延びようとしたことを悪いことだとは言わないよ、でもね、後ろを見てごらんよ』
俺は少女に言われるがままに後ろを振り向く、そこにはさっきまでなかったはずの地球があった。
「な!?どうして!?」
『黒い空で覆われていたから何も見えなかったんだろうけどね、あれは本物の地球だよ、幻覚じゃないよ』
「そんな、都合よく...」
そんな会話をしていると敵が魔方陣の前に立ち地球に向かって手を広げる。
「な、あいつなにする気だよ!?」
『もちろん地球を消し飛ばすんだよ』
「なんで!?」
『君が地球を守ると思ってるんだよ』
「俺が...?」
そんな、でも、そんなのって...
『さてどうするんだい?』
「お、俺は」
『人生は選択の嵐さ、休む暇なんて与えちゃくれない、でも人間には己の運命を決める権利がある』
「...」
『動物は本能で動く、誰かが本能ほど怖いものはないって言ってたけど僕はそんなこと思わないよ、だって本能って結局決められたプログラムにしか過ぎないからね』
「...そうだな」
『決めるのは自分だ、けど、その選択には運命という重圧がのし掛かる、君にはその重圧を耐える力を与えられた』
「!」
『さあ決めたまえ、君の運命を』
「...」
主人公よろしくここで「地球守るぜー」ってやったって守れる保証はない、下手したら共々消される。
人はこういう選択をされたときどう動くのだろう?どういう選択をするのだろう?どういう運命を辿るのだろう?それがわからないから人は選択に迫られたとき自分が助かる方を選ぶ、それでも主人公と呼ばれる人は絶望に立ち向かう。
それはなぜか?作者の操り人形だから?そういう運命だから?
だったら俺は何だ、この現実で、どうすればいい。
人はこの物語を見て「さっさとしろ」や「立ち向かう」などという安直な選択をするだろう、自分にほんとに起きていることではないから、自分事ではないから、と。
俺は...俺の選択は...
「お、俺は...」
足は今にも明後日の方を向き逃げ出しそうだ、それでも足は動かない。
それはなぜか?恐怖?思考停止?
違う、人は恐怖するから立ち尽くすんじゃない、まだ希望を残しているから、まだ希望を捨ててないから、だから逃げようとしない。その場に立ち尽くしているのでは無い、その場で敵を討ち取ろうと
だったら俺のこれは何だ?まだ勝算があるとでも言うのか?
「現実を見ろ」
「勝てるわけがない」
圧倒的な力を目の前にした俺の行動は決まっている!
「!!」
俺はその場で全ファイタースピリットを使い敵と同じくらいの巨大な魔方陣を展開する。
「あれ?」
おかしいな?全速力で逃げるんじゃないのか?
いやいやおかしいだろ、絶対無理だよこんなの、勝てるわけがない、敵の力が圧倒的すぎるじゃないか!俺は今まで何を見てきた?レイジの力や色々な人を見てきて観察力だけはいいはずなのに!
「な、なにやってんだおれ」
『それが君の本心さ』
「本心?」
『最後だし一ついいことを教えてあげるよ』
「最後!?やっぱ俺死ぬの!?やだやだやだ死にたくない!」
『黙って聞け』
その言葉に敵よりも恐怖を感じた。
「...はい」
『君はこの力をファイタースピリットの『光属性』と思ってるらしいけど、違うよ』
「え?」
敵と自分の魔方陣が活性化しさらに巨大になる。
『これは人の運命の決定権を得る力『レスタリア』さ』
「レスタリア...」
『それじゃあ生きてたらまた会おう、デント・ハルバート』
「ちょっ!」
俺は質問を使用としたがその前に消えてしまった、これが俺の最後なんだろうか?
「...レスタリア、運命の決定権をある力...」
いや、最後じゃない、まだ決まってない!
「決定権があるならっ!」
俺は魔方陣を両手で押さえる、そして叫んだ、同時に敵を叫び出す。
【
【|闇の運命よ、我の前に立ちはだかる敵を圧倒的の力で消し去れ《ライ、サレイサルペパルルレイサー》】!
「くらえっ!!!」
【
魔方陣から放たれる巨大で宇宙を光で飲み込むほどの星のような光の柱はすべての厄災と天災、そして闇を跡形もなく消し去る。
【
闇夜の月を媒体に放たれるその斬撃は星など容易く切り分け宇宙に亀裂を入れすべての敵を、そして宇宙にある万物を葬る。
両者のあまりにも大きくそして人知を超えた力の衝突は宇宙を揺らしその戦いはもはや月の上での戦場とはとても思えないものになっていた。
それにより両者の戦いに幕が下りる。
END
ふう、ひとまずリメイクの方は出し終えたかな・・・・
次回からは新話です、お楽しみに。
それでは皆さんまた次話でお会いしましょう。