ファイタースピリット~神話の世界~   作:ユウタ~創造神~

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 どうも、ユウタです。

 ちょっと本気出した(今回だけかもしれない)

 では本編をお楽しみ下さい。


セスァーブ章

 目が覚めた、一瞬どっかの主人公みたく「ここはどこだ?」と言いかけたが目の前に満天の星が見えた時点ですべて思い出した。あの敵の親玉と戦ってそして乱戦の末、お互いの大技が衝突し俺はその直後にとてつもないエネルギーにより気を失ったのだ。

 

「あ、あいつは?」

 あたりを見渡すが敵の姿はない、逃げたのかそれとも俺が気を失っている間に地球でも破壊しに行ったか?

 見渡せる範囲に地球はない、相当遠くまで飛ばされたがあるいは嫌な予感的中か。

 

「と、とりあえずなんとか動かないと....?」

 その時妙に違和感を感じた、腕に感覚がないのだ。 

 腕だけじゃない、両足や体に至るまで皮膚という皮膚に感覚がいきわたらない。

 

「な..?どうなって....」

 いろいろ考えたが原因はおそらくあの覚醒状態のせいだろう、あいつが言っていた反動だろうか?痛みすら感じないが。

 

「首は....動くがやっぱり感覚がない、手足に至っては動きすらしねぇよ、はは」

 笑えて来る、もう笑うことしかできない。

 急にサイコロ渡されてなんか覚醒して、そして今主人公よろしく「動かねぇぜ(キラ☆」状態なのだから。

 

「さて、これからどうしようか」

 助けが来ないのは目に見えている、ここは月にしてスレイサー達がいた場所とは反対側の位置にいる(気がする)

 助けが絶対来ないというわけではないが望みは薄いだろう、それよりもスレイサー達は無事なのだろうか?あいつとの戦いの際に一瞬見ただけでそれ以降は全く見かけてない、そもそも距離を置いて戦ってたしな。

 しばらく何も考えずぼーっとする、てかぼーっとしかできない。

 その間に頭の中では走馬灯のようなものが見えているがそれは戦っているときにも見えたんで今更どうでもいい、「生きたい」と言う感情すらもなぜか薄い感じでもう何も考えていたくない。

 俺は目をつむる、このまま死ぬのだろうか?俺は何かを守れたのだろうか?何かを変えられたのだろうか?何かを残せたのだろうか?そんなこと問いかけるものも近くにいない、少女もいなくなっている。

 

「......ちょっと眠いな」

 眠気に襲われる、俺は音すらない静かすぎる空間で静かに目をつむった。

 「死」?本当に死ぬのだろうか?

 しかし今の俺にはもうどうでもいい、今はただただ眠い。

 俺はそのまま目を瞑り暗い世界へと沈んで行った。

 

 

「..ント..」

 声が聞こえる、どこかで聞いたような声だ。

 

「デ..ト」

 呼ばれている?待てよ、この感じ前にも経験が...。

 

「デント!!」

 

「うお!?」

 耳元に鳴り響く鼓膜を襲う金属音のような声で一気に現実へと舞い戻る、横を向き声の主を確かめてみるとそこには今にも溶けて無くなってしまいそうなほどの泣きっ面をしたサニーが俺の頭を膝に乗せながら居た。

 

「サ、サニー?」

 

「デント..!よかった...ほんとによかったよぉ」

 サニーはそう言うと俺の頭を強く抱き泣きじゃくる、こういう場合って普通逆じゃないかなぁ?と、思いながらも体が動かないのでどうすることもできない。

 

「て、てかサニー、なんでここに?」

 

「なんで、じゃないよぉ、デントが急に現れたと思ったらあいつをぶっ飛ばしてどっかいっちゃうから心配で心配で...」

 

「お、おう」

 かける言葉が見つからなかった、しかしわかることはこの子たちが無事ってことは少なくともあいつは地球側に入っていないと言う事。もし地球ぶっ壊してたら俺を探してるどころじゃないからな。

 

「...なんて思ってるんじゃないの?」

 再び声がしたので振り返るとそこにはスレイサーが座っていた。

 

「あ、スレイサー無事だったのか」

 

「こっちのセリフよ、急に現れたと思ったら何も言わずにあいつとどっか行っちゃってさ」

 

「ん?ちょっとまて、思ってるんじゃないのってことはもしかして?」

 

「大丈夫だよ、地球は健在、でも同じく危険だよ」

 

「?」

 

「敵もどこに居るかわからないだよ、だから警戒は解けない」

 

「そう、なのか」

 俺は危険な状態と言われながらもどことなく安心したような感じに再びサニーの膝に寝転がる、サニーはそんな俺の頭を撫でる。

 

「おうおう、いちゃついてるねぇお二人さんきえ」

 そんなことをしているとルリスとカパラーチェがニヤニヤしながらこちらに近づいてきた。

 

「いちゃっ...!そんなんじゃないって!」

 俺はそういいながら起き上がろうとする、しかしやっぱり動かない。

 

「こら!まだ傷だらけなんだからおとなしくしてなさい!」

 サニーはそう言いながら動かない俺の頭を膝に押し付ける。

 

「痛っ!?」

 首に物凄い痛みを感じる。

 

「ほら!痛いんじゃない!」

 

「い、今のはサニーのせいだろっ...!」

 

「仲いいわね」

 

「リア充爆発しろ」

 

「見せつけるんじゃないきえ」

 

「だからそんなんじゃねーっ!」

 そんな会話をしてると校長がボロボロの体で物凄い形相をしてこちらに近づいて来た。

 

「やべっ!殺されるっ!」

 俺の直感がそういったが俺と校長の間にスレイサーが入ってきた。

 

「....何の真似だ、スレイサー」

 

「校長、今回の件、私の処分だけで済ませてはくれないでしょうか?」

 

「なっ!?何言ってんだスレイサー!」

 校長は表情を変えないまま問いかける。

 

「...お前一つの首でどうにかなるとでも?」

 

「今回の戦い、デントが出てきてくれなかったら我々は負けていました」

 

「...そうとは限らんだろ」

 

「いえ、デントがあの場で敵の頭を引き付けてくれなかったら我々はあの敵の兵士たちを倒すこともできずこうして生きていることもできませんでした」

 

「....」

 

「今回のデントの行動は確かに命令違反です、しかしそれを考慮しても彼には大きな功績があります。私一つの首でも済むはずでしょう」

 

「おい!スレイサー!」

 

「ダメだよスレイサー!スレイサーが居なくなったらこの隊は...!」

 

「何を考えているきえ!?そんなことしても意味がないきえ!」

 

「スレイサーっ」

 みんなが一斉にスレイサーを止める。

 

「だまりさない、部下のミスは隊長のミス。それが世の理よ」

 

「...わかった」

 校長はそういうと後ろを向き歩きだす。

 

「治療が終わったら校長室にこい、デント、そしてスレイサー」

 

「はい」

 

「はっ!?なんでっ、スレイサーは関係ないだろっ!」

 

「これは隊長の決定事項よ、従いなさい」

 

「そんな決定があってたまるかっ!俺は認めねえぞっ...!?」

 急にめまいがする。

 

「ごめんね、デント」

 サニーが悲しそうな顔でこちらを見る、俺は余りにもめまいが酷く再び横になった。

 

「ごめんって...こんなこと俺は認めーぞ」

 しかしスレイサーは何も言わずその場を立ち去る、サニー達ももう何も言わない。

 俺は動かすことのできない体を軍の人に助けてもらいながら地球に戻った。

 

 

 

 ちょっとして目が覚める、どうやら運んでもらっている間に気を失ってしまったようだ、辺りを見渡すが保健室のような場所というだけしかわからない。

 体を動かそうとするとさっきまでの痛みが嘘のように消えていた、寝てる間に直してもらったのだろうか?

 とりあえずベッドから出る、すると部屋のドアを開けてスレイサーが入ってきた。

 

「あら、体はもういいの?」

 

「ああ、もうすっかりいい方だよ」

 

「そう、なら一緒に来て、校長が呼んでるわ」

 

「あ!その話!俺はまだ認めてねーぞ!」

 

「うるさい!さっさと来なさい!」

 物凄い威圧で言われこちらの反発を押し切られた。

 

「は、はい」

 俺は仕方なくスレイサーに着いていく、外を見るとすっかり夜になっていた。

 道中で反発しようとも思ったがそれを言い出せる空気ではなかったので結局何も言えないまま校長に着く。

 

「・・・開けなさいよ」

 

「俺がか?」

 

「そうよ」

 

「・・・。」

 俺は恐る恐る扉を開ける、すると椅子の背を向けお酒を飲む校長の姿があった。

 

「こ、こんばんは」

 すると校長は背を向けたまま返答する。

 

「部屋に入るときはノックしろと教わらなかったのか?」

 

「あ、す、すいません」

 

「・・・まぁいい、入れ」

 暗い声で言う。

 

「は、はい」

 俺とスレイサーは恐る恐る部屋に入る、部屋に入ると扉が勢いよく一人で閉まる。

 

「さて、それじゃあ処分を言おうか」

 そう言うと校長はこちらを向く。

 

「こ、校長、俺は認めませんよっ!」

 震える声を何とか振り絞って言葉をいう事が出来た。

 

「お前に決定権がないんは容易にわかるはずだ、黙っていろ」

 

「ぐっ」

 

「校長、処分の方を」

 

「では、処分を言い渡す」

 瞬間、空気が硬直する、俺のせいでスレイサーが処分されるのは理解できないが俺は何も言えない。

 

「一週間、私の専属召使いだ、いいな?」

 

「・・・は?」

 スレイサーと共に疑問符を投げかける。

 

「なんだ、不満か?」

 

「い、いえ、不満というわけではないですが・・・」

 

「デントはわかりますがなぜ私まで?」

 

「部下の失態は隊長の失態だろ?」

 

「そういう意味ではありません、私はなぜクビにならないのですか?」

 

「クビ?失態でクビだというのか?それでは逃がすのと一緒だ、そんな楽なことはさせん、一生こき使って失態分の働きをさせてやる」

 

「・・・。」

 

「さて、今日はもう帰るといい、仕事は明日からだ」

 

「・・・はい」

 俺たちは何も言わず校長室を後にする。

 

「・・・」

 

「・・・」

 俺たちは部室に戻るまでお互いに何も言わず歩いた、そして着いてからも無言で荷物をまとめる。

 

「・・・ねぇデント」

 スレイサーから話しかけてきた。

 

「・・・なんだ?」

 

「あんたさ・・・いったい何者なの?」

 

「へ?」

 

「この軍に入った経由は大体想像ついたけどあんたのあの力・・・普通じゃなかったわよ」

 

「あ、あぁ、あれは・・・」

 なんて説明したらいいんだろうか?

 自分でもあの力が何だったのか理解できていない、この18年間生きて来てあんなのは初めてだった、しかしきっかけは大体わかっている。

 

 ロルネだ、あの子がうちに来てアナライザーが消えたあの日を境に俺の何かが変わった、それにロルネとのあの契約・・・あれがどうも気になる・・・

 

「ねぇデント?」

 

「あ、いや、正直に言って俺にもわからないんだよ・・・俺は一度死んだはずなんだけどなぁ」

 

「え?」

 

「いや・・・俺はあの時殺されたはずなんだ、あの黒いのに」

 

「・・・知ってるは見てたもの、でも生きてたからてっきり回避したのかと」

 

「俺も何が何だかわからないんだよ、ごめんな」

 

「謝る必要なんてないわよ・・・」

 そう言ってスレイサーは部室の扉を開ける。

 

「それと・・・」

 

「?」

 

「・・・助けてくれてありがとう」

 スレイサーはそう言うと部屋を出て行った。

 

「・・・」

 俺は何か満たされたような感じがした、礼を言われるのは悪くないものだ。

 

「ま、あの力も悪くはなかったな」

 しかしそれをどうやって発動するかはわからないから使いようはないがな、もし死ななきゃ発動できない的な物だったら嫌だなぁ・・・

 そんなことを考えながら部屋を出る、そして校舎の門まで行くとサニーが座って待っていた。

 

「あれサニー?」

 

「デント!傷はもういいの?」

 

「あ、あぁ、もう平気だよ」

 

「よかったぁ」

 

「なんでこんなところに座ってるんだ?」

 

「今日カレー作ってあげるって言ったじゃん」

 

「え、それで待っててくれたのか?」

 

「うん!さ、帰ろ!」

 サニーは俺の手を引く、この子には恥じらいとかないのだろうか?

 俺たちはそのままサニーの家まで帰る、そして家のドアを開けると先生が家の廊下でうろうろしていた。

 

「あ、二人とも!おかえり!」

 

「お父さんただいま!」

 

「先生ただいまです」

 

「良かったよぉ、ほんと心配で心配で」

 

「今日ね!デントが助けてくれたの!」

 

「へぇ、デントが?」

 俺はサニーの後ろで人差し指を立てて聞かないでくれと頼む。

 

「・・・そうか!よかったな!デント君ありがとう」

 

「い、いえいえそれほどでも」

 

「じゃ、私カレー作ってくるね!」

 サニーはそう言って自室に荷物を置きに行った。

 

「さて、デント君、どういう事かな?」

 

「いえ、その」

 

「あの校長が入隊間もない君を戦場に導入するわけはないし、何より君はファイタースピリットが弱いはずだが」

 

「俺にもなにがなんだかわからないんです、急にとんでもないファイタースピリットが発動して・・・」

 

「ふむ、覚醒・・・あるいは何かの効果なのか・・・」

 

「詳しい話は後ででいいですか?」

 

「あぁ後で話してもらって構わない、それとアナライザーの事もわかったことを君に伝えなければならないしね」

 

「はい」

 

「とりあえず疲れたろう、夕飯まではリビングで休んでいるといい」

 

「そうさせてもらいます」

 俺は言葉に甘えてリビングにあるソファーでしばらく横になる、するとサニーが夕飯出来たと呼びに来たのでそのままリビングのテーブルで三人で話しながら食事をし先生とサニーの勧めで今日は泊まることになった。

 そのままサニーに部屋まで案内される。

 

「さあ、デント!デントの部屋はここね」

 

「あ、あぁ」

 

「それじゃ私はちょっとやることがあるから好きにしててね!」

 サニーはそう言うとリビングに降りて行った。

 

「さて・・・」

 俺はそのまま部屋に入りベッドに横になる、そして相当疲れていたのかそのまま眠りについてしまった。

 

 

 

END




 どうでしたか?

 それではまた次話でお会いしましょう。
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