青鬼 ~もう一つの咄~   作:彩風 鶴

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「ブルーベリーって眼に良いらしいね。」
「あぁ……それって迷信じゃねぇのか?」
「え?そうなの?ひろし君は知ってる?」

「確かにブルーベリーはアントシアニンを多く含んでおり近視や疲れ目などを抑制する効果がありますが、抗酸化作用のあるビタミンやルテインなどの栄養素を摂るためにニンジンなども食べなければ効果的とは言えないでしょう。」

「へ、へぇ~…。」
(8割分からなかった……。)
「……で、ひろしはそんなこと知ってんのに何で眼鏡かけてんだよ。」

「そ、それは…………。」

「ニンジンは苦手で…………………。」


「……。」(かわいい)
「……。」(かわいい)


※出落ちだと思った?出落ちですよ。



注意です。

この作品は100%作者の妄想で構成されております。
そのため原作などの設定とは異なる部分。
キャラが一致しない。
何か違和感。
ブルーベリー欠乏症。

上記の事柄が発生する恐れがあります。

他にも単なる作者の文章力の欠如などが多々見られると思われます。

それでも耐えられるという勇者の皆様方はこのまま館へとお進み下さいまし......。


12話  嫌悪

カチャッ……。

 

 

軽い音がなって扉が解錠したことを告げる。

「おぉ……本当にここの鍵だ……。すごいなお前は……。」

もとより疑っていたわけではないがひろしの予想が証明されて思わず感嘆の声を漏らす。

「いえいえ。一目見れば分かりますよ。」

当然のように口にするひろしに「俺には無理だよ」と苦笑した。

 

「それでは中に入りましょう。」

「あぁ、そうだな。」

ドアノブに手をかけて捻る。

しかしそこで脳内に濁った色の影が過ぎった。

もしこの中にアレがいたら?

捕まったらどうなるんだ?

大袈裟に隆起した筋肉の塊みたいな腕に捕まれて……そして?

「大丈夫ですか?」

自分にかけられた声に我に返る。

 

「あぁ………悪い。何でもないよ。」

 

そうだ。アレがいるとしたら鍵をかけておく必要なんてないだろう。

それに今は1階にいるはずだ。

少なくともここにいるなんてことはないだろう。

大丈夫。大丈夫。と自分に暗示をかけていき、右手をゆっくりと引き寄せた。

そこで俺達を待っていたのは………。

 

 

 

 

「いやぁぁぁぁああああああああ!!!!」

 

 

 

 

絶叫と飛んでくる椅子だった。

 

 

 

 

「うぉあ!?」

間一髪仰け反ってそれを避ける。

床に落ちた椅子がガンガンと派手な音をならして転がる。

 

椅子の飛んできた方向に目を向ける。

 

「いやぁああ!!来るな!来るな!!」

 

半狂乱に喚きながら後退する一人の少女。

色素の薄い、栗色の長い髪の毛をかき乱しながら張り裂けんばかりに声をあげる。

「美香さん?落ち着いてください!!」

 

「いや!!」

 

駆け寄ったひろしを無理矢理押しのける。

バタバタと騒がしく後ずさりながら「来るな!来るな!」と同じ単語を連呼している。

「美香さん!!」

一層強めたひろしの声。

それが何とか届いたのかピタッと美香の動きが止まった。

恐る恐るといったようにゆっくりと怯えた顔が露わになる。

「落ち着いてください。僕達ですよ……。」

美香はほっと溜め息をつくと震える声で尋ねる。

「あ……あの化け物は……?」

「今は恐らく一階に……しかしさっきの音でこちらに気づかれてしまったかもしれませんね………。」

「う………嘘……勘弁してよ!!」

答えが気に食わなかったのか先ほどまで不安に包まれていた顔が一瞬で怒気を纏う。

「冗談でしょ!!何とかしなさいよ!!!」

音を立てたのは誰だ?と言い返そうか迷ったが、確かにその原因を作ったのは俺達だ。

何より今はそんな言い争いをしている場合ではないだろう。

「どうする?ひろし……。」

こんなのときに友人に頼るしかできない自分が酷く惨めに思えた。

ひろしは顎に右手を添えて何か考えるような仕草をとる。

「とりあえず鍵はかけておきましょう。どれぐらい役に立つかは分かりませんが無いよりはましなはずです。」

扉へと歩み寄り、つまみを回した。カチャンと軽い音が鳴ってそれが施錠されたことを告げる。

 

「それで、卓郎は?」

怒りや恐怖がいくらか落ち着いたのか近くのベッドへと腰掛け美香に訊かれた。

他の皆は?ではなく卓郎は?である。

チラッとひろしを見やるが部屋の隅々をなめるように観察している。俺が答えるしかなさそうだ……。

「分からん……俺も弟とはぐれてさっきひろしと会ったんだ……お前は誰か一緒じゃなかったのか?」

「知らないわよ……!逃げるのに必死で…………。」

美香は俺を睨みつけながら語気を荒げる。どうにもこいつは苦手だ……。

「もう………嫌だ……………卓郎…………。」

怒ったり悲しんだり忙しい奴だな……。

膝を抱えてしまった美香から離れてひろしと同じように部屋を探索し始めた。

 

改めて部屋を眺めてみる。

そこそこ広い部屋にベッドが二つ、学習机とタンス………ソファーもあってたけしが籠もっていた部屋なんかに比べればそれなりに賑やかな部屋だ。

とはいっても壁紙は少し黄ばんでしまった白でシンプルであることには変わらない。

机の上に文房具や教科書といった類の物は見あたらない。

引き出しを一つずつあけて中を調べていく。

最下段は空、中断も空、上段も……。

「ん?」

開けた引き出しの真ん中にポツンと置いてある紙切れ。

子供の落書きのようにグチャグチャの絵が描いてあった。

真ん中に小さな人型がありそれに向く矢印には『ゆうじ』と書いてある。

その脇にはそれよえい大きな二つの人型……。そこには『パパ』『ママ』とある。

内容から察するにこのゆうじという子供が描いた絵なのだろう。

俺も昔は親が仕事で遅いから一人で絵を描いてたっけな………。

って、今はそんなことどうでもいいか………それより何でこんなもんがこんなとこにあるんだ?

ここは卓郎の親族のものらしいし……卓郎が描いたのか?

 

「二人とも…!少し良いですか?」

 

「ん?あぁ…何か見つかったのか?」

無意識の内にメモをポケットに突っ込む。

そして手招きをするひろしの方へと駆け寄った。

 

 

「ベッドの下を見てください……これをどう思いますか?」

ひろしに言われたとおりベッドの下を覗く。そこには取っ手があり、何かの入り口になっているようだった。

「何かの入り口だろうな……開きそうなのか?」

「ベッドをどかしてみないことには何とも…。」

そう言いながらベッドをどかそうと手をかける。すぐに俺も逆の端を持った。

美香に手伝ってもらおうか迷ったが頼んだところで手を貸してくれることはないだろう。

ひろしと二人で何とかベッドをずらす。そしてそこには床下収納の扉のような小さな区切りがひっそりと身を潜めていた。

二人を交互に一瞥する。どちらも慎重な面持ちで頷いた。

小さな取っ手へと腕を伸ばし力を込めて引っ張る。

すると呆気なく扉の向こうが明らかとなった。

 

 

 

 

 

とぅーびーこんてぃにゅー……。

 

 

 

 

 




はい!どうも!今更ながらブルーベリー色の巨人です。

再来に喜びを隠し切れません!

さてさて、今回もここまで見ていただきありがとうございます!
いやぁ………美香ちゃんが立てこもってましたね。どうせだったらずっとそこで美香ちゃんにセクハラかまして罵声浴びてようぜ?(提案)
美香ちゃんのキャラはあの感じで行くつもりです。まぁ、今更といえば今更ですが。
サバサバとした感じの幼なじみ系キャラですね。
幼なじみキャラって自分が幼なじみじゃなかったらいらな(殴

とりあえず次回もゆっくりしに来てくださいね!!
それでは!!
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