「そういえば里桜。」
「?……どうしたの?」
「いや、別に大したことじゃないんだが前にお前のことを可愛いって言ってる奴がいたな……って。」
「え?可愛い?」
「あぁ。」
「あはは。変なのー!女の子でもないのに。」
(自覚ないのか……。)
※出落ちである
注意です。
この作品は100%作者の妄想で構成されております。
そのため原作などの設定とは異なる部分。
キャラが一致しない。
何か違和感。
ブルーベリー欠乏症。
上記の事柄が発生する恐れがあります。
他にも単なる作者の文章力の欠如などが多々見られると思われます。
それでも耐えられるという勇者の皆様方はこのまま館へとお進み下さいまし......。
「あれ……ピアノか…………?」
目下に見えるのは薄暗い部屋に溶け込む黒い大きな物体。
「ピアノのようですね……。位置から考えて二階の開かなかった部屋なのでしょう。」
ひろしは身を乗り出して下の階を覗く。
数秒もしないうちに体を起こすと
「見たところ誰もいないようですね。」
そう言って少し位置が下がった眼鏡をくいっと元に戻した。
「にしても、何でこんなとこに扉が……?」
「そんなの知るわけないでしょ!」
俺の呟きに美香が勝手に答えを寄越す。
「詳しくは分からないですけどベッドの下に隠すようにしてあったが気になりますね…………。」
そう言うとひろしがおもむろに穴の縁に手をかける。
まさかと思い、声をかけようとしたが口が開いた頃には
ドスッ……。
「おいっ!?ひろし!何やってんだ!?」
「この部屋もどうせなら調べておいた方がいいでしょう?」
下の部屋へと飛び降りたひろしは淡々と理由を告げる。
「おまっ……怪我でもしたらどうすんだよ!?」
「そ!それより!!音立てないでよ!!気付かれたらどうすんの!?」
「あぁ……失礼。」
ひろしは短くそう言うと、部屋の端へと移動する。
「はぁ……?あり得ない……何考えてんの?あの馬鹿……。」
横でボソボソと聞こえる声を無視してもう一度下に向かって声をかける。
「じゃあ俺も行くよ。そこにある椅子下まで持ってきてくれ。」
「ああ、分かりました。」
ひろしは顔を上げてピアノの前においてある椅子を俺の下まで持ってくる。
よくこんな高さ飛び降りれたもんだな……。
「ちょっ……。あんたも馬鹿!?」
「ずっと同じ場所に留まってる訳にもいかねぇだろ。」
騒ぎ立てる美香を一蹴してから飛び降りる。
ボスッ……。
さっきよりは音を出さずにおりられただろう。
「お前は下りないのか?」
見上げて尋ねるが、美香は今にも爆発しそうな怒気をまとった表情で
「下りるわけないでしょ!?信じらんない……!バッカじゃないの!?」
本日何回目かのバカを口にして乱暴に扉を閉めた。
「あいつ…………。自分が一番音立ててるじゃねぇかよ……。」
思わず顔をしかめるが、そんな俺を置いてひろしは部屋の探索を再開する。
それを見て文句を言うのが馬鹿らしくなって俺も手伝うことにする。
まず目に入るのは部屋の真ん中に佇んでいるデカイピアノだ。
確か……グランドピアノ?だったかの奥行きがあるタイプのやつだ。
椅子を戻すついでにピアノの方に歩み寄る。
黒光りするその姿は何だが俺の目には雰囲気もあいまって不気味に映った。
そっと鍵盤の蓋を開ける。
「うわ……。なんだこれ……。」
そこには、見たことのある白黒の鍵盤があった。
しかし開いた俺のちょうど前、真ん中の辺りが赤黒い塗料で汚されていた。
「血のようですね…………。」
「うわっ!?ビックリした……。」
いつの間にか後ろにいたひろしが鍵盤を覗き込んで呟く。
見たときにもしやとは思ったがやはりそうなのか……。
しかし、それより気になるのは――
「しかし、何故こんな形になったのでしょうか……?」
鍵盤の血は誰かが手を押し付けたように見える。しかし、これが手形だとすれば明らかに指が太いのだ。
およそ人間のものとは思えない。
でも、俺達はこんな跡を残せる何かを知っている……。
脳裏に過ぎるアレを必死でかき消して「さぁな……。」と分かりやすくとぼけた。
「それに何故こんなところに手形が……?何かを隠しているのでしょうか……?」
ひろしができた頭を捻る横で俺は鍵盤の血に触れてみた。
触れた瞬間に血液特有のドロッとした気持ちの悪い感覚に襲われる……ことはなく、乾ききっているようで指で拭うことはできなかった。
それにしても何の血なんだ?これ……。動物か何かだろうか?
ひろしに聞いてみれば分かるかもしれない。そう思って横を振り向こうとしたそのときだった。
「ハルトくんっ!!!!!」
ひろしにしては珍しい焦ったような大声。
俺を押し倒すようにして横に転がる。
ひろしの不可解な行動に、どうしたんだよ。と出しかけた声は音になる前に口の中に消えた。
半秒前まで俺がいたところにあったのは俺の体ぐらいはありそうな太い腕。
隆起した濁った汚いブルーベリー色の筋肉がこれでもかと恐怖を煽る。
バカみたいな大きさの目玉がこちらを向いた。
目があった瞬間に言いようのない感覚が身体中を這いずり回った。
悲鳴すら上がらない。
歪んだ顔がだんだんと気味の悪い笑顔に変化する。
「走って!!」
ひろしに手を引かれて何とか立ち上がる。
化け物がその巨体に見合った緩慢な動作で一歩踏み出した。
体全体の細胞が震え上がるような感覚の後、俺は弾かれたように走り出していた。
閉まっていた鍵を乱暴に開いて部屋を飛び出る。
どこに逃げる?
0.2秒ほどの熟考の末1階へと続く階段の方に足を向けた。
もつれそうになりながらも何とか両足を前に出す。
普段から走らないせいか、驚くほど息が上がる。
チラリと後ろを見た。
視界の端に見えたのは、ひろし。3階へと続く階段の方に走っていた。
その少し後ろを化け物が派手な音を鳴らして追いかけている。
頭の中が真っ白になった。
どうするべきなのか俺には判断できなかった。
だから、俺は………………。
卑怯者は目を背けて階段を下りた。
とぅーびーこんてぃにゅー。
はい!どうも!アレです!アレアレ!
皆様のご想像にお任せいたします。
さてさて、またまたやってきましたブルーベリー色の歩く筋肉。
といってもすぐにはぐれてしまいましたが…………。
はたしてひろし君は無事なのでしょうか!?
っと、そんなどうでもいいことは置いといて今回もこんなところまでありがとうございました!!
もし良ければ次回の方も気長に青鬼でもやりながら待っていてくださると嬉しいです!
それでは!閲覧ありがとうございました!!