「あ、美香じゃん。」
「たけし?それに卓郎!」
「何なんだ?ここ......」
「何か不気味よね...。」
「おい...そこに看板みたいなのがあるぞ。」
「あ、ホントだ...ええと。」
『今回君たち出番無いよ。ゴメンネ。』
ミッカリーン
注意です。
この作品は100%作者の妄想で構成されております。
そのため原作などの設定とは異なる部分。
キャラが一致しない。
何か違和感。
ブルーベリー欠乏症。
上記の事柄が発生する恐れがあります。
他にも単なる作者の文章力の欠如などが多々見られると思われます。
それでも耐えられるという勇者の皆様方はこのまま館へとお進み下さいまし......。
「はぁ.........。」
家に着いて第一声がこれだった。
そりゃ、ため息もつきたくなる。
俺の脳内では未だにあの写真がチラついていた。
「クッソ......。胸糞悪ぃ.........。」
小さく悪態付く。
「おかえりー。どうしたの?」
苛ついた俺に優しい声がかかる。
ふと前を見ると里桜が俺を心配そうに見つめていた。
エプロンをつけて片手にはオタマを持っている。
どうやら料理をしていたところを俺が帰ってきたのに気づき、すぐ玄関まできたらしい。
「あぁ...ただいま。悪いな、飯とか任せっきりにしちゃって。」
「あはは...そんなのいいよ。家事ぐらいしか得意なことないから。」
里桜はそう言うと可愛らしく控えめに笑った。
里桜.........。俺の自慢の............弟だ。
そう......弟。
長めのふわっとした栗色の癖っ毛に優しげな垂れ目。
性格はそこら辺の女子よりも遙かに女子っぽい。
端から見ればどう見ても女だが本人は男っぽく振る舞っているつもりらしい。
そんなB級漫画の設定みたいな弟だが、実際にそうだから仕方あるまい。
小さな頃から一緒に過ごしてきた今となってはもう慣れてしまい、違和感を感じることはなくなった。
まぁ、俺と血の繋がった弟がなんでこんな風になったかは甚だ疑問ではあるが......。
俺たちの親はほとんど家にいることはない。
基本的に仕事か仕事で外出している。あと仕事とかでな。
そのため身の回りのことは俺たちでやらなくちゃいけない。
といっても俺は家事なんか普通の男子中学生並にしか出来ないし、そこらの女子よりは出来る里桜に全て任せっきりにしている。
申し訳ないが俺が作った飯を毎日食わせるよかマシだろう......。
「あっ!火つけっぱなしなんだった!えっとえっと...お風呂沸いてるから入っちゃってね!」
「ん...あぁ、分かった。悪いな...何から何まで。」
里桜はニコッとはにかむと台所の方へと駆けていった。
.........。
とりあえず風呂に入って考えを整えよう。
「はぁ......。」
狭い風呂場にため息がこだました。
頭の中ではあの写真が鮮明に写り続けている。
何度も忘れようとしたが無駄だった。
「あぁ...もう!」
少しでも気分が和らげばと浴槽の水を顔に叩きつける。
頭の中の映像が消えることはなかった。
「風呂開いたぞ......。」
まだ濡れかけの髪をクシャクシャと雑に拭きながら里桜に伝える。
「あぁ、僕先に入っちゃったから大丈夫だよ。」
リビングにはそこそこ豪勢な夕食が用意されていた。
よく学校から帰った後にこんなものつくれるもんだ。
「今日も無駄に豪華だな...。時間無いだろうしもっと簡単にしてもいいんだぞ?コンビニとか。」
「そんなのじゃ栄養が偏っちゃいそうだし...。料理好きだからついつい作っちゃうんだよね...。」
里桜はえへへと笑いながら頭を掻く。
「ま、無理はしないようにな。」
「うん。分かってるよ...ありがとう...。じゃぁ、冷めないうちに食べちゃおう?いただきます!」
「ん。いただきます。」
手を合わせ、目の前の夕食にありつく。
「美味しいなコレ...。」
5品あるおかずのうち、大皿に盛られているものを指して言う。
里桜は笑いながら、
「コレ実は昨日の煮物の残りなんだ。しめじとかを足して味付けを変わるようにしてみたんだけど...良かった。口にあったみたいで。」
ホッとしたように言う。
「え?マジか......。すごいな...。」
「お母さん達は外で食べたり、軽食で済ませちゃうから余っちゃって......。」
里桜は寂しげに言う。
少しの間、重たい空気が食卓を覆った。
「ご!ごめんね!変なこと言っちゃって。」
「いや。いいよ。それより......。」
どうにか話を変えて雰囲気を変えようと努める。
小さい頃から両親は仕事仕事で、ろくに遊んでもらった事がない。
俺たち兄弟には親との思い出が人並みになかった。
俺も里桜も、できるだけ気にしないようにしているがどうしても、
『もし、もっと普通の家庭に生まれていたら。』
そう考えてしまう瞬間があった。
「どうだ?学校には慣れたか?」
「え?あぁ...うん。勉強は相変わらずだけど......。」
そう言うと里桜は頬を掻きながら苦笑を浮かべた。
「はは...そっか。」
俺たちは笑いながら食事を進める。
俺はいつの間にか少しの間だけ、あの出来事を忘れられていたのだった。
「そういえば、次の日曜日...来週分の食事の買い出しに行くんだけどお兄ちゃん来ない?」
すると、里桜にそう訊かれた。
思わず、すぐに了承しそうになるが予定があったことを思い出す。
できるならば思い出したくはなかったんだが......。
「悪い。ちょっと用事があって...付き合えそうにない......。」
申し訳ない気持ちを精一杯に表しながら誘いを断る。
「そうなんだ......。何の用事?」
残念そうにしながら里桜は続けて尋ねる。
「あぁ......ええと。話すとややこしいんだが......。」
俺は全てを話そうか迷ったが、隠そうとしたところでバレるだろうし。何より話してしまった方が俺の気が少しだけ楽になる気がした。
大切な弟を巻き込むのは嫌だったが、言ってみたところで冗談だと思われて終わりだろう。
俺は今日の出来事を全て話した。
「化け物の館......。人の腕......。」
俺の話を聞き終えた里桜は考え込むようにして「う~ん...。」と唸る。
「冗談みてぇな話だよな......。」
里桜は右手を口元に当てた姿勢のまま動かない。
「でも、ひろし君は本物だって言ってたんでしょ?」
「.....まぁな。...でもひろしだって何でも知っているわけではないだろうし、普段みないものに戸惑って変なこと口走っちゃっただけかもしれないだろ?」
「でも......。」
「大方、卓郎の悪戯か何かだろう...。」
不安げな里桜をなだめるように俺が言い聞かせる。
それでも里桜の表情は変わらなかった。
「それで...、お兄ちゃん達は...次の日曜にあの館に行くの?」
「まぁ...そのつもりだけど?」
「危ないよ!そんなの!!何があるか分からないし!」
里桜は必死に俺を行かせないように説得する。
しかし、卓郎のシュウに対する態度が悪化するのも困るし、下手に断れない旨を伝える。
「.........。」
「大丈夫だよ。適当に付き合ってやればあいつも満足するだろうし、危険なことはないと思う。ひろしたちもいるしな。」
不服そうな里桜を引き続き言い聞かせる。。
これで終われば良かったのだが......。
「......くよ...。」
「え?なんて?」
「僕も行くよ......。」
「は?」
余りに唐突な宣言に呆気にとられる。
「だって...そんなの、何があるか分からないし...危険じゃないって言うんだったら僕だって連れていってよ!」
いつもとは違う強めの語気に若干ひるむ。
「んな...周りには2年ばっかりだぞ?」
「そんなのお兄ちゃんがいるし大丈夫だよ。」
「お前が危険かもしれないって言い出したんだぞ?」
「お兄ちゃんが行くんだったら僕も行く!」
「......買い出しはどうするんだ?」
「土曜日に...何とか時間を見て行くよ...。」
「......。」
「......。」
水掛け論の最中、俺は2年前を思い出していた。
確か...あのときはカラオケだったかな...。
俺が知り合いとどこかに出掛けると言うと、自分も行くと言って聞かなかったことがあった。
普段は俺なんかより全然大人っぽい里桜だが、こうなると聞かない。
「だから......。」
「......。」
まるで死なばもろとも。とでも言いたげな視線に言葉を失う。
数秒の沈黙の後、俺は小さく溜息をつくと...
「分かったよ。買い出しは土曜なら付き合えると思うしちゃんと行くんだぞ?」
俺の言葉にまるでねだっていたおもちゃを買ってもらった子供のように顔をキラキラと輝かせ、
「ありがとう!お兄ちゃん!」
嬉しそうにそう言った。
そんな無邪気な笑顔に苦笑する。
こうして、俺の弟も館へと来ることになった。
何故、俺は無理矢理にでも里桜を止めなかったのだろうか。
どれだけ悔やんでも悔やみきれない。
もし、アんナコとが起こルt......ってイタな............。
とぅーびーこんてぃにゅー.........。
どうも!お茶に時々立っている縁起の良いアレです。
まぁ、嘘ですけど...。
さてさて!気を取り直しまして...今回もこんな作品をここまで読んでくださりありがとうございます!
まだ本編を読んでいない方は読んできていただけると嬉しいです。
ええと......、冒頭より陰が薄くなりました三人ですが、安心してください次回はやってきます。
そして今回物語に投下しました里桜君ですが、作者のやる気要素です。
可愛いのがいるとやる気が出てきますよね~。そういう要員です(笑)
次回にはいい加減館へと特攻します。
単車に乗ってバット片手に乗り込みます。
それとも装甲車の方がお好みでしょうか?
まぁ、とにかく次回もゆっくりしていってくだされば幸いです。
ブルーベリージュースを片手に南の島の太陽を浴びながらお待ちください。