青鬼 ~もう一つの咄~   作:彩風 鶴

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「ねぇ、お兄ちゃんお兄ちゃん。」
「ん?どうした?里桜。」
「ええと……。なんだったっけなぁ……う~んと……。」
「…………?」
「あ!そうだ!ろりこんってなに?」
「……………。」
「…?」

※出落ちですよ?

注意です。

この作品は100%作者の妄想で構成されております。
そのため原作などの設定とは異なる部分。
キャラが一致しない。
何か違和感。
ブルーベリー欠乏症。

上記の事柄が発生する恐れがあります。

他にも単なる作者の文章力の欠如などが多々見られると思われます。

それでも耐えられるという勇者の皆様方はこのまま館へとお進み下さいまし......。


5話  侵入

「中は思ったよりきれいだな………。」

 

館へと入り、周りをグルッと見回して卓郎が言った。

確かに卓郎の言うとおり外見よりは小綺麗な内装だった。

明かりが少なく薄暗いのが気になるが………。

 

「………妙ですね……。」

 

するとひろしが人差し指を玄関の隅の出っ張りに沿ってなぞる。

 

「な…なにしてるの?ひろし君?」

「きったな……やめてよ……。」

 

各々が不思議そうに呟くのを無視してひろしは自分の人差し指を見つめる。

 

「やはり妙です。埃が全然溜まってません……無人の館の筈なのに清掃が行き届きすぎています……。」

 

ひろしは右腕をあごにあてて真剣に考えている様子だ。

 

「そ、そんなの……だ…誰かが……そう!館の持ち主が最近来ただけかもしれねぇじゃねぇか。」

そんなひろしを邪魔するかのようにたけしが喚く。

ひどく怯えた声色だ。

「なんだ?たけし…ビビってんのか?」

卓郎も同じことを思ったのか楽しそうにたけしをからかう。

「ビ……ビビってなんかねぇよ……。」

……。

どうやら大分ビビってるようだ。

 

「大方、あの人喰いじじぃが綺麗好きだってだけだろ。」

卓郎がへらへらと笑う。

「人喰い…って………。」

里桜が怯えるように呟く。

「人喰いじじぃって……、あの話のじぃさんのことか?」

「それ以外に誰がいんだよ。」

卓郎は相変わらずへらへらと笑うとズカズカと廊下へと足を踏み入れた。

そこにたけし美香も続く。

「ちょっ……お前等…そんな普通に……。」

 

そのときだった。

 

《パリンッ》

 

妙に鮮明に何かが割れる音が響いた。

「ひゃぁっ!」

「うわぁっ!?」

里桜とたけしが悲鳴を上げる。

 

「何の音だ?」

俺が疑問を口にする。

するとそれに答えるように。

「音からするに…恐らく何か陶器が割れた音でしょう。」

ひろしがこう言った。

「と…陶器っつうと……皿か…な、何かか?」

うまく舌が回らない様子のたけしにひろしが頷く。

 

不気味な現象にその場の全員が黙る。

ひどく重い沈黙はとても長いものに感じられた。

暫くして、

「おいシュウ。お前見て来いよ。」

卓郎の一言で沈黙が崩れる。

「え……?」

シュウが驚きに表情を崩す。

どんどんと沈んだ表情へと……。

「どうした?ただ様子を見てくるだけだ。さっさと行ってこいよ。」

卓郎がさも当然…という風にシュウを急かす。

しかし、その表情の裏には計り知れぬ悪意のようなものがあるように感じた。

「で……でも………。」

シュウが躊躇いつつも、絞り出すようにそう言った。

 

「あぁ……もうとやかく言わずにさっさと……。」

「俺が行くよ。」

 

見かねて俺が言い出す。

「あ?」

一歩遅れて卓郎が俺の方を見た。

「別に誰が行っても同じだろ?俺がぱっぱと見てくるから…なんか問題でもあるか?。」

俺の提案に卓郎は押し黙る。

どことなく面白くなさそうな表情だ。

しかしすぐにいつものように営業スマイルを張り付けて…

「あぁ、分かった。じゃぁ、よろしくな。」

そう言った。

 

「ハ、ハルト君………。」

心配そうに俺を見るシュウに微笑みかけて

「別に心配する事なんてないだろ?ちょっと館を見てくるだけだ。」

できるだけ安心させるように努めて言った。

実際そんなに心配するようなことはないだろう。

さっきひろしが言っていたようにたかが皿が割れただけなのだろうから。

「じゃ…さっさと見てくるわ……。」

俺はその場にいる全員に向けて言う。

「え…じゃ、じゃぁ僕も行く…!」

すると里桜が俺の横に移動した。

まぁ、知り合いでもない年上連中に囲まれるのは辛いところがあるだろう。

最後にひろしを一瞥して俺は音の聞こえた方向へと向かった。

恐らくひろしなら視線を向けた意味を理解してくれるだろう。

 

 

「な、なんか怖いね…………。」

里桜は俺の服の裾を掴みながら震えた声で呟く。

確かに里桜の言うとおり薄暗い廊下は理由もない怖さがある。

「大丈夫、ぱっぱと見てきてすぐに戻ろう。」

不安そうな里桜の頭をわさわさと撫でる。

「うぅ……子供扱いしないでよ……。」

「まだ子供だよ。」

からかうように俺が言うと里桜は「うー……」と頬を膨らませた。

 

「ここ……だよね」

非常にシンプルな扉を前に里桜がそう呟く。

恐らく位置的にも考えて、あの音が聞こえたのはこの部屋だろう。

俺はドアノブに手をかける。

そしてゆっくりと捻る。

特に根拠のない恐怖感が襲うが、気のせいだと言い聞かせ扉を開いた。

そこには………。

 

「キッチンと……リビングか……?此処?」

「そうみたいだね……。広いなぁ……。」

横で呑気な感想を述べる里桜をおいて音の正体を探る。

まぁ…探る必要がないほど簡単にみつかったのだが………。

「あれか……やっぱりひろしの言うとおり皿が割れた音だったみたいだな……」

キッチンの隅に落ちている皿の破片へと近づく。

かなり綺麗に8等分に割れたそれはどうやら横の台から何かの拍子で落ちたのだろう。

ただそれだけのことだ。

なにも不思議なことなど無い。

 

「…あれ?何これ………気持ち悪い……。」

里桜は拾いかけた皿を離し床に落とした。

カランカランと軽い音がする。

「どうした?」

「なんか皿のすみっこに変なべたべたしたのが付いてる………。」

里桜は自分の手を気にしながら呟く。

「べたべた?」

俺が里桜が落とした皿の破片を拾い上げる。

確かに破片の端に青紫色のジェル状の何かがへばりついている。

ちょっと俺ではこれが何なの判断しかねる。

もっていってひろしにでも訊いてみよう。

 

そうして俺たちはその部屋を後にした。

 

 

 

とぅーびーこんてぃにゅー。

 

 

 

 




どうも、メイドさんが何故か頭に乗せてるヒラヒラしたアレです。

あ、冗談です。


はい!今回も後書きまで見てくれてありがとうございます!!。
もう、嬉しすぎて涙しております。

そして、前回言ったとおりやっとこさ館へと突入する事が出来ました。
もう達成感の反動でなにもやる気が起きません。
体が重いです…延々となにも考えずぼーっとしていたいです。

まぁ、しないんですけど?


ちなみに割とどうでも良いことなのですが………。
この物語の主人公であるハルトのいも……ではなく弟である里桜がいますよね?
なんで里桜って名前なの?
どう考えても女の子の名前だよな……。
そんな風にお考えの方もいるのでは?

えぇと何故里桜という名前にしたかなのですが…まぁ、女っぽい名前で男にも使える名前にしたかったわけですね………。
そこからは単純で、自分の知り合いでそれっぽい名前を字だけ変えてもってきました。
候補としては「楓」や「渚」もあったのですが、なんかどこか(のアニメ)で見覚えのある名前だったので最終的に「里桜君」となりました。

この物語唯一の癒しなのでこれからもかわいがってあげてくださいね。

それでは!次回もお会いできたなら嬉しいです!
是非是非次回もブルーベリージュース片手にゆっくりしていってくださいね?
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