青鬼 ~もう一つの咄~   作:彩風 鶴

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「何やってんだ?たけし………?」
「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」
「……?おい。大丈夫か?」
「ガタガタガタガタガタッタタ………あ。」

『はーい!カットです。』

「す、すいません。」
「おい!たけし!これで3回目だぞ!」
「わ、わりぃな。」
「あぁ、いいよ。落ち着いてな。」
「あ、あぁ……。」
(練習ってこれだったのか……)

※出落ちデス

注意です。

この作品は100%作者の妄想で構成されております。
そのため原作などの設定とは異なる部分。
キャラが一致しない。
何か違和感。
ブルーベリー欠乏症。

上記の事柄が発生する恐れがあります。

他にも単なる作者の文章力の欠如などが多々見られると思われます。

それでも耐えられるという勇者の皆様方はこのまま館へとお進み下さいまし……。


8話  恐怖

「………。」

 

時が止まる。

声を上げそうになったが上手く発声できなかった。

一瞬で鼓動が信じられないほど速まるのを感じた。

 

何か………動いた……?

 

ゆっくりと……頭の中で読み上げる。

脳が上手く働かず何が起こったのか理解できない。

いや、むしろ働いているからこそ何が起こったのか理解させていないのかもしれない。

しかし、今……確かに何かが………部屋の隅のタンスが音を立てて揺れた。

 

中に何かいるのか…………?

 

どうすればいいのか分からず入ってきた扉に手をかける。

……手をかけたはいいが、目をタンスから離すことができない。

今すぐこの部屋から走り去りたいが体が言うことを聞かない。

「…………冗談だろ。」

訳も分からず笑いが漏れる。

そうでもしなければパニックを起こしそうだ。

 

そのまま……どれだけ経っただろうか………。

いや、実際はたかが数秒ほどだったのかもしれない。

ただ、俺にはとんでもなく長い時間に感じられた。

「確認しないわけに……いかないよな……。」

冷静に考えれば、卓郎たちが俺たちを驚かせるために隠れているだけなのかもしれない。

そうだ。それ以外にどんな可能性がある?

そんな思考と共に呟いて、自分を奮い立たせる。

 

頭の隅によぎるあのじぃさん。そして『化け物』を無視して………。

 

「…………。」

タンスへとにじり寄る。

そして、戸を開こうと手をかけた。

………しかし、あと一歩で思い切れずそのまま硬直する。

中にいるのがもし卓郎たちじゃなかったら?

そんな馬鹿げた考えがよぎる。

そうだ……卓郎たちじゃないはずがないんだ。

卓郎たちの中の誰か……そうであるはずなんだ。

そう、自分に言い聞かせて戸を開く。

《バタン》そんな音がして勢いよく中身が明らかになった。

 

そこには…………そう。

俺の予想通りのものがいた。

「何してんだ…………?たけし………。」

半眼でクラスメイトに尋ねる。

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

「…………?おい?どうした?」

中にいたのが知っている人で安心したのも束の間、たけしの様子がおかしいことに気づく。

顔は青ざめ小刻みに震え続ける。

「………。おい。たけし…?大丈夫か?」

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

声をかけるが答える様子はない。

依然、顔色を人のものとは思えないようなものにして震え続ける。

「何があったんだ………?他の奴らは……?」

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

「…………。」

話しかけても無駄だと悟り、声をかけることを諦める。

ふざけているのだろうか?

そう思ったが俺にはどうにも芝居をしているようには見えなかった。

本当に、心の底から何かに……。

 

怯えている…?

 

いや、そんなわけがないか……。

どうせ、卓郎のくだらない言いつけに忠実なだけだろう。

「…………。」

俺は呆れて白い目を向けるが、たけしが演技をやめることはない。

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

いつまでもこんなくだらないことに付き合ってやる義理もない。

俺はその場を離れようと視線をずらした。

……が、すぐに視線を戻す。

「あ……そうだ!たけし!玄関が閉まってたんだが何か知らねえか?」

恐らくこいつらがやったことだろうと半ば嫌味っぽく話しかける。

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

「…………。」

あくまで話すつもりはないらしい。

「チッ。何考えてんのかしらねぇけど、こちとら迷惑被ってんだよ。大概にしてもらえねぇかな?」

態度を変えないたけしにイラつきを隠せず、舌打ち混じりに言う。

まぁ、案の定たけしの答えは変わらなかった。

 

「ガタガタガタガタガタガタガタガタガタガタ」

 

「はぁ…………。」

《バンッ!》

呆れ果て、力任せに戸を閉める。

何にしてもたけしを含めた他の奴らがまだ館の中にいる可能性は高い。

とりあえず合流することにしよう。

勿論ひろしとシュウもいるだろう。

そうと決まれば早速皆を探しに行こう。

思い立ったが吉日と、出口へと向かう。

無視しておけばその内飽きてたけしも出てくるだろう。

《カタッ》

「!?」

しかし、その場を離れようとした俺を呼び止めるように物音がした。

軽い、小さな何かが落ちたような音。

振り返って音の出所を探る。

 

いや、探るまでもなかった。

机の下で部屋の明かりを反射して光る物体。

「何だ………?」

目を凝らしてみるとどうやら鍵であることに気づく。

すぐに机のもとに駆け寄りそれを拾い上げる。

玄関の鍵ならそれに越したことはなかったが、どうやらそうも簡単に館から出してくれないらしく鍵にくっついたタグには

『図書室』

とゴシック体で書かれている。

「図書室か………にしても何でこんなところに鍵が……。」

恐らく机から落ちたのだろうがさっきまであっただろうか?

曖昧な記憶を探るが正確には思い出せなかった。

 

やはり他人様の家をこれ以上歩き回るのは忍びない。

拾った鍵を使って勝手に部屋に入ろうものなら尚更だ。

 

…………そんな考えを『緊急事態』を理由に取り払う。

そうして俺は鍵をポケットに突っ込んだ。

 

 

 

とぅーびーこんてぃにゅー。

 

 

 

 

 

 

 




はい!インスタントコーヒーを開けたらなぜかある銀紙的なあれです。

何回やってもきれいに開けられないんですよね。


今回もここまで来ていただきありがとうございます。
やっとこさ出てきました!たけし君。
いやぁ…なんでか、どこか憎めないキャラクターですよね……。

まぁ、そんなに出番ないんですけどね!

しかし、この作品…。
無駄に2000文字っていう縛りをとっていますが(そうでもしないと彩風のやる気が消え去ります)やはり書きたいところまで書けずにもどかしいですね………。
その分更新は早くしているつもりですがそれでも少し遅いぐらいです。

これからもちょびちょびと執筆していきますので!よければこれからもご贔屓に!
ブルーベリーゼリーでも食べながらゆっくりしていってくださいね。
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