老人「はぁ・・・苦労して建てた念願の喫茶店だが、経営が軌道に乗らんのう・・・ん?」
その老人はうさぎ見た。
老人「いっそ、うさぎになれたらどんなに楽かのう・・・」
すると誰かがうさぎを掴む。
老人「ん!?」
うさぎを掴んだのは、可愛らしい少女だった。少女はうさぎを膝の上に乗せて老人の隣に座った。
少女「おじいちゃんこんにちは!」
老人「こんにちは。」
少女「おじいちゃん、このもふもふしたの何?」
老人「うちで飼ってるうさぎだ。」
少女「良い匂いがする〜!」
うさぎの匂いを嗅ぐ少女。
老人「コーヒーの匂いじゃよ。うちは喫茶店やっとるからなぁ。」
少女「おじいちゃんのご注文は、うさぎさんになる事なの?」
老人(聞かれてた!?)
すると少女は老人に近寄り、左手を持った。
少女「おじいちゃんにおまじないを掛けてあげるね。何時かうさぎさんになれますように〜。」
老人におまじないを掛ける少女。2人は笑い合う。
???「ココアー、もう行くよー!」
もう1人の少女が、少女の名前を呼んだ。実はおまじないを掛けた少女はココアだった。うさぎを置いて姉と思われる少女に駆け寄る。
ココア(幼少期)「待って!お姉ちゃん!置いてっちゃやだー!」
お姉ちゃん「ほら、もう行くよ。誰と話してたの?」
ココア(幼少期)「うさぎさんのおじいちゃん。」
お姉ちゃん「うさぎさん?」
話をしながら何処かへ行く2人。老人はうさぎを撫でた。
老人「同じうさぎでも、お前みたいなのにはなりたくないな。夏は暑っ苦しそうだ、冬は暖かそうだが。さーて、お前が居ないとチノが寂しそうにするからな、帰るか、ティッピー。」
実はこの老人は、ラビットハウスの初代マスターでありチノの祖父だった。後に老人の魂は、ティッピーに入ったのだった。
現実のラビットハウスでは、カウンター席にココアがティッピーを枕にして寝ていた。今までのはティッピーの夢だった。今のティッピーはココアの枕にされて苦しそうな状態だった。
チノ「あ、またティッピー枕にして・・・」
楽兎「ティッピーが可哀想だろ。」
ココア「お姉ちゃん、置いてかないで・・・」
チノは何故か顔を赤くした。
ラビットハウスで皿洗いをしてる4人。
リゼ「あ!そうだ!私またバイト休むかも。」
チノ「え?」
ココア「何か用事なの?」
リゼ「部活の助っ人頼まれたんだ、演劇部の。」
ココア「演劇部!凄い!」
楽兎「演劇部かぁ。」
チノ「時々助っ人してる部活って演劇部だったんですね。」
ココア「リゼちゃんって声が通るし暗記も得意だし役者さん向きだよ!」
リゼ「そ・・・そうかな?」
褒められて嬉しいのか、顔を赤くした。
チノ「演劇・・・童話とか良いですよね。」
楽兎「童話か、赤ずきんやアリスなんかも良いよな。」
リゼ「今度やるのはそんな可愛い物じゃないけど・・・」
ココア「どんなダークメルヘンやるの?」
想像。赤ずきん姿のリゼが銃を構える。
リゼ『食らえー!』
発砲するリゼ。
楽兎「何で赤ずきんが銃持ってんだよ。」
リゼ「どうしてそうなる!?普通の奴だ普通の!」
チノ「何を演じるのか教えて下さい。」
ココア「教えて教えて!」
リゼ「わ、笑うなよ?・・・・・・オペラ座の怪人のヒロイン、クリスティーヌだ。」
楽兎「オペラ座の怪人かぁ。凄え名作じゃねぇか。ってか助っ人がヒロインやるのか?」
リゼ「・・・・・」
チノ「嬉しそうですね。」
リゼ「そんな訳あるか!」
皿を持ってプルプル震える。
ココア「力み過ぎてお皿割れそうだよ!落ち着いてクリスティーヌ!」
リゼ「日常でその名前で呼ぶな!」
ココア「私も犬の役ならやったことあるよ、ワンワン。」
リゼ「犬じゃない!優雅でお淑やかな若いオペラ歌手の役だ!」
途端に皿がバキッと真っ二つに割れてしまった。
楽兎「あ!」
リゼ「あ。」
チノ「優雅で・・・お淑やか・・・」
怖がりながら震えるチノ。
リゼ「す・・・すまない、弁償する。」
楽兎「でもなリゼ、何時も通りのお前じゃちょっとクリスティーヌ役は無理かもだぞ?」
リゼ「確かに、私にはお淑やかな演技は難しいかもしれない・・・」
ココア「あ!お淑やかさなら、千夜ちゃんとシャロちゃんがアドバイスしてくれるかも。」
そう言って千夜にメールするココア。
その頃甘兎庵。千夜の携帯の受信音が鳴った。
千夜「ココアちゃんからだわ。」
メールの内容は、「リゼちゃんがそっちに特攻するって\(^o^”)」だった。
千夜「うちのお店潰しに来るの・・・?」
その後甘兎庵に来たリゼ。
リゼ「と言う訳で、千夜に学びに来たんだ。」
千夜「せっかく頼ってくれたんだから、本腰入れて指導しなきゃね。」
リゼの肩に手を乗せる。
千夜「任せて!魑魅魍魎も恥じらう乙女にしてあげる!」
リゼ「ま・・・任せた!」
すると1着の白いワンピースを持って来た。
千夜「まずこれを着て。髪もいじらせてね。後モデルガンは没収。」
白いワンピースを着たリゼ。何時もと違うイメージになった。
千夜「完成!これなら何処から見ても立派な淑女よ。」
リゼ(この格好・・見覚えがある・・・)
それは、あの時カットモデルを頼まれた後にココア達とすれ違って会った時と同じだった。
花の鉢を持って早速練習開始。
千夜「さあ早速練習よ。まずは小手調べにこの花を愛でてみましょう。」
リゼ「イエッサー!ところでこの格好に意味あるのか?」
千夜「勿論、形から入るのは大事よ。と言う訳で・・・」
メガネを掛けた千夜。そして。
千夜「ダメですわ!クリスティーヌさん!全然腰が入ってなくてよ!」
リゼ「お前も役に入るのか!?これで殴って人格変えた方が早くないか!?」
千夜「その考え自体が宜しくなくてよ!」
何故か千夜も役作りする。
青山「素晴らしいです。物事に全力でぶつかるその姿、とても花ざかりの乙女です。」
団子とお茶を堪能している青山ブルーマウンテン。
リゼ「誰?」
千夜「小説家の青山さんよ。ほら、この間皆で観に行ったうさぎになったバリスタの作者さん。」
リゼ「ああ!」
千夜「青山さんにはメニュー名を考えるのを時々手伝ってもらってるの。」
リゼ「共犯者か。」
青山「苦悩の果てに素敵なメニュー名を思いついた瞬間、笑顔を咲かせる千夜さんもまた素敵な乙女です。」
リゼ「詩人だ。」
千夜「そう言う青山さんは?」
青山「私はまだ苦悩してます。」
リゼ「人の事励ましてる場合か?」
原稿はまだ真っ白なままだった。
同じ頃のラビットハウス。
ココア「リゼちゃん、踊ったり歌ったりするのかなー?」
チノ「それはミュージカルでは?」
ココア「夜のバータイムで格好良く踊ればお客さんが集まるかも!」
楽兎「それ格好良いのか?」
ココア「超格好良いよ!チノちゃんは劇で何の役やったことある?」
チノ「私は木の役を積極的にやりました。」
楽兎「渋!?」
チノ「木は良いです。不動のあり方は心をあらわれます。」
ティッピー「そうじゃ。」
ココア「そっかー!踊る木って言うのも新鮮かも!」
チノ「木は動かないから良いんです!」
楽兎「重くて動けねえだろ!」
その頃シャロは駆け足で甘兎庵に向かっていた。
シャロ「リゼ先輩、甘兎で用事あるって何だろう?」
甘兎に到着したシャロ。だが入り口前に止まる。
シャロ(彼奴は怖いけど・・・このくらいの困難・・・!)
あんこの事で心配だった。そして勇気を出してドアを開ける。
シャロ「こんにちはー!」
ドアを開けると、怖いお面を着けた千夜が目の前に立っていた。
シャロ「ヒィーーーーーーー!!!!」
トラウマがまた増えて端っこで縮こまるシャロ。頭にあんこが乗ってる。
シャロ「何で・・・・何で・・・・」
千夜「ごめんねシャロちゃん。リゼちゃんの役作りのためにオペラ座の怪人のファントム役になりきっていたの。やっぱりこっちの方がファントムっぽいかしら?」
リゼ「そもそも代用品として可笑しい・・・」
般若のお面も用意してあった。
千夜「シャロちゃん、リゼちゃんはシャロちゃんの意見を参考にしたいらしいの。」
突然シャロがやる気になった。
シャロ「分かりました!それを使い鬼と仏の気持ちになって先輩に指導しろと言う事ですね!」
リゼ「お面は関係ないぞ。」
シャロ「違うんですか?」
あんこがシャロの手を優しくかじってる。
リゼ「シャロに習いたいのは上品さなんだ、コツを教えてくれ。」
シャロ「コツと言われても・・・これは生き抜くために無意識に身についた処世術のようなもので。」
リゼ「そんな過酷なものだったのか!?」
青山「なるほど。最近のウェイトレスさんは世渡りするのも大変なんですね。」
団子食べながら語る青山。
シャロ「この前公園で会った変な人!」
千夜「小説家の青山さんよ。」
シャロ「え?この人が?」
青山「ウェイトレスさんって、ホールを舞うアイドルみたいなものですね。」
シャロ「そんな風に見えてるんですか?」
青山「同時に、ホールで戦うファイターでもありますよね。」
シャロ「イメージが主に私じゃないですか!?」
リゼ「アイドルで・・ファイター・・・」
千夜「満更でもなさそう。」
場所が変わってラビットハウスでは。
ココア「思ったんだけど、リゼちゃん本当は演劇部に入りたいんじゃないかな?」
チノ「それはあり得ますね。」
ココア「役作りに真剣に取り組むくらいだもんね。」
チノ「そしたら、このバイト辞めてしまいますね。」
ココア「え!?そ、そんなの悲しいよ・・・リゼちゃん・・・」
チノ「リゼさん・・・」
楽兎「リゼ・・・」
ココア「私CQCなんて出来ない!リゼちゃんの代わりにこの喫茶店を守ることなんて出来ないよー!」
楽兎「リゼはガードマンかよ。」
急いで甘兎庵に来た。
ココア「リゼちゃんの本心を聞きに来たよー!」
だがそこに居たのはロゼだった。
ココア「ロゼちゃん!!」
チノ「ロゼさん!!」
楽兎(リゼ!?何やってんだ!?)
ロゼ「お、お久し振りです!魑魅魍魎も恥じらう乙女です!」
千夜(クリスティーヌが降臨したわ!)
シャロ(あの台詞を教えたの誰!?)
チノ「ロゼさん、うちの喫茶店に来てくれるの待ってたんです!」
ロゼ「ごめんなさい・・・まさか覚えててもらえたなんて思わなくて・・・」
ココア「そっか・・・チノちゃんは私より、ロゼちゃんみたいな人に憧れてるんだね・・・」
楽兎「それは多分違うぞ?」
するとココアが逃げ出した。
楽兎「おいココア!?」
チノ「ココアさん!?待ってください、話が終わってません!」
ココアを追いかけるチノ。
リゼ(何しに来た・・・!?)
楽兎「おいリゼ、またロゼになりきってたのか?」
リゼ「楽兎、あの時知ってたのか?」
楽兎「一瞬でな。まあ2人には言わん。」
ティッピー「こんな店二度と近付かん!」
青山(この声・・・マスター!?お元気そうで何よりです。)
外であんこにかじられてパニック状態になってる。
リゼ「やっぱこんなの柄じゃないよな。クリスティーヌは断るよ。」
シャロ「そ・・そんな・・やり・・・」
青山「やりたいことを諦める必要が何処にあるんでしょう。」
言おうとした時、青山に持ってかれた。
シャロ「(言いたいこと取られた・・!)あ・・・青山さんの言う通りです!その格好すごく似合ってます!」
千夜「こんなに可愛いのに勿体無いわ。」
楽兎「今までに無い経験だぞ?今の内に積み重ねた方が良いぞ?」
リゼ「(今更だが恥ずかしくなってきた・・・)ありがとう、私頑張ってみるよ。後勢いで来てしまったけど、こういうのって人に聞くもんじゃないな。」
千夜「聞く相手が悪かったのよ。」
シャロ・楽兎「自分で言う?」
後日、演劇の写真をココア達に見せるリゼ。
ココア「わー!これがリゼちゃんの演じたクリスティーヌかぁ。」
楽兎「銃持って怪人と戦ってるぞ。」
手榴弾や銃を持ってるリゼが写されていた。
リゼ「最初から脚本を私のキャラに合わせたかったみたいだ。せっかくお淑やかさのコツが分かってきたのに・・・悔しいから別の役でリベンジしてやる!」
楽兎「おう!頑張れよ!」
ココア「そんなのダメー!」
だがココアとチノに止められた。
リゼ「似合わない役はやるなと!?」
数日後のある日、チノが学校から下校中。すると1枚の紙ヒコーキがチノの頭に当たって落ちた。紙ヒコーキを拾うチノ。
青山「すみませーん!思わぬ方向へ飛んでしまってー!」
そこに青山が駆け足で紙ヒコーキを追う。
チノ「青山さん、良いんですか?原稿用紙こんなにして。」
青山「その・・・辞めたんです。小説家。」
チノ「えー!?」
何と青山が小説家を辞めてしまった。紙ヒコーキを広げると、でっかく失職と書かれてた。
その後ラビットハウスでは、帰宅したココアが焦ってた。
ココア「ごめーん!また遅刻しちゃった!私の制服洗濯中だっけ!?」
そこでココアが見たのは、ココアの制服を着てる青山だった。
青山「おかえりなさいませ。ココアさん、このお店で働いてたんですね。」
するとココアが崩れた。
ココア「今度こそリストラだー!」
青山「失職ですか?実は私もさっきまで・・・」
チノ「制服間違えてます!青山さん。」
その後着替えた青山とココア。
ココア「青山さん小説家辞めちゃったの!?」
楽兎「就職先に困ってたから、とりあえずうちに来て貰ってる。」
青山「凄くピッタリです。まるでこの仕事が天職かのような。」
リゼ「本当にそれで良いのか?」
青山「あのところで、白いお髭のマスターは?私ずっとお会いしたくて。」
チノ「知らなかったんですか?」
青山「え?」
ココア「チノちゃんのおじいちゃんはもう亡くなられてるの。」
青山「え?でもこの前お声を聞きましたよ?」
それは甘兎庵に居た時。
ティッピー『こんな店二度と近付かん!』
マスターとティッピーの声が一緒だったので、まだ居ると思ってた青山だった。
ココア「会いた過ぎて幻聴を聞いてるんだ!代わりにこっち白いお髭をもふもふして心を癒してください!」
楽兎「お前勝手に!」
ティッピーを持って眺める青山。ティッピーの顔はチノの祖父そっくりだった。
ココア「青山さん・・・」
青山「この子気に入りました。特に目を隠してるところがとても共感できます。」
リゼ「よく見たら毛が凄い!」
楽兎「何時の間に老けた!?」
チノ「ちょい悪な感じが気に入ってるみたいです。」
青山(マスターと同じコーヒーの匂い・・・信じられません・・・・本当にいなくなってしまったんですか?もう小説の感想を聞かせてくださることはないんですか・・・?)
悲しそうに昔を思い出す青山。
翌日、ココアが千夜と下校している
千夜「青山さん、最近来ないと思ったらラビットハウスで働いていたのね。」
ココア「小説の方はスランプみたいなんだ。」
千夜「そうなの?」
ココア「昼間も時々手伝ってくれてるよ。」
ラビットハウスに帰ってきたココアとお邪魔してる千夜。何故か人生相談窓口をやってる青山。
ココア「この受付よく出来てるでしょ!」
千夜「あの・・・これは一体・・・」
青山「このお店に貢献するために自分しか出来ない事をやろうと思いまして。人のお話を聞くのが好きなので、タカヒロさんがお客さんの愚痴を聞いているのを参考にしました。」
楽兎「タカヒロさんそんな事もしてたのか?」
ココア「タカヒロさん?」
チノ「父です。」
千夜「素敵!とても良い考えだと思うわ。」
ココア「千夜ちゃんの為にこんなのも作ってみたよ。」
手相占いの看板だった。
ココア「特技は活かしてなんぼだよねー。」
千夜「ねー。」
リゼ・楽兎「・・・」
早速青山に相談してみる事に。
青山「特技を活かせると良いのですけど、何故か皆さん愚痴って下さらないんです。」
ココア「青山さんってミステリアスだから、皆一歩引いちゃうのかもね。」
リゼ(そう言う問題じゃないだろ。)
青山「マスターは人のお話を聞くのがとてもお上手でした。私もそんなマスターのように一息つける存在になれたら。」
ココア「そっか。」
千夜「ファンシーさがもっと出たら学生の子も話しやすいかしら。」
チノ「ぬいぐるみも配置してみましょう。」
早速ぬいぐるみを置いてみる事に。
青山「こ・・・こんな可愛い物に見つめられたら、呪われる!」
ココア・チノ・千夜「呪われる!?」
楽兎「呪われやすいのは人形の方だぞ?特にアンティーク人形はな。」
千夜「兎に角、数をこなせば相談しやすいオーラが出るんじゃないかしら。」
夕方になってシャロもラビットハウスに来た。
千夜「と言う訳で、日々思い悩んでいそうな子を連れて来たわ。」
シャロ「日頃の鬱憤発散しろって言われても・・・」
コーヒーをシャロに差し出した。
青山「よくいらっしゃいました。おもてなしのコーヒーです。」
シャロ「あ、でもこの後バイトが・・・」
リゼ「ああ、それ私がブレンドしたんだ。」
シャロ「ええ!?」
リゼのブレンドコーヒーをゴクゴクと飲むシャロ。
楽兎「おいシャロ!またコーヒー酔いが目覚めるぞ!?」
またコーヒー酔いしてしまうのかと思いきや、シャロの目から涙が出て来た。
シャロ「あれ?何か涙出てきた・・・」
ココア「まさかブレンドの具合によって酔い方が変わる!?」
リゼ「そんなバカな!」
楽兎「まあ、酔わなくて良かったけど・・・」
すると泣きながら悔しがるシャロ。
シャロ「やってらんないですよー!また今月も厳しくてうさぎにも噛まれて・・・!」
リゼ「まあ落ち着け。」
シャロの頭を優しく撫でる。
青山「私もこう言うのがやりたかったんです!」
するとココアが1通の手紙を差し出した。
ココア「悩める相談者さんからお手紙が届いたよ。」
千夜「だんだんご意見ボックスみたいになってきたわね。」
青山「妹が野菜を食べてくれません。このままじゃ何時までたっても小っちゃい妹のままです。お返事を書かなくてはいけませんね。」
チノがその手紙の内容を見る。
ココア(そのままでも全然オッケーなのですが、セロリが嫌いな子でも食べてくれるお料理を教えてくれたら嬉しいです。)
手紙を見て怒ったのか、自分が書いた手紙を差し出すチノ。
チノ「私もお手紙貰って来ました!自称姉が自分も嫌いなのに野菜を押し付けてきて困ってます!」
リゼ・楽兎(お互い直接言え!)
青山「急に忙しくなってきましたね。」
お返事を書く青山。
シャロ「あの・・・そんな簡単に小説家辞めちゃって良かったんですか?」
青山「本当は続けていたかったんですが・・・」
リゼ「やりたい事諦めるなって私に言ったのは誰だよ!?」
ココア「おー!リゼちゃんが熱い!」
リゼが青山に激励を送った。
青山「実は・・・マスターに頂いた万年筆を無くしてしまって以来、さっぱり筆が乗らなくて・・・他の万年筆じゃダメなんです・・・」
リゼ「確かに・・・手に馴染んだ物じゃないとなぁ・・・」
楽兎「分かるぞその気持ち。」
チノ「あの、何処で無くしたのか分からないんですか?」
青山「ココアさんと初めて会ったあの日までは確かに持っていたんですけど・・・」
その言葉を頼りに、公園で無くした万年筆を探す。
ココア「私と初めて会った日に無くしたなら、ここに落ちてるんじゃないかな?」
楽兎「あ!チノちゃん。どう?見つかった?」
ベンチの真下を探すココアと楽兎。そこにチノが来た。
チノ「見つかりません、本当にここなんですか?」
すると1羽のうさぎを見付けた。
ココア「わーい!うさぎだー!」
うさぎを見付けて追い掛ける。
楽兎「おい探す気あんのかよ!?」
茂みの中も探す。
チノ「ピンポイントでここに落ちてるなんて思えません。ね、ティッピー。」
楽兎「ティッピー?」
だがティッピーは、1本の万年筆を見ていた。チノがティッピーの前でしゃがむ。ティッピーの頭に万年筆が乗ってる。
チノ「もしかしてこれですか?」
すると渡して欲しいと言ってるのか、ティッピーがジャンプする。
チノ「え?私が渡すんですか?それでも良いですけど・・・えっと・・・お爺ちゃんとティッピーがこうなった理由は良く分かりませんが、内緒にするって窮屈じゃないですか?お爺ちゃんとしか話そうとしない私の事を思って内緒にする必要はもうないんですよ。だから励ましてあげて下さい。」
楽兎「ティッピー、チノちゃんの言う事に乗ったらどうだ?」
その夜青山は、自分が書いた小説を見る。
青山(せめてこの小説だけは読んでもらいたかったな・・・)
ティッピー「面白かった。が、主人公より息子の出番が多かった。」
チノの部屋では、チノとココアと楽兎が本を読んでた。
青山「た・・大変ですー!このぬいぐるみからマスターのお声が!」
ティッピーではなく違うぬいぐるみを持って来た。
ココア「えー!?」
チノ・楽兎「それじゃない!」
ココア『こうして万年筆が戻って来た青山さんは小説家に戻りました。バーテンダーもハマったらしく時々手伝ってくれます。』
そしてシャロに新作を見せた。シャロは驚いてた。タイトルは「カフェインファイター」だった。なんと主人公のモデルはシャロ自身だった。
ココア「私もチノちゃんのおじいちゃんに会ってみたかったなー。」
リゼ「私が来た頃はもう居なかったからな。」
ココア「楽兎君は会った事あるの?」
楽兎「俺は中学の頃ホームステイでラビットハウスに来た事があってそこで会った事があってな。」
青山「マスターは何時も見守ってますよ。困った時はひょっこり出て来て、私達を助けて下さるんです。次はティッピーさんの身体を借りて話し出すかもしれません。」
ココア「ちょっと怖いな・・・」
リゼ「そう言うの止めてくれよ・・・」
楽兎(もうティッピーに乗り移ってるけどな。)
こうして小説家に完全復帰した青山ブルーマウンテンであった。
「END」
キャスト
綾部楽兎:斎藤壮馬
ココア:佐倉綾音
チノ:水瀬いのり
リゼ:種田梨沙
千夜:佐藤聡美
シャロ:内田真礼
青山ブルーマウンテン:早見沙織
ティッピー:清川元夢
タカヒロ:速水奨
ココアの姉:茅野愛衣
ティッピー「チノ最近ココアの影響を受け過ぎてないか?心配じゃ。」
タカヒロ「良い友を持てたな。」
ティッピー「え?それはわしの孫じゃからの!」
タカヒロ「俺の娘だ!」
次回「対お姉ちゃん用決戦部隊、通称チマメ隊」
感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。
どの組み合わせが好き?緑羽太編
-
緑羽太×ココア
-
緑羽太×チノ
-
緑羽太×リゼ
-
緑羽太×千夜
-
緑羽太×シャロ