ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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ある冬の朝。外では雪が辺り一面積もっている。チノの部屋では、チノとココアが一緒のベッドで寝ていた。

チノ「ん?」

目を覚ましたチノはココアを起こす。

チノ「ココアさん起きて下さい。ココアさんホント起きて下さい。」

起こそうとしてもココアが起きない。チノは先に洗面所へ行く。それと同時にココアが起きた。

ココア「チノちゃん・・・?」

洗面所で、チノとココアが歯磨きをする。

チノ「何で私の部屋で寝てたんですか?」

ココア「えっと、確かね・・・先に寝ちゃったチノちゃんが袖を離してくれなかったんだよ。夕食後に焼いたパンの美味しそうな匂いがしたのかなあ?」

チノ「美味しそうだったんだと思いますよ。」

ココア「え?」

真顔で即返答したチノであった。


12羽「君のためなら寝坊する」

その後ココアは、千夜と一緒にマーケットに来ていた。

 

千夜「うーん、パンって言うより小麦粉の匂いかしら?優しい匂いよ。」

 

ココア「それ・・どっちにしてもパンだよね。」

 

千夜「私は?」

 

ココア「千夜ちゃんはね、暖かくて包み込んでくれるようなわびさびを感じさせる匂いだよ。」

 

千夜「わびさび?」

 

ココア「年末もこのマーケットは色んな物が売ってるね。お使いで来たのに楽しくなっちゃう。チノちゃんと楽兎君も来れば良かったのに。」

 

千夜「クリスマスの時とは違った感じで楽しいわね。」

 

ココア「お肉やフルーツの匂いでお腹が減って、ん?」

 

偶然買い食いしているリゼとシャロを見付けた。

 

ココア「リゼちゃんが買い食いしてる!?」

 

リゼ「ココア!千夜!」

 

同時にリゼも2人を見付けた。2人はケーキを食べていた。すると千夜はシャロを見て冗談を言う。

 

千夜「シャロちゃんが試食してる!?」

 

シャロ「ちゃんと買ったわよ!」

 

リゼ「けど良く2人とも気づいたよな、こんなに人が多いのに。」

 

ココア「お腹空いてたから。」

 

千夜「シャロちゃんはハーブの香りが漂ってるから。」

 

シャロ「え?嘘?ヤダ!そんなに染み付いてる?」

 

自分の服を嗅ぐシャロ。

 

リゼ「冗談だから確認しなくて良いんだぞ?」

 

ココア「リゼちゃんは硝煙の危険な香りがするから近付くとすぐ分かるよ。」

 

リゼ「ええ!?」

 

リゼも自分の服を嗅ぐ。

 

ココア「冗談だから確認しなくて良いんだよ?」

 

 

 

 

 

 

その後ココア達は近くのベンチに座って食べる。ココアと千夜はドーナツを買って食べてる。

 

ココア「動いてるとお腹が減るから仕方ないよね。」

 

シャロ「何時もじゃないからね・・。」

 

千夜「普段はお仕事で忙しいけど、こうしてると私達普通の高校生らしいわね。」

 

リゼ「確かに。」

 

ココア「この街は空気も澄んで綺麗だね。良い匂いするし。」

 

シャロ「それは手に持ってるドーナツの匂いでしょ?」

 

千夜「そう言われれば慣れちゃって気にしてなかったわ。」

 

リゼ「冬だから余計に空気が澄んでるな。」

 

ココア「皆で深呼吸してみようよ。はい吸って・・・吐いて・・・」

 

皆で深呼吸する。

 

リゼ「ボーっとしてきた・・・」

 

シャロ「何か忘れてるような・・・」

 

千夜「明日は日曜日かしら・・・?」

 

ココア「社会に貢献する使命を抱いてたような気がする・・・」

 

完全に目的を忘れてしまったこの4人。

 

 

 

 

 

 

その頃チノと楽兎はココアが帰って来るのを待っていた。

 

チノ「遅いですね・・・ただのお使いなのに。」

 

楽兎「ああ、彼奴何所かでサボっているな?」

 

チノ「おじいちゃん、楽兎さん。」

 

楽兎「ん?どうしたの?」

 

チノ「私コーヒーの匂い大好きです。緑茶とハーブの匂いも素敵です。でも、最近安心する匂いが増えたみたいです。まだかな・・・?」

 

そう言ってチノがカウンターに伏せて目を瞑る。楽兎は微笑んでチノの頭を撫でる。

 

楽兎「チノちゃん良かったね。俺とチノちゃんが最初に会った時は、初めて家族以外の俺に近付いたよな。俺、また会える日がとても不安だったな。今でも独りぼっちなのかな?って思ってたら、ここまで成長出来たなんて、俺何だか嬉しくなっちゃうな。」

 

今日のラビットハウスは安らぎな空気に包まれている。

 

 

 

 

 

 

その頃ココア達は携帯に表示されてる時間を見て焦っていた。現在の時刻は14時18分。

 

ココア「いけない!もうこんな時間!!急いで帰らなきゃ!!」

 

全速力で帰る4人。

 

ココア「帰る前に急いでチノちゃんへのお土産買わなきゃ!!」

 

リゼ「私も!急がないと遅刻する!!」

 

シャロ「減給はいやー!」

 

千夜「こんな日もあるわねー。」

 

こうして間に合ったココア達。

 

 

 

 

 

 

ココアがラビットハウスの更衣室で制服に着替えてると。

 

マヤ・メグ「お邪魔しまーす!!」

 

ココア「あれー?どうしたの?」

 

マヤとメグが来ていた。

 

マヤ「宿題で調べ物あってさー。」

 

メグ「この喫茶店にインタビューで来たの。」

 

2人が来た理由は職業レポートの宿題をする為であった。

 

マヤ「率直に聞きます。」

 

メグ「この喫茶店を預かる者としてのやりがいは何ですか?」

 

ココア「お客様の笑顔です!」

 

チノ「ココアさんバイトですよね。」

 

ココア「チノちゃん!」

 

何時の間にかチノが来た。

 

チノ「それに店の事は店主である父に聞いて下さい。」

 

ティッピー「決して楽ではないが、この息詰まる現代社会の中ここを癒しの場として一杯のコーヒーを求め訪れる客の為にと思うとやりがいはある。帰りの際はまた来るよマスターの一言はああ彼にとってここは第二の家なのだと・・・」

 

いきなりティッピーが語りだした。チノがティッピーの口を塞ぐ。

 

マヤ「チノが語り始めた!」

 

チノ「それより早く着替えて下さい。」

 

メグ「私手伝うー。」

 

ココア「じゃあお願いしようかな。」

 

メグがココアに制服を着させる。

 

メグ「こうやってお手伝いしてみたかったんだー。」

 

ココア「ありがとう、メグちゃん。」

 

メグ「あ!裏表逆!」

 

制服が裏表逆になってしまった。表に直して、次はリボン。

 

メグ「えっと・・・リボンどうやって付けるんだっけ?」

 

マヤ「1人で着た方が早くね?」

 

メグ「ふえぇーん・・・ごめーん・・・」

 

正論を放ったマヤ。

 

 

 

 

 

 

制服に着替えたココアは、ホールに向かった。リゼと楽兎が仕事をしていた。

 

リゼ「ココア、チマメはどうした?」

 

ココア「チノちゃんのお父さんにインタビュー中だよ。」

 

リゼ「そうか、職業レポートか。中学の冬休みの宿題で出たなぁ。懐かしいな!」

 

ココア「楽兎君は職業レポート何処でやったの?」

 

楽兎「俺は、母さんがパティシエやってたからパティシエのレポートを書いたんだ。」

 

ココア「凄〜い!お母さんパティシエやってたの?」

 

楽兎「今もやってるんだ。今じゃ母さん、もうプロ顔負けに上達してるんだ。」

 

ココア「それで、リゼちゃんはお父さんに聞いたの?」

 

リゼ「私は軍人になるつもりは無い!けど・・・あの頃はやんちゃだった・・・」

 

ココア「え?」

 

リゼ「花屋さんに行くなんて!」

 

ココア「それ普通だよ!」

 

楽兎「可愛いなおい!」

 

 

 

 

 

 

その頃チマメは、タカヒロの部屋に来ていた。マヤとメグがタカヒロにインタビューする。

 

マヤ「この喫茶店の、やりがいや拘りは何ですか?」

 

タカヒロ「一杯のコーヒーを大切に、豆にも拘って、お客様に安らぎのある静かな空間と時間を提供する。先代までに無いお客様の立場に立った接客を・・・」

 

すると痺れを切らせたティッピーが怒った。

 

ティッピー「何じゃと!お前よりわしの方がお客の立場に立っておるわ!」

 

怒るティッピー。しかしタカヒロは。

 

タカヒロ「フッ。」

 

ティッピー「なぬ!?」

 

笑って返した。

 

マヤ「チノが二代目に宣戦布告!?」

 

 

 

 

 

 

タカヒロへのインタビューは終わり、ホールに向かう。

 

マヤ「個人経営って大変なんだな。」

 

メグ「この辺競争が激しいみたいだね。」

 

リゼ「お!インタビュー終わったみたいだな。」

 

チノ「甘兎庵とフルールドラパンもありますしね。」

 

マヤ「その喫茶店にもインタビュー行ってみたいね。」

 

リゼ「それならココア、休憩時間にでも連れて行ってやったらどうだ?」

 

ココア「え?私これでも仕事あるんだよ?」

 

チノ「その仕事は私が代わりにやりますから、ココアさん連れて行ってあげて下さい。」

 

楽兎「そうそう。ココアは思う存分妹達と回って楽しんで来い。」

 

ココア「わー!妹たちの頼みなら断れないなあ。」

 

マヤ「え?良いの?」

 

メグ「良かったー!ココアちゃんなら安心だね!」

 

リゼ「偵察か・・・気を抜いたらやられるぞ!」

 

マヤ・メグ「やられる!?」

 

チノ「リゼさんの冗談ですよ。」

 

 

 

 

 

 

こうしてココアとマヤとメグの3人は、最初に甘兎庵に訪れる。

 

千夜「あら!チノちゃんのお友達の。サービスするわよ。」

 

ココア「学校の宿題で千夜ちゃんの所にインタビューに来たんだよ。」

 

メグ「ずばり!ラビットハウスとは敵対関係なんですか?」

 

ココア「張り合ったのは昔で、今は違うんだよ。」

 

千夜「良きライバルと思ってるわ。」

 

ココア「そうなの?」

 

千夜「最近チノちゃんのお父さんがジャズやってたって聞いて、音楽も出来なきゃって気付かされたの。でも!楽器無いから歌います!」

 

何処からかカラオケセットが出て来た。

 

マヤ「すげー!」

 

メグ「カラオケ居酒屋みたいー!」

 

マヤ「でもさ、バイトしてると勉強とか大変じゃない?」

 

メグ「両立するのって難しくないですか?」

 

ココア「働くことも勉強の内だよ!」

 

千夜「メリハリ付けてこなせば大抵何とかなるものよ。」

 

マヤ「何か格好良く見えるな!メグ!」

 

メグ「凄いんだね!マヤちゃん!」

 

キラキラする2人。

 

千夜「ココアちゃん今度数学教えてね、ちょっとピンチなの・・。」

 

ココア「私も文系全般教えて欲しいかな・・・」

 

ガクガクする2人。

 

 

 

 

 

 

そして次に向かったのは、フルール・ド・ラパン。

 

シャロ「いらっしゃいませー。」

 

マヤ「うさぎっぽさが負けてる!」

 

メグ「ラビットハウス完敗だよー!」

 

ガクガク震えるマヤと目をキラキラしているメグ。

 

マヤ「しかもこのスカート丈!」

 

シャロ「何!?」

 

スカートを抑えるシャロ。

 

ココア「大胆さも負けてる!」

 

メグ「歌いだしても可笑しくない衣装だね。」

 

シャロ「歌!?」

 

ココア「歌うサービスあったっけ?」

 

シャロ「無いわよ!服よりもハーブティー気に入って欲しいな。」

 

だがしかしココアは震える。

 

ココア「リラックスした隙にやるつもりだ!」

 

シャロ「何でよ!」

 

マヤ「お店の決めポーズもやってよ。」

 

シャロ「無茶振り!?」

 

マヤ「ラビットハウスではこんな!」

 

左にココア、右にメグ、真ん中にマヤ勝手ポーズを取る。

 

シャロ「先輩でさえやっているというなら・・・」

 

リゼもやってると思ってるシャロは、勇気を出してウィンクしてピースするポーズを取る。

 

シャロ「これがサービス!!」

 

ココア「でもリゼちゃんには却下されたんだよね。」

 

シャロ「ター・・・」

 

その事を聞いたシャロは恥ずかしくなった。

 

ココア「職業インタビューならあっちに小説家さんも居るよ。」

 

そこに青山ブルーマウンテンがハーブティーを飲んでた。

 

マヤ「あの人小説家だったの?メグ行ってみよ!」

 

メグ「うん!」

 

シャロ「今の職業インタビューだったの?」

 

ココア「あれ?言ってなかった?」

 

2人は青山にインタビューする。

 

メグ「是非、小説家さんになった経緯とやりがいを教えて下さい。」

 

青山「私のような者でも参考になれば・・・」

 

マヤ「うんうん!」

 

青山「きっかけはある方に勧められて、やりがいは・・・」

 

マヤ「やりがいは?」

 

メグ「やっぱり人を感動させられる時ですか?」

 

青山「そうですね・・・」

 

すると突然体を横にしてテーブルの下から店員さんの太もも辺りを覗く。

 

青山「店員さんを観察しても怪しまれません。」

 

メグ「人間観察って奴ですね。」

 

マヤ「これただ覗いてね?」

 

またもや正論を放ったマヤ。

 

 

 

 

 

 

その後フルール・ド・ラパンでハーブティーを頂いた3人は、次の場所へ向かう。

 

ココア「お金が・・・」

 

財布の中は空っぽ寸前。

 

マヤ「和菓子とかハーブクッキーとか美味しかった。」

 

メグ「色々話も聞けたしね。」

 

ココア「じゃあそろそろ帰ろっか。」

 

メグ「もう帰るの?」

 

マヤ「他の喫茶店もインタビューしようよ。」

 

ココア「ダメ!遅くなったらチノちゃん心配させちゃうよ。」

 

すると2人はある事に閃いた。

 

マヤ「お願い!姉貴!」

 

メグ「もっと一緒に居たいね、ココアお姉ちゃん!」

 

妹の仕草攻撃でココアを感動させる。

 

ココア「わー!もう!遅くなったらチノちゃんに怒られるんだからね。」

 

マヤ「チノとどっちが姉か分かんねえな。」

 

メグ「うふふ。」

 

これにはココアも断われなかった。

 

 

 

 

 

 

それぞれ回って、ラビットハウスに戻った。

 

マヤ「リゼー帰ったよー。」

 

リゼ「お!どうだった?」

 

マヤ「将来私達が、ここのライバルになる可能性がある!」

 

リゼ「寝返る気か!?」

 

楽兎「まさかの裏切り者参上!?」

 

チノに近付くメグは、こっそり話す。

 

メグ「私はね、チノちゃんが素敵なお姉さん達と友達で良いなと思ったよ。」

 

チノ「お姉さん・・・」

 

メグ「将来あんな人達みたいになれるかなあ?」

 

チノ「メグさんだけでもそのままでいて下さい。」

 

 

 

 

 

 

翌日のラビットハウス。

 

ココア「行って来まーす!」

 

楽兎「行ってらっしゃい!気を付けてよー!」

 

ココアとチノが買い物に出掛ける。

 

 

 

 

 

 

ココア「見てー!雪が積もりまくりだよー!雪うさぎ作るよ!」

 

積もった雪で雪うさぎを作る。

 

チノ「先に買い物に行っちゃいますよ?」

 

ココア「完成!」

 

一瞬にして雪うさぎが出来上がった。

 

チノ「あ、可愛いです。」

 

ココア「このくらいで見とれるとはまだまだ子供だねえ。」

 

チノ「どっちが・・・」

 

ココア「このまま新学期まで雪が残ってたらきっと学校で雪合戦だね。武者震いするなー。でも千夜ちゃんに球投げられたらと思うとゾッとしてきた。」

 

するとチノは、ココアを見て何かに気付いた。

 

チノ「ココアさん、ちょっと腰低くして下さい。」

 

するとココアはファイティングポーズを取る。

 

チノ「構えろって意味じゃないです。」

 

手招きするチノ。

 

ココア「ん?」

 

ココアの額に顔を当てる。すると。

 

チノ「凄い熱!ココアさん・・・」

 

なんとココアが風邪を引いてしまった。急いでラビットハウスに戻る。

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスで。ドアが開いた。

 

楽兎「ん?チノちゃんにココア?もう買い物済ませたのか?」

 

チノ「楽兎さん大変です!ココアさんが風邪を引いてしまいました!」

 

楽兎「何だと!?」

 

焦ってココアの額に手を当てると。

 

楽兎「熱っ!おいおいマジかよ・・・!」

 

 

 

 

 

 

ココアの看病をする事となってしまった。そこに千夜がお見舞いに来てくれた。

 

千夜「ココアちゃん、お大事にね。」

 

ココア「お見舞いありがとね。色々持って来て貰っちゃって。」

 

千夜が持って来たのは、桃缶ニンニクとりんごだった。

 

チノ「桃缶とリンゴとニンニク・・・?」

 

ココア「ニンニクを首に巻くと風邪に効くんだよね。」

 

チノ「普通は焼いたネギじゃ・・・」

 

千夜「そう!病魔が立ち去るのよね。」

 

チノ「ニンニクで撃退するのは吸血鬼です。」

 

楽兎「ココアをドラキュラにすんな。」

 

リゼ「風邪って聞いたけど大丈夫か?」

 

そこにリゼが来た。手に持ってる皿の上にはうさぎりんご3個あった。

 

ココア「わー!リゼちゃんが剥いてくれたの?」

 

リゼ「刃物の扱いは任せろ。チノにリンゴうさぎにしろって言われたけど、これの何処がうさぎか分らなくて、こっちの方がうさぎっぽくないか?」

 

銃とヘルメットを被ったうさぎりんごを見せる。爪楊枝を銃に見立て、りんごの頭をヘルメットに見立たせてる。

 

ココア「凄い!」

 

楽兎「彫刻!?」

 

千夜「可愛い!」

 

チノ「普通のうさぎは銃構えません。」

 

すると今度は、マヤとメグがお見舞いに来た。

 

マヤ「ココアー大丈夫?」

 

メグ「この前無理させちゃったかな?」

 

ココア「2人ともありがとー。お姉ちゃんは大丈夫だよ。ちょっと熱があるだけ。」

 

マヤ「早く良くなって雪だるま作ったり雪合戦しよう!」

 

メグ「良いねー!」

 

チノ「暫くは安静です。」

 

リゼ「風邪が完全に治るまでは無理だな。」

 

千夜「そうよ、ココアちゃんは今悪魔と戦ってるの。」

 

チノ「病魔です。」

 

メグ「だからニンニク持ってるんだ。」

 

千夜「そうなの。十字架も持って来るんだった。」

 

マヤ「十字架ならリゼのナイフの方が格好良いよ。」

 

楽兎「何で悪魔と対立してんだよ。キリスト教徒かよ。」

 

ココア「あっはははは・・・ゴホッ!ゴホッ!」

 

笑い過ぎてココアが咳き込んだ。

 

チノ「ココアさん!また熱出てるじゃないですか!ちゃんと寝ないとダメです。」

 

リゼ「ゆっくり安静にして寝ろよ?皆行くぞ。」

 

千夜「また来るわね。」

 

マヤ「ちゃんと寝ろよー。」

 

メグ「ココアちゃんお大事にね。」

 

ココア「皆ごめんね。」

 

リゼ達は部屋から出た。

 

チノ「病人はちゃんと言うこと聞いて下さい。」

 

ココア「ごめんね、チノちゃん・・・楽兎君・・・」

 

チノ「大丈夫ですから。」

 

楽兎「安静してろよ。」

 

 

 

 

 

 

一方千夜は、シャロの家に来た。

 

千夜「シャロちゃん!どうして起きてるの!?」

 

何とシャロも風邪を引いていた。彼女はドテラを着て、熱さまシートを額に貼っていて、テーブルで勉強していた。

 

シャロ「寝てても暇なだけだし。」

 

千夜「ダメよ、寝てなきゃ治らないわよ。さあ!ニンニクを巻いて梅干しをおへそに!」

 

またニンニクを取り出した。

 

シャロ「巻かないわよ!あんたのおばあちゃんが言う民間療法は絶対間違ってる!」

 

千夜「あのね・・・治るって思い込みの効果は大事よ。」

 

シャロ「本当はこの方法信じてないでしょ・・・帰って良いわよ。長くいると移っちゃうし。」

 

千夜「移すと治るってのは迷信だったのかしら?」

 

シャロ「捨て身の看病だったの!?」

 

千夜がカバンから本を出してシャロの横に座って読む。

 

シャロ「何してんの?」

 

千夜「寝るまで居るわ。この本読み終わるのに時間かかるし。」

 

シャロ「・・・・」

 

優しい千夜に、シャロは密かに顔を赤くした。

 

 

 

 

 

 

その頃、チノはお粥を持ってココアの部屋に入る。だがココアの様子が可笑しい。

 

チノ「リゼさんがお粥作って帰りましたよ。」

 

ココア「チ・・・ノ・・・」

 

何とココアが苦しんでいた。チノがその異変に気付いた。

 

チノ「苦しいんですか!?私に出来る事だったら何でも言って下さい!」

 

ココア「チ・・・チ・・・」

 

チノ「何ですか!?ココアさん!」

 

ココア「地中海風オマールエビのリゾットが食べたいな・・・」

 

チノ「え?地中海?」

 

額に手を当てると。

 

チノ「凄く熱いじゃないですか!早くお薬を!」

 

さっきより熱が上がっていた。薬を飲ませようとするが。

 

ティッピー「チノ!風邪薬が切れておるぞ!」

 

薬が無くなっていた。

 

チノ「え!?近くのお店はもう閉まってますし、父は仕事中です・・・どうしましょう・・・」

 

ティッピー「家が近い千夜に貰いに行くのはどうじゃろう?」

 

チノ「おじいちゃんナイスアイディアです!今から走って行けば一時間掛からず帰って来られます!」

 

ティッピー「だが外は雪が積もって危険じゃ・・・」

 

そう言われてチノが困る。苦しんでるココアを見て決心した。

 

チノ「私・・・行って来ます!」

 

急いで千夜の家に向かう。

 

ティッピー「チノ・・・そうじゃ!」

 

ある事を思い付いた。

 

 

 

 

 

 

楽兎の部屋に向かう。

 

ティッピー「楽兎!楽兎!」

 

するとドアが開き、中から楽兎が出て来た。

 

楽兎「ティッピー慌ててどうした!?」

 

ティッピー「お願いがあるんじゃ!聞いてくれるか?」

 

楽兎「何でも言ってくれ!」

 

 

 

 

 

 

その頃チノは1人で夜の雪道の中を歩いていた。千夜から薬を貰いに行く為である。

 

チノ「沢山降ってる・・・朝になったら雪かきしなくちゃ・・・」

 

???「夜道に1人で歩くのは危ないよ?チノちゃん。」

 

チノ「楽兎さん?」

 

後ろからコートを着た防寒姿の楽兎が歩いて来た。

 

楽兎「一緒に行こ?」

 

 

 

 

2人は千夜の家に向かう。

 

楽兎「ティッピーから『チノを頼む』って言われて来たんだ。」

 

チノ「ありがとう楽兎さん、一緒に来てくれて。」

 

楽兎「仕方無いよ。夜道だと危ない事があるからね。それに、チノちゃんの大事な姉があの状態で心配だからね。」

 

照れて怒ったチノが楽兎にポカポカ叩く。

 

チノ「お姉ちゃんじゃありません!ココアさんはココアさんです!」

 

楽兎「ごめんごめん!冗談冗談!」

 

チノ「でも・・・」

 

楽兎「ん?何?」

 

チノ「ココアさんの匂いは、嫌いじゃありません。」

 

 

 

 

 

 

その頃ココアの部屋では、青山がホットワインを持って来た。

 

青山「あのー、お加減如何ですか?ホットワインをお持ちしました。ココアさん、あらあら。これでは治りませんよ。」

 

ココアは寝ていた。布団を掛け直す青山。

 

青山「クシュッ!何だか私も寒くなってきましたね。」

 

持って来たホットワインを飲む青山。

 

青山「あー美味しい。流石マスターのワインです。身も心も温まります。あらら?どうしたんでしょう・・・ココアさんが二人も。もう一度出直して来ます・・・」

 

部屋を後にした。ドアが閉まったと同時にココアが目を開けた。

 

ココア「チノちゃん・・・」

 

結局青山は何しに来たのやら。

 

 

 

 

 

 

そしてチノと楽兎は甘兎庵に着いた。電気はまだ点いてる。するとシャロの家から千夜が出て来た。

 

チノ「千夜さん!」

 

楽兎「おい千夜!」

 

千夜「チノちゃん!あら、楽兎さんも一緒で。」

 

チノ「あの!風邪のお薬があったら譲って頂けないでしょうか!?ココアさんのお薬切れてしまって・・・」

 

千夜「良いわよ。幾つ?」

 

ドテラから幾つかの風邪薬を取り出した。

 

チノ「持ち歩いてるんですか!?」

 

楽兎「応急用かよ!」

 

千夜「ちょっとね。」

 

チノ「シャロさん風邪ですか?」

 

楽兎「まさかシャロも!?」

 

千夜「ほら、早くお薬持ってココアちゃんの所に。」

 

風邪薬をチノに渡す。

 

チノ「はい、ありがとうございます!」

 

楽兎「ありがとな千夜!恩に着るぜ!」

 

急いで帰る2人を千夜が見送る。

 

千夜「私も急がないと。」

 

 

 

 

 

 

そして2人は無事帰って来た。チノは薬を持ってココアの部屋に入った。

 

チノ「ココアさん!お薬貰って来ました!」

 

ココア「チノちゃん・・・?」

 

チノ「大丈夫ですか?」

 

ココア「少し落ち着いてきた・・・あれ?おでこどうしたの・・・?」

 

おでこが赤くなってた。

 

チノ(雪で滑って頭から転んだって言ったら笑われる。)

 

ココア「ああ、雪ではしゃいでスノボごっこしたら転んだんだね、危ないよ・・・」

 

チノ「普通に転びました。」

 

ココア「チノちゃん、もし風邪移しちゃったら私が全力で看病するからね。」

 

チノ「私はそんなに柔じゃないです。リゼさんに鍛えられたので。」

 

 

 

 

 

 

翌朝、チノが風邪を引いてしまった。顔は真っ赤になっている。ココアはすっかり元気になってる。

 

ココア「私の風邪は移らなかったけど、おたふく風邪になるなんて。」

 

チノ「何故か負けた気がします・・・」

 

ココア「ちゃんと安静にしてなきゃダメだよ?今度はお姉ちゃんが看病するからね。」

 

チノ「1人で大丈夫です・・・熱もまだ微熱ですし・・・」

 

ココア「病人はちゃんと言う事聞かなきゃダメだよ?」

 

チノはそっぽ向くが、嬉しそうな顔をした。

 

 

 

 

 

 

楽兎の部屋でも予想外の事態が起こってた。

 

タカヒロ「楽兎君、具合はどうかね?」

 

楽兎「ええまあ、まさか、俺まで風邪になるなんて・・・あの時と同じ感じ・・・」

 

何と楽兎も風邪を引いてしまったのだった。タカヒロがお粥を持って来てる。

 

楽兎「すみませんタカヒロさん、風邪を引いてしまって面目無い・・・」

 

タカヒロ「気にしなくて良いよ。今日はゆっくり安静にしてなさい。」

 

楽兎「ですね。」

 

 

 

 

 

 

ココアは外に出て買い物に出掛ける。すると途中で自分が雪うさぎを見付けた。小さな雪うさぎが3匹出来てた。そして横には、雪戦車に乗ってる雪うさぎがあった。

 

リゼは部下達に見送られながら外出する。

 

千夜とシャロは外に出ると同時に顔を合わせた。笑う千夜だが、シャロはそっぽ向く。しかし笑顔で千夜を見た。

 

ティッピーとタカヒロは台所で会話をしていた。ティッピーはプルプル震えてた。

 

マヤとメグは雪道を歩きながら会話をしていた。するとマヤが走り出した。追い掛けるメグ。

 

青山ブルーマウンテンは、マヤとメグを見て微笑んだ。

 

 

 

 

 

 

翌日のラビットハウス。チノはすっかり元気になって仕事をしていた。

 

リゼ「おたふく風邪良くなったのか?」

 

チノ「おはようございます、もう治りました。」

 

リゼ「まさかまだ掛かってなかったとはなあ。おたふくって頬っぺがこーんななるんだよな。」

 

ティッピーのほっぺを引っ張る。そこに楽兎が来た。

 

楽兎「やっと仕事に戻れたー!」

 

リゼ「楽兎!すっかり元気になったな。」

 

チノ「楽兎さんおはようございます。」

 

楽兎「おはようさんチノちゃんにリゼ。風邪から解放されたからな。休んだ分張り切って頑張らねえとな。」

 

リゼ「そう言えばココアは?」

 

チノ「まだ起きてないみたいですね。」

 

リゼ「全く。」

 

チノ「・・・ちょっと起こして来ます。」

 

楽兎「俺も起こしに行くよ?」

 

チノ「私で大丈夫です。」

 

ココアを起こしに行くチノ。

 

楽兎「チノちゃん、すっかりココアの妹になった気分だな。」

 

リゼ「そうだな。」

 

 

 

 

 

 

ココアの部屋に入ると、ココアはまだ寝ていた。鳴ってる目覚まし時計を切って起こす。

 

チノ「ココアさん開店の時間ですよ、起きて下さい。」

 

ココア「パンが焼けたらラッパで知らせてね・・・」

 

寝言を言ってるココア。

 

チノ「風邪治って今日から一緒に働くんじゃないんですか?」

 

ココア「あと20分〜・・・」

 

まだ寝言言ってるココア。そこでチノは、顔をココアの耳に近付き、こう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

チノ「お姉ちゃんのねぼすけ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると突然ココアが起きて、チノの額とぶつかった。

 

チノ「どうして目覚ましより小さな声で起きるんですか!?」

 

ココア「えーどうしてかな?」

 

余程痛いのか強く額を抑える。

 

こうしてラビットハウスにまた新しい日々が始まった。

 

「END」




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼

        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
青山ブルーマウンテン:早見沙織
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨

ココア「チノちゃん!さっき何て言ったの?」

チノ「何も言ってません。」

やっと1期編が終わりました。チノとティッピーの場面は作者のちょっとした欲で楽兎に変えました。
次回はちょっとオリジナル1話を投稿します。その次は2期編に突入します。

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

どの組み合わせが好き?緑羽太編

  • 緑羽太×ココア
  • 緑羽太×チノ
  • 緑羽太×リゼ
  • 緑羽太×千夜
  • 緑羽太×シャロ
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