ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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モカは、昔を語った。それはココアの幼少期の頃だった。

ココア『お揃い!ココアの宝物!』

モカと同じ髪飾りを着けていた。

モカ「ココアは昔から私の真似が大好きでした。」

ココア『2、3、5・・・』

素数を数えるココア。

ココア『お兄ちゃん、素数数えよ。』

兄『うん。』

2人でパンを作る。生地を頑張って捏ねる。

モカ『そうそう上手!』

そして立派なパンが出来上がった。2人は喜んだ。

六法全書を持ってるココアは、兄にお願いする。

ココア『六法全書読んで!』

兄『え!?』

腕まくりしてガッツポーズするモカ。

モカ『お姉ちゃんに任せなさーい!』

ココア『おお!任せなさい!』

任せなさいのポーズを真似したココア。






そして現在に戻る。キッチンでパンを焼いてる。

モカ「4兄弟の末っ子だから、色んな影響を受けちゃったみたい。」

チノ「成る程。」

楽兎「その気持ち良く分かりますよモカさん。」



その頃ココアは、まだ誰も起きてないと思って張り切ってた。

ココア「今日は朝食作ってお姉ちゃん達に良いところ見せるんだ!」



そしてキッチンに入る。

ココア「いっちばーん!」

しかし。

チノ「おはようございます。」

モカ「おそようだぞ。」

楽兎「やっと起きたか。」

既に3人が起きてたのを見て、膝を付いた。

ココア「がーん!」

モカ「何事!?」

そして手を床に付けてガッカリする。

ココア「奪われる・・・妹も仕事もプライドも・・・!」

チノ「まだ寝ぼけてます。」

楽兎「おーい目を覚ませー。」

モカ「おやおや?早起きも出来ないのにチノちゃんの姉を名乗れるのかな?」

余裕で挑発するモカ。

ココア「な、名乗れるもん!」

モカ「ホント?」

ココア「どっちがチノちゃん好みのパンを焼けるか勝負だよ!お姉ちゃん!」

綿棒を持って宣戦布告するココア。

モカ「ココアが作れる程度のモチモチパンで私に挑む気?」

綿棒と余裕を持ってるモカ。

楽兎「一触即発が・・・!」

チノ「わ・・・私の為に2人が・・・!」

ティッピー「わしの為に争わないで・・!」

モカ「2キロの小麦粉から自由にパンを作る!それでどう?」

ココア「望むところだよ!」

チノ「2キロ!?」

ティッピー「ダメじゃ!」

楽兎「合計4キロって腹いっぱいになるわ!」


18羽「木組みの街攻略完了(みっしょんこんぷりーと)

その後パンを作ったココアとモカ。そして多くのパンを持って皆を誘った。バスケットには、ドリュールやフランスパンやサンドイッチ等が入ってた。

 

シャロ「それで・・・パンを作り過ぎちゃったから皆でピクニック?」

 

ココア「うん!」

 

皆で湖畔でピクニックする事となった。

 

千夜「お天気も良くて。」

 

リゼ「気持ち良いなー。」

 

みくる「春は長閑だねー。」

 

緑羽太「桜が満開なこの湖畔、良い景色だ!」

 

テンション高い緑羽太がビデオカメラでピクニック風景を撮る。

 

ココア「それじゃあ、パン大食い大会始めるよー!」

 

リゼ「雰囲気が台無しだ!」

 

楽兎「胃袋を壊す気か!」

 

モカ「ただし、この中にマスタード入りスコーンがありまーす!」

 

ティッピー「ブハー!」

 

どうやらティッピーが、マスタード入りのスコーンを食べてしまって吐いてしまったようだ。

 

千夜「奇遇です!私もロシアンルーレットぼたもち持って来たの!」

 

チノ「え!?」

 

モカ「ウフ。」

 

千夜「ウフフ。」

 

意気投合したモカと千夜は互いに微笑んだ。

 

リゼ「最悪の意気投合だー!」

 

楽兎「鬼畜コンビ誕生か!?」

 

そんな中シャロはドリュールをバスケットに戻した。

 

リゼ「もう食べないのか?」

 

楽兎「腹いっぱいか?」

 

シャロ「美味しそうだけどすぐお肉が付く体質なので・・・」

 

楽兎「あぁ〜、分かる。」

 

すると突然モカがシャロをモフモフし始めた。

 

シャロ「な・・・何を・・・!?」

 

モカ「モフモフモフモフ!うん!もっとモフモフしてて良いと思うよ!」

 

シャロ「な・・・何ですか!?その判断基準・・・」

 

しかしモカの笑顔を見ると、ドリュールを手に取って食べる。

 

シャロ「じゃあ・・・いただきます。」

 

モカ「うんうん!」

 

緑羽太「口説かれた!」

 

みくる「モカさんの説得力が半端無いわ!」

 

ココア「いやー!私の友達がドンドンお姉ちゃんの妹になっていくよー!」

 

楽兎「友達もお前の妹に含まれるのか?」

 

 

 

 

 

 

パンを食べ終わった後、湖畔の周りを歩く。

 

ココア「お腹いっぱい!」

 

リゼ「腹ごなしにランニングするか。」

 

緑羽太「お!じゃあ俺もランニングしちゃおうかな?」

 

千夜「それはちょっと・・・あ、ボート乗り場があるわ。」

 

湖畔のボート乗り場を発見した。

 

チノ「ボートって乗った事ないです。」

 

ココア「おー!気持ち良さそう!皆で乗ろうよ!」

 

モカ「それならくじ引きで4組に分かれて競争するってのは?」

 

シャロ「4組に分かれて・・・」

 

リゼ(楽しいな!)

 

シャロ(はい!)

 

リゼとペアになってるのを想像するシャロ。

 

千夜「1位になったチームの人は何でも命令出来る事にしましょ!」

 

楽兎「はぁ!?」

 

シャロ「雰囲気壊すルール作るなー!」

 

緑羽太「王様ゲームか!」

 

モカ「あ、でもあなた達3人はどうしよう?」

 

みくる「私達はこのチームで行きます!」

 

 

 

 

 

 

こうしてクジ引きによって、4組に分かれた。リゼ・千夜チーム。モカ・チノチーム。ココア・シャロチーム。そして楽兎・緑羽太・みくるチームに分かれた。

 

シャロ(先輩と違うボートになっちゃった・・・)

 

千夜「一番最初に向こう岸の木にタッチした人が勝ちにしましょ。」

 

リゼ「あれか。よーし!」

 

岸にある桜の木を指した。

 

ココア「悪いけど、皆私の言う事聞いてもらう事になるからね!」

 

チノ「やる気満々です!」

 

ティッピー「レディー・ゴー!」

 

同時にモカがありえないスピードで漕いだ。

 

モカ「私に追い付いてごらーん!」

 

ココア「わー!チノちゃんが連れ去られる!」

 

 

 

 

 

 

リゼ・千夜チームは、応援してる千夜とオールを漕ぐリゼ。

 

千夜「フレー!フレー!フレー!・・・」

 

リゼ「こう言うのって楽しいな。」

 

 

 

 

 

 

オールを楽しそうに漕ぐココア。

 

ココア「なんだかデートみたいだね。」

 

シャロ「一応勝負なのよ。」

 

ココア「大丈夫!これでスピードアップ間違えなし!」

 

缶コーヒーを出した。

 

シャロ「私に頼る気!?」

 

 

 

 

 

 

楽兎・緑羽太・みくるチームでは、楽兎が漕いでた。

 

緑羽太「なあ皆、ボートに乗るの中学生以来だよな。」

 

みくる「あ!あの時かぁ。懐かしいわねー。」

 

楽兎「本当あの時お前らはしゃいで落っこちた事あったよな。今回は大丈夫か?」

 

みくる「大丈夫!もう私達は注意しながら乗ってるから。」

 

緑羽太「そうそう!そう言うこった!ってのわ!?」

 

立ち上がった瞬間。

 

”バシャーン!!”

 

バランスを崩して湖に落っこちた。

 

みくる「緑羽太!?」

 

楽兎「言わんこっちゃない・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃リゼ・千夜チームは。

 

千夜「フレー・・・フレー・・・フレー・・・」

 

落ち込みながら応援してる千夜。

 

リゼ「ん?千夜、何か考え事か?」

 

千夜「ヤダ・・・顔に出てた?」

 

リゼ「私で良ければ相談に乗るぞ。」

 

千夜「ありがとう。あのね、さっきココアちゃんが言ってたでしょ。友達皆モカさんの妹になるって。」

 

リゼ「どうもあの人にはペースを崩されるな。ど・・・どうした?」

 

千夜「あのね・・・」

 

リゼ「うん。」

 

千夜「私だけ・・・モカさんにモフモフされてない・・・私・・・妹っぽくないのかしら・・・?」

 

リゼ「き・・・気のせいだ!ほら!」

 

オールを千夜に差し出す。

 

千夜「ん?」

 

リゼ「千夜も漕いでみろよ!気分が晴れるぞ!」

 

千夜「じゃあ・・・少しだけ。」

 

オールを持って千夜も漕ぐ。頑張って漕ぐと、前に進んだ。

 

リゼ「おー!動いてる動いてる!」

 

ココア「わー!千夜ちゃん頑張ってる!」

 

シャロ「でも・・・全然進んでないけど・・・」

 

前に進んでるのではなく、回ってただけだった。

 

千夜「もうダメ・・・」

 

限界に達した千夜の背中をリゼがさする。

 

リゼ「自滅させてしまった!」

 

この隙にリゼ・千夜チームを追い抜いたココア・シャロチーム。

 

ココア「よーし!残るはお姉ちゃんとチノちゃんチームだよ!」

 

 

 

 

 

 

モカ・チノチームでは、チノがオールを漕いでいた。

 

チノ「成る程。身体全体を使って漕ぐのがコツなんですね。」

 

モカ「そうそう。体重をかけて。」

 

チノ「よいしょっ!」

 

するとティッピーが落ちて流されていく。

 

ティッピー「流されていく・・・時代の濁流に・・・」

 

チノ「ティッピー!」

 

モカ「早く助けなきゃ!これに掴まって!」

 

何処からか綿棒を出した。

 

チノ「何処に隠し持ってたんですか!?て言うか届きません!」

 

 

 

 

 

 

ココア「お姉ちゃんがあんなに遠く・・・私また負けちゃうのかな?」

 

モカ・チノチームがまた遠ざかって行く。

 

シャロ「ココア?」

 

ココア「あのね・・・私・・・」

 

 

モカ『あっがりっ!』

 

 

幼い頃トランプで負けた時を思い出したココア。

 

ココア「お姉ちゃんに一度も勝てた事がないんだ・・・」

 

シャロ「ココア!(何か辛い事があったのね・・・)」

 

ココア「私・・悔しさのあまり家出を考えた事もあるんだ・・・」

 

シャロ(そこまで深刻な事が・・・!?)

 

ココア「妹だから勝てなくてもしょうがないのかな?ババぬ・・・」

 

シャロ「らしくないわ!」

 

突然ココアに強くビンタしたシャロ。ボートに流されたティッピーが這い上がった。

 

シャロ「なら、姉より勝る妹になりなさい!立つのよ!ココア!」

 

ココア「立ったら危ないよ!」

 

シャロ「チノちゃんにそんな情けない姿を見られても良いの!?」

 

ココア「あ!私・・・目が覚めたよ・・・!」

 

シャロ「(はっ!私ったらまたココアが傷付くかもしれないのについ焚き付けるような事を・・。)もう良いから、後は私に任せなさ・・・」

 

コーヒーを飲もうとした時ココアが取り上げた。

 

ココア「これは私がケリをつける事だよー!」

 

シャロ「ココアが飲むのー!?」

 

コーヒーを全部飲み干すココア。そして本気を出してオールを全速力で漕ぐ。スピードが愕然と上がった。

 

シャロ「いやー!」

 

飛ばされそうになるシャロ。

 

ココア「私はこの戦いで、お姉ちゃんを超える!」

 

そして遂に、モカ・チノチームを抜いた

 

ココア「あ!」

 

シャロ「ぬ・・・抜いた!ココア!」

 

ココア「シャロちゃんありが・・・!」

 

喜んだその時、1艘のボートがありえない速さでココア・シャロチームを追い抜いて、岸の桜の木をタッチした。

 

ココア・シャロ「えー!」

 

タッチしたのは、リゼ・千夜チームだった。

 

 

 

 

 

 

こうしてボート競争が終了した。バテる千夜。

 

モカ「優勝はリゼちゃん千夜ちゃんチームね!」

 

リゼ「千夜の火事場の馬鹿力凄かったよ!」

 

ココア「最後にブースト掛かるなんて・・・」

 

楽兎「切り札は最後に取っていたんだな。」

 

モカ「そこまでして叶えたいお願いがあったのかな?」

 

千夜「あの・・・私をモフモフして下さい!」

 

全員「えー!?」

 

モカ「お安い御用!」

 

千夜をモフモフするモカ。

 

ココア「千夜ちゃんまで取られちゃったよ!」

 

緑羽太「それだけの為に・・・・勝ったのか・・・・・」

 

ガクガク震える緑羽太。

 

リゼ「ん?緑羽太どうした?まさか落ちたのか?」

 

楽兎「バランス崩して湖に落っこちた。」

 

みくる「もう注意してあげたのに。」

 

緑羽太「今度は気を付ける・・・・」

 

 

 

 

 

 

帰り道、落ち込んでるココア。

 

ココア「あーあ、やっぱりお姉ちゃんには敵わないな。」

 

チノ「モカさんには弱点が無さそうです。」

 

モカ「そうかな?」

 

ココア「そうだよ。」

 

モカ「そんな顔しないで。帰りにスーパー寄って行こうよ。ココアの好きな物なんでも作ってあげるよ。」

 

ココア「なんでも!じゃあお姉ちゃん特製のハンバーグが食べたい!」

 

モカ「お姉ちゃんに任せなさーい!」

 

嬉しくなったココアが思った。

 

ココ「(は!こうやってすぐ甘えちゃうから、お姉ちゃん超えが出来ないんだ・・!)私先に帰る!」

 

察したココアは走って帰る。

 

リゼ「ココア?」

 

シャロ「どうしたの?」

 

チノ「ココアさん!待って下さーい!ココアさーん!」

 

ココアを追い掛けるチノ。

 

モカ「あ・・・」

 

 

 

 

 

 

その夜、ココアの部屋に集まった3人。楽兎は部屋に居る。

 

モカ「そうだ!三人でお風呂入ろうか!」

 

ココア「わーい!私洗いっこした・・・は!(甘えてるとこチノちゃんに見られちゃう!)」

 

 

 

想像するココア。

 

ココア『わーい!お姉ちゃーん!』

 

チノ『甘えん坊です。』

 

想像終了。

 

 

 

ココア「ひ・・・1人で入る!」

 

1人で風呂に向かうココア。

 

チノ「ココアさんが1人でお風呂・・・珍しい・・・」

 

モカ「ココア・・・」

 

 

 

 

 

 

風呂ではココアは落ち込んでた。

 

ココア「やっぱり一緒に入れば良かったかな・・・」

 

 

 

 

 

 

モカはバータイムに居た。タカヒロが牛乳をでかいジョッキに注いでた。

 

タカヒロ「お待たせしました、ミルクです。」

 

ミルクを勢いよく飲んだモカは、泣きながらマスターに訴える。

 

モカ「マスター・・・何だかココアが冷たいよー・・・!」

 

タカヒロ「年頃の子は色々ありますからね。」

 

ティッピー(弱点はココアか。)

 

モカ「ココア・・・!」

 

 

 

 

 

 

翌朝モカは、ココアの部屋に入ろうとしたが。

 

ココア「お姉ちゃん入っちゃダメ!」

 

モカ「チノちゃんのお友達だよね・・・私も一緒に・・・」

 

ココア「ダメなの!いい?入っちゃダメ!」

 

入っちゃダメと言ったココアがドアを閉めた。モカは泣き崩れた。

 

モカ「うぅ・・・」

 

リゼ「ど・・・どうした!?」

 

楽兎「モカさん!?」

 

モカ「妹の姉離れが深刻に・・・」

 

楽兎「ココアが冷たくなったのか?」

 

リゼ「深刻なのは姉の方だなー。ココアは何か忙しいみたいだから、私が街を案内するよ、甘兎庵に行こう。」

 

楽兎「俺も同行しますよ。モカさん行きましょ?」

 

モカ「う・・・うん・・・」

 

 

 

 

 

 

甘兎庵に向かう3人。だがモカは違和感を感じた。

 

モカ「リゼちゃん、エスコートしてくれると言う割にはちょっと距離が・・・」

 

何故かリゼがモカから1メートル程離れながら歩いてた。

 

リゼ「うっ!モ、モフモフ対策で・・・」

 

モカ「まあ、リゼちゃんの後ろ姿も可愛いから良しとしましょ。」

 

徐々にリゼに近付くモカ。リゼは危機感を察した。

 

リゼ「や・・・やっぱり後ろはダメだ!て言うか近付くなー!」

 

全速力で逃げて案内放棄するリゼ。

 

モカ「案内放棄!?」

 

楽兎「あの時のトラウマが抜け切れてないのか。ん?」

 

横を見ると、モカが楽兎をじっーと見ていた。

 

楽兎「あの・・・モカさん?俺の顔何か付いてます?」

 

モカ「楽兎君、よく見たら本当にイケメンねー。私ちょっと惚れちゃった。」

 

楽兎「ウェ!?いやそれだけは・・・・こっち見ないで下さーーーーい!!」

 

全速力で逃げる楽兎。

 

モカ「あれ!?」

 

逃げながら楽兎は思った。

 

楽兎(まさか、去年に試したあのカフェ・ド・マンシーが当たったのか!?まさかの伏線回収!?)

 

 

 

 

 

 

その頃甘兎庵では、シャロも来ていた。そこに。

 

リゼ「うわー!た・・・助けてくれ!」

 

モカから逃げて来たリゼが来店してシャロに抱き付く。

 

シャロ「先輩!?」

 

千夜「いらっしゃーい。」

 

シャロ「ど・・・ど・・・ど・・・どうしたんですか!?」

 

リゼ「命までモフられる!」

 

シャロ「え?」

 

楽兎「誰か助けてくれー!」

 

今度は楽兎が逃げて来た。

 

リゼ「楽兎!?」

シャロ「楽兎さん!?」

 

楽兎はカウンターの後ろに隠れる。

 

千夜「いらっしゃーい。」

 

リゼ「お前も逃げて来たのか!?」

 

シャロ「ど、どうしたんですか!?」

 

楽兎「逆ナンの過去が蘇る!」

 

するとそこに。

 

モカ「リーゼちゃん、楽兎君、見ー付けた!デュフフフフフ〜!」

 

徐々にモカが近付く。

 

リゼ「ひー!」

 

楽兎「・・・・!!」

 

恐怖のあまり完全に怯えるリゼと楽兎。

 

シャロ「(あの2人がタジタジに・・・!)な!」

 

勇気を出してリゼを守るシャロ。

 

モカ「逃げると追い詰めたくなっちゃうぞ〜!」

 

千夜「その気持ち分かります!」

 

リゼ・シャロ・楽兎「分かるなー!!」

 

モカ「千夜ちゃん!その制服いけてる!」

 

千夜「本当ですか?シャロちゃんの働いてる喫茶店の制服もミニスカで可愛いんですよ!」

 

あんこがシャロに飛び付いた。

 

楽兎「あんこ離れろ。」

 

シャロからあんこを離した。

 

モカ「行ってみたいなー。ねえシャロちゃん。」

 

シャロ「ん?」

 

モカ「私もまだまだミニスカで働けるかな?どう思う?」

 

胸を見てシャロが怯えた。

 

シャロ「やめましょう・・・トラウマになる子も居るんですよ・・・」

 

モカ「トラウマ?」

 

 

 

 

その後モカの事情を訊く事に。

 

シャロ「ココアが冷たい?」

 

モカ「そうなの・・・何か余所余所しくて・・・」

 

シャロ「あの、それは。」

 

リゼ「シャロ。」

 

シャロ「ん、あ、いえ、なんでも・・・」

 

モカ「ん?」

 

千夜「モカさん、おもてなしのアイスココアです。」

 

モカ「冷え冷え・・・今のあの子にそっくり・・・」

 

冷えたアイスココアを持って、気分が暗くなったモカ。

 

シャロ「空気読みなさいよ!」

 

楽兎「モカさんに死体蹴りすんな!」

 

千夜「暑いから冷たい物が良いかと思って。」

 

楽兎「だったら冷えた緑茶か麦茶でも出してくれよ!」

 

 

 

 

 

 

その夜、チノと風呂に入ってるモカ。シャンプーでチノの髪を洗う。

 

モカ「はーい。じゃあ目を瞑って。」

 

桶に入ってるお湯で泡を流す。浴槽に入る2人。

 

チノ「明日帰っちゃうんですね。」

 

モカ「ええ、色々ありがとう。」

 

チノ「賑やかで楽しかったです。」

 

モカ「うん!私も。可愛い妹と弟も増えたし。」

 

チノ「ココアさんは昔からあんなにやかま・・・賑やかなんですか?」

 

モカ「うん、実家に居た時もあんな感じ。甘えん坊で私の真似してばっかりだったけど。甘えん坊の妹は、もう写真の中だけしか残ってないのかな?」

 

チノ「あ・・・」

 

モカ「ココアが、ぐれてブラックココアになったらどうしよう。」

 

マフィア姿のココアを想像するモカ。するとチノがその場を立った。

 

チノ「私が居るから大丈夫です!心配いりません!」

 

モカ「チノちゃん・・・心強い妹で私嬉しいよ!」

 

嬉しくなったモカはチノに抱き付く。

 

チノ「モカさん・・・危ないです・・・!」

 

 

 

 

 

 

翌朝。モカが実家に帰る日を迎えた。ケースに荷物を入れる。すると4枚の写真を見た。それは、ココアとの思い出の写真だった。ケースを閉めて、悲しく階段を降りるモカ。するとその時。

 

ココア「ウェルカムカモーン!」

 

うさぎの着ぐるみを被ったココアが突然現れた。

 

モカ「な・・・何?」

 

突然モカの手を掴んで連れて行く。

 

ココア「こっちへ。」

 

ホールへ入らせるココア。

 

ココア「入れ。」

 

今度は銃をモカに向けた。

 

ココア「これが木組みの街の・・・」

 

もうダメだと思ったモカ。

 

 

 

 

しかしココアが、銃を上に向けて紙吹雪を放った。それと同時に皆がクラッカーを鳴らした。

 

 

 

 

メグ「サプライズパーティの!」

 

マヤ「始まりだよー!」

 

モカ「え?」

 

テーブルには、ナポリタンやサンドイッチやケーキやフランスパン等の豪華なご馳走が並んでた。タカヒロが全員分のコーヒーを淹れてた。楽兎が次々と料理を運んで来た。緑羽太がビデオカメラでパーティを撮影していた。状況が分からないモカに説明する。

 

千夜「モカさんが元気無いから。」

 

シャロ「さよならパーティを皆でやろうってココアが計画したんです。」

 

みくる「モカさんにサプライズしようって言ったんです。」

 

モカ「え?」

 

ココア「ココアじゃないよ!この街のマスコットキャラ着ぐみんだぴょーん!」

 

するとモカは怒ってココアに抱き付いた。

 

モカ「ココアー!元気無いのはあんたのせいでしょ!」

 

強く抱き締めるモカ。痛がるココア。

 

ココア「ギブギブ!」

 

マヤ「マヤでーす!この銃私が買ったんだよ!」

 

メグ「メグです!この被り物私が選んだの!」

 

モカ「そうなんだ!うーん、メグちゃんマヤちゃん!良いセンスだ!」

 

マヤ「やったー!モカ姉って呼んで良い?」

 

メグ「モカお姉ちゃーん!」

 

2人を抱くモカ。

 

ココア「順調に甘え上手な妹に育っているようだね!」

 

チノ「急にあの2人の将来が心配になってきました。」

 

モカ「ココア!この子達も私へのプレゼントかな?」

 

ココア「違うよー!もう!お姉ちゃんは見境が無さ過ぎ!」

 

モカ「うん?聞き捨てならないなあ!」

 

チノ「あの・・・喧嘩は・・・」

 

マヤ「あのくらいなら兄貴と何時もやってるよ!」

 

メグ「じゃあ心配無いね!」

 

軽い痴話喧嘩するココアとモカ。

 

チノ「あのくらい・・・姉妹なら普通・・・成る程。そんなものなんですね。」

 

マヤ「面倒臭くなったらCQCでねじ伏せれば完璧だね!」

 

チノ「な・・・成る程。」

 

メグ「それマヤちゃん家だけだと思うよ。」

 

ココア「もう!エヘヘン!実は今日はなんと!」

 

モカ「ん?」

 

ココア「お姉ちゃんが大ファンの青山ブルーマウンテン先生に来て貰いました!」

 

みくる「どうぞー!」

 

ココアがドアを開くと、青山ブルーマウンテンが立っていた。

 

青山「ど・・・どうも。」

 

モカ「あ・・・あなたは公園の!?」

 

青山「ココアさんのお姉さんだったんですね。」

 

モカ「本当に作者様だったなんて・・・!こ・・・これにサインを!」

 

何処からか麺棒を出した。

 

チノ「その麺棒一体何処から!?」

 

青山「はい。」

 

麺棒にサインする青山。しかし。

 

青山「あ!失敗してしまいました。」

 

ココア「字がでかい!」

 

麺棒にサインを書いたが、字がでか過ぎた。

 

モカ「ありがとう!大切にします!」

 

サイン入りの麺棒を嬉しく受け取る。

 

みくる「どう?ちゃんと撮れてる?」

 

緑羽太「ああ。良い思い出がまた生まれたぜ。」

 

タカヒロ「さあ皆、料理が冷めない内に。」

 

楽兎「沢山食べて盛り上げよう!」

 

全員「はーい!いただきまーす!」

 

パーティが始まって料理を食べる。緑羽太が集合写真を撮る等楽しんだ。

 

 

 

 

 

 

夕方の駅、別れの時が来た。

 

ココア「お姉ちゃん元気でね。」

 

モカ「うん、ココアも。」

 

ココア「あ!そうだ!見て見て!お姉ちゃんとお揃い!」

 

サイドテールをして、モカとお揃いにするココア。モカは昔を思い出した。

 

幼いココア(お揃い!ココアの宝物!)

 

思い出したモカは感動した。

 

ココア「お姉ちゃん?」

 

モカ「ううん、そうだ!私もココアの真似!」

 

今度はモカがココアと同じ髪飾りを着けた。

 

ココア「お姉ちゃん、まだそれ持ってたの?」

 

モカ「勿論!ココアとお揃い!だって私の宝物だもん!」

 

ココア「お姉ちゃん・・・」

 

モカ「それと、ココアにこれを渡す時が来たようだね。」

 

ココア「これ・・・大切にするって言ったよね!?」

 

サインして貰ったばかりの麺棒をココアに見せた。そこにチノがカップコーヒーを持って来た。

 

モカ「チノちゃん!」

 

チノ「モカさん、これ列車の中で飲んで下さい。」

 

モカ「ありがとう、チノちゃん。ココアもたまには帰って来なさい。お母さんが待ってるんだから。」

 

ココア「でも、チノちゃんが寂しがるから。」

 

チノ「わ・・・私を引き合いに出さないで下さい!しょうがないココアさんですね!」

 

ココア「チノちゃん・・・」

 

チノ(い・・言い過ぎたでしょうか?でも・・・)

 

怒らせてしまったと思うチノ。

 

ココア「本当は私が寂しいの!ごめんね!」

 

チノ「喧嘩にすらならない!」

 

怒ってる所かココア自身が寂しいと本音を吐いてチノに抱き付く。

 

モカ(あーそっか。もう私の真似じゃなくて本当のお姉ちゃんなんだ。)

 

するとチノはココアにCQCを繰り出した。

 

ココア「何これ!?」

 

チノ「CQCです!多分!」

 

モカ(ココアがこの街の学校に通いたいって言い出した時はとっても驚いた。小さい頃に旅行に来てからこの木組みの街が大好きだったからって。)

 

CQCを受けてるココア。すると列車のベルが鳴った。

 

モカ「ねえココア。」

 

ココア「あ。」

 

モカ「この街に来て良かったね。」

 

ココア「うん!」

 

そしてモカは列車に乗り、列車が発車した。客車の窓からココアとチノに手を振る。ココアとチノもモカに手を振る。こうしてモカとの楽しい日々は終わってしまった。

 

 

 

 

 

 

ラビットハウスに帰って来た2人。

 

楽兎「おかえり2人共。見送って来た?」

 

チノ「はい。」

 

楽兎「そっか、楽しかったなぁ。あそうだ!これ、2人に見せなきゃ。」

 

そう言って楽兎が出したのは、花のラテアートだった。

 

チノ「ココアさん、これ・・・」

 

ココア「これは・・・」

 

チノ「モカさんが・・・」

 

楽兎「ああ。モカさんから、2人に見せてねって言われてな。」

 

このラテアートを作ったのはモカだった。ココアより上手く仕上がってる。

 

ココア「私より上手い!」

 

チノ「見事なサプライズ返しです。ずっとうちで働いて貰いたかった。」

 

ココア「あ!」

 

ティッピー「即採用じゃ!」

 

楽兎「同じく。」

 

ココア「あ!もー!!お姉ちゃんは妹達の心を奪って去って行くよー!」

 

最初の最後でサプライズを成功したモカであった。

 

「END」




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨

        モカ:茅野愛衣
     ココアの兄:原田薫

ココア「お姉ちゃん帰っちゃった・・・」

ティッピー「賑やかで楽しかったのにのぅ。」

タカヒロ「お、お父さんに、任せなさーい!」

ココア「お父さん!」

ティッピー「なぁ!?」

次回「甘えん坊なあの子はシャボン玉のように儚く消える」

何だかモカさんのようなお姉ちゃんが欲しくなったって気がします。

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

どの組み合わせが好き?緑羽太編

  • 緑羽太×ココア
  • 緑羽太×チノ
  • 緑羽太×リゼ
  • 緑羽太×千夜
  • 緑羽太×シャロ
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