ご注文は従兄ですか???   作:naogran

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ある日のお嬢様学校の体育館では、バスケット部の助っ人に来てたリゼが華麗なドリブルを披露してる。

女子生徒A「リゼ先輩の蹂躙走行よ!」

女子生徒B「私も蹴散らしてー!」

そして高くジャンプして、見事ダンクシュートを決めた。それを見てた生徒達はリゼに黄色い声援を送った。照れながら手を振るリゼ。

シャロ「せ、先輩ー!!」

生徒達に押しつぶされながらリゼに叫ぶシャロ。

リゼ「シャロ?」






次はテニス部の助っ人に参戦。パトリオットスマッシュを放つ。

女子生徒C「パトリオットスマッシュ炸裂よー!」

そしてボールが速くなり、リゼにポイントが入った。またもや黄色い声援を受けたリゼは、照れながら手を振った。

シャロ「せ!先輩ーー!!」

女子生徒達の後ろからジャンプしてリゼに叫ぶシャロ。

リゼ「ん?」






その後のラビットハウス。

ココア「絶対、シャロちゃんも部活で青春で汗を流したかったんだよ!ね!千夜ちゃん!」

千夜「え!?・・・あ、そうね・・・(リゼちゃんを見てたんだと思うんだけど・・・)」

リゼ「やっぱりか・・・バイトばっかりだもんな・・・」

千夜「シャロちゃんを誘ってあげたらどうかしら?きっと喜ぶわ。」

緑羽太「そうだな。シャロ絶対乗ってくれるぞ?」

リゼ「そうだな、誘ってみるか!」

ココア「私も部活入ってみたかったな〜。」

チノ(うちの仕事嫌ですか?)

心の中でチノがツッコむ。

楽兎「お前バドミントンとバレーろくに出来ないだろ?」

青山「ラビットハウスで部活動を始めてはどうでしょう?」

ココア「そうかー!」

麺棒をバット代わりにして構える。

チノ・楽兎「仕事して下さい(仕事しろよ。)」

青山「部活、懐かしい響きですね。」

リゼ「もしかして文芸部だったとか?」

青山「ピンポンです!締め切りを守れ守れって、厳しい後輩が居たんですよ。」

リゼ(その頃から締め切り破ってたのか・・・)

青山「文芸部と吹きや部と、どっちにしようか随分悩みました。」

チノ・ティッピー「吹き矢!?」

楽兎「吹き矢部って意外だな。」

千夜「吹き矢!!お婆ちゃんが名人で昔一緒に遊んだわ。シャロちゃんが凄く上手だったの!」

ココア「へぇー。あ!ダーツ喫茶があるなら、吹き矢喫茶があっても良いじゃない!」

チノ「な・・・なる程!」

ティッピー「せめてダーツにして!」


22羽「Eを探す日常」

翌日、リゼがシャロに部活の助っ人をしないかと誘ってみた。

 

シャロ「わ、私も一緒に部活の助っ人ですか!?」

 

リゼ「うん。人数が足りない部員の代わりをするんだ。」

 

シャロ「私、足引っ張らないか心配です・・・」

 

リゼ「練習の付き合いだから、気軽に楽しめば良いよ。」

 

シャロ「じ、じゃあ!」

 

こうしてシャロも助っ人をする事になった。

 

 

 

 

 

 

更衣室で体操服に着替える。着替え終えたシャロは、髪を束ねるリゼを見惚れてた。リゼは自分の髪をポニーテールにした。

 

シャロ「ポニテ・・・」

 

リゼ「皆凛々しい方がらしいって言うから。」

 

シャロ「らしい?」

 

リゼ「部員を蹴散らす荒れ狂う黒馬みたいで気合いが入るって!」

 

シャロ「練習ですよね!?」

 

助っ人する前から常に本気モードに入ってるリゼ。

 

 

 

 

 

 

早速ソフトボール部の助っ人として参戦する。

 

リゼ「行くぞシャロ!」

 

シャロ「はい先輩!」

 

 

 

 

 

 

次は演劇部。今回はシャーロック・ホームズ。リゼがホームズで、シャロがワトソンの役を演じる。

 

リゼ「行くぞシャロー!」

 

シャロ「はい先輩ー!」

 

 

 

 

 

 

次に2人はある部活をこっそり見ていた。それは庶民研究部。部室には、昭和時代のテレビや、棚が置かれており、畳が敷かれてた。

 

部員A「特売と言うのは、特別なあなたに売ると言う意味で。」

 

部員B「素晴らしい響きですわ。特売!」

 

リゼ「行けるかシャロ?」

 

シャロ「先輩、庶民研究部の奴らは履き違えてまーす!」

 

 

 

 

 

 

その後助っ人のスケジュールを確認する。

 

シャロ「部活の助っ人詰め込み過ぎー!私が管理しまーす!!」

 

 

 

 

 

 

リゼ「悪いなシャロ!」

 

今度は乗馬部。華麗な飛び越えを見せた。

 

シャロ「乗馬部の次は被服部。30分後に吹き矢部。」

 

するとシャロは、乗馬部の部員達からこんな話を耳にした。

 

乗馬部員A「リゼ先輩素敵だわー!」

 

乗馬部員B「色んな部活を助っ人して、まるで伝説のあの方みたい!」

 

乗馬部員C「あ!それ聞いた事ある!」

 

シャロ「ん?」

 

 

 

 

 

 

夕方、シャロはリゼにタオルを差し出す。

 

シャロ「どうぞ。」

 

リゼ「ありがとう。」

 

タオルで汗を拭く。

 

リゼ「それであの方って?」

 

シャロ「聞いてみたんですけど、神出鬼没、過去に多くの部活を適当なアドバイスで勝利に導いたと言う、その名もミス・エメラルド!」

 

リゼ「エ、エメ!?」

 

シャロ「部活の助っ人ついでに、その人の情報も集めてみませんか?(才色兼備・文武両道・・・きっとリゼ先輩のような・・・)き、興味ありませんか?」

 

リゼ「ううん。シャロが楽しめるなら良いよ。」

 

シャロ「はい!」

 

 

 

 

 

 

次に助っ人に向かったのは、被服部。部長と刺繍する2人は、部長にミス・エメラルドについて話す。

 

被服部長「ミス・エメラルド?」

 

シャロ「聞いた事ありませんか?」

 

被服部長「あるけど、ただで教えても面白くないわね。」

 

シャロ「え?」

 

被服部長「どちらがリゼさんに相応しい服をコーディネート出来るか勝負よ!」

 

シャロ「勝負!?」

 

リゼ「何故私!?」

 

突然の勝負宣言。シャロは顔を赤くした。

 

シャロ「リゼ先輩に似合う服・・・」

 

リゼ「やる気になってる!?」

 

被服部長「負けたらあなたにこれを着てもらうわ!」

 

そこにあったのは、白い布で被せてある衣装があった。

 

被服部員A「こ、こんあの着られないわ!」

 

被服部員B「お母様に怒られちゃう!」

 

シャロ「い、一体どんな服を・・・?」

 

被服部長「と・・・とても私達には着れない過激な衣装よ・・・」

 

シャロ「どんな・・・?」

 

そして布を取るとそこにある衣装は。

 

被服部長「これよ!」

 

シャロ「あ・・・フルールと大差無い・・・」

 

それは、不思議の国のアリスのアリスのエプロンドレスだった。リゼは目をキラキラさせていた。そして赤いカーテンの向こうで衣装に着替えたリゼが待機している。

 

被服部長「まずは被服部の作った衣装から・・・行くわよ。3、2、1、ジャン!」

 

 

 

 

 

 

カーテンを開くと、軍服姿のリゼが立っていた。

 

 

 

 

 

 

被服部員A「先輩素敵!」

 

被服部員B「薔薇と爆薬の番人降臨だわ!」

 

そして何故かシャロが崩れた。

 

シャロ「デ、ディテールに差がありすぎる・・・戦う前に負けました・・・」

 

リゼ「不戦敗!?」

 

被服部長「では勝負に負けたシャロちゃん・・・どうぞ!」

 

 

 

 

 

 

カーテンを開くと、シャロがアリスの服を着ていた。

 

 

 

 

 

 

被服部員A「可愛らしいわー!」

 

被服部員B「お人形さんだわー!」

 

シャロ「まあ、こういうの慣れてますし!」

 

するとリゼは、後ろのテーブルに置かれてある衣装に目を付けた。

 

リゼ(こっちも可愛いのに・・・)

 

 

 

 

 

 

最後に向かったのは、吹き矢部。またミス・エメラルドについて話す。

 

吹き矢部長「ミス・エメラルドの話?ゲームに勝ったら教えようかな?」

 

シャロ「皆さん勝負お好きですね!」

 

吹き矢部長「リゼ。その代わりうちらが勝ったら入部してよ。ハンデつけるから。」

 

リゼ「分かった!」

 

シャロ「軽い!」

 

リゼの軽い返答。

 

シャロ「良いんですか!?そんな安請け合いして・・・」

 

リゼ「的を撃つのは射撃で慣れてるし、私が点数を引き離すから大丈夫。」

 

勝負開始。リゼが構える。

 

リゼ「よーし!やるぞー!」

 

だがしかし、3本とも全部外れてしまった。

 

リゼ「意外と難しい!!」

 

シャロ「先輩ーーー!!!」

 

どうやらリゼは、射撃と吹き矢は別のようだ。

 

吹き矢部長「はい。シャロちゃんの番。」

 

シャロ「あ、はい!」

 

次はシャロが前に立つ。

 

シャロ(私が挽回しないとリゼ先輩が吹き矢部に入る事に・・・でも先輩ですら負けたのに・・・)

 

さっきのリゼを見たせいでプレッシャーに取り憑かれてしまい緊張する。

 

リゼ「ごめんなシャロ!」

 

吹き矢部長「早くー。」

 

シャロ(勝てる訳無い・・・!)

 

吹き矢部長「早く早くー。」

 

煽る部長。そしてシャロが吹き矢を飛ばす。

 

シャロ(えい!)

 

飛ばした矢は、なんと的のど真ん中にジャストミートした。

 

シャロ「!?」

 

リゼ「おお!」

 

吹き矢部長「やるねー。」

 

シャロ(まぐれよ!)

 

2本目を飛ばす。またど真ん中にジャストミート。

 

リゼ「おおお!」

 

吹き矢部長「的、小さいのに替えるね。」

 

大きいサイズの的を小さいサイズの的に取り替える。そして3本目。なんと小さい的のど真ん中にまたジャストミートした。

 

リゼ「おおおお!!」

 

余裕だった部長が笑顔を崩して驚いた。

 

シャロ「カ・・・カフェインも摂ってないのに・・・私にこんな力が・・・」

 

リゼ「凄いぞシャロ!」

 

シャロ「あ、ありがとうございます!」

 

リゼ「特殊部隊に推薦できる腕前だー!」

 

シャロ「嬉しいけど遠慮しておきまーす!」

 

リゼ・シャロ「イエーイ!!」

 

リゼ「ところで何を勝負したんだっけ!?」

 

シャロ「忘れました!」

 

完全にど忘れして勝負したこの2人。その時部長が話した。

 

吹き矢部長「翠さんについてでしょ?」

 

リゼ「翠さん?誰だ?」

 

シャロ「もしかしてミス・エメラルドの本名!?」

 

吹き矢部長「実は私も良く知らないんだ。文芸部だったとかは聞いてるけど。」

 

リゼ「文芸部ねー。」

 

吹き矢部長「あちこちの部活を渡り歩いてたらしいけど、そんな彼女を連れ戻せる後輩が居たそうだよ。」

 

リゼ「ふーん。」

 

シャロ「そんな人が。」

 

吹き矢部長「それよりもう一吹きして行かない?」

 

リゼ「よし!リベンジだ!」

 

シャロ「また勧誘!?」

 

またもや勝負に乗ったリゼを強制に引っ張るシャロ。

 

シャロ「得るべき情報は得ました!これ以上の戦闘は無意味です!」

 

リゼ「シ、シャロ!?」

 

 

 

 

 

 

更衣室に戻って制服に着替える。

 

リゼ「結局、ミス・エメラルドの正体は謎のままだったな。」

 

シャロ「そうですね・・・先輩、もしかしてずっとその髪型で?」

 

ポニーテールにしてるリゼ。

 

リゼ「こっちの方が似合うって言われると・・・」

 

シャロ「い・・・何時もの2つ結びも大好きですけど!私の方がいろんな先輩見てますし、格好良いのも、可愛いのも、全部含めてリゼ先輩です!でもポニテも時々見たいんで・・・」

 

するとリゼは笑った。

 

リゼ「今日は私の方が引っ張られたり叱られたり。噂の翠さんの気分だ。」

 

束ねた髪型をストレートにする。シャロは見惚れてる。

 

リゼ「でも良かった。シャロが楽しんでくれたみたいで。」

 

シャロ「はい!」

 

リゼ「あ!そうだ!手伝って欲しい事があるんだけど。」

 

 

 

 

 

 

下校中に、リゼはポストに大量の手紙を投函した。

 

リゼ「悪いな。」

 

シャロ「良いんですよ。リゼ先輩のお手伝いなんて嬉しいです!」

 

リゼ「助かったよ。おかげで可愛く出来た。ココアを見てたら、私もあんな風に皆を楽しませられたらなって。」

 

シャロ「はい!」

 

 

 

 

 

 

甘兎庵では、千夜が竹箒で外の掃き掃除をしていた。そこにシャロが、スキップしながら帰って来た。

 

シャロ「ただいまー!」

 

千夜「おかえりなさいシャロちゃん。」

 

シャロ「千夜聞いて。リゼ先輩が今度皆で・・・何それ?」

 

服に挟んである1枚の紙を見て気付いた。

 

千夜「あのね、ココアちゃんがシャロちゃんの為にって。」

 

シャロ「ココアが?」

 

1枚の紙をシャロに見せる。

 

千夜「どう?」

 

それは、ラビットハウス吹き矢部のチラシだった。しかも部員募集中。

 

シャロ「何でまた!?」

 

 

 

 

 

 

その頃ラビットハウスでは、青山ブルーマウンテンが仕事をしていたが、原稿は白紙のままだった。

 

青山「あの。」

 

ココア「はーい!」

 

青山「ブルーマウンテンのおかわりをいただけます?」

 

ココア「チノちゃーん!おかわりお願いしまーす!」

 

緑羽太「青山さんまだ進んでないのか。」

 

楽兎「無茶言うなよ。小説家ってのはアイディアが大事なんだ。そう簡単に思い付かねえよ。」

 

ココア「どうぞ。」

 

ブルーマウンテンを差し出す。

 

青山「ありがとうございます。」

 

ココア「ねぇ青山さん。本当の名前何て言うの?ブルーマウンテンじゃないんでしょ?」

 

青山「秘密です。皆さんにとっては私は青山ブルーマウンテンで・・・」

 

するとドアが開く音が聞こえた。そこに現れたのは。

 

 

 

 

 

 

凛「見付けましたよ青山先生!」

 

 

 

 

 

 

青山「あ。」

 

ココア「誰・・・?あれ!?」

 

テーブルの下に隠れる青山。完全に丸見え。

 

青山「私の担当です・・・」

 

担当の名は「真手凛」。青山担当の編集者である。

 

凛「連絡が付かないと思ったらやっぱりラビットハウス!ふらふらしてるの高校の時からほんっと変わらない!」

 

青山「あーあーあーあー。」

 

耳を塞いで、あーあーと言う青山。

 

凛「こら!聞こえないふりするな!無駄な抵抗はやめなさい!早く原稿書きなさい!青山先生!いえ・・・翠ちゃん!」

 

青山ブルーマウンテンの本名「青山翠」。彼女こそ、リゼとシャロが探してたミス・エメラルドの正体である。

 

ココア「翠ちゃん・・・」

 

チノ「翠さんでしたか。」

 

楽兎「本名が初めて明かされた!?」

 

凛「締め切りは1週間も過ぎてるんですよ!」

 

青山を無理矢理引っ張って連れて行く。

 

 

 

 

 

 

数日後。今日のラビットハウスは休み。

 

チノ「とっておきのボトルシップ・・・お休みの今日に相応しい相手ですね・・・」

 

ボトルシップに勝負を申し込むチノ。だがそこにココアが元気良く入って来た。

 

ココア「チーノーちゃん!あーそーぼー!良い天気だよー!外に出て遊ぼうよー!虫取りなんてどうかな?せっかくのお休みに1人じゃ寂しいよ?」

 

するとチノはココアの頭にティッピーを乗せた。

 

ココア「ん?」

 

 

 

 

 

 

そしてココアを部屋から追い出した。

 

ティッピー「わしを身代わりに!?」

 

そしてドアを閉めた。

 

ココア「チノちゃん!?」

 

楽兎「どうしたココア?」

 

そこに楽兎が来た。

 

ココア「あ!丁度良かった!楽兎君!あーそーぼー!」

 

楽兎「えらい元気だな・・・まあ暇だし付き合うか。」

 

 

 

 

 

 

そして2人は、シャロの家に向かってる。シャロはベッドに倒れてる。

 

シャロ「疲れた・・・流石にバイト詰め込み過ぎた・・・明日に備えて休まないと・・・」

 

そしてココアはシャロの家のドアの前に立つ。

 

ココア「シャーローちゃーん。あーそーぼー。」

 

楽兎「お前小学生かよ。」

 

シャロ「し・・・死んでしまう!」

 

ココア「私と遊ぶと!?」

 

楽兎(いや多分シャロ疲れてると思うけど・・・)

 

 

 

 

 

 

今度は隣の甘兎庵に来店した。

 

千夜「ココアちゃん、楽兎さんいらっしゃい。どう?似合うかしら?甘兎庵浴衣週間!」

 

花柄の浴衣を着ている千夜。

 

楽兎「涼しそうだな。」

 

ココア「うん!とっても可愛い!」

 

千夜「ココアちゃんも夏スタイルはまり過ぎ!」

 

ココア「千夜ちゃんは遊べないよね?」

 

千夜「ごめんね。でも、ちょっと気が早いんじゃ・・・あら?」

 

ココアが持ってる虫取りカゴに何かある事に気付いた。

 

千夜「それって・・・」

 

ココア「虫取りカゴだよ!」

 

千夜「それは分かるけど・・・あら~楽しそう。」

 

虫取りカゴにティッピーが入ってる。ティッピーは鼻歌を歌いながら楽しそうな表情をしてる。

 

楽兎(ティッピーは狭い場所が好きなのか?ってか苦しくねえの?)

 

 

 

 

 

 

次に向かった場所は、リゼのお屋敷だった。

 

ココア「リゼちゃんなら私の気持ち分かってくれるよね。」

 

楽兎「まあリゼなら乗ってくれるかもな。」

 

インターホンを押すココア。

 

ココア「リーゼーちゃん。」

 

インターホンを押したが、反応は無し。

 

ココア「あーそーぼー!」

 

今度はインターホンを連打する。すると使用人の声が聞こえた。

 

使用人「ちょちょちょおやめ下せぇ!お嬢は明日の準備で大忙しで・・・」

 

楽兎(明日の準備ってあれの事か。)

 

ココア「準備って何?戦争?良いよ!付き合うよ!」

 

使用人「いやひでぇ誤解だ・・・とにかく今日は無理ですのでお引き取りを・・・」

 

 

 

 

 

 

その後道を歩く2人。

 

ココア「兵士を育てるのは戦場なのに・・・」

 

楽兎「戦場だけで兵士が育てれると思ったら大間違いだぞ?」

 

すると目の前に青山ブルーマウンテンが走って来た。

 

青山「あらーココアさんに楽兎さん!丁度良かった・・・少し付き合ってくれますか?」

 

ココア「青山さんも暇なの!?」

 

楽兎「ん?あれは。」

 

凛「こらー!」

 

後ろから担当の凛が走って来た。

 

凛「見付けましたよ先生!」

 

青山「あのー、私ココアです~。ぶつかった拍子に魂が入れ替わ・・・」

 

だがそんな脅しは効かなかった。凛は青山の腕を引っ張って連れて行った。

 

青山「あの・・・まだセリフが・・・」

 

凛「締め切り2週間と3日も過ぎてますよ!」

 

楽兎「達者でー。」

 

 

 

 

 

 

夕方になり、ラビットハウスに帰って来た。

 

ココア「ただいまー・・・」

 

ホールにタカヒロが居た。

 

楽兎「タカヒロさんただいま。」

 

タカヒロ「おかえり。そうだココア君。」

 

ココア「ん?」

 

するとタカヒロは、ココアにコーヒーメーカーを差し出した。

 

タカヒロ「これを持って行きなさい。」

 

ココア「コーヒーメーカー?」

 

コーヒーメーカーを受け取る。

 

タカヒロ「これで、チノを支えてやってくれ。」

 

ココア「わ、私に出来るでしょうか!?」

 

タカヒロ「笑顔にさせるのは、君の仕事さ。」

 

ココア「はい!」

 

タカヒロ「楽兎君も、チノを支えてやってくれるか?」

 

楽兎「ええ勿論。チノちゃんは俺の従妹ですから。」

 

 

 

 

 

 

その頃チノは、ボトルシップに集中している。するとノックが聞こえた。

 

ココア「チーノーちゃん。コーヒー淹れよー!」

 

チノ「パターン変えてきた!今日中に終わらせたいので集中させて下さい!」

 

ココア「折角持って来たのになー・・・」

 

チノ「ココアさんは明日の支度出来てるんですか?」

 

だがココアの返事が帰って来ない。ドアを開けるとココアの姿は無かった。

 

チノ「ココアさん?」

 

 

 

 

 

 

夜が過ぎて、翌朝。朝に目が覚めたココアは、ある声を耳にした。

 

マヤ「おっはよー!」

 

メグ「おはようございます!」

 

みくる「やあ皆おはよう!今日は良い天気だねー!」

 

緑羽太「やっほーっす!お楽しみの日が到来したぜ!」

 

それは、皆が挨拶してる声だった。外を見ると、千夜達が集まっていた。

 

 

 

 

外に出た。緑羽太の後ろには軽自動車が停まっていた。

 

ココア「この集まりは何かな・・・?」

 

千夜「ココアちゃんまだパジャマなの!?」

 

シャロ「早く着替えてらっしゃいよ!」

 

メグ「今日から泊りがけで!」

 

マヤ「山に遊びに行くんでしょ!」

 

みくる「山で自然を楽しもうよ!」

 

緑羽太「自然を撮影して思い出残そうぜ!」

 

ココア「そうなの!?私の気持ちが皆に通じたんだ~!」

 

シャロ「何の事?」

 

ココア「え?」

 

千夜「今日と明日、皆で山に行こうってリゼちゃんが誘ってくれたでしょ?」

 

ココア「リゼちゃんのお誘い?」

 

シャロ「招待状が来たでしょ?」

 

ココア「招待状?」

 

マヤ「これだよー!」

 

皆がココアに見せたのは招待状が入った1枚の封筒だった。あの時ポストに投函したのは招待状だったのだ。だがココアは何も知らなかった。

 

ココア「招待状なんて来てない・・・」

 

シャロ「え!?」

 

ココア「私が誘っても誰も・・・なのにリゼちゃんの一声でこんな・・・!もー!何なの皆ー!もー!もー!」

 

牛みたいにココアが怒った。

 

千夜「ココアちゃんが牛みたいに!」

 

緑羽太「ボイラーみたいに熱くなってる!?」

 

ココア「引き籠っちゃうからー!」

 

マヤ「グレたー!?」

 

部屋に猛ダッシュするココア。チノと楽兎を通り過ぎて。

 

チノ「ココアさん!?」

 

楽兎「おいココア!?」

 

丁度外では、リゼがジープに乗って来た。

 

リゼ「お待たせー!」

 

緑羽太「ああリゼ!ちょっと助けてくれるか?」

 

リゼ「ん?どうした?」

 

 

 

 

 

 

ココアの部屋の前に皆が集まってココアを説得する。

 

リゼ「おーい、もう行くぞー!」

 

ノックするが出て来る気配は無い。

 

メグ「今日の事知らなかったみたい。」

 

リゼ「まさか!?ココアにだけ招待状届いてなかったのか!?手紙って届いて当たり前だと・・・」

 

楽兎「何処かで郵送ミスが起こったのか?」

 

リゼ「いや、そんなはずは・・・」

 

するとチノは、1枚の手紙を持って来た。

 

チノ「いいえ届いてます。ココアさんの制服のポケットに入れっぱなしに・・・」

 

リゼ「見てないだけか・・・」

 

楽兎「自分が悪いだけじゃん。」

 

招待状を読んでなかっただけだった。

 

千夜「でもどうしてあんなに怒ったのかしら?」

 

シャロ「昨日ココアが誘いに来てたような・・・」

 

チノ「あ!私もボトルシップに夢中になり過ぎて、あまり構ってあげられませんでした・・・」

 

罪悪感が芽生えてしまったチノ。

 

メグ「ココアちゃんココアちゃん。どうか気を静めて出てきて下さい・・・」

 

マヤ「やっぱ生贄が必要なんじゃね?」

 

楽兎「何処の儀式!?」

 

リゼ「生贄・・・じゃ・・・じゃあ私を好きなだけもふもふして良いから・・・」

 

するとドアが少し開いた。

 

ココア「よ~し。1人ずつ入っておいで。」

 

リゼ「全員かよ!」

 

楽兎・緑羽太「俺らもかよ!!」

 

メグ「じゃ・・じゃあ私が!」

 

リゼ「待てメグ!お前には荷が重すぎる!」

 

みくる「私達に任せてメグちゃん!」

 

シャロ「ほ・・・本当に出て着てよ!ココアが居ないと落ち着かないわ!」

 

リゼ「私だってココアが居なければこんな計画思い付かなかった!」

 

楽兎「2人の言う通りだ!出て来てくれ!」

 

緑羽太「お前が居ないと俺達気が済まないんだ!」

 

千夜「でも私が一番ココアちゃんだーい好き!」

 

リゼ・シャロ「なぁ!?」

 

楽兎「此奴!!」

 

緑羽太「ぶべら!!」

 

ココア「私も皆がだーい好き。」

 

リゼ「なら出て来い!」

 

楽兎「いい加減にしてくれ!」

 

メグ「私達は何する?」

 

マヤ「漫才とか?」

 

すると、チノがドアの前に立った。

 

リゼ「チノ?」

 

シャロ「チノちゃん?」

 

マヤ「チノ・・・」

 

メグ「チノちゃん・・・」

 

楽兎「おいチノちゃん、何をするんだ?」

 

みくる「まさか自分が生贄になる気なの!?」

 

緑羽太「だったら全力で止めるぞ!?」

 

そして勇気を出したチノはココアを説得する。

 

チノ「コ・・・ココアさん!あーそーぼー・・・」

 

 

 

 

 

 

ココア「良いよー!!」

 

 

 

 

 

 

突然着替えたココアが部屋から出て来た。

 

チノ「・・・やれやれです。」

 

 

 

 

 

 

こうして元気になったココアと皆が外に出た。

 

ココア「私が皆に本気で怒る訳無いよ!」

 

シャロ「ええ!?」

 

楽兎「まさか今のはお前の演技!?」

 

リゼ「しょうがない奴め・・・」

 

緑羽太「参ったぜ・・・こりゃ一本取られたな。」

 

そこにチノが、クロスワードの本を持って出て来た。

 

マヤ「あー、チノー!アウトドアなのにインドアな事を!」

 

するとココアがクロスワードの本を取り上げた。

 

ココア「だーめ!没収だよー!」

 

チノ「そ、そうですよね・・・」

 

緑羽太「よっしゃ!皆揃った事だし、出発するか!」

 

みくる「リゼちゃんのジープじゃ私達乗れないから緑羽太の車で行こう!」

 

楽兎「なあ緑羽太、俺に運転やらせてくれるか?」

 

緑羽太「え?お前バイクの免許しかないだろ?」

 

楽兎「実は大学時代、こっそり車の免許を取得したんだ。」

 

免許証を見せると、普通自動車免許が載っていた。普通二輪も載ってる。

 

みくる「うわホントだ!」

 

緑羽太「俺達が知らない間に取得するとは、やるなぁお前!よっしゃ!運転宜しく!」

 

楽兎「任せとけ!」

 

軍用車に乗るココア達と、軽自動車に乗る楽兎達。ジープが出発した。

 

緑羽太「初運転大丈夫か?」

 

楽兎「もしヤバそうだったら運転代わっても良いぞ。ではタカヒロさん、行って来ます!」

 

緑羽太「行って参りますマスター!」

 

みくる「楽しい思い出を持って帰ります!」

 

軍用車に続いて軽自動車も出発した。タカヒロは皆に手を振って見送る。

 

タカヒロ「行ってらっしゃい!」

 

ティッピー「気を付けてなぁ・・・」

 

 

 

 

 

 

そして車は街を出た。

 

マヤ「コテージってどんなかな?」

 

メグ「楽しみだねー!」

 

チノ(そう言えば、街を離れるの初めて・・・おじいちゃんもお父さんもお留守番。)

 

自分の頭に手を当てる。

 

チノ「私、アウトドアなんて楽しめるのかな?」

 

するとココアが、チノの頭に麦わら帽子を被せた。

 

チノ「ココアさん?」

 

ココア「えへへー。」

 

チノ「(ティッピーが居るみたい。)ありがと・・・」

 

ココア「クロスワード解けたよ!」

 

没収したクロスワードをやってるココア。

 

ココア「あー!また解けた!」

 

チノ(本当に大丈夫かな・・・山・・・どんな所なんだろう・・・)

 

 

 

 

軽自動車の中では。

 

緑羽太「久し振りに味わう山だ楽兎!」

 

楽兎「ドジるんじゃないぞ緑羽太。」

 

みくる「山、凄く久し振りだねー!」

 

「END」




         キャスト

      綾部楽兎:斎藤壮馬

       ココア:佐倉綾音
        チノ:水瀬いのり
        リゼ:種田梨沙
        千夜:佐藤聡美
       シャロ:内田真礼
        マヤ:徳井青空
        メグ:村川梨衣
     茶度緑羽太:相葉裕樹
     鴨田みくる:三森すずこ
青山ブルーマウンテン:早見沙織
     ティッピー:清川元夢
      タカヒロ:速水奨

       使用人:村田太志
       真手凛:木村珠莉
      被服部長:諏訪彩花
     吹き矢部長:大西沙織
     庶民部員A:田澤茉純
     庶民部員B:甘束まお
     庶民部員C:高野麻里佳

ティッピー「う〜ん。」

青山「う〜ん。」

ティッピー「うん?」

青山「あ!」

ティッピー「は!?」

青山「うんうんなるほどー。」

ティッピー「怖い~!」

次回「スターダスト・マイムマイム」

感想や評価や誤字脱字など宜しくお願いします。

どの組み合わせが好き?みくる編

  • みくる×ココア
  • みくる×チノ
  • みくる×リゼ
  • みくる×千夜
  • みくる×シャロ
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